あらすじ
チョコレートケーキ、すきやき、ミートソース。その味は、きっと生涯忘れない。小さなレストランを営む両親のもとに生まれた真衣。会社を辞めて店に入った啓太。ふたりの結婚は、頑固一徹の料理人と仕事命の敏腕ビジネスウーマンを結びつけた。当然そこには摩擦も起こって。私たちは、恋や仕事や子育てに日々悩みながらも、あたたかな食事に癒される。美味しさという魔法に満ちた6つの物語。(解説・瀧井朝世)
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Posted by ブクログ
2025/05/31
子ども同士の結婚で結ばれることになった2つの家族のそれぞれの人物6人についての物語。
タイトル通り、どの話も何かしらの料理名がタイトルになっていてそれにまつわるお話が展開されている。
それぞれ視点の人物が異なるけれど、料理が中心に関わる色々な人間模様があって、読んでいてとても温かい気持ちになる小説だと思う。
どの話にも出てくるそれぞれの料理は人の心を的確に掴んで何かしら次の高度に繋ぐ活力になっている気がする。
ふんわりと読み進めたい小説の一つだと思います。
Posted by ブクログ
初読の作家さんです。
「うちのレシピ」タイトルからしてうきうき
しつつ読み始めました。
ほっこりだけじゃなく、家族のあり方
6章からなる、家族六人分の物語は
どれも気をてらわず重すぎることも無く
かと言ってドライすぎもせず
調度良い塩梅で読み進められます
1章毎の分量も調度良いので
それこそご飯を作りながら1章ずつ読むのに
最適です。兎に角お料理が美味しそうで
お腹空きますー笑。
2025.3.21冊目
Posted by ブクログ
改めて家族という存在や食べるということの大切さを感じた。2つの家族の一人ひとりにも様々な思いがあり、意見が家族内ですれ違ったり伝わらなかったりするのはこういうことなんだなと思った。その中で相手のことを思いやりながら料理を作ることあるいは一緒に作ることは言葉で伝えなくても愛情を伝えることができ、感じることができるのものなんだと気づかされた。
Posted by ブクログ
読み終わったあと、「面白かったー!」と思わず声が出ました。
2つの家族が登場するのですが、1人ひとりが主人公。家族のつながりと美味しいごはんを楽しむことができます。全エピソード好きなのですが、特に「花婿のおにぎり」がウルっときました。それぞれいろんな想いを抱えて、精一杯生きているんだなあと思います。
誰も嫌な人が出てこないので、ほっこりした気持ちで読むことができました。
Posted by ブクログ
いやあ面白かった本当に面白かった。それぞれの6人の山あり谷ありの話を上手いこと振り分けて書いてます。どんな風に書いても面白い筈です。出だしの真衣と後から出てくる、特に最後の真衣が印象が全然違うから、同じ場面で何を考えているのかも斬新なんだが。時間軸がずれてるのも斬新な、そして物語に幅が広がる。正造さんが1番気になってたけど、きっかけに師匠がフランスとか、寡黙なのもいいです。言葉よりもそれほど癖が強いとは感じないかな。あと真衣の告白とパワハラした課長が罰を受ける世の中になれと、改めて強く思う、イジメ止めろ
Posted by ブクログ
2つの家族の一人一人にスポットライトをあてた物語6編。
それぞれ思い出の料理が出てくる。
温か~く、あったか~く、あったか~い。
なんだか、良いな~と読後、思っていました。
Posted by ブクログ
ほんわかとした気持ちになる短編小説。
どの家族にも「調理法」「秘訣」「処方箋」が存在している。さらに1人ひとりの中にもある。
私の家の、「うちのレシピ」は、見返りを求めないという言葉かな。無償の愛って偉大。尊敬と共に、いい意味でプレッシャーを感じることなくのびのびと生活できてると思った。
Posted by ブクログ
これの1冊前の感想になんばの波屋書房のことを書きました。料理の専門書には手が出ないものの、食べ物について書かれた文庫本ばかりが並ぶ棚を眺めるのがとても楽しい。書店応援の思いも込めて、寄るたびに3冊ほど購入しています。てな程度じゃ書店救済にはならないでしょうけれど(泣)。これもそのうちの1冊です。
家族経営のレストランの味に惚れ込んで料理人になることを決めた青年。彼の家族それぞれの目線で描かれる連作短編は、著者らしく優しく温かい。到底好きになれないと思っていた人物のことも好きになる。にしても、双方の母親がお互いの子どもに「あの手の女性は手強い」と言っているのには笑ってしまいます。
Posted by ブクログ
オムニバス形式。一つ一つは短編だが、すべてがつながっている。時系列もマチマチ。
一人娘のいる洋食屋と、その洋食屋で働く息子とその両親、それぞれの一人称による物語。息子の母親はバリキャリで、息子の約束も仕事ですっぽかすほど仕事にのめり込んでいる。この美奈子さんは嫌いだが、他の登場人物はみな優しい。美奈子さんの一人称で彼女の葛藤にも触れるが、それでも許せない。
Posted by ブクログ
連作短編集。
家族経営のレストランで働く啓太とそのレストランの娘真衣がそれぞれの家族を紹介する話から始まる。
啓太の母の美奈子が仕事の都合で来れなくなるという設定だったが、母のキャラがたってて、面白い。
Posted by ブクログ
1.登場人物
啓太…サラリーマンを辞め、小さなレストランで働く。
真衣…レストラン働く。啓太の恋人。
正造…啓太の働くレストランのオーナーシェフ。頑固一徹。真衣の父。
芳江…レストランで働く。真衣の母。
雪生……啓太の父。サラリーマン。
美奈子…啓太の母。仕事命の敏腕ビジネスウーマン。
2.物語の始まり
啓太は真衣の両親に自分の両親を紹介しようとする。しかし美奈子は仕事が忙しく、約束の時間になっても来なかった。
3.世界観や価値観
小さなレストランを舞台に、頑固一徹の料理人とその妻と娘、仕事命のビジネスウーマンのその夫と息子、それぞれが料理によって結びついていく。
4.物語のキーワードとテーマ
レシピ、という言葉には処方箋という意味がある。
本のタイトルでもある『うちのレシピ』とは、舞台とするレストランのレシピという意味だけではなく、それぞれの家族がうまくやっていくための方法、という意味が含まれているのかもしれない。
Posted by ブクログ
食べものをめぐるわたしたちの物語。
フランス家庭料理のレストラン・ファミーユで働く啓太と、看板娘の真衣。2人の家族の顔合わせの日、啓太の母・美奈子は現れなかった。バリバリと働く美奈子を父・雪生は庇う。真衣の父・正造は不機嫌を隠さないが母・芳江は穏やかだ。主人公と時間が代わりながら綴られる温かな連作。
自分の望む仕事を自分の望むようにできるのが一番だ。男だから女だからという価値観にも、会社員か自営業かというくくりにも縛られることなく。登場人物たちは順風満帆な働き方をしていた訳ではない。ぶつかりながら傷付きながら、自分の道を歩いている。それを助けているのは側にいる人である。自分の幸せを案じる人がいる。それは何よりの幸せである。うまく言葉にできない気持ちも、本気で思っていればいつかは伝わる。そんな希望が感じられる。
Posted by ブクログ
かなり読みやすい。すぐ読める。家族関係で悩んでる時ならグッとくるかも。
いくら仕事だからって両家顔合わせを連絡も無くキャンセルする母親はどうかと思う。後日謝りに行ったとはいえ良い感じの話にできるものなのか。忙しい社会人になったら見方も変わるのか。
Posted by ブクログ
二つの家族の一人一人の視点で過去、現在、未来が描かれている。この構造は凄く読みやすかったし登場人物全員の過去現在未来を追うことができた。
なにか特別な事があるわけでもなく(家族にとっては特別はある)でもそんな日常がほのぼのと描かれている感じ。
自分の身内が相手の家族とこれからどうやって関わっていくのかそんなことを教えてくれる気がする。美味しい料理も出てくるし料理のアドバイスみたいなのも隠れてる。読んでいてためになる事もあった。
私もいきつけの美味しいご飯屋さんほしいなあ!
Posted by ブクログ
結婚の約束をしている啓太と真衣。
両親が小さなレストランを営む家庭に育った真衣と、その店にコックの卵として働いている啓太。
両家の初顔合わせの席に、バリバリのキャリアウーマンとして働いている啓太の母が現れなかったというところから物語は始まります。
家族って、はた目にはわからないけれど、父と母と子それぞれの思いが見えない部分で絡み合っていて、複雑な構造でできているのですね。
連作短編の形で物語が進んでいくのですが、単発的で時系列もばらばらだけれど、6つのお話の中に、両親の出会いや子供への想いがぎゅっと詰まっていて、胸に迫るものがありました。
食べ物の思い出が家族を優しくつないでいるような、ふたつの家族の、とても愛おしいお話です。
Posted by ブクログ
多分、20世紀までの小説読者と違って、今世紀の読書好きが幸せなのは、こんな風に柔らかで読むことが愉しい作品をごく普通のこととして感じられることだ。
ありそうでありえない話ではあるが、だからこそ手にする価値がある。
Posted by ブクログ
温かみのある物語。読みやすさも◎。
大きなインパクトや印象に残るクセみたいなのは無いけど、外面とは異なるそれぞれの内側がうっすらと浮かび上がり、でも同じ向きへと時間をかけてゆっくりじんわりまとまって…家族を育む素敵なレシピ。
Posted by ブクログ
2つの家族のお話
家族それぞれの理由があって、食べてきたものも違う
その2つの家族が合わさったときに、良いことは広がっていって、辛いことや我慢してたことはやわらかくなって
食べ物を通じてのお話が、家族それぞれの視点で描かれていてよかったです!
Posted by ブクログ
一組のカップルとその両親、6人の視点で語られる結婚に至るまでとその後のお話。現在と過去、そして未来もあり想像しながら楽しめる。母親の美奈子さんは少し自分に似てるようにも思えて親近感もあり。少し変わっているけれどパートナーはとても理解あり羨ましい。最後になんの問題もないと思った真衣ちゃんにも辛い過去があったとは。ちょっぴり涙し、微笑ましくもなった物語だった。
Posted by ブクログ
家族とご飯ってどっちも、場合によってはどちらかだけでも人にとって大事な位置を占めていて、どうも私はそういうパーソナルな物語がとりわけ好きらしい。
現実でそういう話を聞けることもあるけれど、本の方が事細かに描写されている分食指が動いて面白い。
美味しそうに語られる料理もいいし、特定の思い出と結びついて誰かの特別になった料理もいい。
今回の作品は特別な思い出になったご飯が出てくる物語だった。
どれも甲乙つけ難いと言えばつけ難いけど、塩むすびの話が好きだったかな。
Posted by ブクログ
結婚する啓太と真衣、それぞれの両親の合わせて6人が主人公になった短編集。
フランス料理店で働く啓太。その店の娘、真衣と恋仲になり、両親を交えての食事会・・のはずが、啓太の自由奔放、仕事優先母は現れず。そんな母にビシっと言えない父にも若干の苛立ち。
それぞれに、それぞれの言い分があるのだけれど、親の心子知らずというか、そういう点ではみんな同じ。
Posted by ブクログ
小さなレストラン・ファミーユを舞台に、6つの物語の主人公たちの料理にまつわる思い出や悩み、未来のこと。
家族の在り方、結婚、就職…。
嬉しかった日も、悩んだ日もいつでもそこには温かな食事があること。
人の数だけ、家族の数だけレシピがあって、作る側、食べる側それぞれにたくさんの想いもあって、当たり前のようにテーブルに並べられている食事は元気の源なんだと、改めて気づかされた。
個人的には「花婿のおにぎり」が好みで、少しうるっときた。
とても優しくて心温まる物語。
Posted by ブクログ
レストランを営む両親の娘として生まれた真衣と、サラリーマンを辞めて料理人の道を選んだ啓太。ふたりの、両家の顔合わせから物語は始まる。6つの章で構成されていて、タイトルがメニューになっている。それぞれの章が、ひとりひとりの物語になっていて、その人の視点で描かれ るエピソードの中に ふんわりメニューが添えられている。両親や、真衣や啓太のほろ苦いエピソードも、うちのレシピなのだろう。
そんな風に家族の歴史ができていくのかもしれない。。
バリバリ働く啓太の母親の行動は 読んでいてとてもイライラしっぱなしだったけれど、第5章の「コンソメスープとマーブルクッキー」は心が温まるお話でした。
Posted by ブクログ
ふたつの優しい家族6人の
6つの物語。それぞれのレシピはどれも
思い出の味で、食する度に思い出すであろう
エピソード。
それぞれの目線から語られる
家族への優しい想い。
ほっこりと温かく
ストレスなく読める短編集。