瀧羽麻子のレビュー一覧
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東京の証券会社を辞めて、田舎の納豆メーカーに転職した弥生。ネバネバだからネバーラかと思ったら、まさかのネバーランドに掛けての会社名。たいしてやる気も起こらず、ゆるゆるとした生活を送るつもりが、同僚の沢森くんのひと言が弥生の心に火をつけます。やがて会社が乗っ取られるとの噂を聞き、そうはさせてなるものかと弥生たちは新企画を練り始めるのですが……。
同著者の『うさぎパン』と同様、キャラが魅力的。特に大阪出身で駅前の居酒屋を一人で切り盛りする桃子さんの頼もしいこと。「恋愛はな、とにかく押しや、押しの一手や!押してだめなら、もっと押す!」。
「どんなひとにも人生が手に負えなくなるときはある。そして、 -
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大学のゼミ仲間6人。
その中の10年来の恋人ひと組が
ようやく挙げた結婚式。
でもお互いが渋々でもなくて
結婚するならこの人しかいないと
ずっと心に決めていて。
それでも結婚に至るまでに
10年の歳月が二人には必要不可欠で。
この結婚式を挙げた新郎新婦と
かつてのゼミ仲間の男女4人。
その中の一人と結婚した女性がひとり。
この結婚式を境に
それぞれがそれぞれの視点で
自分のこと パートナーのこと
家族のこと 来し方行く末のことを
じっくりと見据えてゆく。
ある者は 前進を決断し
ある者は 現在の自分を肯定し
ある者は それでも動けずにいる。
ひとりひとりの -
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この物語は、京都でなければ描けない。
葵祭の斎王代に抱いた山根のはかなく切ない恋心も、歴史ある学生寮の取り壊し計画とその阻止のエピソードも、壮大な送り火も、賀茂川の花火も、この作品にはすべてがなくてはならないものになっている。
積み重ねた歳月に磨かれることでしか生まれない光沢を纏う古都の美しさと気高さが、学問に埋もれる生き方を選ぶしかなく、そうすることでしか輝けない山根をやんわりと拒み、その背中を押す。
このはんなり加減は、京都そのものだ。
ラストシーンはこの切ない恋の終わりを飾るにふさわしく、山根にとっての何よりの救いだったと思う。
古都の恋の終焉には、送り火がよく似合う。
過ぎ去