【感想・ネタバレ】妻はりんごを食べないのレビュー

あらすじ

友達のように仲のいい夫婦に訪れた、突然の「妻の不在」。スマホではこんなにも簡単に「つながる」のに、こんなにも手がかりが無いなんて。そこはどこ? あなたは誰? 不安は、不信になり、不穏へ――。日本を北に南に、夫は”見えない妻”を追う。

40代に入った小川暁生は、妻と二人の生活を気に入っている。
ところがある日、妻が実家に行ったきり、戻ってこない。
京都にある彼女の実家を皮切りに、彼女に縁のある場所を探る暁生だったが、どこへ行っても、彼女は気配だけ残し、姿は無い。
見知らぬこの地で彼女は何をし、どんな顔を見せていたのか?
遠く離れた土地と土地を結ぶ“線”には、どんな秘密があるのか?
そもそも彼女は無事なのか?
穏やかすぎる夫婦に突然訪れた、愛のゆらぎの物語。

なにひとつ手がかりのないまま置き去りにされ、僕は、ひとりぼっちで途方に暮れている――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ゆかりある地域も物語の舞台に
でもまだ訪れたことはなく、行ってみようかと考える
オルゴール店シリーズに続き、ストーリーの展開がいい

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

タイトルと装丁から、ミステリーみたいなものかと想像していたが、全然違った。
夫婦、家族、それぞれ過去があって今がある。幸せの形もそれぞれ違う。愛の在り方とは。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

振り返ると、登場人物に悪者がいないことに気付きました。嫌な義理の弟かと思えば、すっかり仲良し。妊娠、出産、不妊、養子の要素がたくさん盛り込まれているに、わかりやすく次の場面で新たに盛り込んできて、夜更かし街道まっしぐらでした。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

瀧羽さんの新作。いつものテイストと違って、いい意味で期待を裏切られた。

最近読んだ本の中でヒットがなかったので、久しぶりに引き込まれて続きが気になってよんだ小説。

妻が実家から帰ってこない。そして妻は実家にいなかった… あらすじと、タイトルと、瀧羽さんの作品と、なかなか結びつかなかったのだが、読みやすく、次々に全容が分かっていくのが面白く、2時間かからず読み切ってしまった。私は女だが、主人公である夫の小川さんをどんどん応援したくなるというか、私が彼だったらいろいろ気になって悩んで眠れないと思った。東京→京都→青森→長崎といろいろな場所に変わるのも驚き。妻の過去、気づくと知らないことがあるという小川さんの思い。謎が分かっていくあたりが一番面白い。最後、謎が分かっても妻が帰ってこなかった、そのときの玖美さんの気持ちは少し分からなかったが、全体的に良かった。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

タイトルと装丁がスッキリしてて、でも意味ありげだったので読んでみた。
連絡は、取れるのに居場所がわからない妻、一言聞けばいいのに、聞くことができない主人公の夫。
ちょっとムリのある設定だとは思ったけど、先が気になって気づけば、一気読みしていた。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

日常の中に突然現れる非日常、穏やかな生活を送る夫婦に訪れる突然の波紋。
二人だけの生活をそれなりに幸せに暮らしていたさずなのに、突然帰ってこなくなった妻にはどんな秘密があるのか?
ケータイだけは繋がっているけれども、本音で繋がっていない二人。
物語の後半で、ガラス職人が語る言葉に夫はドキリとする。
「(ガラス製品は)熱すぎても冷えすぎてもだめ。夫婦仲とおなじたい」
相手を思い遣り過ぎても自分を大事にし過ぎても、夫婦はうまくやっていけない。
夫婦生活を40年以上続けているとよく分かる気がしました。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

 小川玖美(おがわ くみ)さん37歳は、結婚を機に勤めていた中堅IT企業を辞めて在宅勤務ができるこぢんまりとした同業他社に入りました。そのメリットとして、実家の京都府亀岡市に帰りやすくなりました。年に何度か数日にわたって実家に滞在しています。

小川暁生(おがわ あきお)さん41歳は、玖美さんの夫で、各種の工作機械や建材を幅広く扱う専門商社で営業をしています。

 二人は結婚四年目で、東京に住んでおり、一度もケンカらしいケンカをしたことがありません。子どもはなく、家事は協力してやっています。

 ある日、玖美さんは法事のために実家へ帰りました。
日曜日の法事をはさんで、木曜日から次週の火曜日までの五泊六日の予定でした。はい、その予定でした。
 しかし、玖美さんは予定通りには家に帰って来ませんでした。出かけて五日目に玖美さんから暁生さんの携帯電話にメッセージがありました。〈ごめん、もう少しこっちにいていいかな〉〈家の片づけが終わらなくて〉

 玖美さんが家を出てから十二日目、暁生さんは大阪出張のついでに玖美さんの実家に立ち寄りました。しかし、玖美さんは実家にいませんでした。義母は「お友達と会ってるみたいですよ」と言いました。その日、結局、玖美さんとは会えませんでした。

 十七日目、玖美さんの異母姉弟の斗真くん27歳(玖美さんと斗真くんの今の両親は、再婚同士で、玖美さんはお父さんの子で、斗真くんはお母さんの子)が、暁生さんが一人でいる家に訪ねて来ます。斗真くんは玖美さんが家に帰っていないことを知りませんでした。

 三十日目、斗真くんは父母に内緒で亀岡の実家に行きますが玖美さんは実家にいませんでした。
 そして、母は「このことを小川さんには言わないように」と言います。さらに「そっとしといたげ、玖美ちゃんには玖美ちゃんの考えがあるんやし、、」とまでも。。。

 さあ、玖美さんは、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか?
 暁生さんと斗真くんは手を組み、玖美さんの高校時代の彼氏などから情報を得て、青森に行きます。しかしすでに青森に玖美さんはいませんでした。。。
 そこで、暁生さんと斗真くんは、「聖地巡礼」と名づけ、玖美さんにゆかりのある場所を訪ね始めます。すると、暁生さんも斗真くんも知らなかった玖美さんのことがしだいに分かってくるのでした。。。
(本作品のタイトルにもある、妻(玖美さん)がりんごを食べない理由もわかりますよ。ついでに暁生さんの秘密も。)
 
 大人になって様々な経験値がついてくると、いろいろと推察ができるようになります。また、年齢を重ねていく過程で、他人には言いづらい私的な事柄も生じていくものです。
 小川さん夫妻の結婚は4年前なので、玖美さんが33歳、暁生さんが37歳の時(暁生さんはバツイチ)でした。二人は相手の過去にはなるべく触れないように配慮していたのではないでしょうか。相手にそれほど特別な過去がある訳でもないだろうという信頼を持ちながら。。。
 相手に迷惑をかけてはいけないという思いもあるので、重大なことほど相手には言いにくいというのが現実ではないでしょうか。このお話では、そこが玖美さんの不可思議な行動の理由でした。。。
 
 現実味がある心にしみる良いお話でした。小川さん夫妻の四十七日間のこのお話、(特に)大人の方に読んでいただきたいと思いました♡
 

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

実家に帰省したままなかなか帰宅しない妻に会いに行く夫が思いがけず妻の秘密をいくつも知ることになる。なかなか遅い展開に少々退屈したけどラストは一気にハッピーエンドを迎えた。夫婦であっても過去のことなど知ろうとしないほうがいいのか知っといた方がいいのかどちらなんだろう?

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

夫婦がそれぞれ相手の事を思い気遣いすぎて優しいが上にすれ違いが起きてしまった
思いやるばかりではなく、やはり伝える事の大切さが必要だと思う
結婚する前にお互いの事を話す時間を作るべきだったと思う
京都・青森・長崎(五島列島)と景色を見たく旅したくなった

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族との関係が思わしくなく、親になりたくない暁生。そして、同じく子供はいらないと言う玖美と結婚した。
だが、実家へ行くと言っていた玖美と、連絡は取れるが居場所が判らなくなり…

暁生がバツイチだった事、そして前の奥さんと子供の事で離婚した事。そして、玖美の過去など、ストーリーが進むにつれ、どんどん浮き彫りになっていく二人の知られざる姿にハラハラしっぱなしでした。

完全に元の関係には戻れないと判っている暁生と玖美が、この先どうなるかハッキリしないまま終了なのがもどかしい。でも、それが後日談に想像を掻き立てるラストでした。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

妻の不可解な行動に振り回されてしまう夫。
何がどうなるの?と読んでいる方も???
そうきたかって感じでした。

五島の景色や歴史に癒されて、二人の新たな人生が進んでいきそうでよかったです。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

アラフォー夫婦の暁生と玖美。子供はおらず、二人仲良く今の生活に満足していた。だが、親戚の法事のため、京都の実家に戻った玖美は、実家のリフォームのための片付けがあると理由をつけてなかなか東京に戻って来ない。なぜ帰って来ないのか、出張がてら妻の実家に顔を出すとそこには妻はおらず…。

どんなに仲の良い夫婦でも所詮、個々の人間。自分の過去を含めて全てを相手に曝け出すことなんてできない。でも、結婚前にもっとお互いのことを話していればよかったのにと思う。それで相手が嫌がるなら結婚すべきでないわけだし。

暁生の優しすぎる性格にちょっとイライラするところもあるけど、登場人物はみんないい人。

全国の名所が出てきてを旅した気分になるのはちょっと得した気分なるかな。

ただ、最後がもう終わりって感じで、もうちょい先の話も知りたかった。
思いの外、みなさんの評価が低いけど、私は嫌いではなかった。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

とても面白かったです!
新事実が判明する度、まるで万華鏡を回転させたように様相が一変します。飽きさせないストーリーテリング。並行して描かれる主人公の過去。
全てが明らかになり、絡まって迎えるエンディングはとても気持ちの良い仕上がりでした!

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

ドキドキしながら読み進め…
もう少し先のストーリーまで描いて欲しかった!と物足りなさを感じつつ。

結婚、子ども、親、兄弟
いろんな立場でいろんな思いがあるけれど
黙ってたんじゃ伝わらないから
言ってダメなら、それまでの関係だったということ
ズルズルだらだら進むより、区切りをつけながら生きていきたいものだ

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

法事で実家に帰った玖美しばらく帰れないと言う。夫はそれを信じてひたすら帰りを待っていた。ただ二人の間には秘密が多すぎる、早く話すべきと思ったが全てを話すのは再婚同士はなかなか難しいかも。奥さんには娘がいる子供が生まれる。最後はどうなるのだろう何かはっきりしない気持ち。

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2025年11月21日

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妻が実家に行ったきり、戻ってこなくなってしまう。スマホで連絡は取れるけど、会うことが出来ないって、そんなことある?
物語にはいい人しか出てこなくて、特に夫の暁生は寛大過ぎるくらいの優しさ。
にしても、これはルール違反なのでは?とモヤモヤしてしまった。
いくら言いにくい理由があったにせよ、私だったらこれは夫婦をやっていられないなと思ったお話だった。

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

子供がいない再婚どおしの夫婦。何気ない日常だった二人。ある時妻が実家に用事があると出掛けたまま帰って来ない。電話にはでるが言葉を濁し要領を得ない。そこから不安になり、北から南へと妻を追う。過去に戻ったり、妻の気持ちを考えながら追う事になる。結局は双方の気持ちの行き違いだと分かったが読み終わってもすっきりしない感じがあった。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

妻が法事で実家に帰ってからそのまま帰って来ない。その原因が分からず不安に思う主人公。一言言えば簡単なことなのに、こんなことで右往左往することが不自然でびっくりした。妻の心情も理解できないし、こんな夫婦もいるのかなぁ。

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

色々な事情がある。それをすべて話す必要はないと思うけど、いざという時はちゃんと向き合って話さないと誤解が生じる。その匙加減が難しい。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よく実家に顔を出す妻が、法事以来1ヶ月以上なんやかんやと帰らなくなってしまった人の話。

妻が20代の男性と一緒にいたというあたりから、ある程度展開は読めていたけど面白くて夜更かしして読んでしまった。
ただラストの長崎のシーンからは尻すぼみというか唐突に終わった印象。
自身は配偶者のことが好きで知りたいタイプなので、学生時代の部活のことも知ってる。それに子供を作る気がないと知っていても今回2人が秘密にしていたようなことは話すべきだと思っているので、なんだか腑に落ちないというか、結婚前に話しておくことを話していなかっただけでは…?と不完全燃焼。この2人、これからもこんなすれ違いをしそう。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっと長かった〜
夫がなにか隠してる風だったのが最後にかけてわかって、そりゃ自分の家族とも疎遠になるわな、と。苦しい思いをしたんだね。前時代的な嫌な家族。

死ぬまで隠したり話さないでいることは可能かもしれないけど、自己の根幹にかかわることだったら、吐き出せる場があるなら出して、抱える荷物を少しでも減らして生きられたらいいのにな。

あと、一か月帰らないって、連絡は取れるんだし、仕事もしてるようだし、失踪したというわけではないようだし、そんな追いかけて行くほど?
心配だ、帰ってきてと思う割には理由を聞かない、そのウダウダした感じが長かった…
くどくどと夫の心情が書かれていて、「追いかけてる」という展開ありきの説明文のようにも感じた。

急ぎ足で読んだので、
夫の言う、子どもは要らない、はどうしようもなくてそう思うしかなかったのかな…どうだったんだっけ…とあやふやになってしまった。

自身も子どもを欲しいと思ったことがないから共感できる人たちがここにいる、と読んでいて少し嬉しかったんだけど、妻が産んでたとわかって、まったくの個人的な気持ちとしてナーンダ、と冷めてしまった。

ほんとうに、子どもを欲しいと思ったことがない、という人の出てくる小説はないのかな。
欲しいと熱望する人がいるのなら、欲しくないときっぱり思う人もいるんではないのかな。そんなこと言ったら白い目で見られそうだけど。ははは。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歳を重ねると相手に言いにくいことは多くなる。
この作中のような事だと特に言いづらいだろう。
それでも肝心なことを言わないと誤解やすれ違いをうむよな、と(聞くタイミングが悪いと修復不可能な亀裂になるけど)

最後、お互いの思い込みや誤解がとけてよかった
ただ、夫側の親にはその話は隠し通したほうがいいとも思うのでした

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

途中なかなか話が進まず飽き気味ではあったが、妻の秘密が暴かれて驚いた。隠したくなる気持ちはわかるし、秘密が露呈した経緯を考えれば彼女が悪いわけではないのだが、結婚するにあたっては、ルール違反だったように思う。

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

消えた妻を探す夫。妻を探すうちに色々と知る妻の過去に呆然とする夫。あまりにも妻のことを知らない。夫婦だからってあけすけに全部を知る必要はないと思うが…かくいう私もどちらかといえばこの夫婦みたいな感じだしな。ただこの夫婦にはずいぶんやきもきさせられた。結局妻が消えた理由はなんなんだ、と思うと同時にいつまで帰らないのか、いつまで探してるのかと。夫婦って難しいな。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

実家に行ったきり帰ってこない妻、ただし、連絡は繋がる状態・・・
何一つ手がかりがない中、不安と不信が募らせることに・・・

誰しも秘密を抱えている。
現在は、簡単に繋がれる時代だけど、奥底の感情はなかなか出せないと改めて感じる小説でした。

最後まで読むとタイトルの「妻はりんごを食べない」がわかり奥深さを感じました。
妻がいなくなる中での不安や不信。それまでの過程がわかり物語に入りやすく読みやすかったです。

手かがりもない中1ヶ月以上も状況がわかない、そんな状態は辛いと思います。
そう考えるとよく耐え抜いた感がありました。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

法事で京都に帰省した妻の玖美が一向に帰ってこない。
心配になった暁生は出張のついでに京都まで尋ねるが玖美には会えないまま。
義弟の斗真と共に行方を探すが、一体妻はどこに行ったのか・・・

話が進むにつれて玖美の怪しさ満載!
仲良し夫婦だったはずの2人の関係に不穏な影が!どうなっちゃうのー!と気になって読みましたが、すれ違っての勘違いだったという。ちょっと呆気なかったな。
子どもがいるというのはなかなか言いづらいけど、暁生はちゃんと話すべきだったでしょ。
まあ雨降って地固まるってことで。

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重い。重かった……。唸るくらいに。
『女神のサラダ』のイメージが強かっただけに、作品のギャップにやられた。
ラストは和解して、良かった、けれど、もう一声欲しかった。物足りない感じがする。
斗真くんと、暁生の関係性が、徐々間に変化して深まっていったのは良かった。

あと、帯の『不安は、不信になり、不穏へ。』のコピーが最高。

P202-203
玖美がりんごを食べないなんて、知らなかった。
もともと苦手なのか、斗真の言うように食べ飽きたのか。それとも、青森の記憶が、よみがえってしまいそうで、敬遠しているのだろうか。理由はなんであれ、妻がりんごを食べないことに、僕はまったく気づいていなかった。
僕は玖美のことを知らなさすぎる。(中略)あれに比べれば、りんごを食べるかどうかは、ささやかな問題といえるのかもしれない。現に、知らなくてもこれまで支障はなかった。果物の好みなど、たいしたことではない。(中略)
そう自分に言い聞かせながらも、いやな胸騒ぎはおさまらない。ささやかではあっても、これは過去のことではない。僕たち夫婦の日常生活にかかわる事実だ。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

なんかラストがちょっと物足りない感じ。青森や五島には行ってみたくなった。

気になった誤表記:
P. 44 自任→自認

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

誰にでも秘密がある。
私は隣にいる人の事をどれだけ理解しているんだろうかと考えずにはいられない。

実家へ行ったきり戻って来なくなった妻。
40代に入った小川暁生に突然襲い掛かった「妻の不在」。
彼等に一体なにが起きているのか。

家族小説だと思い読み進めていくと、徐々にミステリーの様相を呈して来る

思い込みや、あたかも自分が全て知っているかの様な第三者の口ぶりに翻弄された妻の心情が切なかった。

相手を思いやり取った行動が、ボタンの掛け違いであらぬ方向に進む危うさよ。

当人同士が想いを言葉で伝える事の大切さを改めて感じた。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

バツイチの暁生(あきお)は40歳を過ぎて玖美(くみ)と結婚。暁生自身は夫婦仲良好と思っていたけれどもある時玖美が帰省から帰ってこないことをきっかけに心配が募り始めます。人間関係におけるふとした疑問、自分は相手の何程を知っているのか、行き違いや不理解について語った物語りだったと思います。私個人としては後半終盤が期待していたほどでなく星3つとしましたが、他者への理解ということについて深く洞察した面白い内容と思いました。

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2025年07月21日

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