瀧羽麻子のレビュー一覧

  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    ネタバレ

    舞台は小樽かなぁと思いながら読んだ。
    展望台はもしかして神威岬?と思ったけど市街地近くっぽいし旭展望台辺りだったりするのかなぁどうかなぁ。
    架空の町が舞台でもいいけど実在するところに思いを馳せながら読むのが好きなので、明言されなくてもモデルがあると読んでいて楽しい。

    ムカイさんの能力は馴染みのない私にはとってもファンタジーだったけど、そういう人が本当にいたとしたら自分のも聞いてみてほしいなぁとワクワクした。ただ、思い出振り返っても特に曲は浮かばないので音楽が鳴ってるかどうかは微妙ではある。
    ある音楽を聴くとふっとその時の思い出が浮かんでくる、ってたまに聞く話ではあるけど全然当てはまらないから

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    2025年03月16日
  • 女神のサラダ

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    とにかく読むと野菜が食べたくなる!
    物価高で気軽に野菜もあまり買えなくなってしまいましたが、読むととにかく野菜が食べたくなります。

    野菜が食べたくなる以外にも、背中をそっと押してくれるような話ばかりです。物価高だし、その割には給料は上がらない、仕事や人間関係、将来…皆それぞれ色々荷物を抱えて、心に少なからず傷や棘が残りながら生活していると思いますが、美味しくて栄養あるみずみずしい野菜を食べて少しだけでも前を向こうよと言ってくれるような作品です。短編集なので短時間で読みやすかったです。

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    2025年03月13日
  • 博士の長靴

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    ネタバレ

    話は、1人の女性が藤巻家へ家事手伝いに行くところから始まります。二十四節気でお祝いをするのが家族行事であったり、風変わりなお坊ちゃんがいたりと、どこか変わっている藤巻家。そしてその藤巻家を取り囲む人々。

    藤巻家はどんな人たちなのだろうか。

    語り手が家族もしくはその周りの人たち1人1人から順に移っていくオムニバス形式でした。

    『自分の頭で考えたことは、あなたの財産です。
    残しておかないともったいない。』p247

    家族が1人、また1人と増えていく中で、ずっと変わらないものだけではありません。変わっていくのが常です。
    家族の心が離れかけたかと思いきや、思わずほっこりしてしまうあたたかな結末が

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    2025年03月10日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    家族とご飯ってどっちも、場合によってはどちらかだけでも人にとって大事な位置を占めていて、どうも私はそういうパーソナルな物語がとりわけ好きらしい。

    現実でそういう話を聞けることもあるけれど、本の方が事細かに描写されている分食指が動いて面白い。

    美味しそうに語られる料理もいいし、特定の思い出と結びついて誰かの特別になった料理もいい。

    今回の作品は特別な思い出になったご飯が出てくる物語だった。
    どれも甲乙つけ難いと言えばつけ難いけど、塩むすびの話が好きだったかな。

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    2025年03月09日
  • 左京区七夕通東入ル

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    桃栗坂の方を先に読んでしまったのだが、逆に「これが後にあーなるのか」と読めたので面白かった。私的には桃栗坂はキュンキュン、七夕通はキューンとした。

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    2025年03月08日
  • さよなら校長先生

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    藤色のスーツを着こなして、颯爽と前を向いて歩く姿が印象的な表紙。
    「さよなら校長先生」というタイトルからも分かるように、
    この本の主役でもある高村校長先生が亡くなったという知らせから話は始まる。

    生前関わりがあった6人が語る
    校長先生との出来事や思い出。
    それぞれの記憶に残る校長先生は、
    ちょっとずつ違っていて、関わる人によって違う一面が見えたりするもの。

    芯がしっかりしていて、生徒想い。
    みんなから慕われている一方、
    理路整然な母親に対し、娘さんにとってはちょっと複雑な部分もあったんだな…
    と生徒目線と娘目線からの対比は面白かった。

    でも、こうして亡くなった後も偲ぶ会を開いてもらったり

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    2025年03月08日
  • ふたり姉妹

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    姉妹の複雑な関係、姉側、妹側の微妙な心理がよく読めた。自分は姉妹の妹だからどうしても妹の心理に寄り添ってしまうけど聡子は自分の姉とは違うタイプだからまた思いは違う。でも自分は愛美に通じる所がある、と思った。自分たちがその年頃の時はこんな感じだったかーと思い出したりもした。それにしても血のつながりのある家族の物語は色々で興味深い。

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    2025年03月06日
  • 博士の長靴

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    藤巻家の4世代の短編小説集。
    気象学者の曽祖父、画家の祖父、曽祖父と同じ気象の道へ進んだ母、小学2年生の玲へとバトンは繋がれていく。
    語り部は本人ではなく、隣人や家庭教師、仕事相手などにその輪郭を語らせる。ゆえに本人の輪郭はとてもクッキリと浮かび上がるが、その分内面は読者各々の想像に委ねられている。各々に委ねられてはいるが、作者の巧さによってきっと似た想像をしているのではないだろうか。

    異色なのが藤巻家の人間ではないが、ノストラダムスの予言を本気で信じ込んでいたアラサー女性。じわじわとホラーじみ、一見穏やかそうな藤巻家にさっくりと切れ込みを入れている。家族全員(もしくは和也以外)一生消えない

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    2025年03月05日
  • うさぎパン

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    面白かった!デビュー作なだけあって初々しく、癒されるお話。オルゴール店の作品を読んでハマって買った本だが、それが好きな人はもれなく好きなのでは。
    私は普段こういうのを読まないので、物語の展開にやや物足りなさを感じたが、それを差し引いてもかわいくてほっこり。パン巡り、いいなあ。私もやろう笑

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    2025年03月05日
  • 虹にすわる

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    実家で修理屋をしている徳井と自由奔放に見える魚住の物語。正反対のタイプの2人が椅子作りの工房を始める。2人でこそ力を発揮できて前へ進める。読み終わって納得できる、「虹にすわる」という題が素敵です。

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    2025年02月16日
  • ひこぼしをみあげて

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    天文部の中学生の日常。大きな事件は起こらないが、天体観測を軸に展開される物語。いい人ばかりでホッとする。

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    2025年02月15日
  • 博士の長靴

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    最近は11月ぐらいになってもすごく暑いし、時代が進むにつれ二十四節気を忘れる日本人は多くなるかもしれない。それでも季節の変化を感じられる心を持つことで、日常生活がいつもより少し楽しくなるかもしれないと思った。

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    2025年02月15日
  • さよなら校長先生

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    小学校教師を長く勤めた女性が亡くなった。
    生徒、保護者、友人、家族それぞれの目から見た彼女の姿そしてそれぞれの想い出。
    関わり方によって人となりも変わる。
    面白かったが、もう少し最後に繋がりがあるかと期待してしまった。

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    2025年01月30日
  • 博士の長靴

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    気象学者の曽祖父から続く、家族とその周りの人々の短編連作。
    大きな事件が起こるわけではないが、それぞれの人生のうちに起こる出来事が、ときには淡々と、ときには少し湿度をもって綴られていく。
    長靴にまつわるエピソードが素敵だった。

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    2025年01月22日
  • うさぎパン

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    高校生の優子と同級生の富田くんは、お互いパン好きだということで、パン屋巡りをしながら交流を深めます。

    富田くんが気になり始め、日々の生活の中のちょっとしたことが、嬉しかったり悲しかったりする優子に、私も10代にタイムスリップした気持ちになりました。

    私もパンは大好きです。目は赤いゼリービーンズ、鼻はレーズンで口はチョコレートのうさぎパンは可愛くて美味しそうです。
    うさぎはパンだけじゃなく、大事な場面でも登場します。
     
    短い小説だったので余韻を感じながらも、もっと読んでいたかったです。


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    2025年01月21日
  • うさぎパン

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    【収録作品】うさぎパン/はちみつ

    「うさぎパン」 継母と仲が良い優子。家庭教師の美和とも仲良くなり、高校にも馴染み、親友もボーイフレンドもできる。そんな彼女の穏やかで微笑ましい日常が静かに描かれる。
    「はちみつ」 美和の幼なじみの桐子の話。美和は相変わらず自分のことはよくわかっていないのか、桐子の世話を焼く。

    ちょっぴりファンタジー風味が入った、優しい物語。
    美和がいちばんややこしそうで、エールを送りたい。

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    2025年01月21日
  • 女神のサラダ

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    農業に寄り添ったのは数話の印象。
    これから・・という時に終わることが多い短編集。
    夜明けのレタスとかは掘り下げて一冊にでも出来そうな感じなので残念です。

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    2025年01月16日
  • 東家の四兄弟

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    占い師の父親と保険外交員の母親を持つ、それぞれ個性が違い、年齢も離れた4兄弟(コケ研究者の朔太郎、父親と同じ占い師の真次郎、倉庫会社勤務の優三郎、大学生の恭四郎)のさざなみだつ日常を、4兄弟の視点が次々に入れ替わる形で描く。
    兄弟それぞれのキャラが立っていて、同じ場面でも捉え方が違ったりして、面白かった。なんだかんだ言って、すごくよい兄弟、家族だなと感じた。
    父親と次男の職業である占い師についても、実際こういう感じなんだというのがわかって、興味深った。決して当てずっぽの単なるオカルトというわけではなく、伝統やある種の理論を踏まえた、一種のカウンセリングのようなものなのだと理解した。
    ただ、終わ

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    2024年12月28日
  • さよなら校長先生

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    もうちょっとずつだけ
    いろんな人の続きが読みたかったな。
    信頼とあきらめは違うような気がするけど
    って涼花ちゃんの言葉
    私もそう思うよ。

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    2024年12月27日
  • 博士の長靴

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    天気博士とその子供、孫、、、の話。
    時代の移り変わりについていけなくて何となく流し読み。誰が誰かわかんなくなった。

    人と人との繋がりと気象の話っていう素敵な物語のはずなんだけど、イマイチのめり込めず。

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    2024年12月25日