あらすじ
星めぐる家族の不協和音!?
占い師を父に持つ、男ばかりの四兄弟。
1枚のタロットを引き金に、ほろ苦い過去や秘密がうきぼりに。
『ありえないほどうるさいオルゴール店』の著者が贈る、ツイていそうでツイていない家族のハートフルな日常!
もがくほど、事態は悪くなるでしょう――。
占い師の父を持つ東家は、男ばかりの四兄弟。上から研究者の朔太郎、占い師の真次郎、会社員の優三郎、大学生の恭四郎と両親が、ほどよいバランスで暮らしている。
ある日、優三郎が趣味のタロットで<最凶>のカードを引き当てた。直後、優三郎と彼女の秘密が真次郎によって恭四郎に明かされ、信頼関係に亀裂が入ってしまう。
不運の連鎖は止まらない。朔太郎や両親にも波及し、隠れていたトラブルが表面化しはじめた。あげくの果てに家族関係を崩壊させそうな女性まで現れ……。
噴出する秘密と本音に大わらわの東家に、平穏な日常は戻るのか!?
感情タグBEST3
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個性的な両親に育てられた とっても個性の強い四兄弟。兄弟の個性が際立ち過ぎて
人は皆んなそれぞれ自分のペースで行けばいいんだ、他人を気にせずともと思ってしまう。
月並みだけど面白かった!
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面白かったー。
予想以上によかった。
軽いんだけど、じんわりする。
占い師を父に持つ、男ばかりの四兄弟。
次男が家業を継ぐべく修業中だが、お父さんが絶大な占い師のため、なんだか思うところがある。
勝手に松坂桃李のイメージで読んでいた(笑)
長男、三男、四男も、映像化するなら誰だろうかとか思いながら、読む。
占いがメインではなく、四兄弟それぞれが少しずつ関わり合いながら、紡がれる日常。
それぞれ人間味があって、優しくて、家族とはいえ入っちゃいけない境界線も一応考えていたりして、なんだかんだ彼らの日常が気になって、読んでしまった。
読みながらなんだか、癒された。
四人いるから誰が自分に近いかなぁと思いながら読むのも面白いかもしれない。
朔太郎がよかったな
鷹揚とはこういう人か
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装丁が良かったので手に取り、あまり期待せずに読み始めたのだが、意外と面白かった。
占い師のお父さんがいる家族だが、決してスピリチュアルに話を動かさないところが良い。ロジカルであり、時に感情的であり、あくまでも普通の人々だった。
そしてラストの父と長男での終わらせ方が秀逸だったと思う。
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学者肌の長男。生真面目な次男。繊細でイケメンな三男。容量が良くて自由だけど実は一途な末っ子。それぞれ違った個性を持つ彼ら。ああ、こういう人いるよなあと思った。
占い師の父と勘が鋭い母。かなりスピリチュアルな家族だと思う。
読みやすいのと、自分が占い好きなこともあって、すらすらと楽しく読んだ。
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占い師を父に持っ四兄弟、占いに背を向ける者、父の背中を追う者、積極的には関わらないが否定もしない者、占いとは基本的に関わりなく今の典型的な若者、と四者四様の兄弟。それぞれ、家族や周りの人間関係に悩みながら生きている。
占いなんて非科学的と思っていたが、昔は権力者が時々の判断に頼りにしていたこともある。漠然としたものではなく、系統立てて物事を見、そこから判断されるものでもあるようだ。知れば知るほど奥深いもののような気がしてきた。
占いを根底にして描かれる東家の四兄弟と両親。
これから何かが起こりそう、ってところで終わったような気がする。でも後は読者の好きに想像していいのかな。
赤い服の老女も出てきたことだし未来は幸福に満ちているのだろう。
みんなそれぞれの価値観で占いと付き合いながら生きていくんだろうなあ。
もう少し占いについて知りたくなった。
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植物学者、占い師、会社員、学生の四兄弟のストーリー。
実際面と向かうとイラッとしそうだけど、優三郎の弱さや、長兄に甘える感じは気になってしまう。
それぞれにキャラが立ってて、ドラマ化したら面白そうだと思った。
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小説を読んでいると、かなり波瀾万丈な出来事が当たり前のように思えてくるけれど、東家に起こった出来事は、些細なようで充分大問題だよなぁ。
家族関係はベタベタしているわけでもないけど、根底でしっかり「家族」として自然に思いやっている空気感が、とてもほんわりした気分にさせてもらいました。
兄姉に連絡してみよう〜。
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ずっと続けられるストーリー。それだけに、小説を終わらせる難しさが出たかな。ラストは、ちょっと唐突感があった。
でも、全体の雰囲気は、悪くない。
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長男は苔を研究している朔太郎。次男は家業の占いを継いだ真次郎。三男は1番顔が整ってモテそうなのに、体が弱く人付き合いも苦手な会社員の優三郎。四男は明るく友達も多い、大学生の恭四郎。この4人の視点で話が進んでいきます。
大きな事件とかは起きませんが、4人それぞれの日常が気になって、さくさく読めました。でも、まだまだ先が気になるとこで終わったので、続編があるのかな?ないならぜひ書いてほしいなぁ。
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紹介された作品を読んだもの。
良かったです!家族とその周辺の人々の心のちょっとしたすれ違いと、やっぱり信頼関係がベースにあるから元に戻っていく感じ。
すごい事件は起きないけど、ワクワクと読み進められる作品でした。
タイトル通り、個性豊かな4兄弟が出てきますが、各々魅力があります。自分は誰推しだなーなどと考えながら楽しく読めました。
あとストーリー全体に「占い」がベースになっています。胡散臭い印象を持っていましたが、自分の見方が少し変わりました!良い方向に。
Posted by ブクログ
東家は男ばかりの四兄弟。上から研究者の朔太郎、占い師の真次郎、会社員の優三郎、大学生の恭四郎と両親が、ほどよいバランスで暮らしている。ある日、優三郎が趣味のタロットでく最凶>のカードを引き当てた。直後、優三郎と幼馴染で彼女と思われてた瑠奈の秘密が真次郎によって恭四郎に明かされ、信頼関係に亀裂が入ってしまう。不運の連鎖は止まらない。朔太郎や両親にも波及し、隠れていたトラブルが表面化しはじめた。あげくの果てに家族関係を崩壊させそうな女性まで現れ・・・・・。噴出する秘密と本音に大わらわの東家に、平穏な日常は戻るのか!?
4人の兄弟の視点それぞれから描かれ、短く入れ替わるので読みやすい。4人出てくるがキャラも立っているため読みやすい。朔太郎から優三郎への「強い種が生き残るのではなく、環境に適応した種が生き残る。生きやすい環境へいくか、環境に適応するか。」的な発言がよかった。
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占いを家業とする父、次男。家族と離れていたい研究者の長男、繊細で人付き合いが苦手な三男、明るい四男、そして一番不思議な母6人の東家。仲良しこよしの家族では無いけど、適度な程よい距離で各々心配しつつ生活。長男の言い分は少し寂しいけれど最後は皆一緒で良かったね。それが家族。
Posted by ブクログ
著者は、どんどん成長する感じ。
世界が広がっていくのを感じる。
初期の頃の京大もの?も青春賛歌のようで
良かったけれど・・・
今は、家族にシフトしたのかな。
こちらも年齢を重ねているので、読んでいて楽しい。
男四兄弟の話。
四姉妹は、「若草物語」を筆頭に「細雪」、
オマージュ作品だってある。
でも、男四人兄弟って、聞いたことがない。
私が知らないだけかもしれないが。
朔太郎、真次郎、優三郎、恭四郎の四兄弟と
幼なじみの瑠那。
「若草物語」でいうところの四姉妹プラス、お隣のローリーか。
四人の性格も似ている。メグと朔太郎は決定的に違うけれど。
それぞれの性格と日常が細やかに描かれ、
一気に読む。
読み終わって幸せな気持ちにさせられる、
私好みの展開だった。
最後に表紙の意味が、差し色のごとく生きてくる。
Posted by ブクログ
滝羽さんのお話は久しぶりでした。
東家の個性豊かな四兄弟の日常を淡々と進んでいきます。
兄弟って不思議なもので、同じ親から同じように育てられても
性格は本当いろいろで
長男とか末っ子とかやっぱりそういうのも少しは関係するんだと思うけど考え方や感じ方も
全然違ってきます。
大きな
波があるわけではないけれど、
それぞれの個性的な性格の彼らが、日々を過ごしながら
少しづつ成長しているストーリーですが、その中で
東家の父さんがいう言葉で
「人はそれぞれ、花壇を持って生まれてくる。場所もタネも、土も選べないけれど、与えられた環境でどういうふうにタネを育てるか、はそれぞれ。自分次第。
もし途中で枯れてしまっても、その花壇の中でまた肥料となって違う花を咲かせる肥やしになるよ。」という素敵な言葉に共感しました。
与えられた場所で自分の花壇の花を一つでも多く育てることができるようになればいいなと思いました。
Posted by ブクログ
占い師の父親と保険外交員の母親を持つ、それぞれ個性が違い、年齢も離れた4兄弟(コケ研究者の朔太郎、父親と同じ占い師の真次郎、倉庫会社勤務の優三郎、大学生の恭四郎)のさざなみだつ日常を、4兄弟の視点が次々に入れ替わる形で描く。
兄弟それぞれのキャラが立っていて、同じ場面でも捉え方が違ったりして、面白かった。なんだかんだ言って、すごくよい兄弟、家族だなと感じた。
父親と次男の職業である占い師についても、実際こういう感じなんだというのがわかって、興味深った。決して当てずっぽの単なるオカルトというわけではなく、伝統やある種の理論を踏まえた、一種のカウンセリングのようなものなのだと理解した。
ただ、終わりはちょっと唐突感が否めなかった。伏線が回収されずに、結局、あれはなんだったのというようなことも少なからずあった。
Posted by ブクログ
4兄弟!っと興味が湧き手に取った作品。
おどろおどろしい帯の内容だったが、
ぜんぜんそんな感じではなく至ってハートフル。
ラスト、終わり方がオシャレーーー
生まれ育つ運命を「花壇」に例えるシーンより。
「場所、環境、性質など自分では選べない。だが、その後の育ち方でも運命は変わる。」
‥すごくしっくりくる例えで頷いてしまった。
Posted by ブクログ
なんか…何も起こらない、普通、普通よりお父さんの職業がちょっと珍しいだけの家庭の普通のお話だったんだけど、なんか不思議とさくさく読み進めてしまう。長男と三男の夜中のシーンがとてもいい。拗らせ気味の次男も前向きな末っ子も、みんなほんとにそこらにいそうな、ものすごくリアルな家族のシーンがたくさんあって、あるあるって思いながら読んだ。
Posted by ブクログ
東家の家族の物語。
押しつけがましくなく、でもなんだかじんわり温かい。
占い師の父と次男。保険外交員の母。倉庫勤めの三男と、まだ学生の四男。長男は遠方で研究者。
そんな六人家族。性格もそれぞれ。
適度な距離を持ちながらも支えあう家族の心地よさ。
こんな家族っていいなぁ。最後の家族旅行が素敵で羨ましい。
Posted by ブクログ
4兄弟は1人1人個性があり、共通点は繊細でいい心根を持っている事かな(個人的感想です)
ドラスティックな展開も無く、これで終わりか?というエンディングもなかなか味が有るとも言えますね
Posted by ブクログ
占い師の父親を持つ男四兄弟の話。
そこまで大きな事件が起こるわけでもない、どちらかというと平凡な話。
占いを花壇に例える部分が特に印象に残った。
いくら気が弱いからとはいえ20代の青年が10以上離れた兄を「おにいちゃん」と呼ぶのが少し違和感