瀧羽麻子のレビュー一覧
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椅子作りの才能があるのに、地元で修理屋をしている徳井。椅子への情熱を持て余し、都会の大手工房を飛び出した魚住。タイプの違うふたりが、学生時代の約束のもと、小さな工房を始める。不器用な彼らは、友情でも恋でも仕事でもギクシャク……。海沿いの町の小さな椅子工房で夢の続きを見ることにした〝こじらせ男子〟の、胸アツ青春物語。
魚住の純粋さやまっすぐさが羨ましいと思った。
透き通った色とりどりのビー玉みたいだ。
昔、友人が志望していた家具工房に入職することができて、最初に担当したのが椅子だと言っていたっけ。はじめて作成した椅子の写真を見せてもらったことがあった。
たしか、座面が若草色の布張りになった椅 -
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人々の心に流れている音楽が聞こえる耳利きの店主のオルゴール店に訪れる様々な人たちの短編小説。
どのお話も心がジワ〜っとあたたかくなる優しくて素敵なお話だったけれど、特に耳の聞こえない少年とお母さんのお話が印象的。
耳が聞こえないのにオルゴール?って思ったけれど、店主はその子の心に流れている音楽をきくことができる。その男の子の心に流れていた音楽がなんなのかやお母さんの気持ちの描写がすごく刺さった。
あと個人的に向かいの喫茶店のアルバイトのおかっぱちゃんの話もよかったなあ、、かわいかった
1番最後の老夫婦の話の中で、あのおかっぱちゃんも一緒に店主について行ったんだなあと数年後の未来を想像できた -
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『ありえないほどうるさいオルゴール店』の続編。舞台は北の運河の街から南の珊瑚礁の小さな島へ。「ガジュマルの店」と呼ばれるオルゴール店の店主はお客様の心に流れる音楽を聞くことが出来る。ここを訪れるお客は、言葉でうまく言い表せないもどかしい気持ちを、心の中の音楽を通して気づき、思いを解きほぐしていく。
店主とお客さんのやりとりが説教くさくなくて自然で優しい。優しく澄んだオルゴールの音色で、大切な思い出の曲が流れてきたら、人生の悲しみや痛みも和らいでいくかもしれない。
私も自分の中にある曲をオルゴールにしてもらいたくなりました。一体何が流れているのか、店主に聞いてもらいたい。ちょっとだけ、タロット占 -
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長く時間をかけてしまいましたが、左京区シリーズを読み終えることができました。
今回は、オシャレな雰囲気の呉服店でバイトをする花と、普段から数学にのめり込む研究生活を送っている龍彦(作中ではたっちゃんと呼ばれることが多い)の京都、左京区を舞台にした恋物語です。
出会いのきっかけはお互いに数合わせの合コンに参加したところから始まりますが、花がたっちゃんのことをもっと知ってみたいと思う感じで惹きつけられているものの中々そこにピンと来ていないたっちゃんの振る舞いが中々面白いなと思います。
恋物語が題材の小説ではライバルの存在も必要不可欠ですが、この小説において花の恋のライバルとなっているのは「数学」。 -
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2025/06/09
以前に読んだ恋月橋のシリーズの3作品目(?)。
恋月橋では主人公は火薬好きの山根でしたが、この作品では山根と同じ大学の安藤が主人公となっています。
幼い頃に桃栗坂の近くの公園で遊んでいた安藤の妹の果菜と、転勤族でいろいろな地方を転々とすることが多かった璃子が出会い、兄の安藤も交えて家族ごっこをすることが多くあった。
それがきっかけか、璃子も安藤のことをお兄ちゃんと呼ぶようになり、厳密にいうと親戚ではないのだがその関係性がずっと続いて2人は同じ大学に通うことになる。
大学でのいろいろな人との出会いも描かれつつ二人の仲が京都を舞台に進展していく過程がとても良い感じになっている