瀧羽麻子のレビュー一覧

  • もどかしいほど静かなオルゴール店

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    ネタバレ

    続編と知らずに読んでしまった。こちらだけでも楽しめたが、最後のお話は前作と繋がっているようだったので先に読めたらもっと良かったかも。

    ゆびきり のユリがオルゴールを交換して持っていったところと、
    みちづれ の妹のオルゴールからも同じ曲が流れたところが特に好き。


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    2025年01月22日
  • さよなら校長先生

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    長く地域に尽力した高村正子校長先生が亡くなり、高村先生をさん偲ぶ会が開かれることになり、教え子や保護者、元同僚や娘たちが先生との思い出をそれぞれが思い描く連作短編集。

    教師は聖職者などと言われることもあったけど、やはり一人の人間で、児童や保護者に慕われていても、親子関係はなかなか思い通りに行かなかったのかな。
    でも、何だかんだで娘の沙智は、一人でなんでも決めていくところなんか高村先生にそっくりだなと思う。

    瀧羽さんの作品はどれも心優しいものが多く、中学入試や高校入試によく採用されるのも納得。

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    2025年01月10日
  • 東家の四兄弟

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    学者肌の長男。生真面目な次男。繊細でイケメンな三男。容量が良くて自由だけど実は一途な末っ子。それぞれ違った個性を持つ彼ら。ああ、こういう人いるよなあと思った。
    占い師の父と勘が鋭い母。かなりスピリチュアルな家族だと思う。
    読みやすいのと、自分が占い好きなこともあって、すらすらと楽しく読んだ。

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    2025年01月10日
  • 博士の長靴

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    気象学に生涯を捧げた一風変わった大学教授、そこから四世代にわたる物語。
    心暖まるようでちょっとチクリとする部分もあり、背景や結論をぼかしながら、余白を読者の想像に委ねて、永い時代の物語がとつとつと進んでいく。
    どこかつかみどころのない話だったが、不思議と心地よく読み進めていった。
    誰もがどこかで経験しているような、人の営みの物語だった。

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    2025年01月04日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    連作短編集。
    家族経営のレストランで働く啓太とそのレストランの娘真衣がそれぞれの家族を紹介する話から始まる。
    啓太の母の美奈子が仕事の都合で来れなくなるという設定だったが、母のキャラがたってて、面白い。

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    2024年12月31日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    ネタバレ

    あ、これ小樽だな、と思ったら、色んなことがリアルに感じられてしまって、いいのか悪いのか…もっとファンタジーとして読みたかった気がする。
    「もやもやを抱えたひとが、不思議なお店でぴったりなものに出会う」という仕組みのはなしが全般好きでわりと読む。
    このオルゴール店のいいところは、店主がただ客から聴こえた音を客に渡す「だけ」というところだと思う。だから、説明もしない。なんでそうなのか、それでどうなるのか、小説としても説明しすぎない。そこが好き。
    特に気になったのは「ふるさと」で、色々生々しくていたたまれなくもあり、親子の言葉が足りないかんじが分かりすぎて、切なくなる。

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    2024年12月19日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    1.登場人物
    啓太…サラリーマンを辞め、小さなレストランで働く。
    真衣…レストラン働く。啓太の恋人。
    正造…啓太の働くレストランのオーナーシェフ。頑固一徹。真衣の父。
    芳江…レストランで働く。真衣の母。
    雪生……啓太の父。サラリーマン。
    美奈子…啓太の母。仕事命の敏腕ビジネスウーマン。

    2.物語の始まり
    啓太は真衣の両親に自分の両親を紹介しようとする。しかし美奈子は仕事が忙しく、約束の時間になっても来なかった。

    3.世界観や価値観
    小さなレストランを舞台に、頑固一徹の料理人とその妻と娘、仕事命のビジネスウーマンのその夫と息子、それぞれが料理によって結びついていく。

    4.物語のキーワードと

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    2024年12月10日
  • 左京区桃栗坂上ル

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     瀧羽麻子さんの小説は『はれのち、ブーケ』『うちのレシピ』を読んでもっと著書を読みたいと思っていたところ、古書店でこの小説を見つけて読み始めました。
     登場人物が多いので、帯(または腰巻き)に印刷されている主な登場人物と相関図を一寸見ながら読んでいきましたが、著者が京都大学出身ということもあり学生生活の描写は、生き生きとして物語も次第に佳境に入るので、どんどん読み進んでいきました。読んでいる途中で姉妹編が2冊あることがわかり、更に解説を読んでこの小説が三部作の三作目だと分かりました。

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    2024年11月25日
  • もどかしいほど静かなオルゴール店

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    お客様の心の中に流れている音楽が聞こえるという風変わりな店主のいるオルゴール店、通称「ガジュマルの店」。
    その店では、世界でたったひとつその人だけに合ったオルゴールを作ってくれるという。

    今回の舞台は、珊瑚礁でできた南の島。
    読んでいくうちに、少しずつ島の人たちがつながっているのがわかってきて、次にどんな人が登場するのか楽しみになっていました。
    幼なじみを想い続ける郵便配達員、音楽の夢を捨てて島にやってきたミュージシャン、島の神様と話せるババ様と呼ばれる女性など、7編の静かな物語たちが心に沁みてきます。
    少し寂しさを抱えた人たちの心をつなぐオルゴールの音。
    とっても控え目で優しい短編集です。

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    2024年11月22日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    ネタバレ

    木原音瀬先生のお話を目当てに購入したので、お目当ての話だけ読んでもいいかと思って最初から順番に読み始めましたが、全部読んでしまいました。
    全部読んだあとに思ったことは、やっぱり木原音瀬先生は癖が強い。笑 男性が妊娠できる世界という設定はおもしろかったし、男性も苦しんでほしいと思ってしまいます。

    お気に入りは白い結婚の「ダーリンは女装家」、「いつか、二人で。」
    今年は黒い結婚寄りの、暗めのお話を読むことが多かったので、白い結婚で心が洗われました。ハッピーエンドもいいですね。

    ダーリン〜
    15歳の時に大好きだった人と結婚するなんて素敵。男であり女でもある旦那さん、いいですね。認知症になったお母

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    2024年11月13日
  • 博士の長靴

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     気象学が専門のひい爺さんの若かりし頃の思い出話から、 そのひ孫が1人でひい爺さんの家に泊まりに来るまでの様 々な物語が描かれていますが、特に1999年に人類滅亡 するかもと言う噂がたった頃の話が懐かしく感じました。

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    2024年11月07日
  • あなたのご希望の条件は

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    ちょうど今採用側にいるけど、こんな思いのある営業さんいないよ。経歴書の書き方とか面接の仕方のテクニックはしっかり教えるようだけど、適材適所っていうのが分かってない人が多いねんな。紹介料は35−40%。我が社の社長は毎月分割で現金支払いするから、様子を12回見に来い!って言ってます笑

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    2024年10月24日
  • うさぎパン

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    久しぶりに純粋な恋愛小説を読んだような気がする。
    もちろんこの本に出てくる人達も様々な問題や境遇を抱えているけれど、現実の世界でも何もない人生を送っている人なんていないと思う。
    そんな中で愛する人が居るってことだけで本当に幸せであるということを再認識させてくれた。

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    2024年10月12日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    オルゴールから流れる音楽でつながる物語。音楽は思い出とセットになっていて、それが良い悪いに限らず、その時を思い出させてくれるもの。この本を読んで久しぶりにオルゴールを眺めたくなった。

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    2024年10月01日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    人の心に流れる音楽を聴くことができる店主が作るオルゴールを通じて、心温まるお話が展開される。
    自分ならどんなオルゴールになるのかな?と考えると、楽しい気持ちになりました。当たり前だけれど、感じ方や考え方はもちろん、人生って人それぞれ。人との本当の関わり方について考えさせてもらいました。

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    2024年09月30日
  • 女神のサラダ

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    茄子と珈琲、オリーブの木の下が個人的嗜好に刺さりまくった。
    トマトの約束は王道というか男の方一途すぎる。創作だと一途と言えるが現実だと初恋に拘りすぎヤバい人になりそう

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    2024年09月25日
  • うさぎパン

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    初初しい高校生の恋愛を楽しめる一冊です。本書では少し非現実的な要素もありますが、そんなことが一切気にならないくらい自然な恋愛を楽しめました。

    パンをきっかけに同級生と最初は恋人では無く友人として、そして恋人になり、喧嘩して仲直りして、嬉しいイベントや悲しいイベントを乗り越えるというよりはただ淡々と楽しくもあり悲しくもある日常を過ごす印象でした。
    また、書き下ろしのハチミツでは本編とは違う大人の恋愛を楽しめます。
    本編と書き下ろしがいい対比になり、二つの恋愛の違いを楽しめました。

    もう高校生の頃の恋愛は経験できませんが、それを疑似体験できる。本書を読んで本書自体の魅力も伝わりましたが、小説自

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    2024年09月22日
  • 女神のサラダ

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    「言わなわからん」が信条です。察することは大事だし、言われなくてもわかりたい、わかってほしいとは思うけれど、わかるよわかれよというのは傲慢じゃないかと思ったりもします。

    ここに登場する人たちはみんな優しい。それがゆえに聞けない。聞かなくても察しているつもりだったけど、ひょっこり聞く機会がやってきたら、とんだ思い違いをしていたことに気づく瞬間がとてもいい。

    馬鈴薯とレモンの話が特に好きでした。アスパラガスとチーズの話も好き。『うさぎパン』のときから好きだった著者ですが、久しぶりに読んだらなんだか大人になっていた。

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    2024年09月21日
  • あなたのご希望の条件は

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    ネタバレ

    転職が題材の話を読むと、登場人物達と照らし合わせながら、今の自分の環境を見直しできるのが良いな。みんなそれぞれの境遇で、そこから一歩を踏み出そうとしている。私は、どうなんだろうか。香澄さんのように真摯に相手に寄り添って仕事に向き合っているんだろうか。自問自答を繰り返して、なかなか答えはでないのだけど。
    「多くの人々は、縁あって就いた職業をそれなりに気に入り、もしくは折り合いをつけて、日々こつこつと働いている。幼い頃の夢を思い返すわけでも、ことさらに嘆くわけでもなく。仕事というのは、たぶんそういうものなのだ」この文に本当にホッとした。そうだよね。今の自分の境遇から逃げ出す必要がなければ、目の前の

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    2024年09月17日
  • 女神のサラダ

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    農業に関わる元OLや私大生、シングルマザーに古希の女性など様々な境遇の女性達。舞台は日本全国あちこちでそれぞれの作物もみな美味しそう。青春ストーリーに切ない恋に初恋物語ありで多彩。特にオーリーブは知らないことばかりで興味深かった。自分の食卓にある食材は沢山の人たちが作ってくれているのだと感じる。オリーブに登場した桜田くんはトマトの桜田くんと同一なんですよね?二十数年経て再会、二人の今後もどっかで読みたいな。

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    2024年09月12日