瀧羽麻子のレビュー一覧

  • ありえないほどうるさいオルゴール店



    後味スッキリ目なあっさりとした作品だった。ちょっと物足りなさもあるかも。けどムカイさんのお客さんに対する振る舞いはとても暖かく、やさしかった。
  • もどかしいほど静かなオルゴール店
    今回は北の町から南の島へと移転して島民や本土から訪れた人達との交流を描いてます。「みちづれ」の章では前回と繋がりが見えました。どの章も良かったです。
    私は、ここのところ音楽から離れているので店主と会って、どんなメロディが聴こえてくるかなと私だけのオルゴールが欲しくなりました。
  • いろは匂へど
    京都で小さな和食器店を営む紫(ゆかり)の、京都らしさがいっぱい詰まった恋物語。
    紫に想いを寄せているブライアンという欧米人のお客さんが登場し、“京都らしさ”をさらに引き立たせています。

    あるパーティーで知り合った、紫より20歳ほども年上の染色工芸家湊光山(みなとこうざん)は、染めものに情熱を注ぎ、...続きを読む
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    オルゴール店をメインに様々な人間模様を描いた小説。
    どれも、最後は読者の想像力をかき立てるような終わり方になっていて楽しい。
    同じ曲でも人それぞれ違う思いがあるのを改めて感じた。
    良き小説。
  • 博士の長靴
    「一九五八年・立春」「一九七五年・処暑」「一九八八年・秋分」
    「一九九九年・夏至」「二〇一〇年・穀雨」「二〇二二年・立春」
    6話収録の連作短編集。

    天気の研究に生涯を捧げた藤巻博士とその家族、四世代の歴史が描かれる。

    難しい用語はなく柔らかな言葉で紡がれる文章が心地良い。

    藤巻博士のマイペース...続きを読む
  • 博士の長靴
    ほっこりする話だった。
    最初のスミさんの話は、ちいさいおうちの黒木華さんのイメージ。藤巻教授は、私の若い頃の、理想の人そのものだった。
    でも息子の話を読むと興味をもって貰えず寂しそうだった。
    何気に2010年の防災課の課長も好き。容認している市長と榎本さんも偉い。皆さん2011年の震災は大丈夫だった...続きを読む
  • たまねぎとはちみつ
    児童書。
    タイトルのたまねぎとはちみつって、そういう意味なのかと納得。
    他にも世界各国のことわざ、言い伝えが登場して、どれも素敵だった。
    我が子には出来なかったことを他所の子にしてあげられる優しさがいいなと思った。
    最近は、近所でこんな素敵なおじさんに会う機会もなかなかないけど。
  • もどかしいほど静かなオルゴール店
    ちょうど一年前くらいに前作を読んだので久しぶりに2作品めを。
    前作に比較して店長の登場が少ないような。でも音のつながりが好きなので読んでて楽しかった。何より1番良かったのは最後のみちづれ。懐かしい気持ちにもなったし、ちょうど最近ドラマsilentも見ていたし。
    前作同様あたたかいストーリーだった。
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    オルゴール店で求めている音楽がわかる店主にオルゴールを作ってもらうか選んでもらいたいです。私だったら何の曲かなと考えてしまいます。喫茶店で働いていた子と一緒にお引越しされたのでしょうか。喫茶店も雰囲気があって、マスターもいい人でお話もじんわり涙が出てくる場面もあり、読み応えがありました。
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    オルゴールという切り口とともにたくさんの様々な人間模様が書かれたすてきな本でした。
    大変読みやすく、通勤時におすすめです。
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    音とか匂いって自分の頭の中にあっても人に伝えられないのがもどかしいなといつも思うけど、伝えられなくてもわたしの中にはあるし、うまく思い出したり言語化したりはできなくても、またその音を聞いたり匂いを嗅いだりすれば今まで忘れてたのが嘘かのように記憶が鮮明に蘇る。そういう経験を思い出す本だった。
  • 失恋天国
    失恋した人のための学校、授業。設定が面白くて、最初はこんな学校あったら今の時代怪しまれるよなあと思いつつ読んでいくとこんな学校入りたい!楽しそう!って思いながら読みました。失恋した雛子の1年間の物語。寮生活を送るにあたって、全然違うタイプの友達ができるのも羨ましかった。 雛子の性格が自分に似ていて、...続きを読む
  • ありえないほどうるさいオルゴール店
    「若い恋人たちに負けず劣らずぴったりとくっついているのは、愛情のしるしというよりは、足もとの安全を確保するためだろう。いや、互いの安全を慮っていることこそが、愛情なのかもしれない。」

    「誰もが一位になれるわけじゃない。ここはそういう世界だから。でも、一位のなるためだけに弾くわけでもないのよ。」
  • ひこぼしをみあげて
    クラスメイトに誘われて天文部に入部した千春は、部内の雰囲気は悪くないが、知識の差で若干居心地の悪い思いをしていた。だが、徐々にそれも解消され、天文部の活動がとても楽しくなり…

    児童書なので舞台が中学生って点が可愛らしかったです。
    千春と先輩の二階堂との淡い恋が実るかと思っていましたが、ラストまさか...続きを読む
  • うさぎパン
    ☆4

    今年の干支ということもあり、新年に読みたかった作品です。
    私もパンが大好きなので、新しいパン屋さんや普段は行かない街でパン屋さんを見掛けると思わず入ってしまいます。パンってとても魅力的ですよね(*´˘`*)
    作中に美味しそうなパンがたくさん出てくるので、パンを用意して読み始めると更に楽しめる...続きを読む
  • ひこぼしをみあげて
    引っ込み思案の千春。
    中学入学後、新しい友人の誘いで天文部に入部。
    その一年間の物語。

    もう半世紀近く前のことだけれど・・・
    同じ小学校出身の子が少なくて、さらに、さして仲良くもなく・・・
    その心細さ。いまだに思い出すと胸がきゅっとなるような。
    もしも、わたしに天文部があったらな・・・

    瀧羽麻子...続きを読む
  • あなたのご希望の条件は
    私自身は転職経験がないけれど、前向きな転職はいいなあと思った。
    人と人のマッチングを仕事にするのは楽しそう。
  • ひこぼしをみあげて
    児童書。
    友達に誘われて、さほど興味がないのに入った天文部。
    なんとなく居心地の悪さを感じていた千春だが、だんだん星の面白さに気付いたり、仲間との絆を深めていく。
    その様子が中学生らしい初々しさで良い。

  • ひこぼしをみあげて
    天体と恋愛、そして失恋。天文部に入った少女千春の青春物語。
    小学生でも読みやすそうな本。恋愛だけでなく星についても詳しく描かれていたため、興味深かった。
  • あなたのご希望の条件は
    昨夜は双子座流星群を見た!
    流れ星を見たのは人生で2回目くらい。
    深い深い濃紺の空をじーっと、ぼーっと見るのは集中力とゆるりだらりが混ざって、考えごとしたり頭が空っぽになったりして、なかなかよかった。
    そして、流れ星は空の色に映えてきれいだった!

    主人公の香澄や友人栄子が森へハイキングし、頭と心を...続きを読む