窪美澄の作品一覧
「窪美澄」の「ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)」「妖し」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「窪美澄」の「ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)」「妖し」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
カリタス女子高等学校卒。『ミクマリ』でR-18文学賞大賞受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で2011年に第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位となり、映画化もされた。その他作品に『晴天の迷いクジラ』、『クラウドクラスターを愛する方法』、『よるのふくらみ』などがある。
Posted by ブクログ
椎木メンタルクリニックというメンタルクリニックに通う患者さんたちの物語。
精神の不調というのは、本人もまわりも気付かないくらいに突然やってくる。自分は大丈夫とか関係ないと思っていても、ちょっとしたキッカケや、小さな無理が蓄積されて、誰でも当事者になる可能性があるし、生きづらい世の中だと、なおさら。
主人公たちは、みんな一生懸に真面目に生きて、でも躓いて。でもまわりの誰かに助けてと言えず、人生の途中で身動きが取れず立ち止まってしまう。そんな時に椎木メンタルクリニックや、喫茶店の店主の純さんなど、手を差し伸べてくれる他人の優しさがどんなにありがたいかがよく描写されたハートウォーミングな物語でし
Posted by ブクログ
自分の人生を生きるということがどういうことなのか、考えさせられる一冊だった。
主人公の海は幼い頃に母親に捨てられ、父親も海を置いて出て行ってしまい、父親と付き合っていた女性、美佐子さんと暮らしている。転校した海はその高校で忍という男の子と出会う。海は今までも自分を理解されずにいたため、学校ではあまり目立たず透明な存在でいることを望んでいた。海は、同性愛者であり、気づけば忍に惹かれていた。忍には沙織という彼女がいたが、忍も海に惹かれていく。
海を中心に自分自身の人生を生きることの難しさが描かれている。視点が海、美佐子さん、忍、同級生の璃子、海の父親である緑亮と変わりながら、それぞれの人生も