じっと手を見る

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658円 (税込)

3pt

富士山を望む町で暮らす介護士の日奈と海斗
はかつての恋人同士。ある時から、ショッピ
ングモールだけが息抜きの日奈のもとに、東
京の男性デザイナーが定期的に通い始める。
町の外へ思いが募る日奈。一方、海斗は職場
の後輩と関係を深めながら、両親の生活を支
えるため町に縛りつけられる。自分の弱さ、
人生の苦さ、すべてが愛しくなる傑作小説。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    年齢も、性別も、職業も、生活している地域も、何もかもがちがう登場人物たちの気持ちが、なぜか痛いほどわかる。
    共感、ともちがう。
    彼らに年輩らしく言ってあげたいことはいくつもある。
    筆者の文章力(まさに文章のもつ力)に、確実に心を強く揺さぶられる小説だ。
    読んでいる途中で、タイトルの「じっと手を見る」

    0
    2024年11月29日

    Posted by ブクログ

    窪美澄の文章を無性に欲するときがある。

    主な登場人物の中から各章で視点が変わるので、何を考えているかわからないと感じた人も、のちに本人から語られる。

    人間の、どうしようもない、変えようと意識して変えられるものではない、個々の性(サガ)をまざまざと見せつけられる。

    これを読んで自分の物語だと感じ

    0
    2024年08月28日

    Posted by ブクログ

    性描写があるのは好きではないけど
    各話の心情をあらわすには必要なことで
    幸せな読後感があるわけではなかったけど
    頁をめくり続けてしまった

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    生まれ育った故郷で仕事をして生きていくこと、故郷を出て暮らしていくこと、それぞれの生き方を肯定してもらえる作品だと思った。
    自分が登場人物に近い仕事をしてるから感情移入しやすかったし、自分の生き方は間違えていないと言ってもらえているようだった。
    人と深く関わることで生まれる辛さと、人と関わることで得

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの窪さん。人は弱いものだ。
    誰かに頼らなければ生きていけない。

    日奈の人生も、海斗の人生も、宮澤さんの
    人生も、どこか孤独を感じさせる。
    窪さんの作品はいつも、人の不完全さを
    つきつけられる。
    それと同時に、みんな器用にたやすく
    生きてるわけじゃないんだと安心もする。
    日奈の「そばにいてほ

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    人のなんとなく後ろめたいところの「なんとなく」がはっきり文字にされて哀しい。でもそれでも生きていくことが大事なのかもしれない。

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    最後の浅井リョウの解説が内容をより深く心に刻む。明るい話ではないが、誰でも持ってる人の裏側に潜む複雑なヒストリーが描かれている。30代後半のパートナーと交際したり身内の死を経験した人の方がより過去の自身の経験と照らし合わせて感情を想像しやすいのではないだろうか。
    意外とキレイな生い立ちだろうと思って

    0
    2025年02月04日

    Posted by ブクログ

     『夜に星を放つ』で直木賞を受賞(2022)した窪美澄さん。本作(2018)も直木賞候補作だったのですね。本作を"恋愛小説"と狭義に解釈すると、評価は下がるかもしれませんが、個人的には肯定的に受け止めました。

     語り手が、登場人物ごとに一人称視点でリレー式に変わる7話の連作短編

    0
    2025年01月31日

    Posted by ブクログ

    「好きな季節は」と訊かれたら、僕なら晴れた冬の日と答えるだろう。
    風の穏やかな理想的な冬晴れの午後、自宅から歩いて20分ほどの公園の、丘の上にある展望台からの眺めが目的で出かけてみる。この時間なら夕陽を受けた街並みの風景を望むことができるだろう。大いに期待して丘を登り、いざ眺望をと、その瞬間から、す

    0
    2025年01月03日

    Posted by ブクログ

    介護職の現状が生々しく繊細に描かれている
    長く続く若者ほど心が淡々と平坦になってゆく
    福祉に従事する人々の「自己」そして「感情」
    遠くからそっと大事に温めてあげたいと思った

    0
    2024年05月04日

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