アニバーサリー

アニバーサリー

小説・文芸
737円 (税込)

3pt

母親との確執を抱えて育ち、望まれない子を妊娠、たった一人で出産を迎えようとするカメラマンの真菜。七十歳を過ぎても、育児中に始めたマタニティスイミングの指導員を続ける晶子。あの日、あの震災が、二人を結びつけた――。食べること、働くこと。子供を産み、育てること。世代の違う二人の物語を丁寧に紡ぎつつ、時代とともに変わりゆく女性たちの生を凝視した渾身の長編小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    アニバーサリー
  • タイトルID
    :
    355401
  • 電子版発売日
    :
    2016年01月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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アニバーサリー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    孤独な若い妊婦の真菜と大家族育ちのおばあちゃんコーチ晶子。
    マタニティースイミングスクールで薄い縁を繋いだだけなのに、震災という大きな困難が二人を引き合せる。

    昭和で平和も戦争経験した晶子、平成で豊かな地獄を送ってきた真菜。

    女性が働きたいと願う動機も、働く事で抱え込む困難も理解できる。
    女性には勿論ダイレクトに刺さるが、敢えて男性に読んで欲しい。読書こそエンパシーだと思う。

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    3.11を受けて幼少の戦時中を回想していく晶子と、3.11時に私生児を妊娠していた真菜との交流をを描いている。
    非常におもしろかった。
    10歳で空腹の辛さを経験した私たちが、人に食べ物を勧める性分は多分死ぬまで一生なおらない。というような文面に始まり、大変印象的な文が多かった。

    0
    2017年09月08日

    Posted by ブクログ

    続きが気になって一気に読んだ。
    東日本大震災の年に妊娠している真菜。
    母親との確執があり、父親のいない子を妊娠し自暴自棄になっている。

    75歳で現役のマタニティスイミングの講師である晶子はそんな真菜を気にかける。


    地震、そして原発事故がふたりを結びつける。


    真菜の抱えているトラウマのようなものは、わかる気がするし、晶子の存在がうざったいことも理解できる。でも結局は晶子に救われたんだなと思う。

    晶子のお節介がなかったら、真菜はつぶれていたと思う。


    子どもを生んだ今、読むからこそ響く言葉もたくさんあったし、共感できる部分もとても多かった。

    真菜が出産したことによって、悩みながらもどんどん逞しく強くなっていく姿は美しかった。

    完璧な母親になんてなれないし、誰しも初めてのことで不安に押し潰されることも多い。

    自分が母親との関係をうまく築けなかったっていう負い目も真菜にはあると思う。
    でも真菜はきっといい母親になるんじゃないかなって思う。

    そして晶子の世代も子育てには苦労したと思う。今みたいに父親が積極的に育児参加するわけでもないし。それが当たり前って思ってる世代だとは思うけど、想像しただけで大変だと思う。

    頼れるものは頼りきらないと育児なんてできないよなあと身をもって実感する。


    母の視点、娘の視点、どっちにも感情移入できるし、それらが重なって編み出されるストーリーは本当に素晴らしかった!

    0
    2017年05月06日

    Posted by ブクログ

    震災直後、望まれない子を産んだ真菜と、彼女を家族のように支える七十代の晶子。世代の違う二人の自らの存在証明と生きていくための行動と思考を描く渾身の長編小説。
    時代の変化とともに、女性の社会的立場も大きく変わってきた。本書に登場する女性たちの晶子、真希、真菜、そして千代子の人生は、旧来の男性社会と闘った女性たちの一代記と言ってもいいだろう。それでも人間は食べなければ生きていけない。「食」を重要なピースとして物語に導入したところも秀逸。

    0
    2017年01月22日

    Posted by ブクログ

    子どもを産むのが怖かった。母のように、自分の娘にブスとか死ねとか言うのが怖かった。大切にできる自信がなかった。

    自分が言って欲しかったことを言ってあげればいい。それが正解かはわからないけど。息子にはそうしてあげたい。今はそう思っている。

    0
    2016年09月11日

    Posted by ブクログ

    血が繋がってるからいつかはわかりあえるとか、我が子は可愛いから愛せるとか無責任なことばかり言う人への嫌悪感。その善意が、無邪気さが人を苦しめることもある。素直にそれを受け入れられない自分を責めてしまう人がいる。窪美澄はそんな者を救う。無理なものは無理でええんやで、と。だから尊い。
    窪美澄を読むと初めはグサリと突き刺さり穴が開いたり傷口が開いてしまう。しかし結果的に風通しが良くなり、楽になってる自分がいる。「アニバーサリー」を読んだ後はまさしくそういうかんじだった。
    傷を治すのではなく、傷痕をコンプレックスと思わないようになる。自分の一部なんだと認めることができるようになる。それこそが生きていく上で最も大事なことなんだと気付かせてくれる。過去は傷と違って無かったことにできないのだから。

    0
    2017年02月10日

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションのような内容。
    妊婦さんには優しくしようと思いました。
    やっぱり戦争体験をしてる人は強いです。

    0
    2026年04月23日

    Posted by ブクログ

    こんなおせっかいおばさん、なんてあったかいんだろう。窮地に自分が立っているのに、他人のことが頭に浮かぶ。一度きりのおせっかいなら誰でもできるが。

    0
    2026年01月01日

    Posted by ブクログ

    遅ればせながら最近、窪 美澄さんを知って嵌まってしまい過去の作品も立て続けに読んでいます。
    この作品もとても良かったです。

    マタニティスイミング講師の晶子。

    有名な料理研究家を母に持ち何一つ不自由なく育ちながらも家族愛に恵まれないシングルマザーでカメラマンの真菜。
    この二人が軸となり物語が展開して行きます。

    現在75歳になる晶子が幼少時に体験した第二次世界大戦
    晶子と真菜が遭遇した3.11の東日本大震災・福島原発事故。

    晶子はマタニティスイミングの先駆者金澤直子さんがモデルになっておりそこに実際に起きた出来事が織り込まれているのでフィクションと言えどもリアリティーがあり、ストーリーにのめり込んで一気読みでした。

    登場人物が少ない事もあり、それぞれのキャラが非常に解りやすく、特に晶子と真菜のシーンでは絶えず脳内映像で二人が動いていました。

    窪 美澄さんの作品を読ませて頂いていつも感じる事なのですが、底知れぬ暗さの中に確実に力強さが存在していて救いがない場面でも強く引き込まれてしまいます。

    おせっかいな晶子、自暴自棄で人に素直になれない真菜、この二人が出逢えた事の奇跡や
    妊娠、出産、育児、そして生きて行く事、生きぬく事、色々考えさせられました。
    タイトルも秀逸です。

    0
    2021年09月03日

    Posted by ブクログ

    産む女、育てる女、働く女、母親だけど1人の女、その娘。時代とともに家族の在り方、女性の在り方は変わってきたけど、女性の生きづらさは変わらないと訴えてくる。
    知らない者同士が女という括りで同志になれたらいいのに。わたし達はお互いの境界線を越えるための勇気を持たなくてはいけない。

    0
    2020年10月01日

アニバーサリー の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    アニバーサリー
  • タイトルID
    :
    355401
  • 電子版発売日
    :
    2016年01月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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