アニバーサリー

アニバーサリー

737円 (税込)

3pt

母親との確執を抱えて育ち、望まれない子を妊娠、たった一人で出産を迎えようとするカメラマンの真菜。七十歳を過ぎても、育児中に始めたマタニティスイミングの指導員を続ける晶子。あの日、あの震災が、二人を結びつけた――。食べること、働くこと。子供を産み、育てること。世代の違う二人の物語を丁寧に紡ぎつつ、時代とともに変わりゆく女性たちの生を凝視した渾身の長編小説。

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アニバーサリー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    孤独な若い妊婦の真菜と大家族育ちのおばあちゃんコーチ晶子。
    マタニティースイミングスクールで薄い縁を繋いだだけなのに、震災という大きな困難が二人を引き合せる。

    昭和で平和も戦争経験した晶子、平成で豊かな地獄を送ってきた真菜。

    女性が働きたいと願う動機も、働く事で抱え込む困難も理解できる。
    女性に

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    3.11を受けて幼少の戦時中を回想していく晶子と、3.11時に私生児を妊娠していた真菜との交流をを描いている。
    非常におもしろかった。
    10歳で空腹の辛さを経験した私たちが、人に食べ物を勧める性分は多分死ぬまで一生なおらない。というような文面に始まり、大変印象的な文が多かった。

    0
    2017年09月08日

    Posted by ブクログ

    続きが気になって一気に読んだ。
    東日本大震災の年に妊娠している真菜。
    母親との確執があり、父親のいない子を妊娠し自暴自棄になっている。

    75歳で現役のマタニティスイミングの講師である晶子はそんな真菜を気にかける。


    地震、そして原発事故がふたりを結びつける。


    真菜の抱えているトラウマのような

    0
    2017年05月06日

    Posted by ブクログ

    震災直後、望まれない子を産んだ真菜と、彼女を家族のように支える七十代の晶子。世代の違う二人の自らの存在証明と生きていくための行動と思考を描く渾身の長編小説。
    時代の変化とともに、女性の社会的立場も大きく変わってきた。本書に登場する女性たちの晶子、真希、真菜、そして千代子の人生は、旧来の男性社会と闘っ

    0
    2017年01月22日

    Posted by ブクログ

    子どもを産むのが怖かった。母のように、自分の娘にブスとか死ねとか言うのが怖かった。大切にできる自信がなかった。

    自分が言って欲しかったことを言ってあげればいい。それが正解かはわからないけど。息子にはそうしてあげたい。今はそう思っている。

    0
    2016年09月11日

    Posted by ブクログ

    血が繋がってるからいつかはわかりあえるとか、我が子は可愛いから愛せるとか無責任なことばかり言う人への嫌悪感。その善意が、無邪気さが人を苦しめることもある。素直にそれを受け入れられない自分を責めてしまう人がいる。窪美澄はそんな者を救う。無理なものは無理でええんやで、と。だから尊い。
    窪美澄を読むと初め

    0
    2017年02月10日

    Posted by ブクログ

    とても重く、そしてとても温かい物語だった。窪美澄さんの小説はいつもそう。
    娘として育ち、そして自分もまた母親になった人ならば、さらに思うことが多いかもしれない。

    母親との確執を抱えて育ち、望まれない子を妊娠し、たった一人で出産を迎えようとしている30歳の真菜。妊娠中友人に連れられて行ったマタニティ

    0
    2016年01月07日

    Posted by ブクログ

    遅ればせながら最近、窪 美澄さんを知って嵌まってしまい過去の作品も立て続けに読んでいます。
    この作品もとても良かったです。

    マタニティスイミング講師の晶子。

    有名な料理研究家を母に持ち何一つ不自由なく育ちながらも家族愛に恵まれないシングルマザーでカメラマンの真菜。
    この二人が軸となり物語が展開し

    0
    2021年09月03日

    Posted by ブクログ

    産む女、育てる女、働く女、母親だけど1人の女、その娘。時代とともに家族の在り方、女性の在り方は変わってきたけど、女性の生きづらさは変わらないと訴えてくる。
    知らない者同士が女という括りで同志になれたらいいのに。わたし達はお互いの境界線を越えるための勇気を持たなくてはいけない。

    0
    2020年10月01日

    Posted by ブクログ

    「女」を主人公にした物語は、寂しくて、ヒステリックで、戦いの連続だ。

    戦後の混乱の中女性の社会進出を当事者として目指した晶子、美人料理研究家として確固たる地位を築こうと奔走する真希、真希の娘で父のいない子どもを東日本大地震直後に出産した真菜。この話は三世代の女性たちが抗いようのない世界の大波に揉ま

    0
    2018年08月06日

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