クラウドクラスターを愛する方法

クラウドクラスターを愛する方法

569円 (税込)

2pt

かつて母は、幼かった私を置いて出て行った。その時、私が感じたのはさびしさよりも、家の中からこれで諍いがなくなるという安堵感だった…。三年前に再会した母親ともうまく距離感を取れない私は自分に問いかける。「自分を産んだ母親にやさしくできない自分に、母親になる資格はあるのだろうか」「ふと、気づくのだ。自分はただ、帰れる家がほしかったんだ、ということに。」『ふがいない僕は空を見た』で山本周五郎賞を受賞した著者による「家族になること」の難しさ、素晴らしさを描いた瑞々しい傑作。

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クラウドクラスターを愛する方法 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年11月29日

    母と子のはなしと、父と子のはなし。現代的で地に足がついててリアルなんだけど、多分二十年後に読んでも読み応えがある本だと思う。

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    Posted by ブクログ 2015年11月22日

    自分の周りを眺めたいときに、読み返したい本。
    中編2本だけど、どちらも内容が濃くて読み応えがある。

    家族というものに対して、自分の中でじゅくじゅくに膿んで、でも外に出せず言葉にできない傷を、ぴったりくる表現であらわしてくれた。
    傷は治せないし、そう簡単に癒せないけど、「ここが傷ついているよ」と教え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月18日

    17/05/18 (35)
    クラウドクラスターはつまりはお母さんのことなのね。お母さんを愛する方法、か。むつかしいね。

    ・私にも守護の天使がいるだろうか。
     ベッドに横になって左手を天に向けた。守護の天使がいるのなら、手を握ってと心のなかで思う。ベッドの上には天井の木目模様があるばかりだ。目を閉じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月04日

    世の家族がみんなハッピーファミリーではなくて、もがいている。最初の話のさとちゃんの我慢ぶりが他人事ではなくつらい。

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    Posted by ブクログ 2017年01月07日

    家族であること、家族になることの困難と希望・・・か。

    わかる部分もあるけれど、あまり共感したくない感じもするなぁ。

    同じ状況になりたくないというか・・・w

    普通とか、平凡とか、平常とか、一般的とか、認識にもよるけれど、そしてつまらなそうではあるけれど、そういうものって貴重だったりするのかもしれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年04月05日

    キャッチアンドリリースの方が好き。
    子どものヒリヒリ感がすごくあった。
    ヒリヒリするけど、目が離せなくなる。

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    Posted by ブクログ 2016年01月18日

    窪さんの本は何冊か読みましたが、、いつもどこか揺さぶられる様な感覚を覚えます。
    主人公のさとちゃんと同世代で、この物語も年末年始で、だから何かとてもリアリティを勝手に感じてしまいました。

    元彼と一緒に住んでいた頃に「食器を洗ってくれるかな?」という一言さえ言えなくて思い悩み。
    今の彼氏にも同じ様に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月04日

    このところハマって読んでいる窪美澄さんの作品。
    表題作は、母との関係がうまく行かず、男性との関係もちゃんと自分の言いたいことが言えず、うまく築けず、でも久しぶりに会った母と母が再婚した若い男性とのひと時を経て、少し前を向ける。
    これきっかけに本人も買われるといいなあと思ったラストだった。
    この作品は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月09日

    東武東上線の下り線に乗って移動するシーンは昔使っていた路線だったので懐かしさがあった。生活感の描写がリアルなので、自分も他人の家にお邪魔したような居心地の悪さを感じてしまう。

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    Posted by ブクログ 2022年05月26日

    窪美澄さんだから買ったけどやっぱり短編は苦手だ

    あと私の読書時の気持ちの問題次第で
    内容の捉え方大きく変わる作品だと

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