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Posted by ブクログ
文庫化を待っていた作品でした!
窪美澄さんの作品は文章が本当に綺麗。そして読みやすい。
今回の作品もどのお話も頭にスっと物語が入ってきて、疲れた心がとても癒された気がしました。
お話の舞台は『椎木メンタルクリニック』と『純喫茶・純』
学校に行けなくなってしまった女子大生や高齢出産で自分の子どもが可愛いと思えない女性、会社員として働きながらイラストレーターをする男性などなど様々な人々が悩みを抱え、身体に不調を抱えている。
“避難所をたくさん作っておくこと”の大切さをこの本を通して学びました。
ストレス社会の中で発散ができる場所、自分のことが癒される場所を作っておくことが大事だなと改めて思った。
Posted by ブクログ
心が疲れてしまった人たちを、一軒の喫茶店と一軒のメンタルクリニックが寄り添い、少しずつ癒していく物語。
キラキラした大学生活を頑張りすぎた女性「キャンベルのスープ缶」
自分はADHDではないかと悩み、自己肯定感の低い青年「パイプを持つ少年」
恋愛に依存し、「愛されたい」という思いに囚われる女性「アリスの眠り」
不妊治療を経て高齢出産した後、産後うつに苦しむ女性「エデンの園のエヴァ」
生まれたばかりの子どもを病気で亡くした母親「夜のカフェテラス」
産後うつの末、幼い子どもを置いて家を出てしまった女性「ゆりかご」
こうして箇条書きにすると、どこか創作として整理されすぎた印象を受けるかもしれません。
読み進めるうちに「これは誰にでも起こりうることなのだ」と感じました。どの登場人物にも、自分の心当たりが重なってしまう。思い出すのもつらい記憶がある一方で、「同じように苦しんだ人がいる」という不思議な安心感も覚えました。
以前は「うつは心の風邪」とよく言われました。
誰にでも起こりうるという意味では、その表現は間違っていないのかもしれません。しかし本書を読んで感じたのは、それだけではないということ。苦しんでいる人のそばにいる家族や友人もまた、心をすり減らし、ともに苦しんでしまう。そして、助けたいと思っても、その難しさに直面します。
本書は精神科医の監修のもとで執筆されており、あとがきもその先生が担当されています。そのためか、登場人物たちの心の揺れや回復への歩みには、静かな説得力がありました。
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