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念願叶って憧れの大学に進学したものの食欲もわかず学校へ行けなくなってしまった女子大生、会社員との二足の草鞋を履きながらも物は片づけられず先々の予定を立てることが苦手なイラストレーター、高齢出産で授かった命をかわいいと思えなくなってしまった母親……今日も「椎木メンタルクリニック」には傷ついた人が集う。形が違ってもそのままのあなたで大丈夫。静かに寄り添ってくれる連作短編集。解説・井上智介
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Posted by ブクログ
欠けた月たちって、物語りに出てくる人たちのことなんだな〜とか考えてたらすごい素敵なタイトルじゃんってなりました。 誰かの拠り所になれるような大人になりたい。
文庫化を待っていた作品でした! 窪美澄さんの作品は文章が本当に綺麗。そして読みやすい。 今回の作品もどのお話も頭にスっと物語が入ってきて、疲れた心がとても癒された気がしました。 お話の舞台は『椎木メンタルクリニック』と『純喫茶・純』 学校に行けなくなってしまった女子大生や高齢出産で自分の子どもが可...続きを読む愛いと思えない女性、会社員として働きながらイラストレーターをする男性などなど様々な人々が悩みを抱え、身体に不調を抱えている。 “避難所をたくさん作っておくこと”の大切さをこの本を通して学びました。 ストレス社会の中で発散ができる場所、自分のことが癒される場所を作っておくことが大事だなと改めて思った。
ほんとにあったらいいなあ、椎木メンタルクリニック。そして純喫茶純も。 うちには発達障害の二次障害で鬱気味な息子がいるので、どの話もひとごとではなかった。 人は弱いよね~ でも人はやさしい。 心の形はいくらでも変化すると思う。
非日常ではなく日常の誰もが少なからず経験する日常の闇…。監修した精神科医の先生ですら、言葉の描写に驚く…少しずつに。この本を読んで、言葉の描写にわかると声がでる。
【誰しも見えない色んな思いを抱えて生きている。 一人で抱え込まないで欲しい。 頼れる場所を探して欲しい。 きっとあなたはひとりじゃないから。】 って言われている気持ちになりました。 短編のタイトルが私の好きな西洋絵画名が付けられていて魅力的でした。 特にゴッホの「夜のカフェテラス」は今日本に来ている...続きを読むので読んでいて心がぎゅっとなりました。
とても優しいお話でした。 慢性的な心の病気というよりかは心の風邪と言ったようなお話が多かったと思います。 現実はそんなに簡単にクリニックを卒業できるものでもありませんが、こうやって話を聞いてくれる先生やカウンセラーさんや近くにいて心配してくれる人に甘えられる環境はとても良かったと思います。 私自身、...続きを読むメンタルがやられていてこの本を読んでいたので少し苦しさも感じましたが、自分の道は自分で切り開くために何とかしたいなと思いました。
良かったです。 初めて帯にある読者アンケートにも回答しました。 無理せず人と寄り添ういながら生きていこうとする人達の短編集です。 どの作品かには自分にもあてはまる思いがあるかなと思います。 医師が監修されているので理解しやすく読みやすいです。 作者さんの他の作品も良かったですし。 心が休まる作品です...続きを読む。
ああ…とっても優しいなぁ。 夜空に浮かぶ月のように、胸の痛みにそっと寄り添ってくれる一冊でした。 心の病気って、誰にとっても関係ないものじゃないんですよね。 私も、もう長いこと通院しています。 解説されている井上智介さんもおっしゃっているように、心の回復は決して一直線ではなくて、満ちたり欠けたりを...続きを読む繰り返していきます。 前向きでいられる日もあれば、どん底のような気分の日もある。 それでいいんだよって、言ってもらえた気持ちです。
心が疲れてしまった人たちを、一軒の喫茶店と一軒のメンタルクリニックが寄り添い、少しずつ癒していく物語。 キラキラした大学生活を頑張りすぎた女性「キャンベルのスープ缶」 自分はADHDではないかと悩み、自己肯定感の低い青年「パイプを持つ少年」 恋愛に依存し、「愛されたい」という思いに囚われる女性「ア...続きを読むリスの眠り」 不妊治療を経て高齢出産した後、産後うつに苦しむ女性「エデンの園のエヴァ」 生まれたばかりの子どもを病気で亡くした母親「夜のカフェテラス」 産後うつの末、幼い子どもを置いて家を出てしまった女性「ゆりかご」 こうして箇条書きにすると、どこか創作として整理されすぎた印象を受けるかもしれません。 読み進めるうちに「これは誰にでも起こりうることなのだ」と感じました。どの登場人物にも、自分の心当たりが重なってしまう。思い出すのもつらい記憶がある一方で、「同じように苦しんだ人がいる」という不思議な安心感も覚えました。 以前は「うつは心の風邪」とよく言われました。 誰にでも起こりうるという意味では、その表現は間違っていないのかもしれません。しかし本書を読んで感じたのは、それだけではないということ。苦しんでいる人のそばにいる家族や友人もまた、心をすり減らし、ともに苦しんでしまう。そして、助けたいと思っても、その難しさに直面します。 本書は精神科医の監修のもとで執筆されており、あとがきもその先生が担当されています。そのためか、登場人物たちの心の揺れや回復への歩みには、静かな説得力がありました。
心の持ちようは、身体と同じように上下する どんなひとでも 沈んでいるときに、 話せる場がある 頼れる人がいる みんなそうしたバイオリズムで生きている そうやって、毎日を少しずつ歩んでいく 出会いや楽しみが、そこにあればしあわせなこと 気持ちがほっとする、連作短編集でした
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夜空に浮かぶ欠けた月たち
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