あらすじ
念願叶って憧れの大学に進学したものの食欲もわかず学校へ行けなくなってしまった女子大生、会社員との二足の草鞋を履きながらも物は片づけられず先々の予定を立てることが苦手なイラストレーター、高齢出産で授かった命をかわいいと思えなくなってしまった母親……今日も「椎木メンタルクリニック」には傷ついた人が集う。形が違ってもそのままのあなたで大丈夫。静かに寄り添ってくれる連作短編集。解説・井上智介
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Posted by ブクログ
とても優しいお話でした。
慢性的な心の病気というよりかは心の風邪と言ったようなお話が多かったと思います。
現実はそんなに簡単にクリニックを卒業できるものでもありませんが、こうやって話を聞いてくれる先生やカウンセラーさんや近くにいて心配してくれる人に甘えられる環境はとても良かったと思います。
私自身、メンタルがやられていてこの本を読んでいたので少し苦しさも感じましたが、自分の道は自分で切り開くために何とかしたいなと思いました。
Posted by ブクログ
良かったです。
初めて帯にある読者アンケートにも回答しました。
無理せず人と寄り添ういながら生きていこうとする人達の短編集です。
どの作品かには自分にもあてはまる思いがあるかなと思います。
医師が監修されているので理解しやすく読みやすいです。
作者さんの他の作品も良かったですし。
心が休まる作品です。
Posted by ブクログ
ああ…とっても優しいなぁ。
夜空に浮かぶ月のように、胸の痛みにそっと寄り添ってくれる一冊でした。
心の病気って、誰にとっても関係ないものじゃないんですよね。
私も、もう長いこと通院しています。
解説されている井上智介さんもおっしゃっているように、心の回復は決して一直線ではなくて、満ちたり欠けたりを繰り返していきます。
前向きでいられる日もあれば、どん底のような気分の日もある。
それでいいんだよって、言ってもらえた気持ちです。
Posted by ブクログ
精神的に苦しくなるときは誰にでもあるし、自分だけじゃ解決に向かえないときもある。
そんな時にこの物語のように優しく傍らに居てくれる存在がものすごく大切なんだろうなと。
すぐに解決しないこともあり、短編の中にもその描写があるのは綺麗事だけじゃなくてよかった。
Posted by ブクログ
人間は、月のように欠けたり満ちたりしながら生きていて、完璧には生きられないけど、それでも、生きているだけで価値がある存在なんだと感じられる、優しい物語だった。
背中を押してくれるというよりは、そっと隣に寄り添ってくれるようなお話で、お守りとして大事に持っておきたいと思える作品。
Posted by ブクログ
読み終えた時、この本のタイトルがとても愛おしくなった。
自分の弱さを認めたくないことも多い。どうしても完璧を目指してしまう。だけど、欠けていてもいい。ゆっくりでいい。ただ、自分を大切に、誰かと共に、生きていこう。そう思わせてくれる、優しい一冊だった。