ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。圭祐と同棲しているみひろは、長い間セックスがないことに悩み、そんな自分に嫌悪感を抱いていた。みひろに惹かれている弟の裕太は、二人がうまくいっていないことに感づいていたが――。抑えきれない衝動、忘れられない記憶、断ち切れない恋情。交錯する三人の想いと、熱を孕んだ欲望とが溶け合う、究極の恋愛小説。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
出来事そのものはあくまでもフィクションの範囲で自分の身の回りでは聞かないような話ばかり(だし、端からみれば結構トンチキな背景だろうし)でしたが、登場人物の考えていることがしっくりとなじむ、なじみすぎる。 アスリートでいうところのゾーン状態と同じように、自分の気持ちや考え方なんてごくごく限定的な条件で...続きを読む成り立っているもので、それは例えば自分の仕事や体調であったり、周囲の人にも同じように何かしらの変化があったときにそのことをどう認識するかであったり、とにかく自分も他人も移ろい行くなかで、莫大な数の変数(しかもそれぞれ独立してないし)によって刹那的に出力されているものなんじゃないか、その出力結果って簡単に更新されるものなんだから、そんなに大事にしなくてもいいんじゃないか、と思うときがあります。 それでも登場人物たちのように、周囲のことも自分のことも考慮して、出来るだけの幸福を願い判断し続けること、考え続けること、自分の気持ちに折り合いをつけられないところはすごく生き生きとしているように見えるし、その結果事態が好転しなかったとてだれがそれを責められるんだろうか、と思ってしまうし、彼ら彼女らの弱さには同調もできてしまう。 クリープハイプの尾崎さんが書く解説のなかの、「どんなに繋がっていても相手を疑ってしまう瞬間がある。繋がっていることすら信じられなくなってしまうとき、信頼が甘えに形を変えて裏切りや憎しみに取り囲まれるとき、どうしても楽をして孤独に逃げてしまう。」という一節。 すごく分かるけれど、結局また戻ってきちゃうんだろうな。 タイトルが目を引いたから、という理由だけで買って、初めてこの方の文章を読んだのですが凄まじくよかった。個人的に大当たり、これがあるから書店でのタイトル買いは止められないですねー。
自分のことじゃないのに痛いくらい気持ちはよくわかるからすごい。自分の周りにいる人たちともっとちゃんと向き合っていこうと思った
一人の女性を好きになってしまったきょうだいのお話。大人の恋愛でやはり体の関係は切っても切れないものだ。相手と自分と切実に向き合うことになるのかもしれない。心と体はつながっているから。
同じ商店街で幼なじみとして育ったみひろと、圭祐、裕太の兄弟。 同棲している圭祐とのセックスレスで悩むみひろ。 みひろの気持ちを繋ぎ止めようとEDの治療を始める圭祐。上手くいっていない2人に感づき みひろへの想いが抑えきれなくなっていく裕太。 これはあれですね。 アルコール飲みながら 女友達と何時...続きを読む間も語れるあれですね。 心と体は必ずしも同じ反応をするのか どこからが浮気なのか 男女の友情はあるのか 理性を失うような場面に遭遇した時 ブレーキをかけられるのか あの時 誓った愛は永遠に続くのか… 100人に聞いたら 100通りの答えがあるだろうし、正解なんてないし 浮気されたことがあるか、したことがあるか。これによっても 登場人物の誰に共感できるか違ってくるし。 わたしアルコール飲めないけど 語れると思う。 窪美澄さん やっぱり面白くて読みやすくて好きです。文章かな?設定かな? 内容は不妊治療や不倫やなんだけど少女マンガを読んでいるような感覚で サクッと読み終えました。 そうだ!優等生でイケメンメガネ男子の圭祐と、自由奔放でカワイイ系イケメン男子の裕太の2人から好かれているみひろって…少女マンガみたいな設定じゃん。うらやま ( *¯ ³¯*)笑 そして不憫すぎる圭祐に幸あれ!!! それにしても この商店街の人達 みんな浮気しすぎ笑
恋愛なんてしない方が身のためだと心の底から思うのに、その何にも変えられない甘さを知っているからやめられないのだ。この作品において「ふくらみ」とは、性欲、不安、好意、妊娠、性器そのもの、疑惑…様々なことに当てはまる。夜を中心に進んで行く物語、じっとり蒸し暑い6月にぴったりであった。
小さな商店街の中で育った3人。文房具屋の娘のみひろに、酒屋の兄弟・圭祐と裕太。 みひろの母は男が出来て家を出ながらまた舞い戻ってきた経過を持ち、兄弟の父は浮気性で妻に隠れて他所に通った過去を持つ。 夫婦の契りを結びながら、ひとりの人に添い遂げることが出来ない人の性を、間近に見ながら育った3人の三角関...続きを読む係。 圭祐と同棲しながら裕太に思いを残すみひろの中で迸る明け透けで赤裸々な女の生理が生々しい。 みひろに思いを残しながら他の女性と交わる裕太もよくある男の生態なら、みひろの欲望を取り違えて不妊治療に励む圭祐も切ない。 ひとりの人に決めて結婚しながら他の異性に気が行くのはよくあることで、人間ってどうしようもない動物だとは思うけど、そうした男女の情欲を描いて、それぞれの狂おしい心持ちは自分に当て嵌まるようでもあり、どうしようもない妄想が弾ける中、彼らがどうなっていくんだろうと頁を捲った。 感情の奔流の物語であったが、終章の話の落ち着け方に好感。
高校生くらいのときに一度読んでいて、その時はなぜだか難しかった。頭に入ってこなかった。だけど、最近同じ作者さんのアカガミという本を読んで、面白いと感じたのでこれは今どうだろう?と思って読んでみた。昔よりも文章がすんなりと入ってきて、ところどころ笑える場面もあった。当時よりも私自身たくさんの経験をして...続きを読むたくさんのことを学んだからなのかなと思う。昔はあまり好きではなかったり、難解だったり、共感できなかったものが読み返すと逆になっている。それがまた小説の面白いところだな
特に後味いいとか悪いとかないですが、まあリアルな物語進行と感じました。 言葉にできない違和感をうまく解消できるかできないか、よりよく生きていく上では重要なのかなと思うなど。
生々しい性欲と愛情なのに純粋に好きになる思いも感じられて...個人的には好きな物語の終わりかたでした
いまだに女性には性欲があることを認められずにないものにされたりする つるっとしたプラスチックみたいに思われがちだ。そこに生々しさはざらついたものがあると認識されない 窪美澄さんの小説に出てくる女性たちはみんな生でざらついてて、汗ばむ皮膚の下に血がどくどくと流れているのを感じる 自分の性欲に振り回され...続きを読むて、もがいている女たちが愛おしい。性に主体的な女性はいまだに奔放では好意的に受け取られることが少ないと思う だからこそ、こうして自分のなかにある性欲の存在を認めたうえでそこにもがいている女たちの生き様を読めることがうれしい
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
よるのふくらみ
新刊情報をお知らせします。
窪美澄
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
アカガミ
朱より赤く 高岡智照尼の生涯
アニバーサリー
雨のなまえ
妖し
夏日狂想(新潮文庫)
給水塔から見た虹は
クラウドクラスターを愛する方法
「窪美澄」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲よるのふくらみ ページトップヘ