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Posted by ブクログ 2024年02月25日
窪さんの、こういう読後感とても好き。
4作目ということもあって信頼と実績で安心して読めました。
誰しもが持っている、どうしようもない弱さと歪みとをこんなにも誠実に描き出すのすごすぎる。
それを受け止めながらも、自分らしさをあきらめずに顔を上げるようなイメージで、ゆっくりジワジワと心に温かいもの広が...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月23日
ふがいない。みんなふがいないんだな、と思った。厄介なものがあって当たり前だし、そこから逃げられるけど逃げられないっていうのも当たり前なんだな、と思った。
登場する人たちがみんな優しくて、そんなことまでしなくていいのにと思う場面が何度もあった。とんでもないものがある人はそれ以外をよくしていかないといけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月25日
セイタカアワダチソウの空がよかった。
良太の抱える家庭問題、田岡さんの光と闇、その後の世界線を想像したくなるような奥深さ。
花粉・受粉では心身ともにボロボロな斎藤くんが気の毒だったけど、リウ先生の悪い出来事も抱えていればいつかオセロのように反転する、斎藤くんの災難は花粉が受粉したようなものと斎藤くん...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月26日
最初は性描写がリアルで官能小説を読んでいるような気にもなったが、読み進めていくうちに登場人物の暗い背景に現状を重ねることで物語の深みが出た。各章ごとに登場人物が変わり、同じ出来事を視点の違う人物が読み進めていく展開は驚きも多く、読みながら思わず声が出てしまった。登場人物も多く複雑な関係ではあるものの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月14日
連作短編集だけど、タイトルと同じ名前の作品はない。でも、タイトルみたいな気分になる、いい意味で泣きそうになる読後感でした。
初めは性の表現がストレートだなぁと思って読み進めてたけど、それだけじゃない。それぞれにつらいことを抱えながらも、生きていく登場人物に引き込まれます。
2011年くらいに発刊...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月27日
めちゃ面白かった
ストーリー自体はあんまし明るい話ではないし、R18指定もあるしですが
それぞれの話がそれぞれの色で面白かった
登場人物の人たちが次の話では主人公になり、切ないストーリーを連なっていく
特に気に入ったのはセイタカアワダチソウでした
堪らないほど切なかったです
気に入ったのは「あくつさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月17日
5人の登場人物が、バトンを渡すように語り手が代わりながら綴られている短編集。
タイトルの"ふがない僕は空を見た"とあるように、人は皆「やっかいなもの」を抱えているけれど、それでも生きていくしかないというメッセージを感じた。
生きていくには、上手くいかないこと、人間としての弱さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月17日
生まれながらにどうしようもないバックグラウンドを抱えてしまった彼ら
あまりのやるせなさに胸ぐらを掴まれたような感覚になりながら読む箇所がいくつかあった。
やはり、これから生まれてくる子どもには、誰でもに望まれながら祝福されながら生まれてきて欲しいな、なんてことを考えた。
しかし、どんな人間でも、...続きを読む
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