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Posted by ブクログ
とても良かった。
最初はえぐい性描写と年齢差のある男女(しかも高校生と大人)という設定に読むのはしんどいかもしれないと思って本を閉じようかと思った。
でも読み進めて良かった。
タイトルにあるようにふがいなかったり、うまくやれなかったり、なんでだろうって思ったり、でもそれでもそれでいいと思わされた。
苦しいと思いながら生きることについて考えさせられたし、自分を重ねることができた。
斎藤くんの冷やさないようにねという言葉や体にやさしく触れることができる技術がとても素敵だと思った。
最近立て続けに本を読んで思うけど、あまり喋らないけど何か考えている系の男の子像が好みらしい。特に斎藤くんは好きだなあと思った。
良太は外から描かれる様と内面が違う人のように見えるのが不思議だった。誰も彼も明るく見えても心のうちではいろんなことを考えているってことなのかもしれない。
Posted by ブクログ
人ってみんなそれぞれ悩み抱えてるんだよなって、いつも明るい友達も、幸せそうに見える友達も、心の中はわからないよなって。
心の中に厄介なものを抱えながら、登場人物はそれでもみんな前を向いて生きてゆく姿に胸が打たれる。
高校生と主婦のコスプレSEX不倫。
字面だけみると不埒だけど、卓巳は普通に恋をしただけなんだよな。体から始まる関係だったけれども…。高校生卓巳の純粋さとかが可愛くもある、助けてあげたい。
セイタカアワダチソウの空
の団地の子、良太とアクツの話もこれまた胸にくる。認知症の祖母の面倒を見ながら、バイトして、学校に行く。ふがいないなんて、思わないでいいのに、誰かに助けを求めてくれれば良いのにって、それくらいすごく頑張ってる子なんだけど、頑張ってることにも気づいてないのか、生活するのにいっぱいいっぱいで。たくましいし色んな可能性を持っているはずの彼が貧困のせいで夢も希望も持てないなんてね。セイタカアワダチソウって植物を調べると、これがまた要注意外来生物になってて、嫌われる要素が多いこと…。辛すぎる。
ラストは卓巳の助産師の母の視点になり、生命が誕生する神秘に、純粋に涙が溢れた。命は尊いよなって、最後の章にして原点に戻った。傷ついた卓巳だけど、この母の元で育った彼なら立ち直り前向くことができるって思えた。
性描写はわりと過激だけど、この小説には必要だし、人間の本能が生々しく描かれていたのは、生命の誕生に繋がる意味を感じ刺激的でした。
Posted by ブクログ
初読みの作家さん。
高校生男子と主婦がセフレの関係。
その旦那と姑がその二人以上に下衆な親子。
性の描写が直球過ぎるし、登場人物が皆んな残念な人々ですが、何故か引き込まれていくのは作家さんの文章力の力なのか。
物語は続き物ですが各章でメインが変わっていく内容。
後半につれて、深みに入っていきます。
圧巻は高校生男子の友達の章。
家は貧乏で父親は自殺。母親は他の男と別で暮らし、同居している祖母は重度の認知。そんな祖母を面倒見ながら、学校に通い、バイトで生活費を稼ぐという不幸の塊の中、SNSで主婦との関係動画が出回り引きこもりになった友達を誰よりも心配、味方になっている。その反面、その反面、その動画コピーを拡散する友達に協力する姿もあり、人間の弱さ醜さを生々しく描いています。
最後の章の高校生男子の母親も良かったです。
助産婦として、生命の誕生に携わる仕事の描写が尚更、引きこもっている息子と対比になって生きていく辛さが見えている感じがします。
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