【感想・ネタバレ】ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年05月23日

最初エロ小説を買ってしまった!と思ったけど全ての短編がリンクしていて、読み進めるうちにどんどんのめりこんでしまった。
主人公それぞれが、まあまあ重い経験をしてる(不倫コスプレセックス、ネットでの誹謗中傷、いじめ、嫁姑のいざこざ、宗教、親兄弟の関係、親の自殺、貧困、認知症、強制わいせつなどなど…羅列し...続きを読むてみると更に重いテーマを感じる…)のにそれがサラッと描かれていて、それらを抱えながら生きている姿がとてもリアルだった。
登場人物がそれぞれ自分のふがいなさを感じながら生きているような気がして、でもそれってこんな重い経験をしてる人たちが、普通に生きていく上では大切で、心の中の強いものを感じることができた。それぞれの重い出来事は物語として結果に救いがあるものでは決してなかったけど、それぞれが生きていく姿を読むことで、ハッピーエンドのような読後感になった。すごく好きな本!

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Posted by ブクログ 2020年03月22日

五編がなんとなく繋がりながら話が進んでいく。
報われないこともたくさんあるし、どうしようもないこともあるけど、生きるしかないねぇって優しく言ってくれてる気がした。
あと五回くらい読み直したいくらい私は好きだったけど、好き嫌いは分かれそう。

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Posted by ブクログ 2020年03月19日

どの主人公も誰かの陰に隠れて悔しさやふがいなさを味わいながら必死に生きている。日常生活やクラスの中だったら、ひっそりとして隅っこにいるような人に焦点を当て、奥深く描かれている。彼らを主役にできるこの小説は本当に良い作品だと思う。とても好き。

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Posted by ブクログ 2020年01月09日

なんなんだろう。心がきゅーとなった。人は綺麗事だけでは生きてない。普段自分の周りで、何気なく隣にいて、笑ったり、話してる人も、過酷な環境下でもがいていたり、苦しんだりしているんだと思った。人には言えない、言いたくない過去も誰もが抱えているんじゃないかと思った。登場人物1人1人がそれぞれの人生の主人公...続きを読むで、毎日を踏みしめながら生きているんだと思った。なんだろう、口外できないような、人に絶対に知られたくないような、自分の心に潜むどろっとした黒い部分も、なんでこんな酷いこと思っているんだろう自分は、なんてひどい人間なんだって思うような自分の時に冷酷でどろっとした気持ちや考えさえも、愛おしく感じるような本だった。それでいいんだ、そんな自分の一面も抱えて生きていけばいいって思った。

わたしも、自分のやっかいなところ、持て余しているもの、欠落している部分とか、思わず目閉じて耳をを塞いで睡眠に逃げたくなるような部分を、出発点として人生を歩んでいきたい。悲観的にならず、自然のごとく、これから長らく付き合っていかねばならないものとして、抱えながら前に向かって生きていきたい。むしろ、自分のやっかいさを賛美したい。

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Posted by ブクログ 2019年10月12日

R18だけど、汚い表現や暴力的な事はない。涼やかなR18。
斎藤くんとあんずのすっぱさ儚さがよい。セイタカアワダチソウ、田岡さん。どうしようもない性。せつない。
とっても楽しかった。

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Posted by ブクログ 2019年10月04日

ふがいない やるせない ままならない。
自分の抱えるどうしようもないものが呼び起こされて人生を悲観しかけたけれど、なぜだか読後は羊水にくるまれたような温かな気持ちになっている。
私は生まれたままに生きる。
死ぬまで抱えたままで。
そう分かったからか目の前にあった暗闇はもう消え失せた。

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Posted by ブクログ 2019年08月15日

R18とかで性描写が多そうと敬遠してたの。読んでる途中から、なんでもっと早く読まなかったのかと思い、私のベスト本の中に入ると確信した。

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Posted by ブクログ 2019年08月27日

素晴らしい小説。もっと早く読むんだった! 冒頭の性描写がけっこうキツイので、なんだかなあと、読むのを後回しにしてたんだけど、そういうかたも、ちょっと我慢して先を読んでみてほしい。どんどん良くなるから。
こんなにも心を揺さぶられた小説は、久しぶり。登場人物全員が、愛しく、人間が愛おしく感じられる...続きを読む
映画版も見てみたくなった。窪美澄さんの、新しい作品もできるだけ読みたい。

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Posted by ブクログ 2020年05月24日

5つの章に分かれていて、それぞれ違う人の視線で書かれている。今までこのような作品を読んだことなかったから新しかった。
胸が苦しめられる思いと安心感があり、複雑な心境になる。

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Posted by ブクログ 2020年05月17日

性へ対する高校生の話
5つの話で繋がる。

正直、読みはじめた時結構エグい系のエロかと思ったけど、最初だけ。
ミクマリはそこまで響かなかったけど、世界〜の話から、こういう風に繋がっていくんだってわかってどんどん面白くなっていく。

不倫、不妊治療、友達の裏を知った時、結構内容はダークだけど引き込...続きを読むまれる。
セイタカの話が1番好き。 

読み終わった後の、重松清の解説は面白い。
今まで数少ない読書記録の中で1番好きな解説。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月26日

久しぶりの読書だったが、すぐに夢中になって読めた。
あんずにめっちゃ共感した。
写真や動画がばらまかれたということは、あんずは無事離婚できたのだろうか?とふと気になった。
それとも、夫の逆鱗に触れ、なおのこと辛い環境でアメリカへ旅立ったのだろうか?
けれど、あんずを想って憔悴していく卓巳を見ると、あ...続きを読むんずが羨ましい。あたしも、誰かに深く愛されてみたかった...
どの話もみんな切なくて、やりきれなくて、今のあたしには共感するものがあった。
幸せになりたいよな...
どうしたらいいのかわかんないけどさ...

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Posted by ブクログ 2020年04月24日

それぞれの立場の人たちがそれぞれ悩みを抱えて生きていて、つらいことばかりだけど、なんとかがんばっていこうとする姿がよかった。

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Posted by ブクログ 2020年03月12日

全体的におも〜い感じではあったけど、読みやすかった。実際どうにもならない事は沢山ある。少しでも踏み外すとなかなか元に戻れないのは学校生活だけじゃないなと思った。
マチコの発言にイライラした。自分の子育てをやり直したいが為に孫が欲しい感じが腹立ったわー。あんな姑無理だわー。離婚出来なかったのかな?
...続きを読む岡さんは何故あんなに優しくしてくれたんだろう。田岡さんのイメージ像がうまく湧かなかった。

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Posted by ブクログ 2020年02月20日

先輩のインスタから初めて本にハマった思い出の1冊。

それぞれの主人公がリアルでやるせなくなる。
物思いにふける1冊。
とにかく切ない系。
読み進めると繋がる人間関係がなるほど、、
ってなって面白くなる。一気読み。
まさに「女による女のためのR-18本」

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Posted by ブクログ 2019年12月19日

三者三様、ふがいないひとたちが自分の人生を足掻きながら進んでいく連作小説。
それぞれの主人公目線で綴られているので、各章の文の末尾が「〜した。」「〜た。」などに揃えられていて、独特のテンポがあり読みやすかった。
期待以上の作品でした。

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Posted by ブクログ 2019年12月15日

とても感動しました。一気読み。

導入の「ミクマリ」は、コスプレ主婦と不倫する高校生の過激な描写のエロ小説。割合あっさりと終わり、次の話「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」へ。「あれ、もう終わりなの?」と面食らっていると、途中でコスプレの主婦視点の話で、単なる短編集ではなく、繋がっていることに気付く。

「ミクマ...続きを読むリ」だけなら、若者が自由奔放な性生活の中でホンモノの愛を知り、ほんのり傷つきながら成長する話なのだけど、そうは問屋が下さなかった。
「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」以降で、ストーカー、リベンジポルノ、新興宗教、自然災害、鬱、貧困、認知症、強制わいせつ…など重いテーマがてんこ盛りの恐ろしい話になっていく…
文体が軽妙なのであっさりと読めるけど、なかなか骨太な連作短編集。ラストは晴々しい気分で読み終えられる。

「ばかな恋愛したことない人なんて、この世にいるんすかね ー」って、みっちゃんの一言は救われるな。

あと、「本当に伝えたいことはいつだってほんの少しで、しかも、大声でなくても、言葉でなくても伝わるのだ 」という部分、それが真理なのだとすれば、人生捨てたものじゃない。心が楽になる一文。

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Posted by ブクログ 2019年12月11日

◎「セイタカアワダチソウの空」「花粉・受粉」
前半3作が苦手な部類だったので、本選びミスったかなあと思いきや、後半2作が好きな部類で最終的にはプラマイゼロ、いやプラスだった。
空の変化は激しくても、必ず朝が来て、必ず季節は巡っていく。

「セイタカアワダチソウの空」
読後は初めて感じる感情に泣きそう...続きを読むになった。

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Posted by ブクログ 2019年11月25日

R18文学賞とあって、生々しく描いているように感じました。最初は、エロ小説と思いきや、性や生についてのことが丁寧に描かれていました。どっちかというと暗いテーマのことが、あまり暗くなりすぎずに捉えられました。
改めて、様々な人がいるんだなと思いました。どんなことがあるにしろ、全てが解決するわけでもなく...続きを読む、人生はいつまでも続きます。作品のなかでもみんな「生きている」んだなと思わせてくれました。

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Posted by ブクログ 2019年11月03日

すべてが「性」で糸のように繋がっている。誰もが幸せになるわけではない、望んでいるわけではないのに後味の良い終わり方で物語に引き込まれていく作品。

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Posted by ブクログ 2019年10月31日

最初はただのエロ小説かと思ったら、2章で同じ世界の違う登場人物の視点での話だとわかった瞬間に感動した。
違う人の視点でこんなに受け取り方が違うのかと…
やるせないこととか、報われないことが多くて世の中ってこんなに腐ってたっけって思って悲しかった…セイタカは幸せになって欲しい

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