【感想・ネタバレ】ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが――。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R-18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作。

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Posted by ブクログ

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本作の内容は勿論だが、重松清氏の解説も素晴らしかった。
「喪失や欠落ではなく"過剰"を描き出す」
作中のリアルな性描写は、寂しさ、虚しさという飢えや渇きのようなものと捉えて読んでいたが、スポットは性癖や性欲に当たっており、なるほど、確かに過剰なものとの向き合い方を描いているのだなと考え直した。
そう思うと、刺激的だった内容も優しさのように思えてくる。「過剰」である部分を曖昧にする事なくしっかり描き出すのは親切ですらあると思った。
いい解説だけを集めた本つくってほしい

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

r18受賞作 ここまでしげきてきじゃないとあかんのか…
学生と不倫するアニオタ、コスプレしてセックすしてるのを次の編では夫にバレて、次の編ではそれがネット公開され高校生は学校行けなくなる、彼女とはセックスしてもらえない悲しさ、次の編では友達がネット画像をばら撒く、その塾の先生が子供へのセイカガイで捕まる
人の欲望と醜さの話が繋がっていて面白かった

20250912再読ミクマリのみ
場面転換、あんずとの不倫、母親の助産院、プールのバイトと彼女、父の家出と水分神社が、上手い文章で繋がっていく…

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「女による女のためのR-18文学賞 大賞」受賞作。とってもおもしろいです。が、これよりよっぽどR18な作品がある中で、エロ本みたいな賞名はなんか嫌だなぁと思いました。連作短編で、話によって視点が変わり、斉藤視点だと不倫相手のあんずはエロいお姉さんといった風ですが、あんず視点で彼女が幼いころから周囲に馴染めず、夫や義母からの嫌がらせを日々受けていることが分かり、い、痛い。作中で夫と義母に罰が下されるわけでもなく、胸糞悪いです。連作短編が好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品です。

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2026年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

セイタカアワダチソウの空 がすき!

田岡さんが小児愛者である自分のことを
神様はオプションをつけたっていう言い方。
あの表現が上手だなって思った。

車内が甘い香りでぬいぐるみが下に落ちていた。が今でもその気が治っていないことの伏線で、話が進んでいくと
田岡さんが、俺はとんでもないやつだからとんでもなくいいことをしなきゃいけないんだっていうところが切ない。責めきれない。
小児愛者でありながら、ヤングケアラーの良太へは本当になんとかしてあげたいという気持ちが溢れているのが読んでるこっちが胸が痛くなった。

良太が最後に意地悪な神様(田岡さんが神様からオプションをつけられたと言ったから意地悪なをつけたんだろうな)に田岡さんがどうか寒くないところにいますようにと願っている。読者の私でさえも良太が、田岡さんが、その救われ難い現実の中で、少しでも未来が明るくなりますようにと願わずにはいられない終わり方だった。

何がすごいってこれ短編でまとめてるところなんよなぁ。
この重さをこのページ数でガツンと殴ってくるように伝えてくる窪さん。エグいよ。

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2026年03月04日

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