【感想・ネタバレ】宙色のハレルヤのレビュー

あらすじ

たとえままならずとも。あたたかな恋の旋律

人を好きになること。その人のなかに飛びこんでいくこと。
あんな怖いことをよくやったね自分。

「好きだ」と言ってくれる男性と結婚するも、少しずつすれ違っていく心に気づかないふりをして生活を続けようとする「私」に、海辺の別荘で出会った隣人の画家を忘れられない「私」……。

恋に落ち、人を愛することに決まったかたちなどない。
目の前の気持ちに、ただ必死に追いつこうとする人々の姿を描いた6編の短編を収録。

一筋縄ではいかない、珠玉の恋愛小説集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

恋にまつわる短編集。展開が予想外で楽しい。わりと前向きになれる方向なので、読後感は悪くないです。

第1話 10年間連れ添った夫を亡くして3年。家にいると夫のにおいがするみたいで、別荘で暮らしている。

第2話 僕は彼女に告白されて、つきあいだした。ただ、爆速で「どこが好きなのかわからなくなった」と言われてしまう。

第3話 行きつけの居酒屋さんで、「新人さんが入ったんですよ〜。足の綺麗な子なんです。」と言われてみてみたけど、中野さんはパンツスタイルだったので、足が綺麗かどうかは不明だった。僕は恋に疲れている。

第4話 定年後、山の上の高校の清掃員をやっている。子供はいない。

第5話 住宅や店舗の内装デザインの会社で働いている。Yとはうまくいく気がしている。

第6話 息子の紡は小学校3年生になってもトラブルが多い。今日も塾から友達に手をあげたらしく電話がかかってきた。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

どの作品も感情移入頻りである。傷ついた人に差し伸べられる救いの手が優しく温かい。『風は西から』の桃子さんや『赤くて冷たいゼリーのように』の宏(おじさん)のように。『パスピエ』の想定外のオチに驚愕。板倉の雄叫びが聴こえてきた。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

一番最初の「海鳴り遠くに」では心をどんどん解放していく登場人物をみて、ずっと蓋をして無視してきた自分の気持ちが剥き出しにされていくような怖さと、それでも続きが知りたい気持ちとが混ざり合って何度も本を閉じては心を落ち着かせながら読んだ。
今、恋をしていないけれど次そういう人に出会ったときは止まれないかもしれない。
この作品はそれぐらい私にとって強い衝撃があった。
いろいろな人がいて、いろいろな生き方がある。
当たり前のことだけど、それがこの世の面白さであり、小説を読むことの面白さでもあるなと思った。

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

あんまり恋愛モノは読まないし、短編は好きではないけど、これは6編全てとても面白かった!
短編だけど物足りなさもなく、長編を読んだかのような読後感。キラキラしているだけじゃない恋愛モノは好き(笑)

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

少しずつ噛み合っていなくて、どこかうまくいかない、様々な恋の形を描いた6編の短編集。

「風は西から」
はとこのご飯で立ち直る高校生のひと夏の青春。唯一爽やかな物語。

「パスピエ」
足が綺麗な中野さんが転がり込んできた板倉が、告げられたまさかのラストを迎える。彼のこの先が心配。

「赤くて冷たいゼリーのように」
自分を普通でないと隠して生きてきた高校清掃員が、いじめにあっている少年に出会う。かつて好きだった友人に重ね、心を通わせるが‥。抑え込んできた思いと、身動きの取れない苦しさ、もどかしさが、赤いゼリーの鮮やかで残酷なイメージに重なる。

「雪が踊っている」
不本意な別れを強いられた元彼との再会。声をかけてくる元彼に戸惑い、一方で互いの子供たちが仲良くなってゆく。だがここでの再会は途切れた過去の続きではない。白く儚い雪のイメージが美しい。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろな愛のかたちが描かれた短編集。
同姓愛や、淡い恋…過去に思いを馳せたり、戻ってこない恋を慈しんだり。
窪先生の恋に対する“どうしようもない想い”を詰め込んだ物語たちは、今回も私も胸に刺さりまくった。

『海鳴り遠くに』
夫と死別し、ひとり夫の海沿いの別荘に住む恵美。そこで出会ったのは、隣に一時的に越してきた絹香。恵美は絹香と出会うことで、再び女性を愛するという自分の性を自覚するも、困惑を隠せずにいて…
ドラマチックなラストに胸がときめいた作品。

『風は西から』
母子家庭で育った陸。そんな彼の日常に突然現れたはとこの桃子。陸は元カノを親友にとられたり、桃子との突然の出会いで困惑するも、少しずつ桃子に心情を吐露していくことで少年らしい爽やかな成長を遂げていく。

『パスピエ』
いつもの居酒屋さんで出会ったのは、足がとてもキレイな中野さん。風変わりな彼女とひょんなことから付き合うことになった板倉だが、彼女にはとてつもない秘密があった…複雑なラストに胸がザワザワした。

『赤くて冷たいゼリーのように』
私立高校の清掃員をしている宏。そこでいじられていた男子高校生結を救ってから、ふたりは街中で遭遇し交流を重ねていく。そして結と交流するなかで、宏は亡き幼なじみを思い出し胸を焦がしていく。ラストに待ち受けるふたりの別れは切なかったなぁ…

『天鵞絨のパライゾ』
短い交際期間を経て結婚した私とY。しかしすれ違い続けたふたりは離婚することに…その後私は堕落し、友だちのユーシェンに助けられながら、何とか元気を取り戻していく。この世界を、周りの人たちを愛しいと思えた作品。

『雪が踊っている』
息子の友だちの親がかつての元彼だった。元彼とは、彼の親から結婚の許しが得られず破局することになった経緯があり、複雑な心境を抱える弥生。そんな彼女の思いとは裏腹に親交を深める子どもたち。過去の恋傷を引きづりながら、必死に今の自分と向き合い続ける弥生の姿に共感しっぱなしだった。雪のキレイさと儚さが相まって、美しい話だった。

特に好きな作品は、冒頭2作品。
ひとそれぞれ愛のかたちは違っていて、嬉しかったり苦しかったり、決していいことばかりではないけれど、やはり誰かを愛していたいなぁと今回も窪先生に教えてもらった。
次はどんな愛のかたちを描いてくれるのか、今からとても楽しみだ。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

恋愛小説集。
人を好きになるのって辛いなーキツイなーって思わされる話が多かったです。でも、読んでいて嫌な気持ちになる訳ではなく。過去の恋愛で感じたやるせなさとか悔しさとかそういう気持ちが昇華されるようなそんな読後感でした。
特に「天鵞絨のパライゾ」は、登場人物の一人が主人公に「そういうふうに巻き込まれてしまうことがあるでしょう。自分ではどうしようもないことに」というセリフに救われた気持ちになりました。好きになってもどうしようもなく上手くいかない恋愛はあって、それは自分が悪い訳ではないんだよと言われたような気持ちになりました。

他にも、両親の離婚後積極的に家事を分担する高校生の主人公が付き合っている女子からの言葉で心のバランスを崩しかけたとき、はとこが家にやって来る「風は西から」と、定年退職後学校の清掃の仕事をする主人公の男性が学生時代に好きだった同級生の男子と似た少年と出会う「赤くて冷たいゼリーのように」が好きでした。

どの話も、主人公は失恋後明るく前向きに…という訳にはいかず、割とベソベソ泣いて未練タラタラなのですが、それでも頑張って生きていこうとする姿がとても眩しく感じました。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

短編集であるけど、どれも良かった。恋愛も色々な形があり、何がよくて何が悪いと言うことではない。自分の心の中で蓋をして次の1歩踏み出すことが大事と思う。いろいろとあるけど、新しい人生の始まりでもある。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

もうね、珠玉の短編集(6編)どれも沁みる。どれも胸に迫る。
中でも最後の発達障害の紡(めっちゃ純粋で可愛い)を育ててるパート勤務の女性の過去結婚も考えてた男性との子どもたちを通しての再会と別れを描いた「雪が踊っている」
まるで自分が追体験したかのような心持ちになった。
マイノリティの恋愛も、高校生の夏休みにご飯を作りにきてくれる従姉妹のお姉さんの作る焼きそばもタコスもめっちゃ美味しそう。この男子高校生の陸の心情もめっちゃわかる。(彼女が親友とつきあい出した)
あと、”パスピエ”これ”世にも奇妙な物語”になりそう。
あの妖精みたいな猫みたいな中野さんが(ストーカーが怖いからと板倉くんの部屋に住み着いた)足の綺麗な小柄な中野さんが居酒屋の大将の奥さんで30歳だったなんてね。
しかも何回もこうやって家出を繰り返してるらしい。
板倉くんの束の間の夢のような生活だったね。

ちなみに’””パスピエ”はドビュッシーの曲らしい。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

「海鳴り遠くに」「風は西から」が好きだった。恋愛小説集とあったけど、それもこれも恋愛なのか、とその広さに感心してしまう。普通なんてないのだと、自分の気持ちを伝えるのも隠すのも正解不正解ではないんだと言ってくれているよう。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

色々な恋の形の短編集。別荘暮らしの“海鳴り遠くに“と、老人と高校生が出てくる“赤く冷たいゼリーのように“が好きだったかな。“パスピエ“怖かった…。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

短編集あるあるで、好きなのもあったけど、そうでもないのもありました。

最近はLGBTQの小説も多いけど、この短編集にもあって、私は両方とも好きでした。

中野さんがねー…
イマイチ、よくわからなかったわー。

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

様々な形の短編恋愛小説6編。
世代もジェンダーも飛び越えて描かれる窪美澄さんらしい世界。恋愛って本当に色々なんだなと思った。
人を好きになることって、こんなに切なく苦しくて、ままならないものだったっけと遠い目になってしまった。決してハッピーな話ではないのに、それでもキラキラしていて…恋愛って悪くないよねと思えてしまうのが不思議。

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

人を好きになることに生きづらさを抱える人々の物語。
人を好きになれば、本当は幸せな気持ちになるはずなのに、理解されにくい気持ちが先立って、苦しんでしまう人々。
短編集ではあるが、どれも読後かいい。窪ん自身が、主人公に優しく寄り添っている。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】

「好きだ」と言ってくれる男性と結婚するも、少しずつすれ違っていく心に気づかないふりをして生活を続けようとする「私」に、海辺の別荘で出会った隣人の画家を忘れられない「私」……。

恋に落ち、人を愛することに決まったかたちなどない。
目の前の気持ちに、ただ必死に追いつこうとする人々の姿を描いた6編の短編を収録。

一筋縄ではいかない、珠玉の恋愛小説集。

◆◇あらすじ◆◇

夫を亡くし、10年間の結婚生活に終止符が打たれた恵美は、夫の残した別荘に暮らしている。心は悲しくもせつなくもないけれど、思い出すと目から自動的に涙が零れる。
自分が、女を好きなわけがない。そう納得させたくてした結婚だった。
ある日、隣に画家の女性が越してきた。絹香と名乗る彼女と行き来するうち、恵美は自分の胸の奥の痛みに気づく。絹香もまた、怒ったように言う。
「恵美さん、旦那さんという人がいた人だったんだ」(「海鳴り遠くに」)

高校を休みがちになった僕の家へ、夏休みの間だけはとこの桃子さんがやって来ることになった。両親の離婚により始まった母との2人暮らしにも慣れ、告白されて彼女もでき、〈幸福が加速している!〉はずだったのに……。(「風は西から」)

自分は「普通」ではない。だから木に化ける蛾のように擬態を続け、「普通」の人間なのだ、と思い込もうとした。
そうして70手前になった学校清掃員の老人はある夏、昔想いを寄せた友人によく似た少年に出会う。「男女(おとこおんな)」と呼ばれいじめられていた彼と関わるうち、自宅に招き食事をともにするようになる。だが、2人のひと夏の終わりはすぐそこまで来ていた――。(「赤くて冷たいゼリーのように」)
――直木賞受賞作『夜に星を放つ』を超える感動をもたらす全6編


読み終えた後、「いろいろあるけど、こんな人生も悪くないな」と顔を上げられる、至極の短編集です。

【個人的な感想】
天鵞絨のパライゾ の話が特に好きだった。
『記憶が、あなたを生かすのよ』
『忘れられるわけないじゃないか。あんなに好きだった人のこと。』
心の柔らかいところに刺さった。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ずっと好きでいられる人と出会う事は、稀な事なのだろうか。沢山恋愛をして、失敗をして、本当に好きな人を見付けないとね!

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

いまいちうまくいかない恋愛をテーマとした短編集。長い人生の中で、人は時に深く出会い、とあるタイミングでフェイドアウトしていく。ハッピーではないけれど、胸に手を当てれば近しいことはきっとあったはず。窪美澄さんらしい作品ばかりで、いずれもとても良かった。
中でも、常連店の"足がきれい";な店員に惹かれ、紆余曲折を経て、ストーカーに怯えるその女性を家にかくまうが・・・という、ネタバレを避ける感想書いたら、いまいちよく分からない『パスピエ』が、個人的には印象深い。 ★4.0

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編6つ
どれも少し切ないし

個人的には
「赤くて冷たいゼリーのように」
これが良かった
身体は老いていくけど、気持ちは
ずっと変わらない部分ってあるよね
すごい共感
終わり方が切なすぎた

「パスピエ」は
やたら、足がきれい足がきれい 
言い過ぎやろ
怖いわ
ラストも違う意味で怖いし

なんせどの話も、少し共感しつつ
少しおかしくない?と思いながら
読み終わった

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

窪美澄さんの短編集ということで、コーヒーブレイクがてら本作を読みました。LGBTQを中心とした恋愛作品が多めでありながらも、繊細な心理描写に共感しながら楽しめる作品だったかなと思います。

本作は6編からなる短編集で、全て恋愛を題材としているお話です。あらすじについては、本作の紹介を読んでいただければということで、割愛させていただきます。

個人的に好きだった作品は「風は西から」ですね。恋人ができ、順風満帆な高校生活を送っていた高校生の主人公が、ある出来事をキッカケに鬱気味になってしまうお話で、高校生の瑞々しい葛藤や悩みの描写が窪美澄さんの作風とマッチしているので、読んでて一緒に心苦しくなりながら楽しめる作品だったと思います。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

様々な形の恋愛が描かれた、
6編の短編集

《海鳴り遠くに》
同性を好きという気持ちを隠しながら
結婚した女性。夫を亡くして一人で
住んでいるが、ある日、画家の若い女性と
出会い、押さえていた自分の気持ちに気づく
《風は西から》
学校を休みがちな高校生、陸の家に、
夏休みの間だけ食事を作りに来てくれ
はとこの桃子さんとの話。チェシャ猫みたいな
顔をした桃子さんがとても素敵。
この話が一番好きだった。
《パスピエ》
行きつけの店の、足がとても綺麗な
バイトの女の子が、ストーカーに遭って
いるらしい。自分の家で匿うつもりで
彼女を呼び、奇妙な同居生活が始まるが‥
最後が、何それ?!
《赤くて冷たいゼリーのように》
学校の清掃員として、働く老人。
昔想いを寄せた友人に、驚くほどよく似た
少年、結に出会う。彼は男女と言われ、
いじめられていた。ひと時の彼との交流。
やがて結は老人の前から去り、老人は再び
いじめられている少年を見つける‥老人の
取った行動は‥?彼のそれまでの悲しみと
孤独、怒りが伝わってくる。印象に残った話。
《天鵞絨のパライゾ》
お互い好きで結婚したはずなのに
少しづつ気持ちがずれていく
彼にはもう、自分への気持ちはない。
自分のどこが嫌いになったのか、考えても
分からない‥そんな時、側にいてくれた
異性の友人。お互い恋愛感情は無いが、
静かに寄り添ってくれた大切な存在。
《雪が踊っている》
家柄が違うという理由で、好きだった人と
結婚出来なかった主人公。
違う人と結婚し、子どもを出産。
成長した子どもが通う塾で再会した、
かつての恋人。
ひどい男だ。自分の子どもの気持ちは
考えないのだろうか。主人公のモヤモヤした
気持ち、何となく分かる。

宙色とは、空や宇宙の広がりを感じさせる、
青や紫、あるいは様々な色が混ざり合った
幻想的な色合いらしい。この小説もそんな
様々な人の恋愛の色が混じり合った作品に
仕上がっている。
人を好きになることの怖さと喜び
きっと誰もが経験している
恋の始まりと終わり。
読みながら、いろいろと思い出した。
苦い辛い想いも、やがて時間を経て
思い出となっていく。
地味だけれど、丁寧に描かれていて
あとからじわじわくる、
そんな物語だった。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

どこかに置き忘れてきた感情がゆらゆらと揺れていくような感覚になった作品集。最後のお話がすきだと思った。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

思い描いた未来と、少しずれた現在のあいだで。

​「いまいちうまくいかない恋愛」をテーマに、理想と現実のわずかなズレを繊細に切り取った短編集。

​大きな事件が起きるわけではありませんが、日常のなかでふと気づいてしまう「こんなはずじゃなかった」というジレンマが、読者の心に静かに、そして深く刺さります。再録作の「海鳴り遠くに」を含め、どのエピソードも安定感があり、窪美澄さんらしい流麗な筆致でスラスラと読み進めることができます。
​短編集ということもあり評価は☆3としていますが、軽やかな読後感のなかに、そっと胸に残る確かな余韻がある一冊。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

「赤くて冷たいゼリーのように」が良かった。
実は同じ男性である祐を好きだった学校の清掃職員の男性の話。ある時、祐に似た男の子、結をいじめから助ける。それがきっかけに2人の交流が始まる。年齢を超えてこういう関係もいい。お互いが心の支え、楽しみになっていたんだろうな。そのつかの間の日々がある日突然終わりになったのが寂しい。しかし、彼のなかに「自分の人生の先があとどれくらいあるのか分からないけれど、この先はお前(祐)に恥ずかしくないように生きていきたい」と思えるようになったのは良かったと思う。心が死んだように生きていたらもったいないもの。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

窪美澄さんの恋愛短編集
収録作は以下の6作品

海鳴り遠くに
夫亡き後で知り合った女性に惹かれていく女性のお話

風は西から
初めて出来た彼女が自分の友人に心変わりしたお話

パスピエ
逃亡癖のある女性に翻弄された男性のお話

赤くて冷たいゼリーのように
定年後のある少年との出会いで己を知る男性のお

天鸞絨のパライゾ
出会いと別れのなかで自分を見つめ直していくお話

雪が踊っている
子供の塾で再開したかつての恋人のお話

どのお話もときめくような恋愛ではなく、一筋縄ではいかない内に秘めた思いを紡いだ大人向けの恋のお話だった。私は特に「赤くて冷たいゼリーのように」が印象的だった。

短編でもそれぞれに趣が異なり、じっくりと静かに読みたくなる味わい深い作品。
これは、読む時期や置かれている環境によっても、共感する箇所や、心に響く部分が変わってくると思う。


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2026年01月20日

Posted by ブクログ

窪さんの小説はかなり読んでいる方だと思いますが、今回はこれまで読んだ小説と比べると少し物足りなさを感じました。

6篇の短編集ですが、色々な恋愛の形がありました。

最初の「海鳴り遠くに」は少し年齢差もある女性同士の恋愛物で、昔の窪さんの小説の様にちょっとドキッとする描写もあって印象に残りました。

「パスピエ」は足の綺麗な女性である中野さんの正体にビックリ。

それ以外は1つ1つ物語としては楽しめましたが印象に残りにくいかな…という気がしました。

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

いろいろな恋愛のかたち。
けっして一筋縄ではいかない。
そして胸が苦しくなる、熱くなる、哀しくなる。

六つの短編集。

「海鳴り遠くに」〜夫を亡くして三年、彼女が胸を熱くしたのは画家の女性。

「風は西から」〜冒頭のばあちゃんの口癖が「禍福は糾える縄のごとし」が頭に残る。
彼女にふられた傷心の僕の家に来たはとこが作る料理に癒される。

「パスピエ」〜行きつけの居酒屋に新しく入ってきたバイトの足の綺麗な女の子は、とんでもない子だった。こんなに簡単に騙されるのか…

「赤く冷たいゼリーのように」〜妻を亡くし年金とバイトで生活している初老の男が助けた男子高校生は、亡くなった同級生に似ていて気になる。

「天鵞絨のパライゾ」〜結婚は、簡単で永遠に続くだろうと信じてた。
好きだけでは続かないものなのか。
なんとでもなるのではないのかと…
ならなかった。

「雪が踊っている」〜家柄の違いで別れた人と子どもの塾で再会した。面影はあったが、何も話せなかったのは何故なのか…
そしてまた何処かへ…



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2025年12月17日

Posted by ブクログ

窪美澄さんらしいキラキラしてなく、不穏な空気感で進行するまさに一筋縄でいかない恋愛短編集。これが窪美澄作品の味。長編の方がいいかな。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

窪さんはやっぱり長編がよいな。もちろん退屈しないで読めたし、いいなと思ったのもあった。でも、きっと記憶には残らない。何年かしたら読んだことも忘れてしまいそう。よくないとかではなくて、自分には刺さらない話だった。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

どの短編も普通に面白い。淡々と読み進められる感じで、ただあまり残らなかったな。もう自分が結婚し、妻となり母となったからか恋愛!って感じじゃないからかも。過去の恋愛に何も未練がないし。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

窪美澄らしいと感じる恋愛短編集だった。
どれも、苦しく苦いストーリーばかり。
まあ恋愛なんて、キラキラしている方が珍しいのかもしれないが…。

短かい話だしどれも主人公視点でしか語られないので、イコール傷つけられた(傷ついた)側の視点でしかなく。
相手側にも何か理由があるだろうにそちらの感情だったりが一切分からないので、なんとなくスッキリしなかった。
まあ恋愛なんて主観で突き進むものなんだけど。

幸せの形も、何を追い求めるかも、本当に人それぞれだなとあらためて感じた。

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2025年11月20日

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