ははのれんあい

ははのれんあい

946円 (税込)

4pt

夫とは職場の友人を通じて知り合った。口数は少ないし、ぶっきらぼうだけど、優しい。結婚して智晴(ちはる)が生まれ、慎ましいながらも幸せな3人生活が始まった。しかし生活はなかなか立ち行かない。息子を預けて働きに出た由紀子は、久しぶりの仕事で足を引っ張りながらも何とか食らいつき、家庭と両立していく。そんな矢先に発覚した、双子の次男と三男の妊娠……家族が増えてより賑やかになる一方、由紀子の前に立ち塞がる義母の死、夫との不和、そして――。「家族は時々、形を変えることがあるの。だけど、家族はずっと家族なの」。どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったと語る直木賞作家・窪美澄が放つ、渾身の家族小説。文庫版には家族のその後を描いたスピンオフ短編「ははのけっこん」も収録。解説・白石一文

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ははのれんあい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ドロドロした展開になるかと思った。そうではなかった。何が正解かは他人が決めることではない。合理化しているのでもない。どう行きたいかなのだと思う。

    0
    2025年05月09日

    Posted by ブクログ

    智晴がいい子すぎる。
    ただ、きっと真面目な父と母の性格も遺伝してるのかなとも感じた。
    自分の子も自分のやりたいことや好きなものを見つけてくれたら嬉しいなと改めて思わされた。


    育児を進める中で何か決定的なことがなくてもボタンの掛け違いみたいなことからすれ違っていくことはあるし、とてもリアルだった。

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    窪美澄全開、一人で読んでたら泣いてたわ。

    というのも、この小説で起きてる事って自分も同じような経験してるから、登場人物それぞれの気持ちが痛いほど想像できちゃう。

    出てくる人達がみんな辛くて、でも優しくて、こんな素敵な話し作れる窪さんはやはりファンにならざるを得ない。

    0
    2024年11月24日

    Posted by ブクログ

    大人の事情、子どもの事情。
    どちらも互いの事情に巻き込まれざるを得ないのが、家族だ。 
    現在は母であり、かつては子どもだった私には、母・由紀子の第1部も、息子・智晴の第2部も、どちらも刺さりまくる。 
    でも、どちらも相手を思いやっているのが痛いほど伝わるので、あたたかい気持ちになる。

    感情のちょっ

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    素敵な作品でした。
    働く母の葛藤、複雑な家庭と家族の中で抱える子供の葛藤や揺れ動く感情がひとつひとつ丁寧に描かれていて、とても説得力のある文章でした。
    長い年月を経て、家族の形は変わっても家族であることは変わらない、という言葉がじんわりと体の中に染み込んでいくような感覚でした。

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    読み進めるとどんどん引き込まれて一気に読んでしまった。
    家族は形を変えることがある。だけど家族はずっと家族。
    素敵な物語にまた出会わせてもらった。

    0
    2024年03月05日

    Posted by ブクログ

    最初タイトルから母親に好きな人ができてその人と恋に落ちていくのが主体の話かと思いきや、、

    ちはるの健気さに心打たれました。

    0
    2024年02月23日

    Posted by ブクログ

    「ははのれんあい」というからドロ沼かと思いきや、まあそういう部分もなくはないのだが、それがポジティブな意味合いということが分かるシーンでは思わず涙ぐんだ。正解が分からないままの子育て、息つく暇もないほどの生活の先に、こんな言葉をかけてくれる子に出会えるなら、自分の預かり知らぬ所で自分が経験したことの

    0
    2025年03月03日

    Posted by ブクログ

    平凡な家庭を築き幸せな日々を送るはずだった由紀子。
    普通の奥さんが子供3人を抱えたくましく生きながら「家族は時々形を変えることがある、だけど家族はずっと家族」と語る強さがすごいと思った。
    智晴くん、お兄ちゃんとして、母を支えるナイトとして、けなげさに涙出そうだった。
    智久の再婚相手のカンヤラット、娘

    0
    2024年10月24日

    Posted by ブクログ

    夫の実家が経営しているミシン工房を手伝っていたけど、妊娠・出産を機にお休みしなければならなくなった。
    その後またミシンを踏みたいと復帰を願い出るも業績不振でそんなに仕事が無いと。
    それならばと他で仕事を探すも夫からは「子供より仕事が大事なのか」と言われてしまう。

    だんだんすれ違って行く2人。

    0
    2024年09月06日

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