【感想・ネタバレ】ははのれんあいのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月30日

大人の事情、子どもの事情。
どちらも互いの事情に巻き込まれざるを得ないのが、家族だ。 
現在は母であり、かつては子どもだった私には、母・由紀子の第1部も、息子・智晴の第2部も、どちらも刺さりまくる。 
でも、どちらも相手を思いやっているのが痛いほど伝わるので、あたたかい気持ちになる。

感情のちょっ...続きを読むとしたゆらぎが丁寧に丁寧に描写されているので、心をほんの少し突かれただけで、なにかが決壊してしまいそうな読書だった。
ぐっとくるシーンはたくさんあるのだけれど、個人的に一番良かったのは、智晴が自分の進路を自分で決めるところ。
由紀子も智晴も、ずっと人のために生きてきた。自分のこれからを自分の思いだけで決める、その清々しさが尊かった。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

素敵な作品でした。
働く母の葛藤、複雑な家庭と家族の中で抱える子供の葛藤や揺れ動く感情がひとつひとつ丁寧に描かれていて、とても説得力のある文章でした。
長い年月を経て、家族の形は変わっても家族であることは変わらない、という言葉がじんわりと体の中に染み込んでいくような感覚でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

読み進めるとどんどん引き込まれて一気に読んでしまった。
家族は形を変えることがある。だけど家族はずっと家族。
素敵な物語にまた出会わせてもらった。

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

なんと幸せな読後感。

いろんな家族のかたちがあるよね。
やっぱり家族のつながりは良くも悪くもそう簡単には切れないよね。

この本は小説なのだけど、小説とは思えないくらいリアルで、痛いほどそれぞれの気持ちがわかって、窪美澄さんすごすぎるってなった。
小説にはつきもののフィクション要素が、全然ない。
...続きを読む良い人って思ってた人も、やっぱり人間だもの、ピリリとあぁこういう面もあるよね、みたいなところがしっかり描かれてて、でもやっぱり総じて自分にとっては良い人で、
人間のリアルというか、家族に感じる感情のリアルがすごかった。

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

最初タイトルから母親に好きな人ができてその人と恋に落ちていくのが主体の話かと思いきや、、

ちはるの健気さに心打たれました。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

すごくいい話だった。「ははのれんあい」というタイトルを見て、よくある母親の不倫小説?と思いきや、全然違った。いろんな家族のかたち。素敵な長男の話。今時こんなに擦れてなくて家族思いの子なんているのかな?と思うくらいいい子だった。また時間を経て再読したい1冊。

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Posted by ブクログ 2024年04月05日

母が主人公で、母と父と幼い子供とすごす日々の前半部分と、長男が主人公の後半部分。母が強くなる様子や、長男の心の動きが優しくて、最後はうるうるした。

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

ストーリーに納得できないところは、ある。
優しく穏やかなれば、なんでも許されるんですかねって思う。
それでも、読ませる。
こういう家族の形を認めさせてしまう。

前半は、“はは”の視線。
普通の会社員の家庭で一人娘として、おっとりと育った女性。家族で自営業の男性と結婚して一緒に働き始める。長男が生ま...続きを読むれ、仕事が薄くなり、夫はタクシードライバーとなる。
家計を助けるため保育園に息子を預けて慣れない仕事を始める。ははは、将来を見据える。家庭の安定を求める。そのあたりから、穏やかな夫との間にズレが生じる。

後半は、高校生となった長男の視線。
長男は、父親譲りの優しさで、家事を受け持ち、双子の弟の面倒をみて、おまけに一人暮らしの祖父も気遣う。
そう、父親は飲食店に勤める外国人女性を好きになり、新しい家庭を築いたのだ。
父親は相変わらず優しげ。弟たちは、父を慕う。
新しい家庭には、国から呼び寄せた女の娘と自分の子供がいる。みんな、よく働き、助け合う良い家庭ではあるのだ。
脇目もふらず、働いて三人の子育てをする“はは”をどーしてくれるんですか。あれもこれもこの優しさだけに責任を持つ無責任な男が蒔いた種。
それでもみんな父親が好き。
もしかしたら、日本中にゴマンとありそうなリアル感に引き込まれた。
いろんな家族の形を認めさせるお話でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

第一部が、重く長いなあと感じたが、この重く長いのがあるから、第2部が生きるのだとは、思った。
人の心の動きが丁寧に書かれた作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月03日

親にふりまわされる子供達がかわいそうだった
智久 再婚するなら遠いところに行ってよ!!
自分の親の面倒を別れた嫁&子供にさせるなよ!!

智久にはツッコミどころいっぱいだった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月21日

リアルで温かくて、やっぱり窪先生の話は
唯一無二だと思う!!

第1部は由紀子の子育ての奮闘を描いていて、
第2部は長男智晴の想いが描かれている。

第1部を読んで思ったことは、無償の愛を注ぎ続けてくれた母の偉大さだ。自分の人生を二の次で、子どものために動き続ける由紀子を見て、純粋にすごいしか出てこ...続きを読むなかった。そして寛人と結人が生まれても、智晴のこともしっかりと愛する姿を見て、智晴の母への無償の愛はここから生まれたのだと強く思った!!

第2部では、母子家庭になった家族を智晴が支える話。そして智晴と由紀子の恋愛模様も描かれる。
智晴は父の再婚相手の子どもと高校の同級生になってしまったり、幼なじみの大地と好きな相手が被ってしまったりと、周囲の人との関わり方で悶々とする…
またそのなかで、母が男性と会っているところに遭遇したりするなど、母の恋愛事情に対して複雑な気持ちを抱く。それでも智晴は人と真っ直ぐにぶつかって、自分の素直な気持ちだけは離さずに向き合っていく。最後は智晴も由紀子も自分らしい道を選べて、
一読者としてとても嬉しかった。

特に本作の好きなところは、由紀子と智晴の結びつきだ。親子でありながら、家族を支える戦友であり、1番の良き理解者である2人。何があっても智晴は由紀子を選び、大切にしてきた。その想いは由紀子のよりどころだったと強く思う!!

私も智晴のような息子にいつか出会いたいなぁ。
そしてまた窪先生の作品が読みたい!!

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Posted by ブクログ 2024年02月20日

昭和の高度成長期の終わりころから始まったお話。田舎の風景も家族間で交わされる会話もあるある過ぎて懐かしい。共に思い合いながらも、言葉足りずで解りあえなくなる夫婦、親の背中を見て頑張る長男。こんな家族あったなぁと。
家族の形は変わり、辛い場面もあるけど、それぞれが優しくて読んでいて心地よかった。
文庫...続きを読む本の「ははのけっこん」がより一層温かいラストで本当によかったなあと。

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

とってもすてきな家族のお話。タイトルからしてお母さんが不倫?するお話(それにしては装画が明るい)かと思いきや、手のかかっていた長男が成長し、お母さんと家族を支えていくお話だった。

一章では、智久(夫)の不理解と由紀子(母)の必死さがグッと心に刺さった。甲斐性のない夫のくせに、逃げてんじゃねぇよ!と...続きを読む。由紀子が1人で保育園児を宥め、双子との3人の小さい子をワンオペしていた。ワンオペの苦労が目に見えるようにわかり、お母さんって本当にすごいと尊敬。

二章では、智春くんが成長し、お母さんも正社員になり、頼りになるケアラーと大黒柱のコンビになり、家族を支えていた。お兄ちゃんの胸にある、お父さんへの複雑な思いや、そのお父さんに懐いている双子への思いなど、痛いほどわかった。

ははのけっこん、わたしはとっても好きだった!「家族の形は変わる」が体現されている様子を描きつつ、筆者に希望を与える終わり方。窪美澄さん、さすがです。

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Posted by ブクログ 2024年02月07日

きれいごとではなく、一人ひとりのその時の心情を表現されていて、なんだが身近に感じました。

もっとドロドロしているのかなと思っていましたが、優しさに溢れていました。

家族だからこそ、ちゃんと話し合わなきゃいけない場面があることを改めて感じた一冊でした。

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

結婚、子育てで奮闘する様は読んでいるだけで胸が詰ります。
お母さんが自分だけの幸せな時間が持てる世の中になって欲しいです。

登場人物が皆心優しいので、何度もグッときます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月29日

窪美澄さん好きなので読んだ。

タイトルからして、親の不倫話とか鬱々とした内容かと思ったら全然違った。

前半の乳幼児育児なんかは
読んでて自分の育児の大変さを思い出すほどの臨場感でさすがです。勝手に作り上げてしまう責任感、理想の母親像に押し潰されそうになってた母親の育児中の内面を描き出すのがうまい...続きを読む

そして後半のちはるの成長。
あの赤ちゃんだったちはるの成長に感動した。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月09日

感想
みんなしたいことをさせてあげる。家族がいることを言い訳にさせない。それが精神的支柱の役割。恋愛したいならしてもらう。気持ちを大事に。

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Posted by ブクログ 2024年05月03日

父親の無神経さに腹が立った。
時間が父親に対する負の感情をだいぶ美化してくれてはいるものの、現実問題として父親が母親や3人の子供たちに不必要な苦しみや悲しみを与えたのは事実。結果的に良い方向へ皆が成長したということで良かったということになるが…
どこまで行っても家族は家族。難しい。温かな締めくくりで...続きを読むはあるが素直にそう感じられない部分が自分にはある。

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Posted by ブクログ 2024年02月16日

綺麗事じゃない、リアルで泥臭くて、あたたかい家族のかたち。ただ智久とカンヤラットには最後まで嫌悪感を抱いた。笑

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