窪美澄のレビュー一覧

  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    学生時代から仲の良い5人の男女のグループのお話。
    中心になる美少女はクラスの友達に相談ごとをよく聞かされる。そんな人気者の彼女なのに暗い闇を抱えている。
    彼女が闇に引き摺り込まれないように周りの者は気を使うけれど…。

    最後の章で彼女は生きることの意味、死んだことの意味を知る。
    もっともっと早くにわかっていれば…。
    いやいや、時が経ってからわかることもあるのかもしれないね。

    5人の愛情と友情、生きることの意味を知る物語りでした。

    (Word)
    なんだって私は自分以外の誰かに認められなければいけないと思い続けてきたのか。(中略)人間はこの老いた達也のように、そこにただいるだけで十分なのだとや

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    2026年06月11日
  • 宙色のハレルヤ

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    恋愛というより、人生の苦み、傷と対峙する主人公から目が離せず読み入ってしまった。
    特別ではなく、人の揺れ動く感情がリアルに描かれ、刺さって仕方なかった。
    海鳴りの遠くに。この主人公が、夫を想う気持ちは何だろう。しみじみとした大人の気持ち。
    風は西から。こうやって傷を負いながら大人になっていくのだなと。甘酸っぱさの中にも教えはありそう。遠い目になった。
    赤くて冷たいゼリーのように。主人公が自分の人生を振り返りながら、今、葛藤する姿に感情移入してしまった。

    誰かがふと生活に入り込んで来ることで、気付かされることってあります。
    さりげないようで、深くて胸がギュッとなった。
    独立した短編、やはり良い

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    2026年06月07日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    食にまつわる6つの物語。日々の暮らしの中で食事の役割ってとても大切なんだと思った。誰かと楽しく食卓を囲む事、ご褒美に大好きな物を食べる事の必要性が心に染みた。どの物語も温かな余韻が残る作品だった。

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    2026年06月03日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    欠けた月たちって、物語りに出てくる人たちのことなんだな〜とか考えてたらすごい素敵なタイトルじゃんってなりました。
    誰かの拠り所になれるような大人になりたい。

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    2026年06月03日
  • 君の不在の夜を歩く

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    読み終わって、涙が溢れてきた。
    なんだか暗くて重い話だなぁと思いながら読んでいたのだけど、ただの暗い話ではなかった。
    最後は希望につながっていた。

    自死した菜乃子が、死んでやっと気づいた書きたかった小説。
    死にたい気持ちに寄り添う文章だけじゃなく、私のような人間がもう一度、生きてみようと思える文章。

    この本は菜乃子が書きたかった小説そのものなんだろうなと思った。

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    2026年06月02日
  • 朱より赤く 高岡智照尼の生涯

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    最初の数ページは「う~~ん。」って思いながら読んでたけど途中から知らん間にギュンって引き込まれて「どうなるん?どうなるん?大丈夫?」の連続。
    ドキドキハラハラで、、、。
    第五章の途中から、やっと少しだけ安心して読めたかな。
    それくらい、ドキドキハラハラ。
    ラスト、主人公が心の中で聞こえた伯母さんの「あんた、いままでようけがんばったなぁ。」の声、、、。
    この一言に尽きる。

    ☆第一章 Nine-fingered girl
    ☆第二章 ブロマイドの少女
    ☆第三章 女と女
    ☆第四章 スクリーンの女
    ☆第五章 髪を断つ女

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    2026年05月30日
  • 私は女になりたい

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    自分の人生から性が消えていく
    表面だけは年相応ではない美しさを保ちながら
    私は女ではない何者かになりつつある。
    私は一体どこに向かっているんだろう

    美容クリニックに通う女性たちは
    年配も多く、身体的に女の役割を終えても
    美しくなりたいという気持ちに終わりはない。


    いくつになってもずっと女でいたい
    という気持ちと、そうではなくなっていってしまう現実に戸惑い、焦り、蓋をする

    共感しかない一冊であっという間に読み終わった

    でも結局、本能や本心には逆らえないし
    もっとそれに素直になっていいんだと思った

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    2026年05月28日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    前半は思わず官能小説?っと思ってビックリした。高校生と主婦の不倫。しかもコスプレ。ちょっと予想外で驚きと読めない展開。連作短編集でどの話も先が見えない生きづらさを感じるでも、いつかきっと反転するかもしれない。まだ先は見えないけど、なんとなく光が見えてきそうな。そんな感じる作品。2011年本屋大賞2位なんですね。

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    2026年05月27日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    文庫化を待っていた作品でした!
    窪美澄さんの作品は文章が本当に綺麗。そして読みやすい。
    今回の作品もどのお話も頭にスっと物語が入ってきて、疲れた心がとても癒された気がしました。

    お話の舞台は『椎木メンタルクリニック』と『純喫茶・純』
    学校に行けなくなってしまった女子大生や高齢出産で自分の子どもが可愛いと思えない女性、会社員として働きながらイラストレーターをする男性などなど様々な人々が悩みを抱え、身体に不調を抱えている。

    “避難所をたくさん作っておくこと”の大切さをこの本を通して学びました。
    ストレス社会の中で発散ができる場所、自分のことが癒される場所を作っておくことが大事だなと改めて思った

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    2026年05月27日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    全体的に面白いんだけどあまり救いがないな…と読み進め、最後の死んだ菜乃子の章の達也の言葉がすごく良かった。私もなんとなく死にたいな消えちゃいたいなと思ってしまう人生を今も生きているから。

    ーー死にたい気持ちがあっても別に死ななくていいんだよ。死にたいって思うことは、お菓子が食べたいとか、水がのみたいとか、そうあう気持ちのひとつでしかない。その気持ちを特別な感情だと思わなくていい。
    死にたい気持ちと闘わなくていい。死にたい気持ちを抱えて生きていくのは、ちっともおかしなことじゃないから

    つい数日前に心療内科で、死にたいと思わないことがない人生なのはおかしいですかね、と先生に聞いたばかりで、その

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    2026年05月24日
  • ははのれんあい

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    久しぶりに号泣していまう本に出会いました!
    窪さんの文章はやさしい… まだ未読の本も読もうと思います。

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    2026年05月22日
  • 君の不在の夜を歩く

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    僕はこの作家さんの文章が好きです。
    今回の読後もなんだか、ほんわかと心が温かくなりました。死というものに向き合い、そして生きる。
    生きる大切さと、生きるということは難しくないよというメッセージが刺さりました。

    0
    2026年05月16日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    凄まじい
    すごすぎる
    夢中になって読んだ
    歩くような文章

    全5話だったからなんとなく予測はしてた第5話目は、読み始めた時にこの話が有って欲しかったのか欲しくなかったのか不安を感じた。
    読み終わった後は有って良かったと感じていた。

    死にたい気持ちがあっても別に死ななくてもいいんだよ
    はこの言葉しかないという気持ちで読めた。
    人の死を、誰もわかった気にならないのが個人的には良い

    それぞれは振り返ること、止まることはあっても総集編のような教訓めいたことを言ったり、大きく止まったりはしていない。
    大きな物語、背景など要素はあるけど、それらは質の良い添え物という印象を持った。あくまで、それぞれは不

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    2026年05月15日
  • じっと手を見る

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    ネタバレ

    朝井リョウが出版区で紹介してるのを見てから気になっていた作品。窪美澄初めて。

    富士山を常に眺望できる田舎で介護士として暮らす日奈と海斗を主軸に展開される連作短編。周囲を取り巻く人物主観の話を間に挟み、二人の寄る辺のない関係性が最終的にどのような形に収束していくのか、はたまた完全に崩壊してしまうのか。全体的に生命力の希薄な世界観のなか、物語は進んでいく。

    作品全体の評価はは朝井リョウの見事な過不足ないあとがきを参照いただきたい。

    私は海斗の人物描写の変化に注目する。
    最初の二章で描かれる海斗は、正直好きになれない。独りよがりで日奈に対する態度や扱いも粗暴で、言ってしまえばDVではないかとい

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    2026年05月14日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    とても良かった。

    最初はえぐい性描写と年齢差のある男女(しかも高校生と大人)という設定に読むのはしんどいかもしれないと思って本を閉じようかと思った。
    でも読み進めて良かった。

    タイトルにあるようにふがいなかったり、うまくやれなかったり、なんでだろうって思ったり、でもそれでもそれでいいと思わされた。
    苦しいと思いながら生きることについて考えさせられたし、自分を重ねることができた。

    斎藤くんの冷やさないようにねという言葉や体にやさしく触れることができる技術がとても素敵だと思った。
    最近立て続けに本を読んで思うけど、あまり喋らないけど何か考えている系の男の子像が好みらしい。特に斎藤くんは好きだ

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    2026年05月13日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    ほんとにあったらいいなあ、椎木メンタルクリニック。そして純喫茶純も。
    うちには発達障害の二次障害で鬱気味な息子がいるので、どの話もひとごとではなかった。
    人は弱いよね~
    でも人はやさしい。
    心の形はいくらでも変化すると思う。

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    2026年05月08日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    非日常ではなく日常の誰もが少なからず経験する日常の闇…。監修した精神科医の先生ですら、言葉の描写に驚く…少しずつに。この本を読んで、言葉の描写にわかると声がでる。

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    2026年05月05日
  • 私は女になりたい

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    旅行の夜にホテルで一気読み。
    この作者さんの文体が好きなことが分かった。

    息子からみたら最悪な親かもしれないけど、それでも辛い時を耐え忍んで生きてる主人公を応援したくなった。

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    2026年05月03日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    性描写は強烈で最初は圧倒されてたけど、それ以上に各々が想う気持ちに考えさせられてる。村田沙耶香が好きで併読中というのもあるのか、いろんな箇所で村田沙耶香味を感じてます。あんずが「〜だなあと思った」という書き方も村田さんの本にはよく出てくるし。全然別物なんだけどどこかコンビニ人間や世界99を思い出すんです。
    やっぱり私は純文学が好きです。

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    2026年05月02日
  • 宙色のハレルヤ

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    6編の短編集。年齢も性別も、環境も違う各々の恋の道。でも、みんな、真剣に人を愛し、溺れ、時には傷つき、それでも人生は続いていく。

    どれも、せつない話ばかり。自分的にはラストの「雪が踊っている」が沁みたなぁ。会話がない分、よけいにつらい。けど、人生ってこういうもんだよねって思っちゃう。

    あのときと今は違うし、どんなに望んでも「あのとき」には戻れない。なのに、ひょんなことから交差してしまい、「やっぱり運命なの?」なんて言いたくなる。

    人生には、運命も奇跡もないのにね。人生にあるのは「偶然」だけ。それ以上でも、それ以下でもない。だから、涙も出ないほどせつないんだ。

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    2026年05月01日