窪美澄のレビュー一覧

  • 水やりはいつも深夜だけど

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    生きていくことはそれだけで大変だし、そこに誰かが加わることでより複雑になっていく。選んだ家族、選んだわけではない家族。それぞれの立場にそれぞれの思いがあり、家族だからこそ言えること、口にしないこともある。 それぞれの短編にちょっとずつ切なかったり胸が締め付けられたりするのだけれど、読み終わった後にはなんだか希望を感じるのがすごいなと思った。
    陽と陸には幸せになってほしいな。

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    2026年07月25日
  • ぼくは青くて透明で

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    触れられそうで触れられない淡いお話。緑亮の最後の海への気持ちに胸が痛くなった。いろんなことがある、でも自分の人生。他人に振り回されることなく時には叫びながら自分を大切に、生きていきたい。

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    2026年07月16日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    どのお話もとても面白かった。
    特に最後のお話が心がキュッとしたけど温かい気持ちになれた。
    美味しいご飯っていいなぁと改めて思った。

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    2026年07月15日
  • 君の不在の夜を歩く

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    何者かになりたい気持ちの時と、自分が生きていた痕跡など何も残さずに消えたい気持ちの時とを行き来し、今はそういうことをほとんど考えずに生きていられる。
    他者のことを背負いすぎず、他者に期待をしすぎず、他者と自分を比較しすぎず、自分のあり方に期待しすぎずに生きることのなんと難しいこと。
    これが死ぬまで続くなんて。

    それにしても、生理前は本当によくない。
    人の身体は今の社会を生きていくのにそんなに適していないと思うけれど、その中でも一二を争うくらい不都合な性質だと思う。

    私にとっても、今読めてよかった一冊。

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    2026年07月15日
  • 給水塔から見た虹は

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    ネタバレ

    夏休み、学生の桐乃とヒュウが家出を決行したなかで、日本での外国人の問題に向き合うお話でした。「ボートピープル」この言葉を初めて知りました。外国でつらい思いをしてきた人が、日本に逃げてきて、それでも怖くつらく感じている。僕はニュースやドキュメンタリー見て分かっている気がしてました。でも、この本を読んでよりリアリティを感じました。ラストの終わり、僕はしっくりきました。

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    2026年07月14日
  • ぼくは青くて透明で

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    恋愛のチリっとした胸の痛みと、家族愛の温かみを得られる本。解説者の方が言う通り、この本のジャンルをLGBTQにしたくない。
    海の伸び伸びとした無邪気さと残酷さ、忍の若さゆえの繊細さ、璃子の感受性がもつれ、絡んでいるのになぜかサラリとした読感。
    一番感情移入したのは美佐子さんだった。美佐子さん、緑亮じゃなくて、海に一目惚れ(親子愛という意味で)したんだろうな。可愛い子だったんだろうな。

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    2026年07月12日
  • ルミネッセンス

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    夏におすすめの本ᵕ̈*
    暗くて静かでちょっと怖い短編集。
    それぞれ読後感がスッキリしない,,,,
    その中でも【宵闇】は良かったなᵕ̈*

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    2026年07月11日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    これは、昨年のNHKのドラマのタイトル「しあわせは食べて寝てまて」をヒントにしてるよなぁと思いつつ、読み進める。
    アンソロジーだが、作家陣も好みの作家さんばかり。等身大の話でほっこりさせてもらった。

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    2026年07月11日
  • 給水塔から見た虹は

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    多国籍な人たちが住む団地が舞台のお話。
    中盤からは引き込まれ、目が離せなくなった。
    中学2年生の心理描写が、ありのまま真っ直ぐで胸が痛くなる。
    それにしても、里穂にはモヤモヤさせられた。そこまでする理由、もっと深い何かがあるの、と思ったが。読み終えても、ヒュウの事情が辛く、気持ちが晴れなかった。桐乃が必死にもがく姿に救われた。
    ボートピープル、多国籍の文化の違い、貧富の差、戦争がもたらしたもの、とても勉強になった。見てくれている人がいることは、こんなにも心強いと感じられた。
    辛いけれど、目を反らしてはいけないと、突き付けられるようだった。

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    2026年07月10日
  • じっと手を見る

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    めっちゃ良かったーーーーー初、窪美澄さん。
    朝井リョウさんの『一万円で本を買う』YouTubeより推薦されていて、同期でよく話題に上っていた窪美澄さん。千早茜さんを読み出してから内面を抉るような恋愛小説とか少しずつ読めるようになって、窪さん気になってた。
    描写は意外と温かみはあるけど生々しすぎず読みやすかった。
    それよりもなんか、登場人物たちの不完全な部分が曝け出されていて読んでいる最中「ううぅ…」となるんだけど痛すぎないというか…殴られて痛いはずなのに、抉られて泣きたいはずなのに、ものすごく分かるから抱きしめたくて。

    不完全なものが不完全なものに頼り、頼られる、という危うく柔い世界。
    鎧の

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    2026年07月07日
  • 晴天の迷いクジラ(新潮文庫)

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    読み応えが凄まじく、3人の人生や、クジラや町の人との関わりを読んでいる間、退屈する暇は一瞬もなかった。
    一人一人の人生の問題はかなり深刻だけれど、不思議と全員の苦悩に共感できる部分があり、現実離れした雰囲気はなく、悶え苦しむリアルな質感に驚かされた。
    何でもっと早く読まなかったのかと後悔するほど、私の人生の中でも大切な1冊になった。

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    2026年06月26日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    夜の底は、いつもあなたの香りがするから。
    いくつもの悔恨と、ささやかな光を抱えて僕は。
    高校の同級生五人、四十歳目前になった彼らの人生は、ひとりの自死をきっかけにして、さまざまな挫折や変貌や再出発を強いられていく——。
    宗教二世、小説家、主婦等々、五人それぞれの生きることの迷いと歓びと傷、そして再生への切なる希望を深い声で語る。


    『女性にとって、妊娠や出産や子育てがどんな重さを伴うのか、自分は知ろうともしなかった。それは漠然と喜ばしいことなのだ、と思いこんでいた。』

    「この世に生まれてきたとしても苦しみしかない。そんな人生を負わせたくはない」

    『日本の未来は暗いし、台風

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    2026年06月25日
  • 君の不在の夜を歩く

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    ネタバレ

    学生時代から仲の良い5人の男女のグループのお話。
    中心になる美少女はクラスの友達に相談ごとをよく聞かされる。そんな人気者の彼女なのに暗い闇を抱えている。
    彼女が闇に引き摺り込まれないように周りの者は気を使うけれど…。

    最後の章で彼女は生きることの意味、死んだことの意味を知る。
    もっともっと早くにわかっていれば…。
    いやいや、時が経ってからわかることもあるのかもしれないね。

    5人の愛情と友情、生きることの意味を知る物語りでした。

    (Word)
    なんだって私は自分以外の誰かに認められなければいけないと思い続けてきたのか。(中略)人間はこの老いた達也のように、そこにただいるだけで十分なのだとや

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    2026年06月11日
  • 宙色のハレルヤ

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    恋愛というより、人生の苦み、傷と対峙する主人公から目が離せず読み入ってしまった。
    特別ではなく、人の揺れ動く感情がリアルに描かれ、刺さって仕方なかった。
    海鳴りの遠くに。この主人公が、夫を想う気持ちは何だろう。しみじみとした大人の気持ち。
    風は西から。こうやって傷を負いながら大人になっていくのだなと。甘酸っぱさの中にも教えはありそう。遠い目になった。
    赤くて冷たいゼリーのように。主人公が自分の人生を振り返りながら、今、葛藤する姿に感情移入してしまった。

    誰かがふと生活に入り込んで来ることで、気付かされることってあります。
    さりげないようで、深くて胸がギュッとなった。
    独立した短編、やはり良い

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    2026年06月07日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    食にまつわる6つの物語。日々の暮らしの中で食事の役割ってとても大切なんだと思った。誰かと楽しく食卓を囲む事、ご褒美に大好きな物を食べる事の必要性が心に染みた。どの物語も温かな余韻が残る作品だった。

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    2026年06月03日
  • 夜空に浮かぶ欠けた月たち

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    欠けた月たちって、物語りに出てくる人たちのことなんだな〜とか考えてたらすごい素敵なタイトルじゃんってなりました。
    誰かの拠り所になれるような大人になりたい。

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    2026年06月03日
  • 君の不在の夜を歩く

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    読み終わって、涙が溢れてきた。
    なんだか暗くて重い話だなぁと思いながら読んでいたのだけど、ただの暗い話ではなかった。
    最後は希望につながっていた。

    自死した菜乃子が、死んでやっと気づいた書きたかった小説。
    死にたい気持ちに寄り添う文章だけじゃなく、私のような人間がもう一度、生きてみようと思える文章。

    この本は菜乃子が書きたかった小説そのものなんだろうなと思った。

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    2026年06月02日
  • 朱より赤く 高岡智照尼の生涯

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    最初の数ページは「う~~ん。」って思いながら読んでたけど途中から知らん間にギュンって引き込まれて「どうなるん?どうなるん?大丈夫?」の連続。
    ドキドキハラハラで、、、。
    第五章の途中から、やっと少しだけ安心して読めたかな。
    それくらい、ドキドキハラハラ。
    ラスト、主人公が心の中で聞こえた伯母さんの「あんた、いままでようけがんばったなぁ。」の声、、、。
    この一言に尽きる。

    ☆第一章 Nine-fingered girl
    ☆第二章 ブロマイドの少女
    ☆第三章 女と女
    ☆第四章 スクリーンの女
    ☆第五章 髪を断つ女

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    2026年05月30日
  • 私は女になりたい

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    自分の人生から性が消えていく
    表面だけは年相応ではない美しさを保ちながら
    私は女ではない何者かになりつつある。
    私は一体どこに向かっているんだろう

    美容クリニックに通う女性たちは
    年配も多く、身体的に女の役割を終えても
    美しくなりたいという気持ちに終わりはない。


    いくつになってもずっと女でいたい
    という気持ちと、そうではなくなっていってしまう現実に戸惑い、焦り、蓋をする

    共感しかない一冊であっという間に読み終わった

    でも結局、本能や本心には逆らえないし
    もっとそれに素直になっていいんだと思った

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    2026年05月28日
  • ふがいない僕は空を見た(新潮文庫)

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    前半は思わず官能小説?っと思ってビックリした。高校生と主婦の不倫。しかもコスプレ。ちょっと予想外で驚きと読めない展開。連作短編集でどの話も先が見えない生きづらさを感じるでも、いつかきっと反転するかもしれない。まだ先は見えないけど、なんとなく光が見えてきそうな。そんな感じる作品。2011年本屋大賞2位なんですね。

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    2026年05月27日