【感想・ネタバレ】ぼくは青くて透明でのレビュー

あらすじ

高校一年の夏、ぼくは彼に恋をした。

「ぼく」(羽田海)は、血の繋がらない継母の美佐子さんと二人暮らしをしている。
ぼくが高校一年の夏に、美佐子さんの仕事の都合で引っ越しをすることになった。
前の町で美佐子さんが勤めていた印刷会社が倒産したのだ。
幼いころは父さんと母さんがいたけれど
ぼくが六歳のときに母さんは家を出ていき、
その後、美佐子さんと結婚した父さんもどこかに行ってしまった。
勉強も好きじゃないし、運動も得意じゃない。
いつか美佐子さんとも離れなくちゃいけない。
そんなとき、「ぼく」は、転校先の高校で忍と出会った……。出会ってしまった。

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Posted by ブクログ

プリンが食べたいです

ってな事で、窪美澄の『ぼくは青くて透明で』

トランスジェンダーと言う言葉が聞き慣れてきた時代でも、まだまだ全ての人に理解と寛容は難しいのも現実で、そんな中でトランスジェンダーな事だけではなく取り巻く環境にもがきながら生きていくお話。


美佐子

璃子
緑亮
沙織

れぞれみんなもがきながら生きて、自分のアイデンティティを守って生きてく、みんな純粋で透明だよ色んなものを背負いながら。

恋って青くて甘酸っぱくて面倒臭いね、じゃが、その解明不能の気持ちはどんな人にも同じで、この恋愛におじさんキュンキュンしちゃったよ。

ほんと読みやすくて透明感のある気持ちいい本じゃった。

2025年25冊目

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2025年10月05日

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ネタバレ

血の繋がらない海くんを大切に思う美佐子さんもいじめられながら少し冷めた感情で学校に行く海くんも璃子ちゃんもすごい!
璃子ちゃんが虐めりながら 学校には行きたかった。
行かないとカースト最下位どころか生きる価値もなくなるのではないか。(本文から)
そう思いながら学校へ行き大学まで行くのは
心が沈んだ時こう考えれたらいいのに…と
私ではできないだろう出来事に向かい合っていて
すごく尊敬します

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙と合ってとても綺麗な物語だった。血が繋がってないから受け止められる。
その人の苦しみは他人の羨ましいこと。自分が親にされたことを絶対に自分の子ともにはしたくないとわかっていても、海のお父さんはまだ自分を失いたくなかったのか。

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2024年10月25日

Posted by ブクログ

ゲイの主人公の少年のお話。
彼の母親は育ての親で生みの母と父は彼をおいていってしまったり、彼の愛する人が優等生で両親の理解が得られなかったりとさまざまな困難も描かれる。

日本ももっとLGBTに寛容になり普通に街中を歩いたり結婚したりできるようになったらいいなと思う本だ。
好きになったのがたまたま同棲なだけでなぜこんなに厳しい世界なのだろう。

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2024年09月22日

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ネタバレ

よかった、最後はハッピーエンドでよかった

章ごとに、登場人物の視線で描かれてて読みやすかったり、皆の思いが知れてよかった


母親が5歳の時に家を出てしまい、父親も出ていってしまい父の恋人とその後くらす

その恋人、美佐子さん(継母)
血の繋がらない幼い海をおぶって、病院へ駆け込んだり高校を卒業まで海と暮らす
海のことが大好きで、本当の親になりたいと願い海のお父さん緑亮と籍を入れる
海の本当の母が出てきても海を取られないために

海の父親、緑亮
父親の顔も知らず、保育園児の時にある日とつぜん母は消えてしまう
そんな辛い思いは、絶対子どもにはさせないと思いながらも海の前から消えてしまう
海は、男の子だけど女の子のような子
父は海の好きなようにさせる

海は、高校を転校し好きになる人(忍)と出会う
忍には恋人がいたが、忍も実は海を好きに
これは、BLなのか?
と思いながらも最後まで読んじゃった。

多様性の自宅と思いながらも、なかなか難しいジャンルだと思ってしまう

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2024年07月22日

Posted by ブクログ

普段専門レーベルのBLを読んでいるので、一般書で同性愛がどのように描かれているのかと気になり購入。
BL小説では基本男性2人の話が中心ですが、こちらは男性2人の周囲の話もあり、より広く深いお話でした。
BL読者でない人にも読んで欲しい本です。
年齢的に学生よりも大人側の美沙子さんの章に感情移入してしまい、泣いてしまいました。
窪美澄さんの本は初めてでしたが、文体が好きだったので他の本も読んでみたくなりました。

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2024年07月15日

Posted by ブクログ

4.2/5.0

多くの人が、自分を偽らずに生きていける世の中に、一刻も早くなって欲しい。
生きづらさを抱える人に優しく寄り添う物語だった。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

窪美澄手法とでも言うのか、各章毎に主役が入れ替わる、前の章でダメなやつと思った人が次の章では見方が変わるみたいな感じ。で、最後はまとまる。

LBGTQを取り扱っているんだけど、わざとらしくなくて良かった。

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2025年08月20日

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ネタバレ

窪美澄さんの小説は20冊以上読んでいますが
、所謂BL物の小説は初めてだと思います。

主人公の海は血の繋がらない母親美佐子さんと2人暮らし。美佐子さんが仕事を求めて転居することになり、高校1年生の時転校を余儀なくされた海。

その高校で町会議員の父を持ち、優等生でクラスの中心人物である忍と出会う。育った環境も性格も自分とは違う忍の事が気になる海。駅伝大会の出来事をきっかけに気持ちを通わせる事になった2人。忍には彼女がいたけれど…。

昔に比べてLGBTQが認知されているとはいえ、まだまだすんなり受け入れられていないのが現実。小説とはいえ、2人の愛は純粋で少し切ない気持ちになりました。

でも、海の実の親は残念過ぎます。父親が海をありのままに育てていたのは良かったけれど、なぜいなくなれたの?

美佐子さんがいてくれて本当に良かった。つつましくも2人で暮らしていた時間は幸せだったのではないでしょうか。この先、美佐子さんも海も忍も、そして璃子や沙織もみんな、みんな幸せになって欲しいと思える小説でした。

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

やっぱり窪美澄さんの小説は面白い。一気読みでした。海と忍の恋愛を5人が順々に時系列に語っていくんだけど、語りが変わることで、本人である2人の感情も、周りで2人を見ている外野の感情もわかって、よかった。璃子が、2人と友達であることに優越感をもってしまうとこや、2人を見ながら、リアルな恋愛ってめんどくさっ、と思うとこは、共感。
恋愛の熱だけで、人生はやっていけないよ、と思いつつも、若いうちは、それだけでよいのかも、とも思ったり、でした。

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

「普通の」昭和的感覚をもつ家庭で育った忍と、忍とは対照的な環境で育った海が出会って、恋に落ちるストーリーが、彼らに関わる人たちの目線からも展開される。美佐子さんの海を大切に思う気持ちに共感。

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2025年02月12日

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自分らしくいることの難しさ。嫉妬や世間体、家族の反対、好き同士なのに広がる距離。恋愛に悩みはつきものだけど、同性同士だからこその悩みに胸がチクチクしました。生きづらさに悩みながらも一緒に人生を歩みたい人に出会って、全力で愛するって素晴らしい。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

窪美澄さんの小説はたくさん読んできたけれど、同性愛が主題の小説は初めて読んだと思う(他に存在するのかはわからないけど)
高校1年の海(かい)の章からスタートし、ラストは成人した海の章で完結する。その間に、海の継母である美佐子、海が恋した同級生の忍、海と忍の友人である璃子、海の実父である緑亮の章があって、それぞれが抱えてきたものや心情などが綴られている。

若い男の子2人の同性愛の物語ではあるけれど、今流行りのBLとは少し雰囲気が違って(BLの世界にあまり詳しくはないけれど)どちらかというと、葛藤や苦しみ、人としての醜い部分もある感情、などに焦点を当てている物語。
海は幼いころからセクシャル・マイノリティであることが表出していて、美佐子や緑亮もそれをわりとするっと受け容れて海を否定せずありのまま受け止めていた影響もあり、高校生になった海は外部の攻撃もうまくかわして飄々と生きているところがある。
一方忍は同性愛者である自分をうっすら自覚しながらも、外面を保つために女の子と付き合ったりして生きてきた。立場のある立派な両親がいる家に生まれた長男としてすべきことも当然頭にあるし、家の締め付けからかんたんに意識を解放することも難しい。だけど海に恋をしてしまい…
そんな正反対な2人が出逢い、奇跡のように気持ちが通じた。だけどその道が順調に進むわけではなく…というのが主題。

緑亮が幼い海を育てるシングルファザーとなった背景、美佐子が海の継母となった背景、海と忍が璃子と親しくなった背景など、それぞれに生きてきた過程での苦しみがある。
苦しみがあるから、どうしようもない道を選んでしまうこともある。
それぞれがすれ違ったり、ときに解り合えたりしながら、海と忍はどんな道を選ぶのか。
同性同士のカップルとして生きていくって、多様性が謳われるいまの世の中であってもやはり、その個々人によってさまざまな障がいと呼べるものがあるだろうと考えた。
基本は自分の人生なのだから自分が思うように生きればいいのだけど、自分の立場を考えて躊躇してしまう忍のような人だって絶対にいる。

美佐子がとてもいいキャラクターだった。彼女のような大人がそばにいるって、ものすごい救いだ。周りを助け癒しながらも「自分のためにしているんだよ」と言える強さ。
かと思えば緑亮はどうしようもないなと思ったり、それぞれに後悔を吐露する登場人物たちの姿が、窪美澄さんの小説だなと思った。
生きることのままならなさとどうしようもなさ。苦しくて、すてきな小説でした。

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2024年10月16日

Posted by ブクログ

出会って、どうしようもなく引かれあってしまった海と忍。
高校生であること、同姓であること、過去にとらわれていること、異質なものを受け入れない土地であること…。息も思うようにできない二人の息苦しさが痛いほど伝わってきました。
彼らを取り巻く登場人物たちの生きづらさも丁寧に描かれていて、「これは、私だな。」と、共感する人も多いのではないでしょうか。
章毎に語り手が変わりながら、話しが時系列に沿って進んでいくのもよかったです。

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2024年09月24日

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ネタバレ

良かった。等身大の恋愛を当人たちとその周りの人たちの色々な視点から知ることが出来た。
これも、フィクションだから実際の世界とはもちろん全然違うと思う...が、それでも忍のような海のような璃子のようなキャラクターに出会えてよかった。
学生から大人になる成長の過程に、世で当たり前、普通とされている色々プラス''同性愛者''っていう特にこの国ではまだまだ浸透していない、異色の目で見られるものと一緒に生きていくのは辛かっただろうと思う。でも、忍がこのまま殻に入ったまま生きていくのはもっともっと困難だったように思う。海が来て、海が一緒だったから忍は生きられたんだな...
2人が一緒に生きていく未来を選んで良かった。

こういう物語を読むと、人が自分の''好き''っていう気持ちをどこでもどんな時でもそれがどんなものに対してでも自由に表現出来る世の中になればいいのに、と思う。

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

普通に臆することなく、自分を表現できる海が、純粋で眩しかった。心から愛し育てられれば、揺らぐものがないのだな。信頼できる人に育てられることは、子供にとってとても幸せなのだ。
BLが加わったお話し。少し身構えながら読み進めたが、とても読みやすく、先が気になってどんどん引き込まれました。登場人物たち各自の視点で、心の葛藤、移ろいが繊細に、かつ人物が個性的に描かれていました。登場人物の気持ちに一喜一憂、痛いほど伝わる。特に、美佐子、璃子の章が良かった。
子供には自由に生きてほしい。しかし自由は意外と難しい。子育て、家族、そして愛情の形をつい振り返ってしまいそうなお話し。緑亮の最後の展開は、自分的には解せなかった(そこが一つ減ってしまった)。みんなそれぞれ違う人、だから一緒にいたいのだと思う。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

海と忍と、2人を取り巻く人達の目線から世界が描かれていく。
正直、誰のこともあまり好きになれなかった。

もちろん弱さは誰にでもあるし、それと向き合うことは辛いことだけれど、だからといって自分ばかりが大変だと思ったり、弱さを振りかざすのは違う。

特に海の父親、緑亮が本当に無理で…。
海に美佐子さんがいてよかった。

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2024年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

窪美澄さんの作品に出てくる登場人物が好きなので読み始めた。
海は、繊細かと思いきや、幼少期のことがあり、さっぱりした性格。
忍と恋に落ちる過程はこの2人が惹かれ合うの?ってびっくりしてしまった。

緑亮さんは結局、海を捨てたけど、幼少期の海を受け入れ、肯定し続けた点は良い親だと思う。
そして、みさこさんは素敵な人。
海だけでなく、忍や璃子のことも大切にしてくれる素敵な人。
みさこさんのセリフが心に残った。
「海と緑亮さんと家族だった毎日は奇跡みたいな瞬間の連続だった。」
家族って当たり前にあるものじゃないんだなぁと。
みさこさんは自分にとって何が大切か、何が幸せか、ちゃんと理解できている人なので、周りを幸せにできたんじゃないかと思った。
BLはあまり読まないのでよくわからないが、
海と忍、しっかり向き合うことができてよかったし、忍が考えていること、ちゃんと伝わってきてよかった。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

まずは、タイトルに惹かれました。

同性愛を中心とした物語。
海と忍の性格が対照的なのがいいと思った。
第一話から第五話、最終話と章ごとに主人公が変わるので、それぞれの視点で話が読めます。
視点によって、印象が変わる感じがいいなと思います。

人が誰を好きになるのかは、個人の自由。
好きになった人が、たまたま同性だっただけ。
ただそれだけのこと。

海が忍に言った「忍が生きたいように生きればいいんだ」。
緑亮が言った「海は海、コロはコロ、美佐子さんは美佐子さん、俺は俺、みんなそれぞれ違う人。だけどいっしょにいたいから」。
というように、自分らしく生きることが大切なんだと改めて思えた作品でした。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

所謂BLものって初めて読んだかもしれない。
本屋に行けばその手の表紙の作品は山のように目にするし
SNSでも周りにも自らを腐女子と言っている人も多い。
私が学生の頃はあまりそういう作品がなかったせいか、
単に自分の嗜好の問題なのか、
意図的に避けていた部分はあると思う。
実際、この二人がもっと歳を重ねていたら、
描写がもっと生々しいものだったのなら、
途中で読むのをやめていたかもしれない。
そんな偏見を持ちながらも、夢中になって読んだ。
内容的に少し瀬尾まいこさんの『そしてバトンは渡された』
に似ていたのも要因かもしれないが。

さすがに忍にも海にも感情移入はできなかったけど、
唯一、ろくでなしの緑亮の話に共感してしまった。

“結局、自分はこの世の中で何をしてきたのだろう。
それは海という人間を生み出したこと。
ただそれだけなのではないかと思う”
“これからどうやって自分の人生を終わらせていこうか、ふと思う。
そういう年齢になっている自分に愕然とする。
人生が始まったばかりの海や忍を思い出す。
二人のまぶしさがまた、自分の影を濃くしているようなそんな気がした。”

…めちゃくちゃわかる。
もう自分にはないキラキラがまぶしい。
彼らが歩いている道は、かつて自分が歩いたはずなのに
まるで同じ道とは思えず、
いったい自分は何をしていたんだろう?という
自分自身に対する失望。
かといって戻りたいわけでもなく。
強いて言うならばそのキラキラを、
せめて君たちは思う存分楽しんでほしい、
そうすれば当時の自分も救われるのではないだろうか、という
なんとも他力本願な願い。

海は名前の通り心が広くて大きい子だね。
周りの影響も大きかったかもしれないけれど
何より自分自身に人生を切り開こうとする力がある。
実際にはそんなに上手くいくことばかりではないかも、
特に政治家関係の家柄だと…とは思ったけど、
それでも、二人で幸せになってほしい。
あと璃子ちゃん、貴方はきっと良い人に巡り合えると思う。

個人的には、美佐子さんとは海が東京に行く段階で
もう会えないのでは…と思っていたから、
再会できてホッとしている。
子どもみたいな父の、最後の置き土産かな。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

窪美澄の僕は青くて透明でを読んだ。
BL の主人公が周りの色眼鏡に耐えながら成長していく姿を描いている。
周りにそういう人はいないので、いまいちぴんとこない。
同性愛と言うとおっさんずラブとか、きのう何食べたを思い出す。
同性愛は、異性愛と違って、周りの理解をなかなか得にくいのと、相手に対する不安もあるのだろう。
小さい頃から10代までの葛藤が書かれているが、青春物の恋愛話と同じで、68歳の私には、遥か昔の記憶を思い起こすようなものであった。

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

窪さんのBL小説w
こうゆう感じの話はデリケートでバリケードな感じ、
異性に置き換えて読んでみるとドキドキするんですけど。
それぞれの視点で描かれているのが判りやすい。ものの見方は一方向だけでは見失うことも、双方向からならより鮮明になる。
特性だけ見てると個性を見失うし、人間性だけ見ていると悩みの原因がわからないし、バランスよく見ることが大事なんだと気づかされる。
継母の美佐子さんの視点が健気に不器用で海のことをよく理解してていい感じに思えました。
海は凄く良い環境で育ったようで、いじめられっこの璃子やカミングアウトの忍、海を捨てた父親の緑亮と一緒に食事している光景が異次元だけどそんなあり方が面白い。
BL好きの璃子視点も共感できました。

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2025年02月07日

Posted by ブクログ

自分の気持ちを恐れずに表現出来る2人がただただ素敵だなと思いました。
登場人物が素敵な人ばかりでした(*ˊᵕˋ*)

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

子どもをありのままに迷いなく育てるってすごい。
男の子同士の恋愛も小説の中ならありだけど、現実に見たらどうかな、、受け入れる自信ないかも(・_・;
海の母になった美佐子さんと緑亮さんの夫婦関係もいわゆる普通ではないけど、フツウってはたして何だろう。
登場人物皆が生きにくさを抱えている。
タイトルがよい。

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2024年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔のティーンズ小説っぽい文章だなぁ…それのBL版?ストーリー的には目新しさはない。でも印象深い表現は読んでておもしろいなぁと。
受け、攻め、女友達、攻めの元カノ、受けの父親、受けの継母それぞれの視点から。いじめられていた璃子とさおりが旧友のように馴染むのと、受けの父親を呼び捨てにするノリがよくわからない…。
あと気になったのは受けは女の子っぽいと言及しているので性同一性障害ではないのかな?と認識していたのだけど。途中で女の子要素はなくなったのか。
まぁそれだと“ゲイ”である攻めとは相容れなくはなりますね。
どちらもゲイだからこその苦しみと、お互いの家庭環境に対する妬み。くっつくのが電光石火だったのでそこのすれ違いがあってよかった

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2024年09月30日

Posted by ブクログ

乱暴にくくってしまえば広義の意味ではBL小説なんだろうけど、なんかそう形容してしまうのは憚られるような。いろんな形の愛の話があった。

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

章立ては登場人物の名前。
それぞれの章で、それぞれの目線から語られるストーリー。
本当はものすごい葛藤やドロドロした思いがあるんだけど、あえてその上澄みだけを語った、そんな印象。
だからすごくきれいで、でも語られていない思いが透けて見えるようで少し哀しい、そんな話。

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2024年09月01日

Posted by ブクログ

窪美澄さん2冊目です
前に読んだ作品もよかったので
次何読もうかな、、と思っていたら
1年以上経ってしまっていました


海と忍の恋の物語。
いろんな人の視点で語られていて
それ以外にもいろんな生きづらさが描かれています。


2人は強烈に惹かれあっていて、
純粋な愛に胸を打たれます。

ただ好きなだけなのに
なんでこんなに苦しまないといけないんでしょうか。
なんで空気のように、目立たないようにしてないといけないのでしょうか。


なんでも持っていたように見えた忍が、自分らしくあることが苦しくて、海のことを羨ましく思う。そして追い込まれていく。普通に生きる難しさってこういうことなんだろうなと思いました。



あといじめられたことをせっかく打ち明けたのに、あの先生はいったいなんなん?!
いろんな人出てくるけど
先生が1番腹立つーーー!!!!



そこでの美佐子さんの存在。
なんて人だろう
あんな深い愛で人と関われるって
本当に素敵。
こんな人になりたいです


切なくて、まだモヤモヤが残るので
星は3つ
結果至上主義的なところがでてしまった笑


でもスッキリできるわけないんですよね、、、
2人にはまだ試練が待っているだろうし、、
何の疑問も持たずに、2人の問題以外で悩むことなく、幸せに暮らせる世の中になってほしいです


窪美澄さん、とても読みやすかったです(*'▽'*)
もっと他の作品も読み進めていこうと思います♪

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公は幼少期からかわいいものが好きな男の子で、高校生のときに男の子のことを好きになる。割と時間はかからず、相手の男の子も主人公のことを好きになる。いわゆるボーイズラブの活字にあまり触れたことなかったので新鮮だった。彼らの苦悩が描かれている。個人的にはその恋愛模様よりも、父子家庭で育った主人公を、実の子どものように愛し育て、彼の個性を尊重するた 美佐子さんの深い愛情が心に沁みた。比例するように途中でいなくなる父親の身勝手さに腹が立つ。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

窪美澄さんのBL小説。とはいえ、章ごとに主人公が変わり、様々な視点から浮かび上がる親と子の絆や確執、夢を追う生き方などの恋愛以外のテーマも盛り込まれており、シンプルなBL小説とは少し違うものだった(普段読まないので、推測ふくむ)。手に取るのにやや躊躇する方もいるかもしれないが、窪さんらしい、誰しもが弱さも持つ人間っぽさがしっかりと感じられるヒューマンドラマのような作品でもあるので、ぜひ多くの方に読んで欲しい。
それにしても、時代小説だったり、ディストピアっぽいテイストの作品を作ってみたり、様々な作品を届けてくれる窪さんは本当にすごい。次作はどんな内容の小説を届けてくれるのか。楽しみに待ちたい。 ★3.7

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2024年09月07日

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