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高校一年の夏、ぼくは彼に恋をした。
「ぼく」(羽田海)は、血の繋がらない継母の美佐子さんと二人暮らしをしている。
ぼくが高校一年の夏に、美佐子さんの仕事の都合で引っ越しをすることになった。
前の町で美佐子さんが勤めていた印刷会社が倒産したのだ。
幼いころは父さんと母さんがいたけれど
ぼくが六歳のときに母さんは家を出ていき、
その後、美佐子さんと結婚した父さんもどこかに行ってしまった。
勉強も好きじゃないし、運動も得意じゃない。
いつか美佐子さんとも離れなくちゃいけない。
そんなとき、「ぼく」は、転校先の高校で忍と出会った……。出会ってしまった。
Posted by ブクログ 2024年04月06日
窪美澄さんの高校生の男の子同士の恋愛をベースにした群像劇。BL小説のレーベルからの出版ではないので一般文芸の作品という認識をしています
学校や生まれた場所、引っ越した場所なんかは自分たちでそのコミュニティを形成する人たちがどんな人かは知ることができず、いわば自動的にそのコミュニティの一員になる。それ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月06日
読み終わった後に長く深く息を吐いた。
満足感に包まれるこの感じ
久しぶりだ。
出てくる人たちそれぞれの角度から
少しずついろんな想いが分かってくる。
一筋縄にはいかないよなー。
静かに熱く進んでいく。
出会ったことをなしにはできないから
全力で愛すんだ。
強いなぁ。強くて脆くて弱くて。
だから求め合...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月01日
大好きな窪美澄さん
カーテン越しに学生服をきた男の子同士が寄り添って手を握り合っている表紙が切ない
羽田 海(かい)は物心ついた頃から可愛いものが好きで 恋愛対象も男の人だった。周りの目に無頓着で「中身」が漏れだしていた海は中学時代にいじめにあい それからは「空気」のような存在になることを心掛け...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月27日
物語がひとりずつ語られていくうちに、しっかり泣かされた。
読書中、薄い氷の上を、そっと歩いているような感覚に陥って、各章を丁寧に読んだ。
海の父親も、忍の両親も、子供を愛しているんだと、愛し方が違うだけなんだと、親の子供への愛について考えさせられる。
美佐子の2人への接し方が理想的なんだろうけれど、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月26日
海・美佐子・忍・璃子・緑亮と複数の人物の視点を経て最終話の海に還る物語。
世間的には〝普通〟とは違う生活をする海と本当の自分を隠し〝普通〟に生きようとする忍。
高校で奇跡のように出会い、キスがきっかけで恋に落ちる。
お互いが好きで、一緒にいられるだけで幸せ。
恋をする2人の描写がとても繊細で、狭...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月13日
各章ごとに登場人物それぞれの目線で描かれた連作小説。
性的マイノリティの本を読む度、この手の本は増えても世の中は全然変わらないんだなと思ってしまう。
普通の家族の形ってなんだろう。男らしい、女らしいってどんなことだろう。
いろんな家族の形があってもいいし、人に迷惑をかけなければ、誰を好きになっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月21日
まだまだ難しい問題が山積みなLGBT。
そして、イジメ。
この小説は、それでも、強く、、少し清々しい感じもしました。
捨てられた子供が成長して親になった時、同じように捨てる…もちろん、そうじゃない人もたくさんいるとは思うけど、これもデリケートなすごく重い問題。
でも、海くん・忍くん・璃子ちゃん。...続きを読む
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