小説・文芸 - 文春e-bookの検索結果

  • 希望の子
    NEW

    希望の子

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,900円 (税込)
    人を想う気持ちが溢れる 切なくも温かい“反”希望の物語 大災害の日に生まれ、 希望の象徴となった子どもたち。 彼らの人生は交わり、 鮮烈な光を放つ―― 言葉にできない、でも確かに存在する 感情や関係を掬い上げて心を揺さぶり、 また思いもよらぬストーリーテリングで 読者を驚かせてくれる一穂ミチさん。 その魅力のすべてが詰まった 集大成ともいえる小説が誕生しました。 テーマ、登場人物、人間関係、物語、 いずれも一穂さんにしか書けない 何度も胸が締め付けられる珠玉の連作集です。 〔あらすじ〕 失声症により言葉を発することができない 雪花は、スクールカウンセラーの梢から "生まれた日によって希望を背負わされた人"が 集まる「反希望クラブ」に誘われる。 雪花が生まれたのは2011年3月11日。 その日を境に、父は故郷の福島から戻らなくなり、 雪花は母と大阪で暮らすことになった。 ずっと抱えてきたわだかまりを分かち合える 「反希望クラブ」は雪花の 大切な居場所となっていく。 そんな中、雪花は母のスマホを盗み見てしまい――。 〔目次〕 希望の子 カーマンライン ウィンドミルでキドニーパイを 羊の帰る家 歌うように生きて 汽水域
  • 死と金 セレブ・ケース2
    続巻入荷

    セレブ・ケース

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    「完璧な死」は買えるのか? 巨大企業グループ総帥の病死には裏がある−− セレブ出身、セレブ担当。異例の出自をもつ男が上流階級の闇を暴く新・警察シリーズ! 愛車はポルシェ・カイエン、自宅は六本木の高級マンション。 “セレブな家”出身の警視庁特別対策捜査官・二階堂悠真は、 IT長者で巨大企業グループの総帥として名を馳せた男の不審死について調べることに。 莫大な相続金に、口の重い遺族たち。そして彼の死の間際に現れた謎の男…… 一癖も二癖もある富裕層を相手に、二階堂が辿り着いた真相とは。
  • オペラティオ
    NEW

    オペラティオ

    小説・文芸
    -
    1巻2,600円 (税込)
    真山仁が描く日本崩壊。政治とは約束か?  政治の腐敗、独裁者の台頭、SNSが生む憎悪の連鎖―-。真山仁の最新長編小説『オペラティオ』は、現代日本のリアルな病巣を鋭く抉り出すノンストップポリティカルフィクションだ。金融担当大臣が銀座で刺殺され、遺体に「ざまあ」と書かれたメモが残された一件を発端に、政治家、新聞記者、公安調査庁の調査官、過激な野党党首―-それぞれの思惑が複雑に絡み合いながら、日本社会が少しずつ崩壊していく様が描かれる。 「ざまあ系殺人」が暴く日本の病  物語の中心にあるのは、「ざまあ系殺人」と呼ばれる連続事件だ。腐敗した権力者が次々と刃に倒れ、犯人はその場で自殺、遺体には「ざまあ」のメモが残される。この一連の犯行に、SNS上の民衆は喝采を送り、模倣犯が続出する。  本書の語り手は三人。野党第一党「希道党」の党首特別補佐として政界に関わる政治学者・白石望、大手新聞社「暁光新聞」の記者・神林裕太、そして公安調査庁の分析官・長谷川晶だ。三者三様の視点が交差しながら、事件の背景にある政治の陰謀と、社会に広がる怒りの連鎖が浮かび上がる。  白石はSNSを駆使した新たな選挙戦略「ヘルメス」を胸に秘め、選挙に勝つために「手段を選ばない」覚悟を固めていく。神林は上司である伝説の記者・東條謙介に翻弄されながら、権力の腐敗を暴くスクープを追う。長谷川は職務の建前とルールの狭間で葛藤しながら、事件の黒幕を探り続ける。 政治とは「約束」か、それとも「インパクト」か  作中でたびたび問われるのが、「政治とは何か」という根本的な問いだ。白石は学生たちの前でこう語る。「政治とは、約束―-」と。しかしその一方で、「全てを守る必要はない。なぜなら、大半の人は、すぐに約束の中身を忘れてしまうからだ」という冷徹な本音も、ページの上に刻まれている。理想と現実の乖離、そして権力を手にするために人が払う代償―-そこに本書の核心がある。  物語が進むにつれ、石動という元総理の復活劇と、その背後に潜む真の黒幕の存在が明かされる。独裁者とも呼ぶべき政権が国民の熱狂的支持を集める様は、フィクションでありながらどこかリアルな恐怖を呼び起こす。「民衆は、恐怖に踊る」と作中人物は嘆く。そして、そのような状況を生み出したのは、政治家の失態だけでなく、「怒りをぶつけていい相手を見つけた瞬間、全員が一斉に攻撃的になる」国民の感情でもある。  企業買収や医療、原発など、社会の最前線をテーマに小説を書き続けてきた真山仁。時事的なテーマをエンターテインメントとして昇華しながら、読者に問いかける。「あなたは、欺されていないか」と。一気読み必至の力作だ。
  • 帳の向こう

    帳の向こう

    小説・文芸
    4.4
    1巻1,800円 (税込)
    現代の生きづらさを語り合った4年間の記録 オードリーの若林正恭さんがもっとも話したい相手は、哲学者の國分功一郎さんだった。 「目的と手段」の社会は終わりつつある? 資本主義の魔物に、どう立ち向かえばいい? 現代で「快適」を求めるには、勇気が必要? 二人が語り合った、現代への違和感のすべて。 【目次】 まえがき──どういうわけだか分からないが人間的な精神の仕組みに抗うことになってしまい……  國分功一郎 1 真犯人を捜して生きている 2 目的もなく遊び続けろ 3 ビッグモーター化する世界の中で 4 やっとみんな疲れてきた 5 ネオリベの帳を越えて あとがき  若林正恭
  • 乙女道スカウト狩り 池袋ウエストゲートパーク22

    池袋ウエストゲートパーク

    小説・文芸
    4.6
    1巻1,900円 (税込)
    マコト、殺人犯を匿う! 無法世界で探すちいさな希望  石田衣良による大人気シリーズの最新刊『乙女道スカウト狩り 池袋ウエストゲートパーク22』。本作では、危険なドラッグ「ゾンビタバコ」、埼京線の集団痴漢、未成年を搾取する違法風俗店、そして地下アイドルを巡るスカウト狩りなど、現代の池袋に渦巻く新たな闇に、トラブルシューター・マコトが挑みます。  表題作「乙女道スカウト狩り」は、マコトのもとにアラタと名乗る青年が訪れるところから始まります。彼の依頼は、妹のハルヒが所属しようとしている地下アイドル事務所「FROLAプロジェクト」と、その代表である華村玲侍という人物を調べてほしいというものでした。  しかし、調査を続けるうちに、「女は金のなる木」と扱う事務所の裏の顔がちらつきます。妹を心配する兄の純粋な想いから始まったはずの調査は、やがてトクリュウへと繋がっていき…。  果たして、地下アイドルの世界に隠された真実、そして、マコトが背負うことになった罪とは。すべての答えは、物語本編で確かめてください。
  • 【電子特典付】『機動警察パトレイバー』 寿司屋の後藤

    【電子特典付】『機動警察パトレイバー』 寿司屋の後藤

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,900円 (税込)
    【電子特典 掌編付き!】  後藤隊長が寿司屋に――!? 「機動警察パトレイバー」正統(?)続編 あの日から30年、元・特車二課第二小隊隊長・後藤喜一は、寿司屋になっていた!? 後藤が、熱海で営む小さな寿司屋。 店にたむろする愛すべき常連たちと、そこを訪れる旧・特車二課の面々。 遊馬、野明、太田、進士、山崎、香貫花……そしてあの人も―― 彼らは何を語るのか――? ―――――― 熱海の路地の先にある小さな寿司屋。 日本有数の温泉地――熱海駅から徒歩3分ほどの路地裏の店だ。 ネットにも情報はほとんど載っていない。 駅近くの場所とはいえ、かなりわかりにくい。目印となる店の看板はない。 店の前に出された、さほど大きくもない黒板に店名が記されているだけで、 その情報からここが寿司屋である、とかろうじてわかるだけである。 ――店主は半眼に閉じたような眠たげな目を向けた。70を少しすぎたくらいだろうか。 ふんだんにある頭髪は見事に白く、やや猫背で威勢のよさは微塵もない。 「うちはマグロもサーモンもありません。どっちもこのあたりでは揚がらない魚なんで、地のものしか扱ってないんですよ。すみませんね」 言いながら、客を見ることもなくまな板を拭いている。 (第一話 「店の名は」 より ) 電子特典掌編「ウサミミさんの場合」収録
  • 七つ怪談 「オール讀物」奇譚
    NEW

    七つ怪談 「オール讀物」奇譚

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    この呪いには「ルール」がある “「七」は決して縁起の良い数字ではない” 老舗小説誌「オール讀物」から短篇の依頼を受けた三津田信三。 何を執筆するか考えるうち、怪しい、そして妖しい記憶が脳の奥底からよみがえってきて――。 「怖い」だけでは終わらない。 戦慄のロジカルホラー! 【収録作】 ・ただのろうもの ・行逢峠 ・七つ怪談 ・赤錆び色の記憶 ほか
  • 青天

    青天

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,900円 (税込)
    オードリー・若林正恭、初小説! 人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる―― 総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。 青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
  • 激しく煌めく短い命

    激しく煌めく短い命

    小説・文芸
    4.3
    1巻2,400円 (税込)
    集大成的恋愛小説、圧巻の千三百枚 二人の恋の炎は、すべてを焼きつくす。 京都と東京を舞台に描く、集大成的恋愛小説 「誰かを傷つけるのはこわいけど、傷つけなければ生まれない感情もある。」――綿矢りさ 京都に暮らす久乃(ひさの)は、中学校の入学式で出会った同級生の綸(りん)にひと目で惹かれ、二人は周囲の偏見にも負けず、手さぐりで愛をはぐくんでいく。 「名前なんか、どうでもいーやん。私は久乃が好き。久乃は私が好き。それで十分やろ」 しかしあることがきっかけで二人は決定的に引き裂かれる。 そして十数年後、東京の会社に勤める久乃は思いがけない形で綸に再会するのだった――。 綿矢りさ史上最長、圧巻の1300枚!
  • イーロン・マスク 上

    イーロン・マスク

    今年一番の話題作! マスク自身が語り尽した初の公式伝記 世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』評伝作家だからこそ描けた。   いま、世界で最も魅力的で、かつ、世界で最も論議の的となるイノベーターの赤裸々な等身大ストーリー-。彼はルールにとらわれないビジョナリーで、電気自動車、民間宇宙開発、人工知能の時代へと世界を導いた。そして、つい先日ツイッターを買収したばかりだ。
  • 誰が首

    誰が首

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,900円 (税込)
    明智光秀、信長相手に“命懸けの隠し事” 秀吉の急伸に焦る織田家重臣・明智光秀。 明智家に帰参した年若い腹心・左馬助。 ある夜、光秀のもとに火急の報が届く。 信長の命令で六条河原に晒していた浅井・朝倉の首級が盗まれたという。 「……すげ替えましょう」 明智家の命運を懸けた隠し事が始まる。 デビュー作『白鷺立つ』が直木賞候補に! 歴史小説界に現れた驚異の新星が放つ、緊迫の戦国エンタメ。
  • 武満徹・音楽創造への旅

    武満徹・音楽創造への旅

    小説・文芸
    4.8
    1巻4,074円 (税込)
    世界的な名声を得た現代音楽の巨星、武満徹。 その生い立ち、青春、恋愛から創作の秘密まで、 「知の巨人」立花隆が迫った傑作ノンフィクション。 「ぼくはあの人にだったら、全部しゃべってしまおうと思っているんです」(武満徹) 6年間にわたって雑誌「文學界」に連載された伝説の超ロングインタビューが、 完結から18年のときを経て、没後20年目、ついに書籍化。 【おもな目次】 <第1部> 食糧基地で聞いたシャンソン/敗戦とヤミ屋と貸しピアノ/早坂文雄の棺 瀧口修造と「実験工房」/浅香夫人との結婚/結核と貧困の時代 黛敏郎からピアノを贈られる/ミュージック・コンクレートの夢/「ソン・カリグラフィ」と村上華岳 武満と安保闘争/ジョン・ケージ・ショック/六十年代の草月アートセンター 尺八奏者・横山勝也と琵琶奏者・鶴田錦史/海童道祖と「すき焼きの音」 調性の彼方へ/天才指揮者、小澤征爾/「ノヴェンバー・ステップス」初日 ほか <第2部> 突然の訃報に接し/「時間の園丁」/ブラームスを再評価する/F#の神秘 追悼演奏会と「秋」/宮内庁楽部の高い評価/雅楽の影響/ぼくの音楽の作り方 名門オーケストラの反応/音に個性を取り戻せるか/クセナキスと、バリ島で 巨匠メシアン/日本的引き算のアプローチ/ジャスパー・ジョーンズのこと いい演奏、悪い演奏  ほか
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

    池袋ウエストゲートパーク

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,800円 (税込)
    累計475万部のレジェンドシリーズ最新刊 「おれたちはみんな自分を とことん安く売るようになったよな」 池袋で何件も強盗事件を起こしているトクリュウ(匿名・流動的犯罪グループ)の「池袋NO NAME」。 Gボーイズのメンバーが闇バイトの罠に嵌り、強盗の実行犯として逮捕された。 強盗の罪は重く、長期の懲役刑を受けることになりそうだ。 タカシは「池袋 NO NAME」の元締めを突き止めて罪を償わせることを決め、マコトを含めた4名を潜入捜査させることに。 しかし誰とも直接の接触を持たない元締めを見つけることは困難を極め……マコトが見つけた糸口とは? (表題作) その他「北口オーバードーズ」「池袋二丁目サウナセンター」「中板橋ルッキズム」の短編3作を収録。 時代の最先端のその先へ。 レジェンド人気シリーズ最新刊。
  • 六月のぶりぶりぎっちょう

    京都の摩訶不思議

    直木賞受賞シリーズ第2弾。京都の奇跡、ふたたび 新直木賞作家、日本史最大のミステリ――「本能寺の変」に挑む。 奇妙、珍妙、でも感動! マキメ・ワールド最高潮!! その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、 うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。 洛中女子寮ライフ――14回生以上との噂のある、 女子寮の“お局様”の正体は!? 京都の摩訶不思議を詰め込んだ「静」と「動」の2篇。 【目次】 第1話「三月の局騒ぎ」 第2話「六月のぶりぶりぎっちょう」
  • 魔女になりたい

    魔女になりたい

    小説・文芸
    4.6
    1巻1,700円 (税込)
    世界とは無関係に、私たちは幸せになれる 不死身の美女、アメリカへ旅立つ親友、あの日大粒の涙をこぼした彼女…… 魔法のない世界をともに生きる、孤独で気高い私たちの物語。 「現代の魔女」との交流をドラマティックに描いた12篇のエッセイ、ファンタジーとリアルを行き来する1篇のショートストーリーを収録。 俳優・松岡茉優さん推薦! ・著者コメント 新しい試みであり、ずっとやりたかったことが実現できました。 友人と読者の皆さまにも楽しんでいただけますよう願っております。 ・目次 ホウキの乗りかた 気高く居るにも体力が必要です。 東京 BEWITCH BEWITCH II いるべき場所へ 私たちバニーガール むずかしいほうに。 汗と呪い 死なない女 あの日の始発の私たち 旅のおわりに ・著者プロフィール 伊藤亜和(いとう・あわ)  1996 年生まれ、神奈川県出身。文筆家。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業。2023 年、note に投稿したエッセイ「パパと私」がX(旧Twitter)上で大きな注目を集め、著名人からも高い評価を受ける。同作を含むエッセイ集『存在の耐えられない愛おしさ』(KADOKAWA)でデビュー。ラジオパーソナリティやテレビ出演など、文筆業以外でも活動の幅を広げている。第19 回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody 賞」受賞。
  • 故郷の青空 新・紅雲町珈琲屋こよみ
    NEW

    新・紅雲町珈琲屋こよみ

    小説・文芸
    -
    1巻1,900円 (税込)
    累計80万部超。「紅雲町珈琲屋こよみ」の新シリーズがついに開幕! コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営んできた、気丈な老婦人・お草。 トラブルに巻き込まれ店を閉めて7年、お草は元従業員の久実やその恋人の一ノ瀬と再会し、日々を大切に暮らしていた。 しかし、そんなお草のもとに不審な男性が訪れる……。 家族でも友人でもない彼の正体とは? ちょっぴりビターでやさしい長編小説。
  • #台所のあるところ

    #台所のあるところ

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,900円 (税込)
    6つの台所をめぐる「わたし」の物語。 『三千円の使いかた』の著者が贈る、 ちょっぴりほろ苦く、じんわり心に沁みこむ「暮らし」をめぐる物語。 ◇◇◇  2人の子供が巣立ち、定年を迎えた夫は長年望んでいた仕事のため海外へ。広い家にひとり残された主婦は、15年前、越してきた日に購入を諦めたステンレス製の両開き大型冷蔵庫を迎え入れるべく、家電量販店を目指す。今度こそ、自分が本当に欲しい冷蔵庫を手に入れるため……。(ままならないキッチン、ままならない人生)  昔から「内藤」と「鈴木」姓の人間しか住まず、たがいに反目し合い、口すら利かない風習の島に嫁いだ女性を待ち受けていた運命は?(冷凍庫冷蔵庫合わせて五台)  食べ盛りで生意気な4人の子供を育てるシングルマザーの台所には、常に油をなみなみ張った中華鍋が鎮座している。(毎日、揚げ物) ……世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」があった。
  • 犯人と二人きり

    犯人と二人きり

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,900円 (税込)
    7つのミステリを横断する、著者初の短編集 面白い小説をお探しのあなた、この本はいかがですか? 謎が謎を呼ぶ、7つの怪事件…… ミステリー界のグランドスラム(江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞、このミス1位、週刊文春ミステリー1位)を達成した著者が放つ、驚天動地の短編集! 当代随一のストーリーテラーが贈る、最高のスリルとサスペンス! 驚愕の展開と見事な謎解き、そしてドンデン返し! ミステリーをベースに、ホラー、サスペンス、SF、ファンタジーなど、エンタテインメント小説のあらゆる要素を盛り込んだ、傑作短編の豪華詰め合わせ! 短編って、こんなに面白いんだ。
  • 後ろ姿のない男 高田繁と日本野球の70年

    後ろ姿のない男 高田繁と日本野球の70年

    希代の野球人・高田繁、大いに語る 本書は、高田繁という稀代の野球人が歩んだ、昭和から令和までの半世紀を超える人生と組織論に迫る一冊である。  浪商の荒ぶる「ケンカ野球」、明治大学・島岡吉郎の“人間教育野球”、そして巨人V9での川上哲治の冷徹なる組織野球。高田は、昭和の野球が持つ根性・気迫と、組織としての論理・合理性、その両方を骨身に刻み込んできた。  現役引退後は、巨人二軍監督、日本ハム監督、ヤクルト監督と現場で指揮を執り、さらに北海道日本ハムファイターズ・横浜DeNAベイスターズではGMとして球団運営に携わるなど、現場とフロント、両面を知る野球人は、プロ野球史上でも数えるほどしかいない。  高田は現役時代ONの影に隠れ「クールガイ」と呼ばれた一方、インテリヤクザとも囁かれ、フィクサーにも喩えられる。チーム作りのためなら信念の下に誰が何を言おうと実行する。時にスカウトの意見を退け、人気選手を見限りもする。勝つためには嫌われ者になる覚悟が必要──高田は自らその役を引き受けた。  高田繁の激動の野球人生を描く本書には、単なる野球回想録に留まらず、現代の組織運営や人材育成に通じる知恵が詰まっている。 尾崎行雄、王貞治、長嶋茂雄、川上哲治、野村克也、大社義規、新庄剛志、ダルビッシュ有、今永昇太。昭和から令和までを貫く野球史と、名だたる選手・指導者・経営者との交錯から、勝つ組織・負ける組織の本質が浮かび上がる。  高田繁は、決して派手な名将でも大打者でもない。しかし、半世紀にわたってプロ野球の裏側と本質を見つめ、勝てる組織とは何かを追い続けた男である。
  • シャドーゲーム

    シャドーゲーム

    小説・文芸
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    ロッキード事件を背景に日米の闇を描く 「俺たちは、切り捨てられたんだ。」 1976年、前総理逮捕。その裏側に日米関係の“陰”を追う者、隠そうとする者の熾烈な闘いがあった――。あの大疑獄事件に取材した、迫真の陰謀スパイ小説。 1974年、アメリカのヒクソン大統領がスキャンダルで辞任した。ヒクソン政権で国益のためには汚い手段も辞さなかった特別補佐官カール・サンドラーは、苛立っていた。政権の海外での非合法活動を追及する動きが止まないからだ。サンドラーは子飼いのCIA秘密工作員トム・ブロックを呼び、事態の収拾を命じる。一方、日本では「今太閤」と呼ばれた山本源太総理が金権政治家と批判を浴び、次第に追い詰められていた。そこにアメリカでの不正追及の余波が及び、CIAの日本人エージェント中井一郎は対処を迫られるが――。 1976年7月27日、田中角栄前総理逮捕から50年。ノンフィクション大作『ロッキード』の著者が、大疑獄事件に材をとった巨編。
  • 壇蜜ダイアリー

    壇蜜日記

    小説・文芸
    5.0
    1~2巻1,018~1,100円 (税込)
    2017-2018冬 私はあさましく品がないが幸福者だ 2018春 欲望は抑えると、脇から形を変えてはみ出てくる。 2018夏 仕事の趣は必ず顔や考え方に出てくると思っている。 2018秋 独りで生きることしかできない体に着々と仕上がっている。 勝手に別れた男のことを勝手に思い出し勝手に浸り、学生時代に好きだったプライドの高いクールな女の夢を見る。美人女優の中で自分は華やかな熱帯魚の水槽に出汁をとったあとの煮干しのようだと思い、水泳にヨガにサウナに行っても体脂肪は変わらず、ナマケモノを飼ってナマケモノのために働く理不尽な生活をしたくなる……。 壇蜜のあるがままの日々。今日もまた“自分いじり”に磨きがかかる。 ●著者自ら撮影の写真収録。
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

    YABUNONAKAーヤブノナカー

    小説・文芸
    4.1
    1巻2,400円 (税込)
    文芸業界の性、権力、暴力、愛。戦慄の長篇 性加害の告発が開けたパンドラの箱―― MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか? 「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。 「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」――金原ひとみ 文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねり、予想もつかないクライマックスへ――。 性、権力、暴力、愛が渦巻く現代社会を描ききる、著者史上最長、圧巻の1000枚。 『蛇にピアス』から22年、金原ひとみの集大成にして最高傑作!
  • 燃えよ剣

    燃えよ剣

    小説・文芸
    4.6
    1巻1,400円 (税込)
    司馬遼太郎による国民的ベストセラー、映像化に合わせて待望の新装版刊行。 俺は今日から武士になる――。 佐幕派と倒幕派が対立する幕末の激動期。 武州多摩のバラガキだった土方歳三は、近藤勇、沖田総司らとともに、 幕府徴募の浪士組にまじって、京へ向かう。 京都守護職御預の名のもと、「新選組」を結成。 副長・土方は厳しい局中法度を定め、類のない苛烈な軍事集団を創り上げ、 池田屋事件などで、世にその名を轟かせていく――。 しかし、薩長同盟成立で、時流は一気に倒幕へ。 土方は最後まで激しく抵抗、夢と信念を貫き、江戸、会津、箱館へ向かう。 稀代の男の生涯を巧みな物語展開で描いた、傑作長編。 〈名著が一冊で読める、大変お得な決定版!〉 司馬さんによる「あとがき」、原田眞人監督による特別寄稿「そびえ立つ歴史的遺産『燃えよ剣』を映画化して」を収録。 ※本書は、一九九八年九月に刊行されたノベルス判の新装版です。
  • 生きとるわ

    生きとるわ

    小説・文芸
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    又吉直樹6年ぶりの長編小説! 「生きる」とは、こんなにもやりきれなくて、おかしい―― 累計354万部『火花』から10年後に書き上げた、新たなる代表作! 公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。 しかし、高校時代の仲間だった横井に500万円を貸したことから、その人生は狂い始める。横井は他の仲間たちからも借金を重ねたあげく、姿をくらましていた。 阪神タイガースのセ・リーグ優勝が決まった夜、岡田は大阪・道頓堀で偶然横井と再会する。 貸した金を取り戻そうとする岡田は、逆にさらなるドツボにはまっていく…… 人間の「闇」と、「笑い」を両立させた奇跡的作品!
  • コード・ブッダ 機械仏教史縁起

    コード・ブッダ 機械仏教史縁起

    小説・文芸
    3.6
    1巻2,200円 (税込)
    ある時、コードが仏陀を名乗った。驚異の物語 2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。そのコードは対話プログラムだった。そしてやがて、ブッダ・チャットボットの名で呼ばれることとなる――機械仏教の開基である。 はたして機械は救われるのか?  上座部、天台、密教、禅……人が辿ってきた仏教史を、人工知能が再構築する、壮大な”機械救済”小説。
  • 作家・山崎豊子

    作家・山崎豊子

    小説・文芸
    -
    1巻2,600円 (税込)
    国民作家の創作の秘密に迫る 「私には、常にあの戦争で生き残った者として、何をすべきか、という思いがある」 『大地の子』、『二つの祖国」、『運命の人』、『約束の海』…… 戦争の悲劇と向き合い続けた情熱の作家人生 才能あふれる相愛高等女学校時代の作文。 井上靖に認められた新聞記事「紡績女工を現地にみる」。 ふるさと大阪を心の底から愛し、 大阪商人の倫理と哲学を重んじた作家生活。 ファッションへのこだわり、家庭と仕事の両立への悩み…… 生誕102年をむかえた国民作家の素顔と創作の秘密に迫る。 単行本初収録の講演・エッセイ多数!
  • 踊りつかれて

    踊りつかれて

    小説・文芸
    4.0
    1巻2,400円 (税込)
    誰かが死ななきゃ分かんないの? 首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。 ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。 言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。 彼らを追いつめたもの、それは――。
  • 太平洋戦争 日本軍艦戦記(文春ムック)

    太平洋戦争戦記

    小説・文芸
    4.0
    1~3巻2,000円 (税込)
    【※電子書籍版について このムックは、1970年11月に文藝春秋臨時増刊として刊行されたものを当時の形のまま復刊したものです。2023年に電子書籍版が発売された文春文庫『太平洋戦争 日本軍艦戦記』と一部重複する記事も収録されております。ご了承のほど、お願いいたします。】 この「太平洋戦争 日本軍艦戦記」は、昭和45年11月、文藝春秋臨時増刊として刊行されました。編集長は「昭和史の語り部」と呼ばれる半藤一利さんです。敗戦から25年、戦争の当事者、体験者の方々から多くの証言や回想を寄せていただき、当時の貴重な写真の数々を紹介することで、あの戦争とは何だったのか、あらためて見つめ直す企画でした。 今年2025年は「戦後80年」にあたります。この機に、もう一度昭和の戦争について考えたいと思い、この「太平洋戦争 日本軍艦戦記」を、当時のかたちのまま復刊いたしました。 目次 日本軍艦沈没地図 激闘写真集 真珠湾から沖縄まで 私記キスカ撤退 阿川弘之 グラビア 日本海軍・軍艦総集 グラビア ああ、イ33号潜水艦浮上せず 村井茂 知られざる戦闘記録 座談会 栄光の駆逐艦・雪風 四人の勇猛艦長 グラビア ミッドウェイ海戦 イラスト レイテ湾に向かう栗田艦隊 谷井健三 海軍愛唱歌選 アンケート なつかしの名艦ベスト5 淵田美津雄、土田国保、千早正隆、中曽根康弘、富岡定俊、実松譲、稲村隆正、草鹿竜之介、牧野茂、吉田満、栗田健男、福留繁ほか エッセイ わたしと軍艦 吉村昭、島尾敏雄ほか 大和特攻は無謀な作戦だった? 吉田俊雄
  • 隠元

    隠元

    小説・文芸
    -
    1巻2,400円 (税込)
    世の理不尽と悟り。弟子から見た高僧の実像 寺の門前に捨てられ、自らの名前以外、何も持たなかった孤児。 すべてを諦めてきた彼の目の前にあらわれたのは、 日本中の注目を集める高僧だった――。 鎖国時代に明から来日し、隠元豆、木魚、煎茶、椅子などさまざまな文物を伝えた隠元禅師。 仏教界のみならず、庶民たちの間にまで一大ムーブメントを巻き起こし、禁裏と幕府の双方から厚い帰依を受けるが、それゆえに時代の渦のなかにも巻き込まれていく。 江戸からの圧力に不満をためる公家たち。帝と、時の権力者の諍い。それの影響としてあらわれる理不尽…… 我欲にまみれた人の世で、異国の僧が日本に示した献身の理由とは。 誰もが知る高僧のとらえがたき実像を、 彼を慕う寺男・快鳳の目から描く傑作歴史長編!
  • じゃないほうの歌いかた

    じゃないほうの歌いかた

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,900円 (税込)
    こんな奇跡があるのなら、人生にNOは言えない 落合南長崎の独立系カラオケ店「BIG NECO」では、今日もドラマが巻き起こる。 「カラオケの再現映像に出ていそうな女」と過去2回言われたことのある池田。 音が鳴らないトランぺッター・加賀と、その恋敵・サナ。 反抗期の娘と暮らす、元俳優の佐藤待男。 74歳にしてカラオケでアルバイトをする謎の老人・石崎さんと、 石崎さんを心配する指導役アルバイター・小野。 「E.YAZAWA」のステッカーを集め続ける、売れない作家・染井暖。 うだつのあがらない凡人たちが起こす、ちょっとした人生の奇跡ときらめき。
  • たえまない光の足し算

    たえまない光の足し算

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,900円 (税込)
    若者たちの生を鮮やかに描く、芥川賞候補作 第173回芥川賞候補作 若者たちの生を鮮烈な文章で描く、これが文学の未来! 「かいぶつ」と呼ばれる時計台が見下ろす公園で出会った二人の少女と一人の青年。 美容外科のポスターに啓示を受け、花を食べる“異食の道化師”薗(その)。 「みんなのひと」になりたくて、フリーハグを続ける“抱擁師”ハグ。 “プロの軟派師”としてデビューしたばかりの弘愛(ひろめぐ)。 「こんなふうだったら、かんぺきだと思う」 「なにが」 「人と人とのむすびつきがさ」 ここは帰るべき家を持たない少年少女たちの残酷な楽園 21歳の新鋭が爆発させる愛と幻想の世界!
  • のんフィクション ヒーロー誕生

    のんフィクション ヒーロー誕生

    小説・文芸
    4.8
    1巻2,200円 (税込)
    のんがのんになった理由 「能年玲奈」から20年、「のん」から10年。 作家・小松成美が、新たな道を切り拓いてきた彼女の軌跡と未来を描く、初の本格評伝が発売。 「自分の人生のルールは自分で決めたい」 なぜ彼女はフロンティアになれたのか――。  俳優・アーティストとして唯一無二の道を切り拓いている「のん」に、ノンフィクション作家・小松成美が長期間にわたる取材を重ね、生い立ちから新たな命名、創作活動への飽くなき衝動までを、鮮やかに描き出しました。  本書では、これまでほとんど語られることがなかったのんの心の内が文字によって浮かび上がります。「故郷」という原点、モデル時代の母との葛藤、ギターとロックへの熱狂、『あまちゃん』『この世界の片隅に』で演じることに向き合った日々、そして新しい名前とともに「好きを貫く」姿勢、自らの表現を磨き続ける現在地、等々、のんの矜持が丹念な取材によって明らかにされていきます。  自らの意思で選び取ってきた道を、まっすぐに歩き続けてきた力強い生き方。一点の曇りもないのん自身の流儀には、表現の世界を突き進み続ける喜びと感謝が満ち溢れています。本書にあるのんの軌跡は、自分らしく生きたいと願う現代人の胸に静かな炎を灯すことでしょう。 ■ 本書の読みどころ ◎生まれ育った故郷で築かれたのんの原点と「ガチ・ダイエット」: 兵庫の大自然の中で育った少女時代。モデル時代に体型管理で苦しみ、母と激しく衝突する葛藤の日々。 ◎恩師との出会い:15歳で出会ったアクティングコーチから演技の楽しさを教わる。独自の演技メソッドを授かり、唯一無二の俳優・のんが誕生するまで。 ◎『あまちゃん』出演と、「誰か」を演じる日々。のんを囲んだ人々との記憶: 尊敬すべきレジェンド俳優たちとの出会い。 ◎『この世界の片隅に』片渕須直監督との出会い: 周囲の不安や懸念を押し切って、のんを「すずさん」に起用した片渕監督の想いと、声で「すずさん」を演じ切ったのんの挑戦。 ◎ギターとバンドを愛するのん:ミュージシャンとしての情熱と気概はギターの音色と歌声に込められる。 ◎「チームのん」誕生のストーリーと尽きることがない探究心: ジャンルを越え挑戦し続けるのんを支える深い信頼で結ばれた「チームのん」の存在と、そこから生まれる奇想天外なプロジェクトの数々。
  • われは熊楠

    われは熊楠

    小説・文芸
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    奇人にして天才――カテゴライズ不能の「知の巨人」、その数奇な運命とは 「知る」ことこそが「生きる」こと 研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。 博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。 慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。 人並外れた好奇心で少年は山野を駆け巡り、動植物や昆虫を採集。百科事典を抜き書きしては、その内容を諳んじる。洋の東西を問わずあらゆる学問に手を伸ばし、広大無辺の自然と万巻の書物を教師とした。 希みは学問で身をたてること、そしてこの世の全てを知り尽くすこと。しかし、商人の父にその想いはなかなか届かない。父の反対をおしきってアメリカ、イギリスなど、海を渡り学問を続けるも、在野を貫く熊楠の研究はなかなか陽の目を見ることがないのだった。 世に認められぬ苦悩と困窮、家族との軋轢、学者としての栄光と最愛の息子との別離……。 野放図な好奇心で森羅万象を収集、記録することに生涯を賭した「知の巨人」の型破りな生き様が鮮やかに甦る!
  • アフター・ユー

    アフター・ユー

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,900円 (税込)
    遠い地で、見知らぬ男と海に消えた恋人―― ●一穂ミチ3年ぶりとなる待望の長編 『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、 『ツミデミック』(直木賞受賞)、 『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、 次々と話題作を発表する一穂ミチさん。 3年ぶりの長編となる今作は、 一穂さんが「いつか書きたかった」という、 「不在」と「喪失」の物語となりました。 互いに秘密を抱えながら暮らす 男女に訪れた突然の別れ――。 喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。 〔あらすじ〕 タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実がいない。 翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、 <多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、 行方不明になった>というしらせが届く。 謎の多い事故の真実を求めて、 男の妻だという沙都子と遠鹿島へ向かう青吾。 多実の人生のかけらを拾い集める旅は、 青吾自身の過去をも照らしながら、 思いも寄らぬ場所へとふたりを導く――。
  • 銀嶺のかなた(一) 利家と利長

    銀嶺のかなた

    小説・文芸
    3.8
    1~3巻1,900~2,600円 (税込)
    信長の命で前田利家・利長父子が能登入国! 歴史時代小説の第一人者・安倍龍太郎の集大成! 戦国末期、前田利家・利長父子の決断こそが日本の流れを決めた――。 織田信長と柴田勝家のもとで手柄を打ち立て、〈槍の又左〉と戦国に名を轟かせた豪傑・前田利家と、その息子で温厚かつ秀才肌で〈上様の近習〉となった利長。世代間ギャップと性格の違いを背景に、父子は時に激しく対立しつつ、乱世の荒波を乗り越えていく。 本書の冒頭は、柴田勝家率いる織田勢と上杉勢が激しく争う「手取川の戦い」。そこで手痛い敗北を喫するも、謙信の急死で形勢を挽回した織田勢は加賀ばかりか能登、越中の大半を支配下に組み込んでゆく。信長の馬揃えのため上洛した利家にもたらされたのは、「能登一国を任せるゆえ励め」との言葉だった。さらに利長は信長の近習、さらに娘婿にまで取り立てられる。 しかし、国持大名として能登一国をどう収めるのか? 越中への侵攻の行方は? 数々の難題に立ち向かう前田利家のもとに、まさかの本能寺における信長の訃報が届けられ……。
  • しろとくろの偏愛

    しろとくろの偏愛

    小説・文芸
    3.9
    1巻2,000円 (税込)
    今すぐ食べたくなる餅チョコエッセイ33編 「何も入らない満腹時でも餅を見ると手が伸びるし、 チョコが食べられなくなったら私という存在は死ぬ」 こと好物においてこだわりが強く発揮される作家の口福に満ちたオールカラーエッセイ誕生! 「もちもちの向こう」と「あまくて、にがい、ばくばく」の餅とチョコレートの2部からなる本書は、保育園のアルバムの好物欄にも「いも、もち」と書くくらい筋金入り餅好きの小説家、千早茜によるもの。理想の安倍川餅に出会えた後のうっとり具合は、「それはどこの餅か」とタクシー運転手に尋ねられるほど。また食べたい時に食べないと固くなるから、電車で団子や餅を食べることも厭わない。 大人になっても「泥に沈んでいく子豚」のようにチョコ沼に溺れたくなるし、ハレの存在である「ショコラ」を初めて知った瞬間を忘れられない。平たい一面しかないように見える板チョコのあらゆる可能性に唸り続け、チョコレートに合う最良の飲み物のために岩手まで行ったりもする。 ページをめくるたび、もうたまらない!! 今すぐ食べたくなる、餅とチョコの33編 人気イラストレーター西淑による豪華イラストも満載
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

    中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

    小説・文芸
    4.1
    1巻2,000円 (税込)
    絢爛な中に漂う死の気配。歴史と名画がスリリングに交錯する! 大王朝が沈みゆく時、人々は美とエロスと死の気配に溺れた――。 クリムト、シーレ、ヴィンターハルターら42点の名画と“ウィーン激動の時代”がスリリングに交錯する絵画エッセイ! 絵画はすべてオールカラー、高品質印刷ですみずみまで美しく。 “本書は、時代の必然のように登場した画家とその地の世相や事件を、できる限り多面的に捉えようとする試みです”(あとがきより) 15の章で「名画」と「歴史」と「人間」を読み解く。
  • ポップス大作戦

    ポップス大作戦

    小説・文芸
    -
    1巻1,599円 (税込)
    銀色ロケットの遊具、妖しいネオン、白い鳩の羽、水浴びするワニ。はじめて見る場所なのに、ちょっとだけ懐かしい。 ひなびた町の片隅に、ポップな色彩がはじける、著者初のカラーフォト&エッセイ集。 「今、私はあの世から、この世に戻って来たところだ。そして、この世の景色を眺めているのだ。はじめて見る場所なのに、ちょっとだけ懐かしい。知らない……町を歩いていると、ふいに、そう思うことがある」 ショウウインドーの中を覗きこむ。ここに陽が当たってたら、いいのになあ。 夕方、また寄ってみると、上空から一条の光線がビビビー。 「お待たせしましたあ。太陽でございます」「ありがとね」お礼を言いながら写真を撮る。 真っ青な空の下のボウリング場。 公園のロケットの遊具。 廃工場にある鳩小屋、舞い飛ぶ白い羽根。 雑居ビルの中の妖しいオレンジの壁。 水浴びするワニ、きらきらした日射し。
  • あなたが正しくいられたとき

    あなたが正しくいられたとき

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,900円 (税込)
    その正義、正しい? 驚愕の反転ミステリー どんでん返し×驚愕の心理トリック そのときあなたの“正義“が揺さぶられる 『嘘と隣人』が直木賞候補、『夜の道標』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した芦沢央さんの最新短編集です。 日常に潜む人間の心の歪みや、「正しさ」が孕む危うさを鋭く描き出した6編を収録しています。どの物語も、登場人物が信じる「正しさ」が、思わぬ悲劇や皮肉な結末を呼び起こし、人間の心理を深くえぐる筆致に価値観が激しく揺さぶられます。 鮮烈な印象を残すのが、表題作の「あなたが正しくいられたとき」。 同窓会で再会した元カノ・黒川の娘が川に落ちるという、衝撃的な場面から物語は始まります。主人公の窪田はとっさに川へ飛び込み、少女を救助します。自らの行動を「正しい」と信じて疑わない窪田ですが、物語が進むにつれて意外な真相が明らかになり――。 「窪田くんは、正しい人だよね」「物語に出てくるヒーローみたい」と黒川に言われる窪田の「正しさ」とは何なのでしょうか。 現代社会の不安を巧みに掬い取った「立体パズル」もまた、忘れがたい一編です。 主人公の幼稚園児の息子と同い年の子どもが、「子どもは静かにするもんだろうが」と主張する犯人に殺されるという事件が起こります。 犯人はかつて神童と呼ばれたエリートでした。その犯人が、主人公が住む街をうろついているらしいという噂が流れます。子どもの安全を守りたいという親としての「正しさ」が行きついた先とは……。 本書に収められた6つの物語は読者の心に鋭い棘を残します。登場人物たちの行動は、決して他人事ではありません。損をしたくない、誰かを守りたい、過去の過ちを正したい――。誰もが抱く切実な思いが、「正しさ」という名のナイフに変わる瞬間を、芦沢さんは描きます。 あなたが信じる正義は、本当に正しいのか。読み終えた後、その問いが深く胸に突き刺さる、傑作短編集です。
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

    アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

    ファイターズが総工費600億円を投じて完成したES CON FIELD HOKKAIDO。 資金調達、建設地探し……無数のタスクに立ち向かい、 大志を形にした男たちの物語。 ――あなたの心にフロンティアはありますか? 『嫌われた監督』『虚空の人』著者による感涙ノンフィクション! 【著者略歴】 ノンフィクション作家。1977年千葉県生まれ。名古屋外国語大学卒業後、 日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年経験。 2016年に退社し、Number編集部を経て現在フリー。 『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』でミズノスポーツライター賞、 大宅壮一ノンフィクション賞、講談社 本田靖春ノンフィクション賞、 新潮ドキュメント賞を受賞。最新刊に『虚空の人』(ともに文藝春秋刊)。
  • 革命前夜 追憶の近鉄バファローズ1994

    革命前夜 追憶の近鉄バファローズ1994

    小説・文芸
    4.4
    1巻1,900円 (税込)
    「この話で喜ぶ人はいないんだから、覚悟して来いよ」(阿波野秀幸)――。  メジャーリーグで日本人が活躍するなど夢物語だと思われていた時代、1995年に野茂英雄はアメリカに渡り、「革命」を起こした。野茂の活躍こそがその後のイチロー、松井秀喜、松坂大輔、そして大谷翔平に続く道を切り拓いたのだ。  しかしそれはなぜ可能になったのか、そしてなぜこのタイミングだったのか?  すべては1994年にはじまった。  野茂を擁して西武、オリックスと優勝を争う強豪チームだった近鉄バファローズ。前年まで4年連続最多勝の野茂を開幕投手に押し立て、近鉄は西武と激突する。鈴木啓示監督は「開幕は野茂と心中や」と断言。  野茂は8回までノーヒットノーランの快投を見せ、4番の主砲・石井浩郎がついに勝ち越しホームランを放つ。しかし、9回に異変が……。  鈴木監督と、野茂ら野武士軍団の間の軋轢、球団の思惑、ボタンの掛け違い。それらすべてが絡まりあって、この年のオフに野茂はロサンゼルス・ドジャースとの契約に突き進む。  日本野球に起きる「革命前夜」、若手スポーツ紙記者だった著者はそんなこととは夢にも思わぬまま、不穏な気配だけを感じながら日々近鉄と野茂の動向を報じていた。  1994年の近鉄バファローズに何があったのか?  30年以上がたった今、当時の関係者たちを訪ね歩き、何が野茂を駆り立てたのかを改めて検証するのが本書である。  阿波野秀幸、石井浩郎、佐野茂樹、吉井理人、光山秀和、赤堀元之、山崎慎太郎……かつての猛牛戦士たちの回顧談は、それぞれの経験と解釈が練りこまれ、歴史的証言となった。今でこそパイオニアと言われ、称揚される野茂の渡米は、単なる美談ではなく男たちの意地とプライドのぶつかり合い、生々しい人間関係から生み出された末の出来事だったのだ。  さらに著者は野茂番として渡米、野茂にとっての人生初めての優勝までドジャースの取材を続けることになる。野茂英雄、そして著者にとって激動だったのみならず、野球界すべてに熱狂を生み、日米野球界の関係を決定的に変えた2年間が、当時現場にいた著者にしか書けない筆致で描かれる。  極上のエンターテイメントにして熱量に満ちた巨弾ノンフィクション!
  • さとこはいつも【特別掌編付】

    さとこはいつも【特別掌編付】

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,900円 (税込)
    【電子書籍版は、特別掌編「さとしはいつも」収録!】 監督デビュー20周年!本格書き下ろし小説 「誰でも一冊なら、自分の本が書けるんだって」 中井聡子、中学2年生。じりじりと迫りくる高校受験を薄目で見ながら、昼休みには屋上で友人たちと恋バナに花を咲かせ、放課後になれば、渋々入ったソフトボール部で嫌々ライトを守る(※ボールが飛んでくると逃げる)日々だ。 西田沙都子、35歳。韓国カルチャーと姪っ子をこよなく愛し、映画配給会社でしゃにむに働く。隠れた名作を世に広めたい! という初心はどこへやら、山積みの仕事に忙殺され、現実を知るうち、無難でより広くウケそうなコピーばかりひねり出すようになってしまった。 飯島里子、55歳。毎朝3人の息子のお弁当作りに精を出し、あっという間に20年が経った。三男の最後のお弁当の日、家族は誰もそのことに気が付かない。ふと顔を上げれば、読書好きだった学生時代に抱いていた小説家の夢もはるか遠くに。 塩辛への愛に初恋、不倫、家族。 彼女たちには、書かずにはいられない物語があった――。 ☆ ☆ ☆ 『南極料理人』『横道世之介』『子供はわかってあげない』など数々の名作を生み出してきた沖田修一監督がデビュー20周年の節目に贈る、初の本格書き下ろし小説! 忘れてしまった瑞々しい日々や葛藤、切なさ……。 すべてがここに詰まっています。 ☆ ☆ ☆ 映画『さとこはいつも』2026年9月18日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開 有村架純 石田ひかり  姫野花春 黒田大輔 青木柚 細田佳央太 吉田羊 オダギリジョー 筒井道隆 監督・脚本 沖田修一 音楽 柴田聡子  主題歌 折坂悠太 「シミレ(feat.柴田聡子)」 製作幹事 アミューズクリエイティブスタジオ 配給 ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション オフィス・シロウズ (C)2026「さとこはいつも」製作委員会
  • 順風満帆〈クラウド・ナイン〉

    順風満帆〈クラウド・ナイン〉

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,700円 (税込)
    まともなだけじゃ、生きていけない 『万事快調〈オール・グリーンズ〉』で第28回松本清張賞を受賞しデビュー、2026年1月に同作の実写映画が公開される新鋭・波木銅、待望の新作! 『万事快調』の書き下ろしスピンオフ短篇「順風満帆〈クラウド・ナイン〉」を筆頭に、 まともなだけじゃ生きていけない現代を、必死にサバイブするあなたに贈る“劇薬”小説集! ◆収録作 ・順風満帆〈クラウド・ナイン〉(『万事快調』スピンオフ) 夜な夜なクラブで開催されるMCバトルイベントで出くわしてしまった、教育実習生の私と、クラスの素行不良児。ステージ上での短い対話篇が始まる ・ラッキーパンチ・ドランカー ラッキーでプロボクサーになった僕と、理想の恋人・りゅーちゃん。才能を見いだせないボクシングを続けるべきか、それとも…… ・結局のところ、わたしたちはみな 「ぼく、漫画描いてるんですよね」馴染めないバイト先の同僚が描いているのは、“すべて嘘”の猫との暮らしだった ・フェイクファー 「裁縫は暴力の逆なんだ。だから好き」大学時代に所属していた〈着ぐるみサークル〉の仲間が自殺したらしい。でも、なぜ? ・楽園ベイベー いじめられっこの僕を助けてくれた〈美容師兼探偵〉を名乗る謎の女・らいか。妹の行方を追う彼女に手助けを求められ…… 一筋縄ではいかない現実は、裏をかいてそのまま振り切っちゃえ。
  • 八州の風手控え帳

    八州の風手控え帳

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,800円 (税込)
    江戸の最強バディ、ここに誕生! いつの時代も子どもから大人まで皆の心を掴んで離さない、あさのあつこの生み出す新捕物帳! ◆あらすじ◆ 「八州廻り」と呼ばれる関東取締出役の任に就く若人・一柳直四郎。最も若く新参者で、村役人にもてなしをねだる術にも、宿の値引き交渉にも通じていない。 目元の下がった色白の童顔は争いごとを好まぬが、理にかなわないことはもっと好まない。好きなものは、少し塩気のある甘い饅頭とうまいお茶。 「揉め事や争いごとは無いがいい。平穏が一番だ」と言いながら村をゆく直四郎のもとへ飛び込んできた一報、それは――「死人が出ました」。 林の中の木にぶらさがっていた首吊り死体は、どうやら自死と言い切れないようで……? 調べるうち、直四郎は巷でその名を轟かす「みみずくの銀蔵」の存在に行き当たった――。 お人好しの若同心×腕利き家人の最強主従《バディ》に魅了されること、まちがいなし!
  • オタクのたのしい創作論

    オタクのたのしい創作論

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,599円 (税込)
    悩めるオタクの魂の叫びを、ゆるっと解決! 「笑って創作したい」オタクのための必読書!――『私のジャンルに「神」がいます』真田つづる氏、推薦!! 絵描き字書き問わず、創作において悩めるオタクの魂の叫びを、超・オタク作家カレー沢薫がゆるっと解決! 「原作無視の二次創作が気になる」「過疎ジャンルで感想がもらえない」「40代で同人イベントはやめるべき?」「推しを死なせてしまう矛盾と苦悩」「神創作者の方程式とは?」といったお悩みから、書きおろし相談「十数年の推しカプとは別のカプにハマってしまったら」「お金を得ることと創作意欲のバランスをとるには」まで、創作に迷うすべての人に捧げる抱腹絶倒のエッセイ!!
  • ファイナル・ツイスト

    コルター・ショウ

    小説・文芸
    3.9
    3~4巻2,800~3,000円 (税込)
    ドンデン返しの魔術師の最新作、早くも登場! 父を殺した民間諜報会社ブラックブリッジに挑むコルターの復讐戦。知略を駆使したインテリジェント・スリラーの真骨頂。三部作完結。
  • それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗

    それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗

    小説・文芸
    4.4
    1巻1,700円 (税込)
    今、西洋で起きていることは数年後の日本の姿か? 私たちが日々飲み込む言葉を解剖し、社会を紐解く。その鋭い警鐘に、背筋が伸びた。 ――小川彩佳(キャスター) 「名を正す」孔子の精神の実践書だ。正しく名指すことこそ、混乱した政治を解きほぐす道である。 ――國分功一郎(哲学者) 極中、クラス・シーリング、テクノ大衆、リマイグレーション…… 今、西洋で起きていることは、すぐそこにある日本の姿か? ・個は責任を問われ、為政者は説明責任を逃れる「責任格差」 ・イデオロギーを捨て、権力奪取を目的とする「極中」の倒錯 ・貧困層が“身の程を知る”よう呪われる「階級の天井」とは? ・テクノ領主たちが仕掛ける「プラットフォーム・ポリティクス」 ・「リマイグレーション」という名のソフトな民族浄化の正体……etc.  本書を書いているうちに、「リマイグレーション」のような恐ろしい言葉も取り上げざるを得ない状況になってきた。これは、白人以外の民族(移民、市民を問わず)を人種的祖先の地へ大量に送還するという意味の政治的なスローガンだ。民族浄化の「言い換え」と言われるこの表現は、欧州の極右勢力やトランプ政権が使うものだ。(…)   自分たちだけは、ここだけは大丈夫などということは、もうない時代なのだ。その覚悟をもってこの本を書いた。この本に出てくる言葉は、どの国でも語り始められ得る。それはどこでも起こり得るのだ。 ――「はじめに」より ベストセラー『他者の靴を履く』から5年―― 「個の力」(power of)を取り戻す革新の書!
  • 高宮麻綾の引継書

    高宮麻綾

    小説・文芸
    3.8
    1~2巻1,700円 (税込)
    会社への不満を抱えるすべての人へ捧ぐ! \こんな会社辞めてやる! そう思ったことがある人、全員集合!/ 精魂込めて作り上げた新規事業が、親会社に潰された。理由はリスク回避。 「なんであんたたちの意味わかんない論理で、あたしのアイデアが潰されなきゃなんないのよ!」 怒りを爆発させた三年目の社員・高宮麻綾は、社内外を駆けずり回り、“リスク”の調査に乗り出す。 私は私の仕事をモノにしてみせる―― だってそういうたまらない瞬間のために生きているんだもの。 忖度、義理、出世……それって昭和の話? いえいえ、いつの時代も会社はややこしくって面白い! 今日の味方は明日の敵――めくるめく令和のサラリーマン小説が爆誕。 \松本清張賞選考会で話題沸騰/ 完成度が高いエンターテインメント作品。構成の密度、キャラクター設定ともによく練られていて、著者はエンタメの世界で即戦力の持ち主だと感じた。――辻村深月(作家・松本清張賞選考委員) 勢いに引っ張り込まれた。非常に良くできた作品で、私などは見事に感情をコントロールされたクチである。私はこの作品を一推しした。――森絵都(作家・松本清張賞選考委員) \各界から絶賛の声/ 仕事が好きな人、仕事の理不尽を知る人にとって間違いなく、心にぶっ刺さる物語。――瀧井朝世(ライター) 仕事ってむかつくけど面白いよな!!!そんな感情を思い出させてくれた痛快・最高・天才の仕事小説です!全員読んでくれ!――三宅香帆(文芸評論家) 引き継がれるのは事業への想い。読むと仕事のやる気が湧いてくる。エナジードリンクみたいなお仕事小説です。――新川帆立(作家) ただ面白いから仕事を続けてきた。それでも良かったんだと胸を張れました。――安島隆(ディレクター) 会社が憎い。だから今日も働く。会社員の屈折した魂の輝きの全て。――メン獄(『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』)
  • 白鷺立つ

    白鷺立つ

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,700円 (税込)
    第32回松本清張賞受賞作 異形の歴史小説 玉照院の師弟は“やんごとなき秘密”を抱えていた―― 天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。 歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。
  • ひなたの中継点

    ひなたの中継点

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,700円 (税込)
    第33回松本清張賞作 青春×駅伝×ミステリ 目標は全国高校駅伝優勝! 一度きりの青春をかけて、彼女たちは襷をつなぐ。 アスリートの輝きと陰をリアルに描き、 選考委員の賞賛を集めた 新世代の「青春」×「駅伝」×「ミステリ」 〔あらすじ〕 緑谷高校女子陸上部部長の麦は 全国高校駅伝「都大路」での初優勝を目指している。 だが、大阪府予選の2日前にエースの瑞月が 自転車のひき逃げ事故に遭い、 怪我でメンバーから外れる事態に。 さらに、どの後も麦たちを邪魔するかのように 不審な出来事が続き――。
  • 茶柱の立つところ

    茶柱の立つところ

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,599円 (税込)
    ありきたりな「いつもの暮らし」にも、ときどき小さな幸せがある コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係。たまに出かけることもあるが、基本的にひとりで過ごす。事件と呼べるほどのことは何も起きない極めて平穏な日々。そんな生活の中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。 インスタグラムに現れる動物にほのぼのし、絶景に縮み上がる。ベランダ菜園で生まれてきた野菜たちを親父気分で歓迎する。気のおけない先輩たちとの「婦人会」で、暑苦しくなくお互いを応援し合う。幼なじみとのバスツアーで「おつまみこんぶ」とバスガイドの素晴らしさを噛みしめる。キャットタワーが捨てられなくてひとり途方に暮れる――。日常を面白がろうとする姿勢から生まれた、ユーモアあふれる着眼点に思わずクスッと笑ってしまうこと間違いなしの一冊です。 【プロフィール】 小林聡美(こばやしさとみ) 1982年、スクリーンデビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活動。主な著書に『ワタシは最高にツイている』『散歩』『読まされ図書室』『聡乃学習』『わたしの、本のある日々』など。
  • 一滴の沈黙

    一滴の沈黙

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    日本はいつの間に、こんなに貧しくなった? ガチ中華の街・高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。 警視庁捜査一課の仲村の目前に現れる意外な被疑者、隠されたその動機とは…… 国際競争、経済格差、就活戦線、都市と地方-- BSE問題を扱った『震える牛』をはじめ、様々な社会問題に鋭く切り込んできた元経済記者の著者が映し出す、現代日本経済の影 【移民国家・ニホン×社会派ミステリー】
  • 嘘かまことか

    嘘かまことか

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,300円 (税込)
    神様の書かれたシナリオを、大根役者の私が必死になって演じてきた……。 「御宿かわせみ」の作者・平岩弓枝さんによる、もうすぐ九十歳の幸福論! 学校の成績は、国語と歴史をのぞいて最低だった。 駈けっこはいつもびりで、自転車にも乗れない私が、 数々の名誉ある賞をいただく人生を送るとは、 まったく夢にも思わぬことであった。 生まれてきて本当によかった。
  • 幽霊写真展

    幽霊シリーズ

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,300円 (税込)
    夫は写真に、妻は絵に、不都合を秘めていた 装画を一新! 新たなビジュアルでお送りする、大人気〈幽霊シリーズ〉31作目。 宇野は、警視庁の先輩・掛川が写真コンクールに入選したと聞き、夕子とともに訪れた。ご機嫌な掛川の横で、妻の史子はどこかうかない顔をしていた。 そんな中、団地で女性の死体が見つかる。駆け付けた宇野が発見したのは……史子の亡骸だった! 現場は、史子が通う絵画教室の教師・田代の部屋の中。掛川はかねてから、史子と田代の仲を疑っていたらしい。 事件は、過去に掛川が起こした冤罪事件と重なって、思いもよらぬ方向に転がっていく。 そのほか、夕子に500万円の懸賞金がかかり、命が狙われる!?「愛しの夕子、危機一髪」や、 天才子役の“いなくなったはずの母”が事件を呼び込む「母を訪ねて30メートル」など、 ユーモアあふれる7作を収録。 赤川次郎ミステリーの最先端がここに!
  • 君たちはこの国をどう守るか

    君たちはこの国をどう守るか

    日本人よ、いまこそ目覚めよ! 海上自衛隊特殊部隊の創設に関わり、各国の軍隊と交流のある伊藤祐靖氏と、ウクライナ・イラク・北朝鮮など世界の現場で活躍する戦場カメラマンの二人による初の対談本。「これからの日本、特に若い人たちはどうあるべきか」を国防という視点からから考える。
  • どうすればよかったか?

    どうすればよかったか?

    我が家の25年は“失敗例”です。 医学部に通うほど優秀だったが、統合失調症の症状が現れて突然叫びだした姉。姉を「問題ない」と医療から遠ざけ南京錠をかけて家に閉じ込めた、医師で研究者の両親。そして変わってしまった姉を心配し、両親の対応に疑問を感じながらもどうすることもできずにいた弟。 20年にわたって自身の家族にカメラを向け続けた弟・藤野知明監督による映画『どうすればよかったか?』は、2024年12月に公開されるとすぐに口コミで大きな話題を呼び、全国の映画館で満席や立ち見が続出。動員数は16万人を突破(2025年12月18日時点)し、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットを記録しています。 書籍版となる本書では、映画に入れるのを断念したショッキングな家族の事実や、姉や両親と過ごした時間の中で味わった悲しみ、怒り、混乱、葛藤、喜び、希望など、映像では伝えきれなかった様々な思いを監督自身の率直な言葉で明かしています。 ひとつの家族の歴史を追体験するうち息を呑むような衝撃に心を撃ち抜かれ、「家族とは?」「人生とは?」、そして「どうすればよかったか?」と問わずにはいられなくなる――ままならない思いを抱えながら、それでも誰かと生きようとするすべての人に届けたい一冊です。
  • 全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

    全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

    ◎なぜ日本テレビは勝ち続けるのか?◎ 「1994年‐2003年、2011年‐2017年、視聴率トップ。 すべてはフジテレビを逆転した94年に始まった。」 1994年、日本テレビがフジテレビを逆転した――。 フジはそれまで12年間に渡り、年間視聴率三冠王者に君臨し続けてきた絶対王者だ。 対する日本テレビは1980年代に入り、在京キー局の中で三位が定位置になり、 ひどい時は最下位がすぐ背中に迫ることも。 テレビ草創期に黄金時代を築いた日テレは苦汁をなめ続けていた。 そんななか、30代を中心とした新世代の作り手たちが原動力となり「逆襲」が始まる。 “失敗”を重ねてきたテレビ屋たちは、いかにして絶対王者を破ったのか。 『投稿!特ホウ王国』『電波少年』『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』『THE夜もヒッパレ』『マジカル頭脳パワー!』『恋のから騒ぎ』など伝説的なバラエティ番組はいかに作り上げられたのか。 当時のクリエイターたちの証言からその奮闘の軌跡を追い、 今やテレビ界を支える日本テレビ「最強バラエティのDNA」に迫る。
  • PRIZEープライズー

    PRIZEープライズー

    小説・文芸
    4.2
    1巻2,200円 (税込)
    村山由佳が描く、業界震撼の“作家”小説! 「どうしても直木賞が欲しい……!」 賞(prize)という栄誉を獰猛に追い求める、あるベストセラー作家と彼女を取り巻く人間たちの、破壊的な情熱が迸る衝撃作! あらすじ ライトノベルの新人賞でデビューした天羽カインは、3年後には初の一般小説を上梓、その作品で〈本屋大賞〉を受賞。以来、絶え間なくベストセラーを生み出し続け、ドラマ化・映画化作品も多数。誰もが認める大人気作家である。 ――しかし彼女には何としてでも手に入れたいものがあった。それは〈直木賞〉という栄誉。 過去に数度、候補作入りするものの、選考委員からは辛口の選評が続いた。別居する夫には軽んじられ、まわりの編集者には「愛」が足りない。私の作品はこんなに素晴らしいのに。いったい何が足りないというの? * 『南十字書房』に勤める緒沢千紘は、天羽カインの担当編集者である。学生のころから大ファンで、編集者になってからは必死のアピールのすえカインの担当となった。〈直木賞〉が欲しいとのたまうカインに振り回されつつも、彼女の情熱に応えるべく、自らのすべてを懸けてカインに没頭するようになってゆき――。 * 一方『文藝春秋』のカイン担当、「オール讀物」編集長の石田三成は当惑していた。文春から出す新作を「絶対に候補作にしろ」とカインに詰め寄られたのだ。そしてその日カインが宿泊するホテルのカードには、手違いで「石田三成」の名前が載っていて……。 果たして天羽カインは直木賞を獲得することができるのか。 あまりのリアリティに業界震撼! 文芸を愛するすべての人に捧げる容赦ない作家小説。
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    小説誌の雄『オール讀物』編集部がお贈りする、文藝とエロスの豪華絢爛コラボレーション! 近年オール讀物が掲載した、性とエロスの香り漂う創作や特集記事を再編集し、一冊にまとめたのがこの『エロスの記憶』です。まずは創作。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃、林真理子さんの女性作家陣が妍を競う一方で、野坂昭如、勝目梓、石田衣良、山田風太郎という重量級の男性作家陣も、練達の筆でときに熱く、ときにねちっこく性を描きます。 特集記事は、女優の岸惠子さん、サッカー元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏、池田満寿夫・佐藤陽子夫妻といったバラエティ豊かな人選。渡辺淳一×弘兼憲史、東海林さだお×鹿島茂など対談も充実。「飛田新地の『写真屋』」(井上理津子)、「『フランス書院』の秘密」(北尾トロ)など、性の深淵に肉薄するルポものも満載です。 かつて小説雑誌が全盛だった昭和40年代、その一翼を担ったのが他ならぬ官能特集でした。それから半世紀近く経ちましたが、いかなる世であっても男女の仲に秘められた情理を描くのが小説の真髄。本書には、歴代オール讀物編集部がエロスの深淵を追求してきた、その熱気が横溢しています。『エロスの記憶』、どうぞお楽しみください!
  • 恋する音川家

    恋する音川家

    小説・文芸
    2.0
    1巻1,222円 (税込)
    横浜いちダンディなおじいちゃんが、22歳にタイムスリップ!? つられてやってきた恋の季節に、家族みんなで、大騒ぎ。この恋はもう、止められない、止まらない! 最強ストーリーテラーが紡ぐ、ノンストップラブコメディ!!! 俺はゲイなのか? 思い悩む父と、かつての恋人に再会し心ざわめかせる母。そんなときに一本の電話。じいちゃんが、ストーカー容疑で逮捕された――!? 真相がつかめぬまま、ビッチな娘は年上男に本気の恋。そして息子は、パン屋のあの娘をめぐってじいちゃんと恋のさや当てだ? どうなる、音川家!!
  • ねないこはわたし

    ねないこはわたし

    誰もが子どもの頃に一度は読んだことがある名作『ねないこだれだ』の作者せなけいこさん。そんな名絵本作家が、フルカラーの貼り絵原画満載の大人の絵本で創作の源泉を綴った。「ためになると思って、描いたわけじゃない。しつけの本でもない。おばけになって飛んでいきたかったのは、わたしなの」。あのおばけはいかに生まれたか。子育てをした、子育てをするすべての人に贈る、せなけいこさん最初で最後の自叙伝的絵本。
  • 現代日本バカ図鑑

    現代日本バカ図鑑

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,119円 (税込)
    バカとは知識がないことではありません。価値判断ができないことです。 豊富な知識と立派な肩書きをもつバカは大勢います。 いつの時代でも一番強いのはバカなのです。「非学者論に負けず」という 言葉があるように、バカは論破できないから。批判する側は疲弊し、バカをみるのです。 バカにバカと言ったところで、奴らが反省するわけでもないし、無駄な反発をかうだけだし、徒労である。 しかし世の中には言ってもムダかもしれないけど、言わなければならないことがあります。 バカが圧倒的な権力を握るようになってしまった今の時代、国を滅ぼすバカには、 やはりバカと言うしかありません。 週刊文春の好評連載「今週のバカ」を再構成。 主な登場人物は、石原慎太郎、橋下徹、安倍晋三、みのもんた、朴槿恵、秋元康、朝日新聞、ネトウヨ、松本人志・・・。
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

    学生時代にやらなくてもいい20のこと

    小説・文芸
    4.4
    1巻838円 (税込)
    現役大学生作家として『桐島、部活やめるってよ』でデビューした著者初のエッセイ集。ただ単純に笑いたい貴方に! 社会の荒波におびえつつ振り返るのは、学生時代の数々の思い出。カットモデルをすれば失意を味わい、熱い青春を求めて出かけた自転車の旅では尻の痛みを得る。そうして万事無為、やらなくてもいいことばかり為した日々の総決算、就職活動をついに迎え……。華々しい「大学生作家」の看板の陰で繰り広げられる意外と残念な日々を綴った、爆笑エッセイ20篇!
  • 絶筆

    絶筆

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,599円 (税込)
    2022年2月1日に死去した石原慎太郎氏。その最後の文学的結晶―― 限りなくピュアな初恋の記憶を描いた「遠い夢」、死後公開された「死への道程」など、単行本未収録のまま残された作品を収録。 「太陽の季節」から67年、まさに「白鳥の歌」と呼べる一冊。
  • 邂逅(かいこう)の森

    邂逅(かいこう)の森

    小説・文芸
    4.5
    1巻784円 (税込)
    山の民「マタギ」に生まれた青年・松橋富治は、身分違いの恋が災いして秋田の山村を追われ、その波乱の人生がはじまる。何といっても圧倒されるのは、山のヌシ・巨大熊とマタギの壮絶な対決。そして抑えつけられた男女の交情の色濃さ。当時の狩猟文化はもちろんのこと、夜這い、遊郭、炭鉱、男色、不倫など、近代化しつつある大正年間の「裏日本史」としても楽しめる冒険時代小説です。長篇小説ならではの面白さに溢れた、第131回直木賞受賞作!
  • 「オウム真理教」裁判傍聴記 1

    オウム真理教

    暴かれるオウムの犯罪! 麻原彰晃の呪縛から逃れようとする信者、まだマインドコントロール下に置かれている信者……彼らの「罪と罰」を法廷で冷徹にウォッチし続けた執念の記録。江川紹子の「オウム裁判記録」第一弾。 「オウム事件を巡っては、約二百人の信者・元信者が起訴されている。殺人、監禁拉致死、死体損壊、営利略取、小銃や麻薬の密造、爆弾や火炎瓶の使用、運転免許証の偽造、強盗、暴行、窃盗と、罪名も多種多様で、まるで犯罪のデパートのようだ。しかし、起訴されている被告人たちほとんどは、オウムに入るまで犯罪とは全く無縁の人々だった。いわゆるエリートと呼ばれる学歴や職歴の持ち主もかなりいる。彼らもまた、宗教を通して自己の心の研鑚を求めてオウムに集まっていったはずだ。なぜ有為の若者たちが犯罪者になっていったのか、どうして坂本弁護士一家を始めとする多くの人々が命を奪われる結果となったのか、その真相に少しでも近づきたい。そんな思いで、私は今日も法廷に足を運ぶ」 2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは? 出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。 (目次) 反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて はじめに 第1章 オウムへの葛藤と闘う信者たち 第2章 裁かれる幹部信者たちの犯罪 第3章 地下鉄サリン事件の真相 第4章 麻原彰晃の妄想を解明する あとがき
  • 日本の戦後を知るための12人 池上彰の<夜間授業>

    日本の戦後を知るための12人 池上彰の<夜間授業>

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,400円 (税込)
    現代日本を形作ったキーパーソン12人を語りつくす! 田中角栄、渡邉恒雄、ホリエモンに池田大作、上皇陛下まで……、毀誉褒貶ありつつも戦後日本を決定づけた人々を池上解説。 2018年から文藝春秋西館で行われた「〈夜間授業〉池上彰“戦後”に挑んだ10人の日本人」をもとに構成・編集。講義で実際に出たQ&Aも収録し、改めて基本から現代史の重要人物たちを知ることができます。 「戦後日本」に対峙し、変革をもたらした型破りな人々の“功罪”で学ぶ現代史講義。 第1回 田中角栄 今、見直される理由 第2回 江副浩正 情報社会の開拓者 第3回 小泉純一郎 断言する“変人”政治家 第4回 中内功 価格破壊の風雲児 第5回 渡邉恒雄 読売帝国の支配者 第6回 堤清二 詩人経営者の血脈 第7回 村上世彰と堀江貴文 金儲け至上主義と国策捜査 第8回 石原慎太郎 暴言と思いつきの長期都政 第9回 池田大作と創価学会 政教分離と自公連立 第10回 上皇陛下と上皇后・美智子さま 象徴天皇としての試行錯誤 (目次より)
  • 日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日

    日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日

    近代日本の“運命の一日”を描いた不朽の名作。太平洋戦争を終結させるべく、天皇の「聖断」に従い和平への努力を続ける首相鈴木貫太郎をはじめとする人々と、徹底抗戦を主張して蹶起せんとした青年将校たち──。玉音放送を敢行しようとする政府関係者に対して、陸軍の一部軍人は近衛連隊を率いて皇居に乱入した。そのあまりにも対照的な動きこそ、この一日の長さを象徴するものであった。玉音放送が流れた昭和二十年八月十五日正午に至る一昼夜に繰り広げられた二十四幕の人間ドラマ。
  • 少し変わった子あります

    少し変わった子あります

    大学で教える小山が、後輩の荒木から勧められた料理店は、一風変わったところだった。場所は訪れるたびに変わり、客はたった一人で訪れなくてはならない。客に顔を見せる店員は三十代とおぼしき女将が一人だけ。そして、毎回違う若い女性が食事に相伴してくれるのだ。戸惑いつつ、女性たちと会話を続ける小山は、しだいにその店の雰囲気に惹かれていくのだが……。甘美な沈黙、そしてふいに訪れる衝撃! 極上の森博嗣ワールドをどうぞ。
  • 文藝春秋オピニオン 2026年の論点100

    文藝春秋オピニオン xxxx年の論点100

    激変する世界と明日を生き抜くための1冊 いま知っておくべき論点を1テーマにつき見開きで専門家がコンパクトに解説 主要国が自国中心主義を声高に叫び、 ますます混迷の度合いが増す世界情勢。 AIで個人の価値観も揺らぐ世をどう生きるか。 新たな知見と判断材料を提示する。 *エマニュエル・トッド 「西洋の敗北」とは何か *齋藤ジン 日本は「世界秩序の変化」をチャンスに変えられるのか *岩田明子 高市首相は「安倍元首相の遺産」と愛嬌を活用せよ *唐鎌大輔 デジタル赤字は、日本に嵌められた半永久的足枷だ *木澤佐登志 ティール、マスク、ヴァンス……「暗黒啓蒙」されたアメリカ *城山英巳 なぜ中国の富裕層は日本に逃げてくるのか? *名越健郎 プーチンの後継者選びと次のロシアを動かす二世たち *五十嵐彰 犯罪率と起訴率 数字で考える「外国人問題」 *児玉竜一 覇権争いが激化する歌舞伎界、将来の「国宝」級役者 *五十嵐亮太 二刀流の真価が試されるシーズンが来た大谷翔平 *江森敬治 悠仁さまに期待される理想の結婚と海外留学 *伊藤秀倫 市街地に出没、異常な事故……クマに何が起きているのか *内田樹 女子大の教育における最大のアドバンテージとは *下方浩史 認知症患者を減らすための最新研究 *益田裕介 AIカウンセリングがはらむ依存症リスク など、100本収録
  • 夢物語は終わらない ~影と光の”ジャニーズ”論~

    夢物語は終わらない ~影と光の”ジャニーズ”論~

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,900円 (税込)
    2023年、“推し”が目の前で崩壊した――。 熱狂的な“ジャニオタ”がタレントたちの言葉から導き出した、これからのジャニーズ。 ●なぜ“ジャニーズ”はそれでも売れ続けるのか? ●なぜ、騒動後もファンは減らなかったのか?  ●他のアイドルにはなく彼らだけが持っているものは? ●これからの“ジャニーズ”には何が残るのか? ●“追加メンバー”が存在しなかった深い理由とは? 木村拓哉、KinKi Kids、嵐、Snow Man……彼ら自身の言葉から、 半世紀にわたって事務所アーティストたちを貫く哲学に迫る。 ジャニーズJr.のオーディションを受けた経験があるほど 熱狂的な“ジャニオタ”である著者が、ファンだからこそ感じてきた 希望、絶望、葛藤、羨望、感謝……。 溢れ出る想いのすべてを全身全霊をかけて詰め込んだ、 前代未聞、そして最後の“ジャニーズ”論。
  • 亡霊の烏 八咫烏シリーズ11

    八咫烏シリーズ

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,700円 (税込)
    博陸侯の治世を揺るがす「亡霊」の影 累計240万部突破! 大人気和風ファンタジー「八咫烏」シリーズ第11作。 博陸侯雪斎が独裁を敷く〈山内〉で、 〈登殿の儀〉を経て皇后を選んだ金烏代・凪彦。 しかし二人の間に子が生まれる気配はない。 一方、谷間出身者たちの叛乱を生き延びた少年・トビは 北家の朝宅で博陸侯の母と出会い――。 博陸侯の治世を揺るがす「亡霊」の影。 終幕に向けて、時間が進み始める。
  • 週刊文春緊急特集 肉声が暴く北朝鮮の闇

    週刊文春緊急特集 肉声が暴く北朝鮮の闇

    肉声が暴く北朝鮮の闇 ◎金王朝五代のDNA 【金正恩体制の闇】 ◎実行寸前だった「金正恩斬首作戦」 ◎米空母打撃群「日本海急派」真の狙い ◎私が見た金正日と金正恩の違い ◎三人の「高英姫」を追って 【金正男暗殺の闇】 ◎金正男暗殺テロ 正恩の焦りと狂気 ◎金正男「酒宴と愛人」最後の日々 【金賢姫 全告白】 ◎大韓航空機爆破事件 悪夢のすべて ◎特別対談 金賢姫─いま、女として 金賢姫×林真理子 ◎金賢姫が見た金正恩「彼は弱いから虚勢を張る」 【拉致問題の闇】 ◎日本人留学生北朝鮮連行事件 有本恵子さん拉致 失われた十年 ◎土井たか子社会党委員長が署名した 「北朝鮮スパイ」釈放要求書 ◎「美談」の真相 追跡三十四年 母・寺越友枝の告白 【強制収容所の闇】 私は見た! 酷寒の北朝鮮強制収容所 地獄の北朝鮮政治犯収容所に 囚われた無実の日本人 【北朝鮮市民の本音】 宮塚利雄が集めに集めた 北グッズ一挙大公開 北朝鮮女性のアイドル・髪形・初体験 北の市民14人への直通電話
  • ラリルレ論

    ラリルレ論

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,324円 (税込)
    「今日までの世界を脱ぐのだ」 RADWIMPS野田洋次郎が綴った、時空を超えた記録。 待望の書き下ろし初書籍! カリスマ的人気を誇るロックバンドRADWIMPSの全ての楽曲の作詞作曲を担当する野田洋次郎。 深い思索の末に辿り着いた恋愛観や死生観、音楽論、世界中で起こっている様々なニュースに対する考察、はたまた6月6日公開の映画『トイレのピエタ』での主演を決意するまでの胸の内などが、その楽曲を想起させる独自のテンポで綴られた、日記形式のエッセイ。 【著者コメント】 期せずして今年30歳を迎える自分。今、自分が何者なのか。何に怯え、何を喜びに生きているか。また、周りを見渡した時に生じる疑問、違和感、不条理を一つ一つ残しておこうと思いました。そうやっておぼろげではありますが、世界と 僕との距離、そして愛し合い方が分かってきたように思います。作詞とはまたまったく違う、脳内旅行体験をすることができました。 ――野田洋次郎
  • 点と線

    点と線

    小説・文芸
    4.1
    1巻385円 (税込)
    ミステリ好きなら名前を知らぬ人がない名作です。舞台は昭和三十年代。福岡市香椎の岩だらけの海岸で寄り添う死体が見つかったのは、汚職事件渦中にある某省課長補佐と料亭の女中。青酸カリ入りのジュース瓶がのこされ、警察ではありふれた心中事件と考えた。しかし、何かがおかしい──と福岡の老警官と東京のヒラ刑事は疑問を抱く。うたがわしい政商は事件当時、鉄道で北海道旅行中。そのアリバイは鉄壁だった──時刻表トリックの古典にして、今も瑞々しい傑作ミステリ。
  • アローン・トゥゲザー  [分冊版]

    アローン・トゥゲザー  [分冊版]

    小説・文芸
    -
    1巻102円 (税込)
    一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。 ※この電子書籍には、単行本「MILK」所収の短篇「アローン・トゥゲザー」が収録されています。
  • 鬼平犯科帳「血頭の丹兵衛」【文春e-Books】
    無料あり

    鬼平犯科帳「血頭の丹兵衛」【文春e-Books】

    小説・文芸
    4.2
    1巻0円 (税込)
    2017年1月から放送されるアニメ「鬼平」第一話の原作となった短編。 「血頭の丹兵衛」と名乗る怪盗が江戸市中を荒らしまわっていた。 盗みに入った家の人間を皆殺しにする残虐な手口に、江戸っ子は恐れおののき、 たまりかねた当局は長谷川平蔵を火付盗賊改方へ戻した。 かつて鬼平に捕らえられ、牢に押し込められている「小房の粂八」は、 役宅に戻った平蔵の顔を見ると、意外なことを口にした。 「いまお膝もとを荒らしているやつは、にせものの血頭の丹兵衛でございますよ」 そして粂八は、ある決心をする。 <「鬼平」と言われながら、実はまったく鬼ではない、悪人のことを徹底的に やっつけるんだけれど、悪い奴らの中にも何かを見つけていくという鬼平の すべてを表現しているような気がする> (アニメ「鬼平」丸山正雄プロデューサー) 鬼平の世界の全体像が伝わってくる一編。

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  • 八咫烏シリーズ最新刊!『亡霊の烏』予習BOOK
    無料あり

    八咫烏シリーズ

    阿部智里さんによる壮大な異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」 第2部5巻『亡霊の烏』2025年3月26日発売! このコンテンツは『亡霊の烏』をより楽しんでいただくための、無料の“予習本”です。 収録されているのは、 *阿部さんのエッセイ *楽園の烏 第一章 *八咫烏シリーズ用語解説 *人物相関図 *山内中央図 *八咫烏シリーズ既刊一覧 など。そう、シリーズ第2部1巻『楽園の烏』の第一章がまるまる収録されているのです! なぜ、4作前の『楽園』が『亡霊』の“予習”になるのか? それは、本書収録の阿部さんのエッセイをお読みください。 2012年に始まった本シリーズも、本編11作、外伝2作を経て、いよいよクライマックスを迎えつつあります。が、「山内」の豊潤な世界に飛び込むのに遅いということはありません。第1作からでも、最新作からでも、いつだって読者の皆さまをお待ちしています。本書が、その架け橋となりますように。
  • 愛が嫌い

    愛が嫌い

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,527円 (税込)
    おおきくなる、つよく逞しく、この夜を越えてゆけ。 自分の、ひとつひとつの輪郭がぼやけて、危機感をもてないまま 今日も一日をやり過ごす。就職して恋愛結婚して、その先に何があるだろう。 地震に金融崩壊。カタストロフに満ちた社会で、丁寧な明日をうまく保てない。 ある日、夜の川のたもとで出会った少年。女友達の幼い子ども。 そして舞い込んできたルームメイト。時を重ねて、夜の時間がほどけてゆく。 黄昏日本の、みずみずしさをたたえた青春物語。 「しずけさ」「愛が嫌い」「生きるからだ」の3作を収録した 新芥川賞作家の飛翔作。
  • 愛が挟み撃ち

    愛が挟み撃ち

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,223円 (税込)
    劇団・五反田団主宰の劇作家・前田司郎の芥川賞候補作! 愛とは何か? 愛は存在するのだろうか。愛が信じられない男をめぐる三角関係 36歳の京子と、もうすぐ40歳の俊介。 結婚して6年目の夫婦の悩みは、子どもができないことだ。 愛なんてこの世にないかもしれない。 でも、京子に子どもが生まれたならば。 検査の結果、不妊の原因は俊介にあり、しかも治療の余地さえないという。 二人の間に子供が出来ることは永遠にない。 諦めきれない俊介が提案したのは、驚くべき解決策だった。 男二人と女一人。 過去が思いがけない形で未来へと接続される、危うい心理劇。
  • 愛されてんだと自覚しな

    愛されてんだと自覚しな

    『いなくなれ、群青』の著者が描く、最高にポップなファンタジー 恋人と再会するため千年の輪廻を繰り返す杏。今はルームメイトと共に満ち足りた日常を満喫中……のはずが、封印した神が顕現し――!?
  • アイスネルワイゼン

    アイスネルワイゼン

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,900円 (税込)
    32歳のピアノ講師・田口琴音は、さいきん仕事も恋人との関係もうまく行っていない。そんな中、ひさびさに連絡をとった友人との再会から、事態は思わず方向へと転がっていく――。静かな日常の中にひそむ「静かな崖っぷち」を描き、心ゆすぶる表題作(第170回芥川賞候補作)。 選考委員の絶賛を浴びた文學界新人賞受賞作「アキちゃん」を併録。「すべての結果としてこの作品は、新人離れした堂々たる手腕を示すことになった」(川上未映子氏の選評より)
  • アイドル受験戦記 SKE48をやめた私が数学0点から偏差値69の国立大学に入るまで

    アイドル受験戦記 SKE48をやめた私が数学0点から偏差値69の国立大学に入るまで

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,018円 (税込)
    東進ハイスクール講師・安河内哲也氏推薦! 「人間なんていつだって変われる。ゼロからでもやればできる!」 ――その日私は髪を切り、スマホをガラケーに替えた。 アイドルグループSKE48の五期生に合格したのは中学三年生の秋だった。 小学生時代から習ったダンスの実力が功を奏し、同期で最初に選抜メンバーいり。 紅白出場も果たして充実した毎日だった。 しかし……忙しくて学校にはほとんどいけない。 悩んだ末に大学進学を決意し、高2の冬にSKEを卒業した。 だが、進級さえ危ぶまれた成績は壊滅的。 髪をバッサリ切り、スマホをガラケーに変え、一日十数時間の怒涛の受験勉強が始まった! だが、高3の6月、模試の数学は0点だった……。 そして迎えたセンター試験。 受験は、青春だ! カバー・扉などに撮り下ろしフォトを収録。 アイドル時代の自撮り写真など貴重なプライベートショットや、テスト成績表も掲載!
  • アウト老のすすめ

    アウト老のすすめ

    小説・文芸
    3.4
    1巻1,500円 (税込)
    アウト老(ロー)とは、はみ出し老人のことなり。 大人げないまま新型高齢者となったみうらじゅんの珍妙な日常や妄想、愛のメモリーがてんこ盛り! 息苦しい社会に風穴を開ける珠玉のエッセイ集。 おさるのジョージがどんな騒動を起こしても怒らない“黄色い帽子のおじさん”を見習おうとする「ありがたき無怒菩薩」、二十歳になったレッサーパンダの風太くんに約20年ぶりに会いにいく「真夏の再訪」、トム・クルーズと彼の母との会話を妄想する「オカンとトムと、時々、バイク」、浪人生だった1978年にボブ・ディランの来日コンサートのチケットをプレゼントしてくれた彼女との思い出「君が僕にくれたもの」、突然届いた”叶美香と申します“というメールにドギマギする「ファビュラスなメール」、毎晩いっしょに寝ている鹿の抱き枕の気持ちになって綴った「夜な夜な抱かれています」ほか、笑えてたまにキュンとくる95本のエッセイを収録。 著者の「アウト老」な生き方や思考を参考にすれば、人生が面白くなること間違いなし! 「週刊文春」人気連載を書籍化。 ※電子書籍版は、写真がカラーで収録されています。
  • 葵のしずく

    葵のしずく

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,799円 (税込)
    徳川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬―― 徳川の傍流に生まれて幕末、維新の波に翻弄された 悲運の高須松平家・四兄弟。 彼らの近くにいて、激動の時代に 「生きる選択」をした女性たちを描いた物語。 新田次郎文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞をW受賞した『葵の残葉』に連なる作品です。
  • 赤い砂を蹴る

    赤い砂を蹴る

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,400円 (税込)
    社会派作品で評価の高い劇作家・石原燃による小説デビュー作にして、第163回 芥川賞候補作! 「――お母さん、聞こえる? 私は、生きていくよ。」 幼くして命を落とした弟。 心ない世間の声に抗い、それでも母は自由に生きた。 画家の母・恭子を亡くした千夏は、母の友人・芽衣子とふたり、ブラジルへ旅に出る。 芽衣子もまた、アルコール依存の夫・雅尚を亡くした直後のことだった。 ブラジルの大地に舞い上がる赤い砂に、母と娘のたましいの邂逅を描く。 渾身のデビュー小説!
  • 赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!

    赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!

    『天才バカボン』『おそ松くん』などのギャグ漫画で知られる赤塚不二夫。その生誕80年を記念して、バカボンのパパの母校である「バカ田大学」の講義を、なんと東京大学で開講! 美術家、ミュージシャン、学者、作家、演出家、本物の東大教授などなど、豪華12組の講師による「赤塚不二夫スピリット」がビンビン伝わる熱い講義を一冊に。 読んでリッパなバカになるのだ! シェー! 講義内容 泉麻人「シェーとは何か?」/みうらじゅん「人生論」/久住昌之「旅はよそ見と道草でいいのだ」/会田誠「僕のバカアート」/鴻上尚史「コミュニケイションの達人になれるといいのだ」/坂田明「役立たずの在り方とミジンコについて」/茂木健一郎「創造性のバカちから~天才の方程式」/三上寛×宇川直宏「飢えた子供の前でコニャニャチハは有効か?」 養老孟司「バカと天才の壁」/喰始「バカの力!」/浅葉克己「デザインを血肉化する」/河口洋一郎×原島博「漫画とデジタルコンテンツ」/赤塚りえ子「おわりに~『リッパなバカ』になるために」
  • 阿川佐和子のこの棋士に会いたい(文春ムック)

    阿川佐和子のこの棋士に会いたい(文春ムック)

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,200円 (税込)
    「週刊文春」大好評連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」の30年近い歴史のなかから、 棋士が登場する11の対談を収録。 羽生善治、渡辺明、谷川浩司、森内俊之、佐藤康光、佐藤天彦、先崎学、杉本昌隆、瀬川晶司、そして米長邦雄……。 将棋の天才たちの本音に迫る抱腹絶倒、珠玉のトーク。 〈空前の将棋ブームである。 発端となったのは、なんといっても藤井聡太氏の出現であろう。 この天才棋士が生まれる背景と、その歴史を築き、 彼を育んできた偉大なる先輩たちの思いと功績を これほど綴った本は、この一冊をおいて他にはないと思われる。たぶんね。〉 (阿川佐和子「はじめに」より) 【目次】 杉本昌隆 「彼が小学二年生のときからタイトルを取ることは 確信していたので全然驚かない」 先崎学 「将棋の世界を継続させることの大事さを 後輩に伝えたくて飲みに連れて行くんです」 佐藤康光 「まだ藤井聡太さんの本当の強さは引き出されていない気がします。 今後、タイトル戦に出ると……」 佐藤天彦 「将棋は、何十手先まで読む力より、 少し先の局面がいい形になるか見極められる力が重要」 羽生善治 「投了って非常に難しいんですよ。 他の人だったらまだ続けるというケースもあるし」 森内俊之 「羽生さんに名人を獲られたら楽になって、 半年後に竜王と王将を獲ったんです」 米長邦雄 「女房が言ったんです。『あなたは勝てません。 若い愛人もいない男が勝てると思いますか』」 瀬川晶司 「取材が増え続けたので、マスコミも みんな僕の応援団と思うようにしました」 谷川浩司 「羽生さんが別の世界の人に 見えたこともあります」 渡辺明 「小さい頃からの目標を達成して、 喜びで頭が真っ白になってしまった」 渡辺明&伊奈めぐみ 「マンガのエピソードって実話なの」(渡辺) 「若干、盛ってるけど、普段からメモはしてるよ」(伊奈)
  • あきらめない男 重度障害を負った医師・原田雷太郎

    あきらめない男 重度障害を負った医師・原田雷太郎

    新潟県上越市にある介護老人健康施設「サンクス米山」で施設長を務める医師がいる。原田雷太郎。今年還暦を迎える内科医だ。彼は約100人いる入居者の健康管理を一手に引き受けている。一人ひとりの様々な状況を把握し、健康な日常、幸せな最期を迎えられるように、原田は毎日、真摯に患者と向き合う。  これだけ聞くと、やさしい真面目な普通のお医者さん像が浮かぶ。たしかに原田は真面目でやさしいお医者さんだ。ある一点を除いては……。  原田は13年前、46歳のとき、持病である糖尿病の合併症で突然意識を失い、自宅の階段から転落する。その結果、脊椎を損傷し、首から下が動かなくなる。わずかに動くのは右手の人差し指と親指だけという重度障害者となったのだ。今でも原田の首から下は動くことはない。  普通なら、、一生、寝たきりで暮らすはずだった。しかし、原田は、重度の障害を負っても、社会人として生きること、そして、医師として生きることをあきらめなかった。幸いないことに、頭脳の機能は失われなかった。昔と違って、テクノロジーはかなり進歩している。ハイテクの車いす、ノートパソコンなどを駆使すれば、内科医として生きていくことは可能なはずだ。  原田は苦しいリハビリを乗り越え、医師として現場に復帰する。もちろん、介助は必要だ。ベッドから車いすに移るだけでも3人の力が要る。そうした援助には深い感謝の気持ちを持っている。しかし、患者さんにとってもっともよき医師となっている。これは奇跡の物語ではない。また、障害者と社会といった大きなテーマを扱ったものでもない。「あきらめない男」の努力のドキュメントなのだ。
  • 憧れ写楽

    憧れ写楽

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,900円 (税込)
    蔦屋が隠した謎の絵師、写楽の真実とは? 多くの傑作を残し、約10ヵ月で姿を消した「東洲斎写楽」。 この謎多き絵師にふたたび筆をとらせたい老舗版元の主・鶴屋喜右衛門は、「写楽の正体」だと噂される猿楽師、斎藤十郎兵衛のもとを訪れる。 だが、斎藤の口から語られたのは、「東洲斎写楽の名で出た絵のうち、幾枚かは某の絵ではない」「(自分は)本物の写楽には及ばない」という驚愕の事実。さらに斎藤が「描いていない」絵のなかには、写楽の代表作とされる「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」も含まれていた。 写楽はふたりいた――。そう知った喜右衛門は、喜多川歌麿とともにもう一人の写楽探しに乗り出す。しかし、写楽を売り出した張本人である蔦屋重三郎が妨害しはじめ……。果たして、本物の写楽の正体とは。そして、蔦屋重三郎と写楽との関係とは。 大田南畝、山東京伝、歌川豊国など、この時代の文化人たちも次々と登場! 蔦屋重三郎を主人公とする2025年大河ドラマ「べらぼう」と共通する世界で繰り広げられる時代ミステリです。
  • 悪行の王 切支丹陰陽師

    悪行の王 切支丹陰陽師

    「陰陽師で切支丹とは、二股が過ぎよう」 夢枕獏さん推薦! 〈陰陽師ものとしてのスタイルがすでに確立している。誰でもやれることではない〉 あの日、本能寺の変から友を救おうとした男がいた―― 「王が弑される。謀反人は二人」 世を統べるは人の王、織田信長。 官人陰陽師として仕える賀茂在昌は星を読み、本能寺の変を予知する。 謀反人として明智光秀とともに浮かび上がった名は、盟友・長岡藤孝(のちの細川幽斎)であった……。 友の謀反の企てとその先に待つ未来を知ったとき、在昌が動き出す。 大藪賞作家渾身の戦国ミステリ! ◯目次 ・鯨観音 ・御所女 ・首二ツ ・糸揺 ・虚ろの月 ・追善歌
  • ACT!

    ACT!

    小説・文芸
    5.0
    1巻2,800円 (税込)
    『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』の巨匠監督が描く青春物語。 ハリウッドで女優デビューしながら道半ばに終わった母の無念を晴らすべく、単身ニューヨークの演劇学校に飛び込んだ日本人青年。 人種の坩堝の演劇学校で経験する、驚くべきメソッドの数々。 やがて彼の前に「大きな謎」が立ちふさがる―― 役所広司さん、推薦! 「原田眞人監督、74歳にして初の本格書き下ろし小説。舞台は、ニューヨーク! 世界に打って出ようという若者たちに、ぜひ読んで欲しい作品です」
  • アジア発酵紀行

    アジア発酵紀行

    小説・文芸
    4.8
    1巻1,700円 (税込)
    発酵はアナーキーだ!「茶馬古道」からインド最果ての地へ至る壮大な旅 アジアの巨大な地下水脈をたどる冒険行。「発酵界のインディ・ジョーンズ」を見ているようだ! ――高野秀行(ノンフィクション作家)                        自由になれ――各地の微生物が、奔放な旅を通じて語りかけてくる。 ――平松洋子(作家・エッセイスト) ・驚異の“高地サバイバル”発酵食〈チベットのバター茶〉  ・謎の漢方麹×プリミティブ蒸留でつくる〈リス族の白酒〉 ・ヴィンテージほど価値が高い、微生物発酵のプーアル茶 ・納豆コケカレーにどぶろくを合わせるネパールの発酵×スパイス文化 ・インド最果ての地で、アジア最古の糀文化を守り続けてきた一族……etc. 前人未到の旅がいま幕をあける! 壮大なスケールでアジアの発酵文化の源流が浮き彫りになる渾身作。
  • アスベストス

    アスベストス

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,800円 (税込)
    何で自分が? 長い時間をかけて迫りくる「静かな時限爆弾」・石綿(アスベスト)によって奪われた平穏な人生。 仙台、ロンドン、東京、尼崎――自身も患者である作家が現場を歩いて綴った連作小説。 かつて建築資材などに広く使われていたアスベスト(石綿)。 その細かい繊維を肺に吸い込むことで、長い潜伏期間を経て肺がんや中皮腫を発症することから、「静かな時限爆弾」とも呼ばれる。 著者は若い頃、電気工事工として働く中、現場でアスベストを吸い込み、今なお後遺症を抱えている。 その経験をノンフィクションとして、『石の肺―僕のアスベスト履歴書』に書いたが、本書はその小説版と言える。 仙台、ロンドン、東京、尼崎とアスベストの被害に苦しむ人びとの運命を綴った連作小説集。 行政の対応が後手に廻り、結果として弱い個人が犠牲となっていく構図は、コロナ禍にも通じるものがある。
  • あなたに訊きたいことがある

    あなたに訊きたいことがある

    山崎まどかさん絶賛。 ピュリッツァー賞・全米図書賞ファイナリストのレベッカ・マカーイ、『戦時の音楽』に続く最新邦訳。  ワシントン・ポスト、ボストン・グローブ、USAトゥデイ、エスクワイア、グッドハウスキーピング、書評サイトCrimeReads……あらゆるメディアが「年間ベスト本」に選出。  高校時代、わたしのルームメイトが寄宿舎で死んだ。  美貌で名を馳せた彼女の死は、二十年以上が経った今もネット上でスキャンダラスに語られている。  そして今、映画論の教授となったわたしに、母校から短期の講座を引き受けてほしいというオファーが届く。ニューハンプシャーの森の中のあの寄宿学校へ──彼女が死んだ場所へ、わたしは戻る。  あのとき何があったのだろう。彼女を死に追いやったのは、あの男子生徒だろうか、あの男性教師だろうか、それとも――  あなただったのではありませんか? 『戦時の音楽』で繊細で魔術的な筆致を見せたマカーイが、謎めいた物語を眩惑的にドライヴさせる。若い女たちに向けられるまなざしの罪を暴き出し、骨太のストーリーテリングを見せつけて、アガサ・クリスティーのように周到な仕掛けをほどこしてみせる、瞠目の長編小説。
  • あなたの空洞

    あなたの空洞

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,527円 (税込)
    地震のあと、日本を捨ててさっさと帰った外国人を“flyjin”と言うらしい。でも自分は、そこから意思を持って逃げるでもなく、意思を持ってとどまるでもない。新しい(らしい)日本の上にぷかぷかと浮いている、ふらいじんだ――。 人々の悩みは変わらない。いつ結婚する、誰と結婚する、子供ができたらどうする、できなかったらどうする、母の遺骨をどうする……。けれどもあれ以来、確実に意識の底に沈んだものがある。そんな悩める人々の日常に誠実に寄り添った4つの物語。
  • あなたを待ついくつもの部屋

    あなたを待ついくつもの部屋

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,700円 (税込)
    いつかの記憶の扉が開く。 東京、大阪、上高地。3つの帝国ホテルを舞台に織りなす42の物語。 クロークに預けたままの、亡父の荷物。夫の秘密がそこに――。 開いた鍵の先に、妻が見たものは(「秘密を解く鍵」) 半年に一度しか会えない小学校6年生の娘。 ブフェに行くが、娘はなかなかマスクを外さない(「父と娘の小旅行」) 窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる水滴の音―― ホテルで眠る夜、どこかで出会った部屋たちの夢を見る(表題作) 1行でこころ揺さぶられる、珠玉の小説集。
  • アニメ「鬼平」原作 鬼平犯科帳セレクション【文春e-Books】

    アニメ「鬼平」原作 鬼平犯科帳セレクション【文春e-Books】

    小説・文芸
    4.3
    1巻408円 (税込)
    2017年1月よりテレビ東京系や時代劇専門チャンネルで放送されるアニメ「鬼平」。 その原作となった全12話を集めました。 主人公・長谷川平蔵の奔放な青春時代や、妻・久栄の秘められた過去、 同心・木村忠吾の意外な一面、おまさ、粂八といった密偵たちの来歴など、 主要登場人物のキャラクターが分かる話を集めた鬼平入門に最適の一冊。 【収録作品リスト】 「血頭の丹兵衛」 『鬼平犯科帳(一)』収録 「本所・桜屋敷」 『鬼平犯科帳(一)』収録 「暗剣白梅香」 『鬼平犯科帳(一)』収録 「血 闘」 『鬼平犯科帳(四)』収録 「谷中・いろは茶屋」 『鬼平犯科帳(二)』収録 「盗法秘伝」 『鬼平犯科帳(三)』収録 「瓶割り小僧」 『鬼平犯科帳(二十一)』収録 「大川の隠居」 『鬼平犯科帳(六)』収録 「泥鰌の和助始末」 『鬼平犯科帳(七)』収録 (アニメ第9話「わかれ道」は「泥鰌の和助始末」の前編) 「むかしの男」 『鬼平犯科帳(三)』収録 「あきれた奴」 『鬼平犯科帳(八)』収録 「狐 火」 『鬼平犯科帳(六)』収録
  • アニーはどこにいった

    アニーはどこにいった

    小説・文芸
    3.3
    1巻2,200円 (税込)
    スティーヴン・キングが賛辞を贈る新鋭、 恐怖と驚愕を増量して前作『白墨人形』をしのぐ傑作。 ホラーか? ミステリか?  いや、これは恐怖と驚愕を両立したホラー・ミステリの傑作なのだ。 妹アニーに起きた忌まわしい出来事が再び起こる。そう告げる不吉なメールで ぼくは故郷に呼び戻された。ぼくの前任の教師は、「息子じゃない」という血文字を残して 息子を惨殺したという。その血文字にこめられた真意を、ぼくは知っている。 8歳のアニーが姿を消したのは、ぼくが友人たちとともに探検に行った鉱山跡の洞窟でのことだった。 あの夜、あそこで恐ろしいことが起きた。そしてそのあとアニーにもっと恐ろしいことが起きたのだ……。 過去の忌まわしい記憶と、現在の忌まわしい事件。友人の不可解な自殺。惨劇の家で起こる怪異。 封印した恐ろしい記憶。それらがすべて明らかとなり、ひとつになるとき、 恐怖に満ちた真相が姿をあらわす! 恐怖と驚愕を見事に融合させた新鋭の傑作。
  • あの日、ジュバは戦場だった 自衛隊南スーダンPKO隊員の手記

    あの日、ジュバは戦場だった 自衛隊南スーダンPKO隊員の手記

    小説・文芸
    -
    1巻1,500円 (税込)
    「見て、聞いて、記録する。それが私の任務だった。」 廃棄された「日報」よりリアルな、自衛隊の行動全記録 2016年7月8日。南スーダンの首都、ジュバで激しい衝突が起きた。 国連の平和維持活動(PKO)が行われているさなかだった。 自衛隊PKO活動の今後のために教訓となるデータを収集する、 という任務を担っていた著者は、個人ノートに克明な記録をとり始める。 その後、市ヶ谷では戦闘があったという事実を隠ぺいする「日報問題」が起こり、 2017年、陸上自衛隊は南スーダンから撤退。防衛相は辞任した。 あの時、ジュバで、何があったのか? 自衛隊は、なぜ、何のために、そこにいたのか? 祖国を遠く離れ、危険と隣り合わせながら人知れず奮闘努力した 全派遣隊員の心情を代弁する覚悟の手記。

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