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「古典的な西部劇の巨匠」というレッテルからジョン・フォードを解き放ち、画面そのものを見つめる快楽へとひたすら誘う――『監督 小津安二郎』と双璧をなす著者集大成。主要監督作の詳細なフィルモグラフィや貴重なスチール写真を多数収録。
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Posted by ブクログ
蓮實重彦によるジョン・フォード論。いつも通りの蓮實重彦節でジョン・フォードの主要作品を中心に、馬、投げるとこと、囚われによる自由、白いエプロンなどなどについて語りつつ、ジョン・フォードの映画の魅力を語る。当然ながら映画の魅力とはストーリーに還元されるものではなく、その映像、映像の連なりなどにあるわけ...続きを読むで、それがいつもの蓮實節で語られる。小津論のときもそうだったけれど、映画をみる喜びとは本書で語られているような体験であって、蓮實重彦は小津やフォードの映画をみる喜びをその独特な表現で語ってくれていて、本書を読んだ読者はフォードの映画をみたくてたまらなくなることは必定だと思う。
蓮實重彦さんのライフワークとも言える「ジョン・フォード論」がついに出版された。何年か前にもう一つのライフワーク「ボヴァリー夫人論」もでている。 この2冊がでることはないだろうと勝手に思っていたのだが、本当に本になって驚きだ。 さて、「ジョンフォード論」であるが、残念ながら、ジョン・フォードの映画...続きを読むはみたことがなく、もしかすると1つか、2つはみたのかもしれないが、記憶にはのこっていない。 そんな状態で読んでどうなると思いつつ、読んでみた。映画に関する本としては、もう一つの「主著」ともいえる「監督 小津安二郎」をほぼ映画をみてない状態で読んで、それ以降、小津安二郎のみることができる全作品をみることになったこともあったからだ。 が、この本は、ほぼ歯が立たなかったです。 映画のタイトルもしらない映画が、いわゆる物語の流れではなく、ショットの類似性という観点で議論されているので、なるほどと思うものの、そうだったのか!と思えるはずもない。 出直してきます。という感じでした。 でも、ここ数年、あまり映画は見てないので、多分、ジョン・フォードの映画をみることはあまりないだろうな〜。
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