市川沙央の作品一覧

「市川沙央」の「ハンチバック」「GOAT」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ハンチバック
    3.7
    1巻660円 (税込)
    23の国と地域で翻訳決定! 芥川賞受賞作 【2025 国際ブッカー賞ロングリスト】【2025全米図書賞・翻訳文学部門ロングリスト】に選出! 23の国と地域で翻訳決定。話題沸騰の芥川賞受賞作がついに文庫化! 「私の身体は生きるために壊れてきた。」 井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。 両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟く。 ある日、グループホームのヘルパー・田中に、そのアカウントを知られていることが発覚し――。 【文庫版の特徴】 ・ルビを大幅に増やしました。 ・著者が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井裕樹氏との往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」(「文學界」2023年8月号)は、大変話題となりましたが、今回新たな書簡を特別付録として追加し、全文を巻末に収録しました。 単行本 2023年6月 文藝春秋刊 文庫版 2025年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 女の子の背骨
    3.3
    1巻1,800円 (税込)
    『ハンチバック』を超える衝撃の第二小説集 芥川賞受賞作『ハンチバック』を超える衝撃の第二小説集! 「何でもいいから何かを撃ち殺したい」 難病と生きる身体から放たれる言葉が現代を撃つ。 「おねえちゃまへ。元気ですか」 筋肉の難病を患う主人公ガゼルと、同じ病気を持つ姉との関係を描く表題作に、性差別主義的な哲学者を信奉する女子大学院生が三島由紀夫原作のAVに出ようとする「オフィーリア23号」を併録。
  • GOAT
    4.5
    1~2巻506円 (税込)
    【電子版限定特典 ゴートくんのデジタルアクリルスタンド付き!】 ジャンル、国境を越える豪華執筆陣の文芸誌。 紙を愛してやまない《ヤギ》にちなんで名づけた、《Greatest Of All Time(=かつてない)》文芸誌が誕生! ジャンルや国境を越えて豪華執筆陣が集結しています。 ○大特集「愛」 【小説】 西加奈子 小川哲 市川沙央 パク・ソルメ 島本理生 冲方丁 麻布競馬場 葉真中顕 芦沢央 チョン・ヨンス 長塚圭史 嶋津輝 戸田真琴  【短歌】 朝吹真理子 小佐野彈  高瀬隼子 スケザネ 【 詩 】 大崎清夏 小原晩 水沢なお 【哲学対話】 永井玲衣×『GOAT』編集部 【エッセイ】 アフロ(MOROHA) 塩谷舞 チョン・セラン 町田そのこ ワクサカソウヘイ 【インタビュー】 一穂ミチ ○『GOAT』×monogatary.com 文学賞 [選考委員長:加藤シゲアキ] 総応募数753作から大賞受賞作を誌上で発表! ○私の「GOAT本」 上白石萌音 けんご 斉藤壮馬 鳥飼茜 夏川草介 三宅香帆  ○出せなかった手紙 彩瀬まる 佐原ひかり ○短編小説 尾崎世界観 蝉谷めぐ実 安壇美緒 乗代雄介 八木詠美 大木亜希子 野崎まど その他、特大企画多数! ※電子版では、掲載されないページや、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。 ※本書に掲載されている二次元バーコードは、デバイスの機種やアプリの仕様に よっては読み取れない場合もあります。その場合はURLからアクセスしてください。 ※この作品は一部カラーが含まれます。 (底本 2024年11月発売作品)

ユーザーレビュー

  • GOAT

    Posted by ブクログ

    ジャンルを問わない出逢いを求めて購入
    この先この方の作品をまた読みたい!と思わせてくれた初めましての中で、特にハマったのは以下の作品

    嶋津 輝 「牛田家とわたし」

    昔から、日常の身近なシチュエーションで起こるというか、感じるというか、そういったお話に特に心を動かされてきた記憶。
    作中、「わたし」の語りでありながら、”私”のこと?と錯覚しそうなほど入り込んだ。
    「わたし」の幼い頃の思い出なのに、私にも同じことあったかも!と何度も感じた。
    正確にはというか、思い出に正確さを求めるのもどうかとは思うけれど、同じシチュエーションではないにしても、似通った感覚を私も経験したかもしれないと、ぼんやりと

    0
    2025年11月28日
  • GOAT

    Posted by ブクログ

    GOAT創刊号!

    小説、詩、短歌、エッセイ、哲学。
    ジャンルも国境も超えて、かつてない文芸誌、ここに爆誕!!!

    あ〜面白かった〜!!
    買ってからずっと置いたままだったけど、第2巻も出たことだしと思って 読み始めたらめちゃくちゃ面白かった!

    たくさんの著名な作家さん達が こぞって名を連ね、"愛"をテーマに ほとんどが読み切りで書かれている。
    対談はスルーしちゃいましたが、それ以外はほぼ読んだけど ハズレなかったな〜!
    たった510円で(ゴートにちなんでの510円) こんなに盛りだくさん!
    紙は再生紙を利用してるけど、味があるしカラフルで可愛い♡
    読み切りだったのが

    0
    2025年11月14日
  • GOAT

    Posted by ブクログ

    神文芸誌が誕生。
    もうGOATなしでは生きていけない身体になってしまいました。
    私にとって何が神だって、基本的に読み切りを前提とした作品集になっているところ。

    ずっと文芸誌というものに憧れはありつつも、でも文芸誌って連載ものが基本で、途中参加したい新参者はちょっと入りにくい仕組みになっていると思うんです。

    かといって、バックナンバーを漁ろうにもそこにはやっぱり過去の連載作品が絶え間なく続いているのであって、その続きを読むためにバックナンバーを、、、という夢幻スパイラルに陥ってしまう。

    そんな中で新文芸誌の誕生に、ついに一から連載を追える、文芸誌に手を出せるぞ、と思ったらそれ以上の衝撃、す

    0
    2025年10月19日
  • ハンチバック

    Posted by ブクログ

    キレキレの社会風刺。あなたにとっての当たり前は私にとっての当たり前じゃない。簡単にあなたたちは言うけど、そもそもそれをできるものじゃない私たちはどうしたら?という社会の当たり前の概念を壊してくれる。

    内容は性的要素があり、そう言う本として読まず、なぜこれがテーマに描かれてこんな描写があるのか、考えてみるべきだとおもう。

    0
    2025年10月18日
  • ハンチバック

    Posted by ブクログ

    紙の本が好き、という言葉を発する時、その先に障害者の姿は無かった。先天性ミオパチーという難病により背骨が大きく湾曲し、気管切開や人工呼吸器を使用する女性の苛烈で生々しい「生(性)」を描く。障害者に対する社会や世間への怒りとアイロニーが、鋭利な言葉と瑞々しい感性、そして呪詛とユーモアと共に炸裂する。迂闊に感想を呟けない。今年ベスト級の傑作。

    0
    2025年10月17日

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