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『ハンチバック』を超える衝撃の第二小説集 芥川賞受賞作『ハンチバック』を超える衝撃の第二小説集! 「何でもいいから何かを撃ち殺したい」 難病と生きる身体から放たれる言葉が現代を撃つ。 「おねえちゃまへ。元気ですか」 筋肉の難病を患う主人公ガゼルと、同じ病気を持つ姉との関係を描く表題作に、性差別主義的な哲学者を信奉する女子大学院生が三島由紀夫原作のAVに出ようとする「オフィーリア23号」を併録。
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Posted by ブクログ
『オフィーリア23号』 金持ちの大学院生の子供の日常って感じでした。懊悩する青春の日々。何だか羨ましく思いました、。 『女の子の背中』 沢山。共感できました。姉妹の病気。その時々の思いや感情が素晴らしかったです。
僕は難しいことは分からないので何とも言えないのですが、文章が美しくて読みやすかったです。世界観や価値観が中々に独特だから癖になって後半では読み進めるのが楽しかったです。 社会に対する、というより性やそれに通ずるものに対する怒りを背景に感じられました。
表題作、ままならない身体を持つ10歳の少女が同じ病気をもつ姉を思いながらすべてぶち壊したい衝動を持て余す 大人もそれなりに頑張ってるけど子供から見たら全部ずるくて欺瞞に見えるんだろうな オフィーリア23号、裕福で恵まれてるように見える大学生も実際は機能不全家族の一員で女性蔑視を掲げることで、無力な...続きを読むのは自分だけではない、としたかったのかな 情報量が多く難解だけどググッと読まされた
表題作の短編と、 「オフェーリア23号」という中編。 「ハンチバック」の衝撃は超えなかった、 という印象。 特に「オフェーリア23号」は、 詰め込みすぎ、衒学的すぎて、 どこかで読んだかのような文体が。 人を選びそうです。 それでも著者の毒性は、継続して魅力的です。
ハンチバックの衝撃は超えないけど…それでもやはりリズミカルで読みやすい、言葉選びや運び方も良くて面白かった。表題作はまた筋肉の病気の子の話だったけど、それ以外も書けるし面白いんだなとびっくりさせられた。次作も楽しみ
中編『オフィーリア23号』と短編『女の子の背骨』収録。 ワードセンスや言い回しのテンポが良くて、文章をただ読んでいるだけでも楽しい、という読書の醍醐味を味わえている感覚になったのは久しぶり。 ただ両作とも、もうちょい結末に強度が欲しかったかも。
芥川賞を受賞した『ハンチバック』から2年振りとなる第二作品集。「オフィーリア23号」 と「女の子の背骨」の2篇を収録している。 「オフィーリア23号」は、哲学者オットー・ヴァイニンガーの生まれ変わりと称する女子大学院生が、恋人の劇団主宰者と共に三島由紀夫の「憂国」を無修正ポルノとして映像化しポルノサ...続きを読むイトで配信しようとする話。ぼくは『ハンチバック』のレビューに「文学的になんちゃら」と偉そうに書いたが、本作のほうがよほど純文学っぽいなと思った。芥川賞候補になるかはわからないが。 「女の子の背骨」は、難病を患う主人公とさらに症状の重い姉の家族を描いた作品。 両作品とも一読してすんなりと腑に落ちるというものではなかった。
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