決定しました!第168回「芥川賞&直木賞」

決定しました!第168回「芥川賞&直木賞」
第168回(2023年下半期)芥川賞・直木賞の受賞作が決定しました!

【芥川賞受賞作】
井戸川射子『この世の喜びよ』
佐藤厚志『荒地の家族』
【直木賞受賞作】
小川哲『地図と拳』
千早茜『しろがねの葉』


今回のノミネート作や過去の受賞作をともにご紹介します。

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第168回(2022年下半期)芥川賞・直木賞

      • この世の喜びよ

        この世の喜びよ

        【芥川賞受賞作】 第168回芥川賞受賞! 思い出すことは、世界に出会い直すこと。 最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。 幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコ...

      • 荒地の家族

        荒地の家族

        【芥川賞受賞作】 元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、あの災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、止む...

      • 地図と拳

        地図と拳

        【直木賞受賞作】 【第168回直木賞受賞作!】 【第13回山田風太郎賞受賞作!】 「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」 日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在し...

      • しろがねの葉

        しろがねの葉

        【直木賞受賞作】 戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地に...

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第167回(2022年上半期)芥川賞・直木賞

      • おいしいごはんが食べられますように

        おいしいごはんが食べられますように

        【芥川賞受賞作】 第167回芥川賞受賞作。 「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。 職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。 ままならない人間関係を、食べものを通し...

      • 夜に星を放つ

        夜に星を放つ

        【直木賞受賞作】 かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。 コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受け...

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第166回(2021年下半期)芥川賞・直木賞

      • ブラックボックス

        ブラックボックス

        【芥川賞受賞作】 第166回芥川賞受賞作! ずっと遠くに行きたかった。 今も行きたいと思っている。 自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。 自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。 昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフ...

      • 塞王の楯

        塞王の楯

        【直木賞受賞作】 越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「...

      • 黒牢城

        黒牢城

        完結

        【直木賞受賞作】 本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の軍師・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を...

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第165回(2021年上半期)芥川賞・直木賞

      • 貝に続く場所にて

        貝に続く場所にて

        【芥川賞受賞作】 デビュー作にして、第165回芥川賞受賞作! コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。  ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人を隔てる距離と時間を言葉で埋めてゆく、現実と記憶の肖像画。第64...

      • 彼岸花が咲く島

        彼岸花が咲く島

        【芥川賞受賞作】 その島では〈ニホン語〉と〈女語〉が話されていた 記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。

      • テスカトリポカ

        テスカトリポカ

        完結

        【直木賞受賞作】 メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その...

      • 星落ちて、なお

        星落ちて、なお

        【直木賞受賞作】 鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とは――。 父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。 不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれ...

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第164回(2020年下半期)芥川賞・直木賞

      • 推し、燃ゆ

        推し、燃ゆ

        【直木賞受賞作】 【第164回芥川賞受賞作】 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。

      • 心淋し川

        心淋し川

        【直木賞受賞作】 【第164回 直木賞受賞作】「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流...

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第163回(2020年上半期)芥川賞・直木賞

      • 破局

        破局

        【芥川賞受賞作】 充実したキャンパスライフ、堅実な将来設計、そして新たな恋――。肉体も人生も、潔癖なまでに鍛え上げた私に、やがて訪れた破局とは。現代の実存を問う芥川賞受賞作がついに文庫化。

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