雫井脩介の作品一覧
「雫井脩介」の「合本 検察側の罪人【文春e-Books】」「犯人に告ぐ <文庫合本版>」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「雫井脩介」の「合本 検察側の罪人【文春e-Books】」「犯人に告ぐ <文庫合本版>」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
専修大学文学部卒。1999年「内流 悠人(ないる ゆうと)」名義で『栄光一途』で第4回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。2000年同作でデビュー。『犯人に告ぐ』で2004年版「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、2005年版「このミステリーがすごい!」で第8位となり、2005年第7回大藪春彦賞を受賞し映画化もされた。『クローズド・ノート』も映画化された。その他作品に『火の粉』、『ビター・ブラッド』などがある。
小説・文芸
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Posted by ブクログ
至高のサスペンスだった。
最初こそ勲視点の物語として始まるが、中身は勲の妻である尋恵と、勲&尋恵夫婦の嫁にあたる雪見の2人の心理描写がメイン。
尋恵
寝たきりの義母(勲の母)の介護をしている
献身的に介護と家事をこなすも、当人からも勲からも感謝もされず、むしろ勲の姉(別居)からチクチクといびられる日々
しかし介護は自分の使命だと思っており、責任感も強い。吐き出す場もなく疲労が溜まる。
介護サービスも入浴のみしか使わせてもらえず、心労がたたる過程がめちゃくちゃリアルだし、やるせない気持ちの描写が読んでいて辛いくらい。
雪見
勲&尋恵夫婦の嫁
2歳のまどかを育てている
イヤイヤ期真っ盛りの大変な時期なのに、夫である俊郎は司法試験勉強のため育児にほぼノータッチ
実母が毒親
これ、夫や勲がもっと協力的なら雪見もストレス限界突破しなかったのにって思う。
夫は自分事しか考えてないから雪見に文句を言うだけ。同居してるのにまどかが勲に寄りつかないのは、明らかに孫への無関心だし、6人家族なのに孤独だなって思う。
尋恵と雪見の嫁姑の関係性が良いのが救い。
気を遣いすぎず、頼むことはお互い頼んで家を回している。
ただ、武内に対する反応は真逆なのでそこが唯一対立してしまっている。
人物の心理面も関係性もめちゃくちゃ深くて怖い。
裁判官としては優秀な勲でも、家庭ではほとんど喋らず、家のことは任せきり。大学の講義では饒舌なのに、家では「うむ…」しか言わないのかコイツって叱咤したくなる。
終盤でまた勲視点の章になるのだけど、時すでに遅しっていう絶望感がじわじわ。
武内に最初にロックオンされた尋恵、梶間家から孤立してしまった雪見、そのどちらにも、武内にとっては付け入る隙がありすぎる存在。
この隙を作ったことに、勲には十分責任があるよなと思い、最後まで同情できなかった。
もう一つモヤるのは、もし武内が2年前に有罪だったら、お隣に引越してくることはなかったわけだけど、梶間家の闇も顕在化されなかったんだろうな…と。
尋恵が介護疲れで完全に倒れちゃってたかもしれない。そしたら雪見は味方がいなくなって益々孤立…という未来が見えてしまう。
武内いてもいなくても地獄か?
怖すぎ。
戸建て購入して引越して1週間の私には刺激が強すぎた。
ありがたいことに、幸い隣人はみんな良い人。