互換性の王子

互換性の王子

2,090円 (税込)

10pt

「お前にしかできないことなんて、ない」――兄・実行
「あきらめたら、俺という存在はどうなるんだ」――弟・成功

順風満帆な御曹司の前に突如現れ、入れ替わろうとした異母兄。
お前は俺から、仕事も恋も奪おうというのかーー。
『犯人に告ぐ』『望み』『検察側の罪人』の著者が描く、スリリングなサバイバルレース!


入れ替わった「王子」の戦いの行方はーー。


【あらすじ】
準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功(なりとし)が何者かによって別荘に監禁された。
彼は取締役就任と、意中の女性・山科早恵里との交際を目前にしていた。
半年後、絶望の中で解放された成功が会社に行くと、社内の状況は一変し、かつての彼のポストには突如現れた異母兄・実行(さねゆき)が入れ替わっていた。
そして実行は早恵里にも近付こうとしている。
「奪われたものは、奪い返さなければ」
成功は、事件の真相と自らの復権をかけて奔走するがーー。
異母兄弟がビジネスと恋で火花を散らす、一気読み必至のエンターテインメント!


【著者プロフィール】
雫井脩介(しずくい・しゅうすけ)
1968年生まれ。愛知県出身。専修大学文学部卒業。2000年、第四回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で作家デビュー。2004年に『犯人に告ぐ』がベストセラーに。同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位となり、第七回大藪春彦賞も受賞した。『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『望み』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』など映像化された作品多数。近著に『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『霧をはらう』など。2023年、『クロコダイルティアーズ』で直木賞候補となった。

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互換性の王子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    取締役就任と意中の人とのデートを目前にいきなり何者かに監禁された健康飲料メーカーの御曹司、志賀成功。成功が半年後に開放された時には、異母兄弟の志賀実行がその座に収まり、状況が一変したことに気付く。
    よくある骨肉の争いや派閥争いのドロドロ系かと思いきや、思ったより清々しい読後感の良い作品でした。
    成功...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    最初は反目し合う兄弟がビジネスに全力投球するうちに、、というストーリーも美しいがチョイと入る三角関係だったり、裏の裏をかく黒幕だったりサイドストーリーもたのしめた。

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    Posted by ブクログ 2024年02月29日

    非常に良かった。
    誰かに突然監禁されるというミステリー要素だけではなく、職場のライバル、敵対会社との闘い、恋愛要素もあり、一気に読み終えた。
    久しぶりに目頭が熱くなる人におすすめしたい物語でした。

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    Posted by ブクログ 2024年03月01日

    成功(なりとし)や実行(さねゆき)等、魅力的な人物が続々登場。日の目を見ぬ人(大沼や早恵里)を掬い上げる雫井先生の優しさも素敵。清々しい結末に満足したが、一つ解せない謎が…装画がコアラの理由、教えて欲しい。

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    Posted by ブクログ 2024年01月30日

    順風雨満帆だった企業の御曹司が突如幽閉され、その間に現れた不遇の異母兄とが競い合うことに。ライバル企業との確執や競合の中で互いの理解が深まるが...。ミステリーかと思ったが経済小説、この作者さんにしてはひねりや深さはないが軽い恋愛青春お仕事小説として楽しく読破。

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    Posted by ブクログ 2024年01月29日

    面白い。
    意に反して半年間地下室に閉じ込められるミステリーかと思えば、真正面からのサラリーマン小説だった。
    憎らしい敵役、異母兄弟との軋轢と恋の話の行方、製品開発と他社との競合、精神的に成長してゆく主人公など、読みどころ盛り沢山の面白い小説だった。
    ただ本の装丁のコアラは意味不明。

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    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    主人公の成功が会社内の役員への昇進を目の前に半年間監禁されます。その後、異母兄弟である実行が成功の立場になり、成功は会社を辞めた扱いを受けます。

    私の仕事や生活上の立場というのは互換性があるものなのか考えさせられる作品でした。

    今まで組織の中で様々な立場、役割を経験してきたわけですが、互換性があ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月22日

    準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、志賀成功が何者かにより別荘に監禁されたところから物語は始まる。
    この監禁に何を意味するのか予想もつかずにどうなるんだろうと読み始めたのだが、食料の限界が感じられた半年後にふっと解放され、会社に行くと彼のポストに異母兄の実行が就いていた。

    異母兄弟がビジネスと恋...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月02日

    とても面白かったです。雫井脩介さんの作品は全て読んでいますが、いつにも増して読み応えありました。最初の導入部分はどんな先行き⁈と思いましたが、そのあとはぐいぐい引き込まれていきました。

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    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    2人の異母兄弟、成功と実行がさまざまな社内事情の中で会社の新商品を売り出していく話。成功が営業部に落ちてから社員みんなを鼓舞し、目標達成するまでの部分が特に面白かった。大沼と成功のやりとりの中に「自分の代わりなんていくらでもいる。歯車の1つがいっちょまえに腐ったところで誰も拾わない。相手を振り向かせ...続きを読む

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互換性の王子 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    水鈴社
  • ページ数
    440ページ
  • 電子版発売日
    2023年12月22日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    4MB

閲覧環境

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