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新鋭作家である待居涼司の出世作『凍て鶴』の映画化が決まった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は、かつて世間を騒がせた自殺系サイトとその主催者の“伝説の死”に異常なこだわりを見せ、執拗に映画と絡めようとする。はたしてその思惑とは――? 予測不能の恐怖が待ち受ける、雫井サスペンスの真骨頂!
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Posted by ブクログ
ネットの自殺サイトが話題になった時代の作品なのかな?掲示板の雰囲気とかが懐かしい。 想定していたより殺人数が少なかったのと、最後の件はやはり処罰できなかったんだろうなあ。 奇才がすぎるのと、作家が付き合いすぎの感じはしたけれど、そこに現実感出すと小説にならんものなあ
前半はオノミツが『凍て鶴』に強引でしつこく落花の会を絡めてくるのが本当に不快だった。 汚い言葉ですみませんが、本当にウザイ奴だな!!って。 落花の会が自殺願望者が集うサイトなので、いくら主宰者が人間的に魅力的だったとしても、陰鬱で読み進めるのに頭痛に似た感覚があった。 誤解を恐れずに言うと、こっち...続きを読むの私からすると、あっちを信奉する異常さというか。 サイトの書き込みや幹部と思われる人からのメールなど、こっちの私からすれば普通じゃないし、気持ちの悪い恐怖を覚えた。新興宗教みたいな。 でも自殺願望が今や過去にあった人にとっては、知らず知らずのうちに引き付けられて、どっぷり浸かってしまうんだろうな。怖い。 後半は、一気に手に汗握る展開になった! 誰が落花の会の関係者なのか、何でオノミツは落花の会に執着するのか。待居は何者なのか。 そして最後に思うことは、登場人物みんな異常...怖いよ。 前半と後半でテンポが全然違った! 久しぶりにドキドキした! でも、心が安定していない時に読んだら危険だと思う。
小説家・待居は、自身渾身の作品である「凍て鶴」で文学賞を受賞。数々の文学作品を映画化しヒットさせてきた小野川は「凍て鶴」を映画化しようと待居に接近を試みる。 小野川は「凍て鶴」から、以前世間を騒がせた自殺サイト「落花の会」の事件をリンクさせ、待居に対して「落花の会」への関与を訊いてみるのだが、真っ向...続きを読むから否定される。 小野川は自身の好奇心を抑える事が出来ず、以前「落花の会」について取材をしていたライター・今泉を焚き付け、待居の周辺を調べさせるのだが、その事が思わぬ結果を招いてしまう。。。雫井さんの作品らしく、一癖も二癖も有る登場人物と読者を引き込む独特の世界観は健在です!
完読しました。 読みはじめてすぐからストーリーを想像できてしまったし、いつからくりが明かされるのかと焦ったく、悶々と死にたい人達の思いを読み進める感じでしたが、結果中盤からは一気読みでした。 極める究極のこだわりや熱中や陶酔は狂気の入口となりうるのだろう。 ラストには色々納得できました。 結果、面白...続きを読むかったです。
想像と違って小説も映画もそんなに関わってこなかった。たいしたきっかけもなくいきなりカルト集団にインスパイアされ、そのまま最後まで突っ走った展開が意外すぎて。
面白かったーーーー! 雫井さん、森系が好きなのかな?私が大好きな「火の粉」も同じような茂ったところでのシーンがあったからハラハラドキドキが止まらなかった
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