雫井脩介のレビュー一覧

  • 霧をはらう(下)

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    上下ともにおもしろかった。
    リーガル小説はほとんど読んだことがなかったが、読みやすかった。
    お母さんを刑務所に迎えに行くシーンは、由唯とさなの様子に感動した。
    タイトルが秀逸。ドラマ99.9も見てみたくなった。

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    2025年12月21日
  • 望み

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    息子が事件に関わっている。被害者なのか、加害者なのかわからず、様々な思いに揺れる家族が描かれていた。
    それぞれの思いが痛いほどわかり、読んでいて辛くなってしまった。

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    2025年12月21日
  • 火の粉

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    元裁判官が2年前に無罪判決を下した男がある日隣家に越してきた。
    その男は過剰なまでの善意で家族達に取り込んで行く‥
    そして次々と不可解な出来事が起こり、
    真相を暴こうとするが⁈

    面白すぎて夜更かししてまで一気に読み終えてしまった。
    深層心理描写が秀逸でした。
    義母の介護に疲れ、孤軍奮闘する尋恵に漬け込む武内。
    疑心する雪見を排除してゆく武内。
    結局、人間の心理、狂気、本性がこの世で1番怖いんだな、と思い知りました。

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    2025年12月11日
  • 火の粉

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    ネタバレ

    最初は「こんなに分厚い本、いつ読み終わるんだろう」と思っていたが、だんだんと隣人の恐怖さにおびえながらページをめくる手が止められずに二、三日で読破
    久しぶりにミステリーを読んだが、面白すぎる

    しかし池本家を狙う理由はわかるが、どうして梶間家を狙ったのだろう。
    個人的には、不信感を抱いている人が家族に1人いる状態だったら、もう家にいれないようにするけどなあ。隣人に対する長男の信頼度が高かったから難しかったのだろうか。

    個人的には雪見さんに対する長男の態度がひどすぎて、イラっとした

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    2025年11月29日
  • 犯人に告ぐ <文庫合本版>

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    闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった──史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。

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    2025年11月23日
  • 火の粉

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    何年も前に読んだけど私の中ではベストテン入り。
    読んでいるとジワジワと恐怖感に包まれてくる。
    信じて良いのか警戒した方が良いのか。
    疑い始めると、『もしかしてあれも?』『えっ!あの時も?』と色々思い当たってしまう。
    結果は分かっていても、時々読み返したくなる1冊。

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    2025年11月21日
  • クローズド・ノート

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    胸の中に、そっと響く作品。

    20代の頃に古本屋で見つけた本書を読んで、
    シンプルな構成ですが、心温まる気持ちになりました。

    主人公の恋物語ということだけでなく、登場する小物が万年筆、マンドリン、というのが、この物語を象徴していて、主人公が背伸びをしている様子が良かった。

    憧れの人とノートを通して、2人の人生と絆を垣間見て、大人になって行く過程が描かれています。



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    2025年11月12日
  • 引き抜き屋 2 鹿子小穂の帰還

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    前作からの続編で、ヘッドハンターという未知の仕事のストーリーで興味深く読めた。前作から読むのをオススメするが、今作も内容がおもしろく、小穂のしっかり自分の役目を全うして帰還する姿はカッコ良かった。

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    2025年11月09日
  • 火の粉

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    ずっと読みたかった本
    長かったけど2日で読み終わりました。

    隣人って怖いな、と。
    久しぶりにはまった小説でした。

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    2025年10月08日
  • 互換性の王子

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    成功(なりとし)と実行(さねゆき)につられて達成を(たつなり)と読んでしまった自分…。序盤に半年も監禁されるのは理解し難い展開ではあったが、会社に戻ってからの奮闘がおもしろく成功が好きになった。異母兄弟の競り合いも興味深く、恋愛やライバル社との対立など様々な展開があって終始楽しめた。星4.5

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    2025年09月28日
  • 火の粉

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。
    続きが気になって、1日で読みました。

    じわじわと武内が家に入り込んでくる様子、少しずつ家族が疑念を抱く様子がよくわかって、ドラマをみているようだった。
    登場人物ひとりひとりの心の中が細かく描写されているのでよくわかるし、武内の異常性についても詳しく書かれているので、こんな恐ろしい話なのに、違和感なくストーリーに入り込めたと思う。

    武内は人の心を掴むのがうまくて、家庭を崩壊させるための細かい策略もすごくよくできていて、読んでいて本当にゾクゾクした。
    終わり方も、これしかなかったんじゃないかなと思うほど私の中では納得できるものだった。

    こういう犯罪系の本で、久々に大

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    2025年09月17日
  • クロコダイル・ティアーズ

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    ネタバレ

    息子を殺害した犯人は、息子の嫁の元カレ。その犯人が判決後に、息子の嫁から殺害を頼まれたと発言。残された家族は疑心暗鬼の渦に巻き込まれる。著者のかつての作品「火の粉」を彷彿させる、家族内疑心暗鬼ミステリー。直木賞選考委員の宮部みゆきの「無自覚な犯罪者が無自覚だからこそしれっと成し遂げてしまった完全犯罪の話」は言い得て妙。
    飽きさせない展開で、ページをめくる手が止まらず、一気読み。久しぶりの雫井悠介作品だったが、面白かった。

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    2025年09月15日
  • 火の粉

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    怖い!ヒトコワ堪らないですね…笑
    武内という人間性の恐ろしさ。人心掌握ってやっぱり怖い…。
    ヤバい奴だなと思いつつも、見返りのない善行を続けるのは難しい。自分はこれだけやってるんだから、裏切るなよ?というある意味メンヘラチックなサイコパスだった。
    勲も俊郎もダメすぎてイライラしてしまった笑
    雫井脩介作品は初でしたが、緊張感が凄くて没頭して読んじゃいました。

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    2025年09月10日
  • 霧をはらう(下)

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    素晴らしい作品でした。
    下巻の後半まで来ても、なかなかスムーズに進まずハラハラしました。
    しかしなんといっても、霧がはれた瞬間の描写が素晴らしかった。読み終わった後に、もう一度そのシーンを読んだくらい。
    霧がはれる時って、スッキリ晴れるのではなく、切れ目に出会うように、突如光が届くようでした。
    また霧が覆うかもしれないけれど、今、この瞬間神々しいほど「霧がはらう」瞬間を体験できました。

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    2025年09月04日
  • 火の粉

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    ネタバレ

    あっという間に読んでしまった。何度もドキドキハラハラさせられた。雪見の実家に潜入したのも武内なのか、など気になる点は残るが面白かった。

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    2025年09月02日
  • 望み

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    家族の在り方、それぞれの望みと考えた方がぶつかり合う
    読んだ人は自分の家族と当てはめてしまう内容だと思う。
    現実に自分の家族がこうなったら…私はどの立場に立つんだろう。

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    2025年08月30日
  • 望み

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    息子の規士が帰ってこなくなった時と
    同時に起こった事件で家族が翻弄されていく物語。
    その事件の被害者か加害者、それとも…

    気になる展開でとてもドキドキしました!
    そして結果がわかる前までの周囲の対応や視線、
    とても辛いものがあった。
    何も分かっていないままの憶測で話が進む怖さ、
    とても不気味で腹が立ちました。

    終始暗い展開が続くので、
    元気のあるときに読むことを勧めます。
    内容はとても読みやすくて一気読みでした!
    面白かった!

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    2025年07月21日
  • 火の粉

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    派手なトリックやどんでん返しはなくても、読み応え十分でした。
    寧ろ無いからこそリアリティがあり、ストーリーに引き込まれました。
    とても面白かったです。

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    2025年07月05日
  • 仮面同窓会

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     まさかこんな結末になるとは、とはだいぶ驚いたのが本作。同窓会で、かつて自分たちをしごいてきた教師に復讐しようと企んだ四人組は、拉致暴行の挙句、その場にその教師を捨て置いてくる。そんな教師が何故か全然別の場所で死体として発見される。もしかして自分たちのうちの誰かが……。

     たぶんひとによっては怒り出しかねない二重の仕掛け、が本作には施されています。一個目の真相が分かった時のあの言葉には思わず笑ってしまいました。強烈なインパクトを残す秀逸なサスペンスだと思います。いまのところ読んでいる雫井作品の中では一番好きかもしれません。……ただ、作品自体の評価とは関係ないのですが、文庫裏表紙の内容紹介はそ

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    2025年06月13日
  • 火の粉

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    ヤバすぎる。
    表で人が異常に良すぎる人は怪しい。
    こわすぎる。
    頭が良すぎるのか何なのか。
    凄く面白かった。ただ俊郎がムカつく。
    嫁、よくやった!

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    2025年06月08日