雫井脩介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白かった。
続きが気になって、1日で読みました。
じわじわと武内が家に入り込んでくる様子、少しずつ家族が疑念を抱く様子がよくわかって、ドラマをみているようだった。
登場人物ひとりひとりの心の中が細かく描写されているのでよくわかるし、武内の異常性についても詳しく書かれているので、こんな恐ろしい話なのに、違和感なくストーリーに入り込めたと思う。
武内は人の心を掴むのがうまくて、家庭を崩壊させるための細かい策略もすごくよくできていて、読んでいて本当にゾクゾクした。
終わり方も、これしかなかったんじゃないかなと思うほど私の中では納得できるものだった。
こういう犯罪系の本で、久々に大 -
Posted by ブクログ
まさかこんな結末になるとは、とはだいぶ驚いたのが本作。同窓会で、かつて自分たちをしごいてきた教師に復讐しようと企んだ四人組は、拉致暴行の挙句、その場にその教師を捨て置いてくる。そんな教師が何故か全然別の場所で死体として発見される。もしかして自分たちのうちの誰かが……。
たぶんひとによっては怒り出しかねない二重の仕掛け、が本作には施されています。一個目の真相が分かった時のあの言葉には思わず笑ってしまいました。強烈なインパクトを残す秀逸なサスペンスだと思います。いまのところ読んでいる雫井作品の中では一番好きかもしれません。……ただ、作品自体の評価とは関係ないのですが、文庫裏表紙の内容紹介はそ