雫井脩介のレビュー一覧
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シリーズ第4弾。
ついに完結編となる。
劇場型捜査も再び、となったが越村を慕っていた梅本(兼松)が、kossyとして登場したことで巻島たち特別捜査官は大詰めを迎える。
淡野を切り捨てたワイズマンの正体が完全にわかったが、組織の中で動いているとポストを外され、行使できる力を失う、それはどうしようもないことだが、最後には地検の刑事部が動く。
政治経済の動きや警察の動きなど途轍もなく今の時代を描いているようで怖くもあった。
闇バイトに始まり、誘拐、恐喝、殺人などやネット配信、今回は街道演説中のテロ、選挙工作、IR誘致を巡る陰謀…どれだけの悪党なのかと身震いする。
だが淡野だけは、悪党なのに最後 -
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今年最初の本にこの新刊。
遂に完結を迎えた、巻島対ワイズマンの結末。
この話は20年位前に始まったが、当時はせいぜい監視カメラが有る程度だったが、この本ではAIによる画像顔検索システムが事件解決に大きく貢献した。捜査手法も大きく変わったが刊行の間が長かったこともあり、さほど時代の違和感がなかった。
この本でも最近読んだ幾つものミステリのテーマであった、ネットやSNSそしてそれを取り巻くネット上での攻撃など、現代人の病気ともいうべき対立が描かれている。
そして横浜のIR事業という実際にすったもんだした事案も争点となり事件の鍵となる。事実としては浜のドンと呼ばれていた、結構○○○な人がIRに反対し -
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シリーズ第3弾。
文庫合本版P706の厚みも気にならないほどに第2弾で逃げ延びた主犯格の淡野の動きを追う。
逮捕された実行犯の取り調べも進むが、主犯格の淡野が英語で「レスティンピース」〜安らかに眠れの言葉や死体のそばにRIPの文字を残したことから通称・リップマンと呼ばれ、県警は顔認証技術を利用したAIによる犯罪予想システムで捜査する。
単身で投資詐欺を続けていたリップマンこと淡野は、旧知の女性・由香里の住む鎌倉に身を寄せていたが、詐欺の家で危機に陥り…このことがきっかけになったのか引退を決意し、ボスであるワイズマンの所へ行くが、最後に驚くべき手段で大金を手に入れる犯罪計画を持ちかけられ… -
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シリーズ第2弾。
①も文庫合本版でかなりの分厚さでページ数を軽く600を超えていたが、こちらの②も600を超えての長編である。
①の「バッドマン事件」から半年、特別捜査官の巻島は、特殊詐欺集団の摘発に乗り出していた。
振り込め詐欺グループに属していた砂山兄弟は、指南役の淡野のレスティンピース(安らかに眠れ)の言葉の意味を察してなんとか逃げ切るが、少ししてから淡野の誘いで新たな誘拐計画を持ちかけられる。
今作は、手の込んだ詐欺の詳細を事細かに描写している流れから次は、いかにして誘拐を成功させるか…である。
犯人側の動きと誘拐された側の動きを警察がどのようにして察知し、上手く解決できるかが見ど -
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ネタバレめちゃくちゃ面白かった。
続きが気になって、1日で読みました。
じわじわと武内が家に入り込んでくる様子、少しずつ家族が疑念を抱く様子がよくわかって、ドラマをみているようだった。
登場人物ひとりひとりの心の中が細かく描写されているのでよくわかるし、武内の異常性についても詳しく書かれているので、こんな恐ろしい話なのに、違和感なくストーリーに入り込めたと思う。
武内は人の心を掴むのがうまくて、家庭を崩壊させるための細かい策略もすごくよくできていて、読んでいて本当にゾクゾクした。
終わり方も、これしかなかったんじゃないかなと思うほど私の中では納得できるものだった。
こういう犯罪系の本で、久々に大