雫井脩介のレビュー一覧

  • 犯人に告ぐ : 3 紅の影 上
    色々な視点から当事者となって物語が進んでいきます。この設定を創出できて、リアリティもあるので下巻が楽しみです。→下巻へ
  • 霧をはらう
    子供4人の点滴にインスリンが混入され
    2人が亡くなるという殺人事件が起きた
    殺人容疑で逮捕されたのが
    生き残った女の子の実の母親だった

    衝撃的な物語の始まり方で
    どんな結末に向かうのか
    ドキドキしながらページを進めてました

    弁護士の伊豆原の正義感や
    人を信用する心がとても丁寧に描かれていて
    とて...続きを読む
  • 火の粉
    会社の先輩に勧められて、初の雫井脩介さんの作品。

    とにかく不気味な雰囲気がずっと漂い続けていて、気になって読み進めたいけど読むのが怖くなっていた。

    武内が実際になんとなく居てもおかしくない様な気がする人物であるため、より一層怖く感じた。

    特に勲が武内の旧友に会いに行って、武内の奇妙さが明らかに...続きを読む
  • クロコダイル・ティアーズ
    息子が殺害された。犯人は嫁の元交際相手。裁判では夫殺しを依頼されたと主張した。義母は疑心暗鬼に苛まれ、何があってもそこに結びつくような感じがしてさらに疑念を深くしていく。
    というストーリーは帯に書いてあるから、前半はそういった状況と心情を追っていくことになるが、何とも気持ちのざわつく小説だった。そう...続きを読む
  • 犯人に告ぐ 下
    前半のモヤモヤを後半の疾走感が全て解消。個人的には犯人との対決より警察内の対立・いざこざが面白く、後半の巻島vs植草、巻島vs曾根が最大の見どころだった。
  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還
     1・2と続けて読んだが、なかなかに丁寧な作り方だった。カイシャ小説としても楽しめた。残念な二世のニュースが垂れ流されている時期だったので、特に。
  • 望み
    読書でこんなに泣くのは初めてぐらい大泣きした。生きていてほしい気持ちと、無実であってほしい気持ち。事件に巻き込まれて行方がわからない息子を思い、家族の葛藤や衝突。誰もが羨む家族だったはずなのに、精神的にどんどん追い詰められて行く様子は胸がずっと苦しかったが、『もし、自分の大切な人が同じような状況にな...続きを読む
  • 犯人に告ぐ 下
    Audibleにて、通しての感想。
    巻島の我を失った会見で思わず、こ、ここから物語が始まるんですか?大丈夫ですか?となりました。雫井さんは読者を居た堪れない気持ちにさせるプロだと思うのですが、会見も見事に聞いていられなくなって苦しかった(褒めてます)です。 劇場型捜査、絶対に実現してほしくない手段...続きを読む
  • クロコダイル・ティアーズ
    面白かった!前半は少し飽きがくる感じだったが中盤からはどっぷり小説に取り込まれてしまった。ただ、最後の女将の振り返りシーンはもう少し短くても良いんじゃないかなぁ
  • 犯人に告ぐ 上
    上下巻の刑事物なので、読むのに根気がいるかなと思いましたが、どんどん読み進められました。

    劇場型捜査の今後の展開が気になります。合わせて、植草の恋の駆け引きもどうなるのか。この話にどう関係してくるのか。気になります。

    他の人のレビューを読みたいけれど、下巻の内容も併せて買いてある方もいるのでガマ...続きを読む
  • 霧をはらう
    70不可能と思われた勝利に執念を持って取り組む貧乏弁護士と権威との戦い。面白く読んだが、謎解きが最終盤の数ページでそれまでの伏線も余り感じられなく、ちょっと肩透かしの感じ。でも次の裁判の行方も読んでみたい。
  • 検察側の罪人(下)
    例え罪を犯したとしても、なぜか最上さんを責める気にはなれず、ただ胸に敗北感が残る物語でした。
    最後の咆哮が辛かったです。
  • クロコダイル・ティアーズ
    息子を殺された母親とその姉が、息子の妻を疑って疑心暗鬼でいることで、最後までミステリー感をうまく出している。複数の視点でストーリーが進んでいくところも、飽きさせない工夫がされていると感じた。
  • 犯人に告ぐ 上
    刑事の使命感と家族の危機、県警と警視庁の縄張り争い、本部と現場のズレ、誘拐犯による引回し、被害者家族の危機と捜査官の危機意識のズレ、マスコミの揚げ足取りのような追求、いくつものリスクが積み重なるように捜査は悲劇的に終わる。この刑事が連続小児殺人事件の操作が任されることになっていく前編。
  • 犯人に告ぐ 下
    上巻で重苦しさがどうリベンジされていくのか、そして「ワシ」の影がどう関わってくるのか、警察内部の身勝手な動き、マスコミの危うさもあいまって、一気に読みました。
    生死に関わっていきることの重さ、生き様も感じられました。
  • 火の粉
    自分が裁判で無罪判決した男が隣に引っ越してきた!どんなことがおきても家族よりも武内側にいる俊郎の思考が何よりおかしい。別荘での事件後も持ち前の明るさで家長気取るあたり異常者。弁護士なんてなれっこないww
  • 望み
    「あなたには家族をもつことで得られる幸せをたくさん感じて欲しかった。

    でもそんな幸せ、あなた十分味わったじゃない。

    これからは、人並みの幸せは他の人に譲って、身を低くして生きていきなさい。

    あなたが支えてあげれば彼はきっと立ち直ってくれる。」

    たとえ息子が犯罪者であったとしても、
    生きて帰っ...続きを読む
  • 望み
    自分の息子は加害者なのか、被害者なのか。
    父、母、雅(娘)のそれぞれの立場や気持ちの変化がリアル。
    どちらであったとしても、望みなき望み。
    一気に読めるが読み終わったあとは何とも言えない感情。
  • 火の粉
    最初は読み進めるのが辛かった。殺人、介護と暗い感じ。だんだん面白くなった。真犯人は実は違うのかと思ったり。緻密な展開に感心。
  • 犯人に告ぐ 下
    人生で取り返しのつかないと思うような失敗することってありますよね。謝罪の念を持って生きて、自分のためではなく相手に伝わる時期にしっかりと謝罪する。別の作品も読んでみます。