雫井脩介のレビュー一覧

  • 霧をはらう(下)

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    2025.03.29
    驚きの結末に至るまでのプロセスにもどかしさを感じるかもしれないが、これはそれを楽しむ作品だと思う。

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    2025年03月29日
  • 火の粉

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    ネタバレ

    人間の狂気を生々しく描写されていて、ゾクゾクした。自らの手で引導を渡すというキレイな構成ではあったものの、後日談的に武内の独白パートが欲しかった。狂人を深ぼるために。

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    2025年03月27日
  • 霧をはらう(上)

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    霧をはらう なんとなく暗いイメージだったけど、ポジティブな言葉だということがわかった。
    伊豆原は柔らかくも真面目な弁護士で、読んでいて好感がもてる。
    医療の専門用語が多くて新しい知見を得ながら読み進めるのが楽しい。

    無罪を勝ち取るというドラマとかでもありがちなストーリーだけど、真犯人はだれなのか、トリックは?と気になる要素がたくさん。早く下巻を読みたい!

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    2025年03月27日
  • 望み

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    人だからさまざまな望みかたがあって、その方向性は真逆であったりコレもまたさまざまです。
    しかし望みが絶望に変わってしまった時に起こる感情はこのストーリーでは、凄く似ていて悲しくなります。
    望みはかなう方が絶対良いと思いますが、、、 
    考えさせられた小説でした。

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    2025年03月24日
  • 霧をはらう(下)

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    上と下まとめての感想
    娘の入院している小児科で同室の子供たちが同時に突然急変する。そして娘の母親が捕まる。
    逮捕から裁判まで

    とりあえずお母さんしっかりしなよ!と言いたくなった!

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    2025年03月14日
  • 霧をはらう(下)

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    ネタバレ

    読みやすくて内容も面白いのですいすいと読める。
    裁判がメインの下巻だったけど、こんなに面白いんだと再発見。
    しかし、手弁当での弁護でここまでできるか。
    あそこまでページを使った犯行の手口なので、加害者の手口を詳細に知りたかった。

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    2025年03月12日
  • 霧をはらう(下)

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     この巻は、裁判小説のようだ。その様子を描くのが巧みなので惹き込まれる。最終的に無罪になってホッとするのだが、真相の落ちがちょっとどうかなと思いましたが、上下巻をオーディブルで聴いてその集中力が継続したのだから、出来の良い小説なのである。

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    2025年03月10日
  • 霧をはらう(上)

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     この事件の設定が面白いのかもしれない。絶対犯人ではない人が犯人にされて、無罪を勝ち取るまでのストーリーなので、単純なのだがなぜか惹き込まれた。この巻では真犯人らしき登場人物が誰かわからない。だから余計にその事件がなぜ起きたのか知りたくなる。

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    2025年03月10日
  • 望み

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    子を持つ親なら一度は思うだろう。
    子どもが何か変な事件に巻き込まれないように…そして「加害者にも被害者にもならないように』と。

    この小説に登場する両親も、家族が平和であることを願っていたが、ある日事件が起こる。息子が帰ってこない…そして殺人事件の参考人として警察が息子の行方を捜査している。

    息子が何らか事件に巻き込まれたことは間違いない。しかし、加害者なのか?被害者なのか?
    加害者の場合、まだ息子は生きている。被害者なのか…その場合はたぶん息子は死んでいる。
    どちらか選べと言われたら…揺れ動く親の気持ちが痛いほど伝わってくる。

    息子は優しい子だ。人を傷つけるなんて絶対無い。しかし、何故帰

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    2025年03月04日
  • 火の粉

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    あなたの隣人は大丈夫?
    現在うちは隣人との付き合いはすれ違ったときの挨拶程度なので多分大丈夫(?)。
    物語の中心となる梶間家に隣人が越してくるのだが、この隣人は雪見の義父が裁判長として無罪判決を下した人物でもある。彼が越してきてから色々と家庭に異変が生じるが、雪見以外の家族はみんな彼のことを気に入っているから、誰も彼のことを疑っていない。この家に何が起きているのか。。
    といったあらすじだが、描写がとてもリアルで言葉にし難い不快感がすごい(いい意味で)。バッドエンドかと思ったが、救いようのあるラストでよかった。

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    2025年02月28日
  • 望み

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    ■サマリー
    ・家族が犯罪者か、被害者の可能性になった 
     としたらどちらを望むのか。
    ・生きていてほしい、一方で、死んでいても
     ほしい。究極の問いかけ。
    ・思春期の子を持つ親と家族の揺れ動く気持ち。

    ■所感
    ある日、自分の家族が、身内が、犯罪者かもしれない。もしくは、被害者かもしれないとなれば、残された家族はどちらを望むのか。
    生きていてほしいと思うのが家族である。
    しかし、生きているということは犯罪者。
    被害者への賠償、世間からの容赦ない避難を残された家族は受けなくてはいけない。
    家族の人生もまた失われていくのは耐え難いものがあると思う。
    一方で、死んでいるということは被害者であるという

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    2025年02月16日
  • 望み

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    ネタバレ

    加害者であっても命だけは助かってほしいと願う母親と、被害者であっても「自分の息子が人を殺すはずがない」と信じたい父親。そのどちらの気持ちも痛いほど理解できるからこそ、非常に辛い作品だった。もし自分が当事者だったら、どちらの立場で考えるのだろうか。結末も胸が締め付けられるようなもので、思わず息を呑んだ。

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    2025年02月12日
  • 霧をはらう(下)

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    点滴殺傷事件で母親が逮捕された由惟は不登校の妹を養いながら職場での嫌がらせに耐えていた。母親の無実を信じる弁護士の伊豆原は検察の立証を崩すべく、病院関係者の証言集めに奔走する。有罪率99%の刑事裁判で無罪を勝ち取る打開策は見つかるのか。驚愕の真実まで一気読み必至! 信じることの困難さと尊さを描く著者渾身の記念碑的傑作。

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    2025年09月20日
  • 霧をはらう(下)

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    リーダビリティという言葉を久しぶりに思い出した。初めてこの言葉を聞いたのはやはり雫井さんの「火の粉」だっただろうか?病院での事件をめぐって、さほど過剰に大げさな出来事があるわけでもないのに読み進めるのをやめられない。日常の些細なエピソードと事件の真相を追及する地味な活動だけでこんなにも惹き付けられる小説を書く雫井さんはやはりすごい。
    実際に状況証拠だけで無実の人がここまで犯人に仕立てられるものかどうかはわからないが、過去から現在に至るまで、きっといくつかの事件でこういったことはあったのかもしれない。
    最後に語られる暴露話が蛇足に感じられるほど、完成度の高い裁判劇でした。

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    2025年01月30日
  • 犯人に告ぐ2 (下) 闇の蜃気楼

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    犯人逮捕までのストーリーでしたが、引き込まれるように電車の中で興奮しながら読み進められた物語です。3も続けて読みたくなった!

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    2025年01月09日
  • 互換性の王子

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    最初はサスペンス系の話になるのかと思いましたが、仕事の話に変わっていきました。それはそれで、働く業種が違うとこんなに違うんだなと、新鮮な気持ちで読むことができ、勉強になりました。

    最初の設定は、なんかドラマで見たような‥という既視感がありましたが、楽しく読めました。

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    2025年01月04日
  • 霧をはらう(下)

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    上巻で漂っていた謎や疑念という『霧』が、下巻で次第に晴れていく。
    真犯人や犯行の描写が薄い点は気になったものの、共闘してきた桝田弁護士の突然疲弊した振る舞いについては腑に落ちた。終盤で明かされる謎も魅力的だったが、中盤で長女が耐え難い経験を乗り越え、勇気をもって成長していく姿が特に印象的で頼もしく感じられた。

    この小説の魅力は、法廷小説にありがちな派手な論戦に頼らず、登場人物全員を丁寧に描かれている所。その結果、推理小説でありながら、骨太な人間ドラマとしての深みがあり読み応えのある作品であった。

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    2025年01月01日
  • 検察側の罪人(下)

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    小兵が大関を倒すような展開は爽快感もあり後半は一気に読んだ。

    しかし、やりきれない。
    登場人物がそれぞれ苦しい。

    どう見ても犯人ではない容疑者を上司の命令で厳しく追及しなければいけない若手検事、

    知人の娘を殺され、その犯人は捕まらずその無念を抱えたまま過ごさなければならない、上司、

    過去に罪を犯したものの、身に覚えがない事件について犯人と決めつけられ、厳しい追及を受ける容疑者、

    誰もが、冷酷な面や優しい面、哀れな面が垣間見え、わかりやすい感情で登場人物を追うことができない。

    1つの決定で多くの人のその後の人生が変わる裁判。歯車が狂うのは簡単で、取り返しはつかない。

    若手検事も、上

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    2024年12月25日
  • 霧をはらう(下)

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    霧をはらう。人の無罪を信じるには、それに足る確証と勇気が必要。また人は弱く儚い。事件を取り巻く人間像でその様子が描かれており、想像以上に心が動く一著。

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    2024年12月16日
  • 互換性の王子

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    サスペンスと思い込んで読み始めたら、全然サスペンスじゃなかった!でも、商品開発の世界の面白さがスピード感ある文章で書かれていて、すごく面白かったです。
    父の深ーい愛に感涙でした。

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    2024年12月10日