雫井脩介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヘッドハンティングという仕事についての話。
父が創業した会社に勤める小穂は、父がヘッドハンターを使って連れてきた男によって会社を追い出されることになる。
父から会社に入れと言われ、就職活動も中途半端になった過去を考えても、今の自分の年齢を考えても就職先を見つけるのは難しいと思われたが、流れでヘッドハンターとしてやっていくことになる。
ただ単に優秀な人材を引き抜いて別の会社に紹介すればいいだけではない。
人との繋がりやそれぞれの持つ背景等、思っていた以上に深いものがあった。
涙腺が緩んでしまう場面もあり、引き込まれた。
面白かった。
2023.8.27 -
Posted by ブクログ
さて、下巻。
ようやく明らかになるワイズマンの計画。上巻でちょこっと出て来ていた捜査一課が犯した禁忌に付け込まれる。
若宮って組織を束ねる課長としては共感できるタイプだったので、いささか気の毒、その後の姿はかなり残念。
一気に読ませる作者の筆力は流石だが、秋本の二転三転や淡野の不用意な行動などここでも都合よく進んで気になるところはあり。
淡野の人物像について、上巻の感想に「やや冗長とも思えた」と書いた、そのくどいくらいの描写がここでは活きてきたようにも思ったが、反面、その悲哀に焦点があたり、巻島vs怜悧な天才詐欺師という構図の緊迫感は薄れた。
★★★★にしたけど、3.5くらいの心持ち。