雫井脩介のレビュー一覧

  • 引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険
     引き抜き屋を扱ったお仕事小説。「引き抜き屋の代理」「 〃 微笑」「 〃 冒険」の3章構成。  

     雫井作品は硬軟の幅が広い。
     本作は第1章の読み始めがどろどろした権力闘争中心のハードな作りだったが、並木登場からコミカルなシーンが適度に入った、軟寄りで軽めのテイストだとわかった。

     そこそこの...続きを読む
  • 犯人に告ぐ 上
    久しぶりに一気読みの警察小説
    巻島の娘が亡くならなくて本当に良かったが、、、
    曾根は一癖アリ、植草も公私混同。。どうなることやら。

    下巻も楽しみ。
  • つばさものがたり
    パティシエになるため頑張っていた小麦が癌に冒される。
    そんな小麦は実家に戻り、母と義姉とケーキ屋を始めるが。
    天使が見える甥の叶夢。
家族と一緒に最後の炎を輝かせる。
    前半の負の連鎖を描くシーンは読んでいて辛かった。
    最後は通勤電車の中で読んでいて、涙が出そうになり読むのをやめてしまった。
  • つばさものがたり
    叶夢には天使が見える。これは生まれた時かららしい。パティシエの叔母がケーキ屋を開いた。叔母は病気が再発していた。叶夢や叔母の小麦そしてその家族が協力しあい小麦を支える。天使のレイ、小麦を何とかして、、と思ったが、、
  • つばさものがたり
    雫井脩介さんの本は2冊目。
    一冊目に読んだ「検察側の罪人」は個人的にしっくり来なかったけど、こちらはまた毛色が全く違っており、私としてはヒットでした!

    病魔と戦う妹の夢を叶えるべく、家族が団結し、支える。
    切ないけど家族の絆、愛情を感じることのできる温かい一冊。

    ストーリーテラーは、病気で亡くな...続きを読む
  • クローズド・ノート
    高校生の時に映画を見に行き、そのまま原作を買ってたのを発掘。
    映画の内容を覚えていなかったけれど、映画観たいな〜!となりました。
    伊吹先生がとても素敵で、前向きで、小学校の先生って明るく元気でいたら自分の背中を押してもらえそうでいいなぁと思いました。
    鹿島さんが気持ち悪い。
  • ビター・ブラッド
    以前の雫井脩介さんの作品とは一味違ったコメディ感溢れる警察小説です。主人公の佐原夏輝は、嫌っている父の職業である警察官の道に進むのだが、配属された警察署には少年時代に離別した父・島尾明村が、署内では”ジェントル”と言う渾名で呼ばれ任務にあたっていた。
    或る日、捜査一課係長・鍵山が何者かによって殺害さ...続きを読む
  • 栄光一途
    ー 真実とはすなわち、百パーセント信じ切る心理状態の対象物でしかないのよ。あなたの内面の極めて主観的な問題なの ー

    オリンピックを目前に控えた柔道界のドーピングをめぐる物語。

    後半のもやもや感が凄い。
    タイトルが皮肉でしか無い。

    ミステリーとして好きなスタイルではないけれど、小説としては好き。
  • つばさものがたり
    パティシエの女性・小麦のお話
    地元に戻ってお店をひらくのですが・・・
    天使のレイが見える叶夢が物語に絡んできて

    ちょっと悲しかったです
  • クローズド・ノート
    香恵は主体性がないと言われがちだけど、天然で憎めない可愛らしさをもつ普通の女子大生。親友の葉那ちゃんが留学してしまってから、寂しさと物足りなさを感じながらアルバイトに勤しむ中で、前の住人が置いていったノートと、ある男の人と出会うという物語。
    香恵の日常と伊吹先生のノート、二つが交互に進んでいく話なの...続きを読む
  • つばさものがたり
    ︎ いつも読む事件ものとは趣向が違えど、さすが雫井さん作品。天使とパティシエの世界を絡める構成がすごい。主人公の苦悩や周りの人達の温かさに触れラストは涙なしには読めませんでした。
  • 栄光一途
    柔道の若い女性コーチが主人公
    オリンピック出場を目指す二選手にドーピングの疑いがありその調査をまかされる
    調査しながらもいろんなことが起こっていた

    柔道の試合の描写などはすごかったです
    あんまり想像はできませんでしたが

    終盤の経過はまたいろいろと大変でした
  • 火の粉

    身に覚えのある恐怖

    引き込まれる面白さで、一気読みできた
    登場人物の空回りや鈍感さには苛立つこともあるが、思い違いか?と読んでる自分が騙されることも多々あり
    犯人のような執着心を持つ人物は世の中に割といるし
    自分自身良かれと思った行動を受け取ってもらえず、怒りを覚えたこともあり
    このような犯人の動機、言動は、異...続きを読む
  • ビター・ブラッド
    2021/3/17
    なんか久しぶりに直球の小説を読んだ気分。
    正統派の。みたいな。落ち着く。
    ちょっと人が死にすぎるけどな。
    相星は残念やわ。
    相星はもっと見たかった。
    彼が主役の小説書いて欲しいくらい。
    出てくる人で一番魅力的やったのに。
    あと警察が犯人の話はやっぱり胸糞悪いけど、煮えたぎってくる...続きを読む
  • 検察側の罪人(下)
    本当の正義とは?善と悪の境界線。沖野の最後の叫び。結局何が正解だったのか?考えさせられる物語でした。
  • クローズド・ノート
    物語が繋がった時、失われた人の空白の大きさに切なくなった。「今が幸せだ」という伊吹先生。その1年の締めくくりである、子供達とのお別れの日にこの世を去る事になって、どれほど無念だったろう。1人1人の顔を見て進級する子供達の背中を押したかったろうな。
    想いの人との距離もあと少しだったのに、思いの丈を伝え...続きを読む
  • 犯罪小説家 <新装版>
    前半はオノミツが『凍て鶴』に強引でしつこく落花の会を絡めてくるのが本当に不快だった。
    汚い言葉ですみませんが、本当にウザイ奴だな!!って。

    落花の会が自殺願望者が集うサイトなので、いくら主宰者が人間的に魅力的だったとしても、陰鬱で読み進めるのに頭痛に似た感覚があった。
    誤解を恐れずに言うと、こっち...続きを読む
  • 検察側の罪人(下)
    ストーリーはかなり良かったけど、裏でじわじわ最上を追い詰めていくのが単調に感じたから中盤でも盛り上がるところが欲しかった。でも事件が解決しないモヤッとするようなところは無かったから◎
  • 望み

    読みやすかった

    最初から割と入りやすく読みやすかった。
    事件の展開がと言うより犯罪者家族になったらという人間心理の話がメイン。
  • 虚貌(下)
    上で色んな人が出てくるの珍しいなと思ったら、そういうことか〜!やられた!
    犯罪小説でこの手法は賛否あったみたいだけど、雫井さん本当に面白いもの書くなぁ。