雫井脩介のレビュー一覧
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切ないけれど素敵なお話です。
心が震えるラストは哀しいはずなのに、
光にも似た温かさを感じさせてくれます。
そして、誰かの希望の星でいることは
どれほどの重さを背負うものなのか
改めて考えさせられました。
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パティシエールの小麦
小麦の母、兄の代二郎、妻の道恵と
天使が見える息子の叶夢
叶夢の友達で天使のレイ
父の夢を叶えるためにパティシエールになった
小麦は母と念願の店を開く。
でも父の夢を背負って生きる小麦の身体は、
病魔に蝕まれていた。
誰かの希望の星として生きる生き方、
自分のためだけに生きる生き方。
例え自分で選んだものであっても、
希望の星としての人生 -
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ネタバレ良心と自分の気持ちと…
子どもは無事に返してほしい、
でも犯人の言うままで良いのか…勝俊の葛藤。
持っている者と、持っていない者…
私も持っていない側の人間だから
怖いし、ダメだってわかっているし、
絶対自分ではやらないけれど…
犯罪は絶対ダメだし、
罪のない子どもが巻き込まれることには
強い抵抗があります。
ただ、二人の兄弟の気持ちが全くわらない訳じゃない。
だから、完全に包囲されて逃げ場もなくて、
弟は負傷しているし、淡野は助けに来ない、
まさに詰んでいる状況で、
最後まで考えて考えて足掻く知樹を見て、
何とも言えない悲しい気持ちになりました。
同時にほっとしました。
周りの友達は -
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ネタバレシリーズ第一弾が面白くて、第二弾も読みました。
前回は連続児童殺害事件でしたが、
今回はオレオレ詐欺、身代金誘拐事件です。
オレオレ詐欺では各役割ごとに分担されているし、
その組織を仲介する人がいて。
どこかを捕まえても、
その先は捕まえられないようになっているんですね。
今回は両親を亡くし、二人で生きてきた兄弟が、
犯罪に手を染め、身代金誘拐事件の実行犯になります。
父親と子どもを同時に誘拐、
だけどバラバラで拉致する。
父親だけ解放して、子どもと身代金を交換する。
拉致している間に父親には、心理的な交渉というか、やりとりを迫るんですが。
今回は、最初から犯人も行動もわかったうえで -
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ネタバレ■あらすじ
闇に身を潜め続ける犯人。
川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰りを見せ、
ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。
白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった。
■感想、レビュー
駅前の書店で「火の粉」という本を見つけ、
とても気になって検索したら、
この本が出てきて、思わず購入。
森博嗣さんの本を読んだ後だったからか、
感情的でぐいぐいスピード感もって
あっという間に読み切りました。
電車待ちの時間にページをめくる手が止まらず。笑
誘拐事件や、連続児童殺害事件…犯人を捕まえる