雫井脩介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本作を読み終えて、どうにも胸のつかえが取れません。その最大の理由は、登場人物の造形にあるのだと思っています。
特に「息子」という存在の、あまりの薄っぺらさが気になって仕方がないのです。作中では彼がDV気質になった背景として「甘やかされて育った」というエピソードが提示されるが、私にはそれが、人物を立体的に見せるピースとしてはあまりに不十分に感じられました。彼が抱える闇や、彼に注がれる家族の視線、そして何より「息子の子(孫)」から彼がどう見えていたのか。その複雑な人間関係が、物語からはほとんど立ち上がってきませんでした。
一方で「息子の妻」には妙な納得感があります。ダメ男をナチュラルに引き寄 -
Posted by ブクログ
ネタバレ曾根要介
神奈川県警本部長。
徳永一雄
神奈川2区選出代議士。国土交通相。
福間唯司
警察庁官房長。曾根にとって三期上の先輩。
仲川
曾根の同期。トップランナー。
門馬敦也
横浜市長。もともと民和党で徳永と同じ釜の飯を食ってた仲。
柴田
県遊協。神奈川県のパチンコ・パチスロ業界の代表者。
網代実光
新興IT企業「AJIRO」。AJIROホールディングス社長。ワイズマン。詐欺集団を束ねている。
本田明広
刑事部特別捜査隊隊長。
巻島史彦
神奈川県警特別捜査官。
津田良仁
足柄署の刑事課。巡査部長。
水岡勝俊
ミナト堂社長。
祐太
勝俊の息子。
砂山知樹
誘拐事件の実行犯。 -
Posted by ブクログ
★3.5
面白かった。
ある家族石川家の長男が殺人事件に関わっているという。被害者なのか加害者なのかわからないまま、家族の心情が繰り広げられていくストーリー。
事件の真相や捜査の進展よりも、息子の行方が分からなくなった家族の心の揺れが物語の中心にある。
息子が見つかるまでのほんの数日間の出来事なのに、不安や希望、疑念、世間の目からの後ろめたさ等々。。。
母の立場、父の立場、妹の立場。。。
これらの感情が次々と掘り下げられて、これまた濃密な物語になっていた。
大きな展開が続くわけではないのに、
人の気持ちだけでここまで読者を惹きつけられることにとても感心しました!!
-
Posted by ブクログ
ざっくりとも、どんなストーリーか知らずに読みました。
息子は加害者なのか被害者なのか、親の望みはどちらなのか。そんな話でした。
そして、それが全体の9割ずっとそんな感じで
どんどんいろんな謎が解けていくとかヒントが出てくるという感じでもなく、(物語が進むので多少はありますが。)あぁ、でもその前に読んだお気に入りの「つばさものがたり」あれも半分くらいまではあまり話も進まず日常がたんたんと書かれているような印象だった。
ラストで、話は動くのですが、息子のことがわかるのですが、わかったところで、その後の話もあまり引き込まれず。ラスト数ページが退屈に感じるのはなかなか珍しい経験でした。
ただ私も親な