雫井脩介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ飲料メーカーを舞台にした企業小説。
ミステリー要素が2割、恋愛要素が3割という感じで、「日曜劇場」のようでした。
前半のミステリー部である主人公を監禁した犯人についてはちょっと強引なところがあり、後半のミステリー部である情報漏洩犯人はどんでん返しもないということで、ちょっと物足りなかったです。
また、恋愛部も男女とも会社の御曹司や御令嬢とはおもえない初心さで、火曜ドラマのような甘さでした。
とはいえメインの企業内競争、ライバル企業対決などはかなり緊迫した感じがあってよかったです。
ライバル社の社長親子の間抜けさにずっこけてしまいましたが・・・。 -
Posted by ブクログ
加害者に更生の機会が与えられるのは、性善説がベースになっているから。さらに、育った環境や社会が悪いと甘やかし執行猶予を付けるのも量刑の相場となっている。
そうした反省なき犯罪者の多くが、安易に再犯を重ね新たな被害者を生み出す。
しかし、なぜこれ程加害者に優しい社会を維持する必要性があるのか、真剣に考えて欲しい。この仕組みで得をするのは、加害者と弁護士くらい。彼らは雇主と顧客の関係なので、再犯すればするほど、仕事が増えていく。そして、損をするのが被害者家族。死人に口なしとばかり、裁判でありえない抗弁をされたり、例え勝訴しても故人が生き返るわけでもなく、賠償金すら払われないケースさえある。このよう