雫井脩介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
怖いわ。
ミステリーというよりもホラー。
オバケでもゾンビでもなく、人間のホラー。
真犯人は誰なんだ?というような推理系ミステリー要素は無い。
笑顔で紳士的に振る舞う親切な隣人=武内の纏う、何か説明できない違和感。読者はそれを初めから感じている。
しかし、勲は自らが裁判官として武内に無罪の判決を下した過去を正当化するため、無意識にその違和感から目を逸らす。尋恵は義母の介護をめぐり打ちのめされた心を慰めてくれた武内を信じてしまう。唯一、その違和感に無根拠に気付いていた雪見だが、ワンオペ子育てへの疲弊と夫の無理解から、彼女の言葉を信じる者はいない。読者はヤキモキしつつ、次にどんな恐ろしい事が起き -
Posted by ブクログ
ネタバレ息子が加害者であるはずがない=死んでる可能性が高い、息子に生きててほしい=加害者の可能性が高いという構成。
母親の生きててほしいから、加害者であってほしいという盲目的な愛情、加害者なはずがないと言ってる息子の友人に、加害者の可能性があるから、、と接する姿は精神的に追い込まれてしまったが故の様子なのかと感じた。
父親と妹の自分たちのバックヤードが頭に浮かび、死んでる可能性が高くとも加害者であってほしくないという気持ちは理解できると思ってしまった。
でも、そもそも実際にはこの2つではなく、生きててほしいし、加害者ではなく息子を信じたいという思いを持つことになると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ司法修習生たちへ「法律という剣を持って戦うことで、成果が安心して暮らせる未来の社会として形になる」と説く最上毅検事。
そんな最上の授業をうけ、「正義とは法の遂行」と考える沖野啓一郎検事。
二人の検事の正義が、蒲田で起こった老夫婦刺殺事件をめぐって交差していく。
容疑者の一人である松倉は、かつて最上とも親交のあった女子高生が、根津で殺害された事件の犯人と目された人物。
それに気づいた最上は、落とし前をつけさせることを決意する。
沖野を誘導して松倉を尋問しつつ、真犯人であると思われる弓岡を消す。
上巻だけでは最上の暴走とも取れる展開が下巻にどう繋がるのか…。
最上:木村拓也、沖野:二宮和 -
Posted by ブクログ
ネタバレ紀藤
右陪席裁判官。
梶間勲
武内に無罪判決を下した裁判官。退官後は多摩文化大学で法学部の教授となる。
中西
判事補。
池本亨
的場久美子の実兄。四十代。的場家の隣家。寺西という偽名で関東日報の記者の名乗り雪見に接触する。
的場久美子
被害者家族の妻。
的場
被害者家族の夫。
的場健太
的場久美子の六歳の息子。
武内真伍
被告人。幼い子供を含む一家三人を被害者宅で殺し、あまつさえ自分自身も暴漢による暴行を受けた被害者のように偽装していた男。五十一歳。隣人一家を殺害した容疑で起訴されるが、証拠不十分で無罪判決を下される。事件前まで輸入雑貨店を扱う仕事を自営でやっていた。二年後、梶間 -
Posted by ブクログ
小児病棟で起きた点滴殺傷事件。
同室の子供4人の点滴にインスリンが混入され、内2人が亡くなった。
物証がないまま逮捕されたのは、点滴に混入はあったが生き残った女児の母親の小南野々花だった。
野々花は少し変わっていて、野々花の長女の由惟は以前から母の行動で受け入れられないことがあった。
そんなことから、母が妹の紗菜までを殺そうとしたのではないかと疑っている。
野々花は一時は犯行を認めたが、後に否認している。
野々花の弁護団に加わることになった伊豆原は、勝算の少ない裁判になんとか立ち向かおうとするが…
後半の展開はどうなるか…
2026.4.9 -
Posted by ブクログ
中学時代に夢中で読んだ「犯人に告ぐ」シリーズ完結編として期待して読んだが、ややイマイチだった。
警察内部の裏切り者(ポリスマン)を炙り出す作戦や、主人公巻島がネット番組で事件関係者とやり取りするシーンは、シリーズらしく、黒幕を舞台に引きづり降ろすシーンはハラハラして面白かった。
巻島のハードボイルドさも健在していた。
一方で約500ページのボリュームに対して中だるみがあり、過去作からの登場人物の多さも相まって無駄なシーンが多いと感じた。
選挙戦やIR誘致のサブストーリーは意図は分かるものの本筋への効き方が弱く、徒労感が残った。
さらに黒幕・網代の人物像は、前作の淡野と違い深掘りがなく、魅力 -
Posted by ブクログ
ネタバレ荒勝明
加茂運商勤務。1980年の凶行時のメンバー。時山の策略で主犯格とされ無期懲役刑に服す。二十一年後に仮出所。山田名義のアパートで変死体として発見される。
時山次郎
解雇した吉良を殺す主犯格。中学のときに石黒という一つ上の先輩である男を殺したことがある。懲役十五年を十三年で出所。岐阜でヤクザをやっている。<光輝会>の一員。大石という荒の指紋を持つ男によって殺される。
養魚場の主人
坂井田昇
1980年の凶行時のメンバー。懲役十二年を満期で出所。荒を名乗る男に殺される。
気良公彦
加茂運商の社長。副業を行っていた荒達三人に解雇を言い渡す。凶行により殺害される。
気良佳代
公彦の妻。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ荒勝明
加茂運商勤務。1980年の凶行時のメンバー。時山の策略で主犯格とされ無期懲役刑に服す。二十一年後に仮出所。
時山次郎
解雇した吉良を殺す主犯格。中学のときに石黒という一つ上の先輩である石黒という男を殺したことがある。懲役十五年を十三年で出所。岐阜でヤクザをやっている。<光輝会>の一員。荒の指紋を持つ大石という男に殺される。
養魚場の主人
坂井田昇
1980年の凶行時のメンバー。懲役十二年を満期で出所。荒を名乗る男に殺される。
気良公彦
加茂運商の社長。副業を行っていた荒達三人に解雇を言い渡す。凶行により殺害される。
気良佳代
公彦の妻。凶行により殺害される。
有田直己
加茂 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小南由惟
都立高三年生。母親の逮捕により、進学をあきらめ就職する。
紗奈
由惟の妹。腎炎で古溝病院に入院中。
野々花
由惟の母。無神経なところがある。加工食品のパートを辞め、付き添い用の簡易ベッドで毎日寝泊まりしている。同室に入院している子の点滴にインスリンを混入させ死亡させた。
西本愛佳
紗奈の隣のベッドにいた子。十歳。糖尿病治療を終え退院した。
恒川結芽
紗奈と同じ部屋の入り口側の六歳の子。二年以上入院。腎炎。点滴に糖尿病治療に使う大量のインスリンが大量に混入され死んだ。
佐伯桃香
愛佳の後に入った子。四歳。川崎病。点滴に糖尿病治療に使う大量のインスリンが大量に混入され、一時的に