【感想・ネタバレ】犯人に告ぐ 下のレビュー

あらすじ

犯人=〔バッドマン〕を名乗る手紙が、捜査本部に届き始めた。巻島史彦は捜査責任者としてニュース番組に定期的に出演し、犯人に「もっと話を聞かせて欲しい」と呼びかけ続ける。その殺人犯寄りの姿勢に、世間および警察内部からも非難の声が上がり、いつしか巻島は孤独な戦いを強いられていた──。犯人に“勝利宣言”するクライマックスは圧巻。「普段ミステリーや警察小説を読まない人をも虜にする」と絶賛された、世紀の快作。

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Posted by ブクログ

「面白いけど後味が悪いので、読むのにMPが必要」という印象が強かった雫井脩介さんですが、これは重厚な警察サスペンス物として一気に読み切ることができました。
所々胸が苦しくようなシーンがあり、なにより台詞の言葉選びや描写が本当に丁寧なので、みるみる世界観に染まっていきました。
読み終わった時、「読み終わった」ではなく「事件が解決した」という感覚になったくらい没入していました。
前情報として入っていたクライマックスシーンよりも、エピローグのところが自分はグッときてしまいました。なんならちょっと泣きました。何に心を動かされたのか上手く言葉にはできないけれど。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

劇場捜査という形でしたが、内部告発など人の功績を妬みなどもおり混ざり、欲に溺れるのはエリートだからなのか、いろんな人物像が見え隠れした後編でした。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

劇場型捜査の後半。こちらも一気読み。ちょっとした綻びから犯人の性格を読み切って大胆な捜査を行う。そして伏線も見事に回収できている。面白かった。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

上下とも一気に読み進めてしまった!警察vs犯人なんて簡単なモノじゃなく、対立がたくさんあって、巻島さん負けないでー!って応援したくなる。
どの登場人物もきれいすぎず悪すぎず、その塩梅が現実味を帯びていて、小説だけどドキュメンタリーのようなやるせないさ不鮮明さがほどよくあって、すごく好みの展開だった。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

後半は一気読み……臨場感の有るストーリー展開にページを捲る手が止まらなかった。並行する過去の事件が要所要所で出てきたり、おぼっちゃま刑事を炙り出す辺りはハラハラの展開。さすがに上手くまとまる作家さんだなぁ……拍手!
ただ……もう少し犯人にも人物の厚みが欲しかったかな……劇場型犯罪?……でしたっけ?それに対抗する劇場型捜査?……この劇に与えられた犯人役がなんだかぽっと出の三流俳優が割り当てられたようで、ちょい物足りないわ……犯人弱っっ!犯人薄っ!もっと欲しいわっ!……ってちょいそこだけが……ただ星減らす程では無かったので、素直に星5です!
面白かったなぁーー!!

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

上巻を超えるスピード感があり、あっという間に読み終えた。独特の風貌や感情が読めない巻島という人物の魅力や、警察内部に潜む敵といった要素も相まって、劇場型捜査の面白さがぐっと増していた。到底たどり着けないような犯人を追い詰めていくのにハラハラドキドキの連続だった。

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2023年02月14日

Posted by ブクログ

一気に読みきってしまいました。
この本はおすすめです。
怒涛の展開に読むのをやめられなくなります。
私がこの本を読む切っ掛けとなったおすすめ文に「やめられなくなって夜更かししちゃうので、夜に読まない方がいい」って書いてあったのに、夜に読んじゃって、まんまと夜更かしさせられました。

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2022年11月17日

Posted by ブクログ

植草!コラコラコラ!心配していた以上に邪魔してくれた。そして、曾根…警察小説で典型的な上司。
巻島も口数が少なすぎ。もっとガツンと言って欲しかったが、そこが巻島なのだ。
警察を悪者に仕立てあげて読者や視聴率を上げたいマスコミにも辟易したが、マスコミが私たちの認識を操作したり変えることができるという、怖さも感じた。捜査本部での刑事たちとのやり取りや、バッドマンとのやり取り等、捜査の臨場感が感じられ、飽きずに一気に読めた。
ワシは結局……?

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

児童連続殺人事件の劇場型捜査のお話

以下、公式のあらすじ
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闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。
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ノンキャリ警視で神奈川県警本部管理官の巻島史彦
児童誘拐事件の捜査で、上層部との行き違いから犯人を取り逃がし、結果として児童が殺害されてしまう
マスコミ向けに記者会見を開くも、我が娘の出産に伴う緊急の状態という事もあり、記者からの追求に逆ギレしてしまう
そして地方の警察署に左遷される

6年後、「バッドマン」と名乗る犯人による連続児童誘拐殺人事件が発生
最初の事件発生から1年経っても解決の糸口が見えないまま
警察や犯人に批判的なマスコミ関係者を嘲弄するメッセージを送る犯人に対する世間の怒りは、警察に対する非難となって現れていた
警察上層部は次の事件の発生という不謹慎な望みではなく、ニュース番組で捜査状況を放送し目撃情報を求めると共に、犯人からのコンタクトを待つ「劇場型捜査」を行う
生贄的な人事で、捜査の責任者として巻島が選ばれる


「相模原男児誘拐殺害事件」と「川崎市連続児童殺害事件」

誘拐事件は「64」(横山秀夫)を思い出す
まぁ、あっちは未解決事件を広報官になってから見つめ直す話だけどね

「川崎市連続児童殺害事件」はマスコミに警察の失態を嘲る文章を送ったり、犯人に悲観的な発言をしたニュースキャスターに脅しのような手紙を送ってくるような劇場型犯罪
そんな「劇場型犯罪」には「劇場型捜査」という発想が面白い

実際に、指名手配犯を番組内で紹介する特番なんかはあるけど
特定の事件のリアルタイムな操作状況の報道に警察が協力するというのは今までなかったかも?

そして、元大阪府警の刑事がニュースのコメンテーターとして捜査の裏事情など、推測を含めて語るあたりもリアル
それによって警察の真意がバレてしまって、本来の効果がなくなってしまうという展開にも納得感がある
実際に、無責任な報道により捜査に迷惑をかけるというのはありそうだよなぁ


事件の解決にプラスして、他局に情報を漏らす上官の植草と、その想い人のキャスター未央子
出世のためというなら上昇志向のキャリアが情報を独善的に扱う事も理解できなくもないが
昔の恋心を引きづってるだけって、ある意味でストーカーのように感じる
結果、バレるわけだけれども、その報いを受けずにやり込められなかったのも不満だけど、リアルな落とし所としてはそんなとこだろうなとも思う


「川崎市連続児童殺害事件」の最後は呆気なく終わった印象
犯人は誰か?動機は?よりも、その操作手法の面白さを楽しむものなのだろうな

まったく伏線なしにぽっと出てきた犯人だったからそう感じるのだろうか?

「相模原男児誘拐殺害事件」の犯人に関しては、断定できないけれども、ほぼ確定ということでよいのだろうか
そんな描かれ方をしているけれども、何とも釈然としない気持ちが残る

あと、別の事件というか、出来事は予想の範囲内の展開
ただ、そこに正義はない気がする
それを隠蔽するところもなぁ
ある意味で巻島さんへの罰なのだろうか?


印象的な言葉が、津田長のセリフ
「痛そうじゃないから痛くないんだと思ったら大間違いだ...それは単にその人間が我慢しているだけですからな」

世の中、こんな事が多い気がする
ネットでの晒し上げもそうだし、日常生活でも誰かを普通に蔑ろにして平気でいる人
相手がそう見えないからといって、苦痛じゃないわけでないんだよなー

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

面白くて一気読み!テンポ感も私はそこまで気にならず楽しめました。途中の植草警視とのやりとりはスカッとしたー

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

ワシの犯人がいきなり出てきたり、途中人物関係がよくわからなくなったものの終盤に至るまでの展開はとても面白かった。

課長を嵌めた部分や、犯人に告ぐ部分はおーって感じ。
第二弾も楽しみ

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

ついに犯人を捕まえた。それもスマートにではなく、泥くさいローラー作戦で。犯人の犯したミスを見逃さずに最後の大博打で見事に成し遂げた。ワシ事件から6年雌伏の時は終わり、再び表舞台に見事に返り咲けてよかった
孫が拐われた時はどうなるかと思いましたが、無事で良かったけど、このエピソードは蛇足かな
それにしても植草を見事に嵌めた時はまさに痛快でした

しかし最後の大手柄をチョンボが掴むとは

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2024年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終的に事件については結構あっさり解決するが
その後の話でこの物語の主軸は犯人探しではなく、その背後にある被害者や犯人を追う刑事達の心の話なんだと感じた。
巻島が何度も健治くんの名前を呼んでしまったり、最後に涙ながらに謝罪するところにグッときた。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

どっぷり小説の世界に引き込まれた!
一気読み!
今まで読んだ警察小説の中でNo.1!

読後感も
ほっとする感じで良かった。

映像化したくなるのは当然だ!
あえて、読み終わるまで映画のキャストは
見ないままにした。

トヨエツかあーっ!
イメージしてたのは
阿部寛だったけど、
実際のキャストは
すが、イメージ通り。

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2023年09月11日

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前半のモヤモヤを後半の疾走感が全て解消。個人的には犯人との対決より警察内の対立・いざこざが面白く、後半の巻島vs植草、巻島vs曾根が最大の見どころだった。

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2023年06月06日

Posted by ブクログ

Audibleにて、通しての感想。
巻島の我を失った会見で思わず、こ、ここから物語が始まるんですか?大丈夫ですか?となりました。雫井さんは読者を居た堪れない気持ちにさせるプロだと思うのですが、会見も見事に聞いていられなくなって苦しかった(褒めてます)です。 劇場型捜査、絶対に実現してほしくない手段すぎるので、完全なフィクションとして楽しめました。 徹底的に捜査視点の逮捕に至るまでの物語なのでホワイダニットが不明瞭なままなのがやや消化不良な気もしましたが、全体的には気持ちよく読み切れました!満足!

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2023年05月28日

Posted by ブクログ

上巻で重苦しさがどうリベンジされていくのか、そして「ワシ」の影がどう関わってくるのか、警察内部の身勝手な動き、マスコミの危うさもあいまって、一気に読みました。
生死に関わっていきることの重さ、生き様も感じられました。

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2023年05月17日

Posted by ブクログ

人生で取り返しのつかないと思うような失敗することってありますよね。謝罪の念を持って生きて、自分のためではなく相手に伝わる時期にしっかりと謝罪する。別の作品も読んでみます。

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

上巻を読み終わった時に、下巻を早く読みたいと思った久しぶりの作品でした。細かな心情と情景描写が良く、迫力がありました。劇作のなかでも、出産による娘の生死と最後の主人公の生死のどちらを選択する際の作者の優しさにほっとしました。しばらく雫井ワールドに居ます。

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2023年01月07日

Posted by ブクログ

本格的に劇場型捜査が始まった下巻。
犯人が見え隠れするも一筋縄ではいかない場面にモヤモヤしながらも、展開が気になってサクサク読めた。

最初は協力的だったテレビ局も捜査が進展しない状況に不満を募らせ、視聴者からの批判も相次ぐ。そこに自分や組織の保身しか考えていない上司からの圧力や妨害もあり、巻島がまた潰れてしまうのではないかと不安が生じたが、6年前とは違う踏ん張りを見せる!
己の欲望から暴走する年下上司をスパッと黙らせる巻島と、津田長の言葉はよかった。

犯人に繋がるきっかけはちょっと拍子抜けしたけれど、後半はさらに騒動が1つ増えて盛りだくさんで、前半にも少し登場した小川かつおが再び活躍。実際に部下にいたら大変そうだけど憎めないのもなんかわかる。小川刑事の場面だけはクスッと笑えてしまう感じで、個人的には好きなキャラ。

最後、6年前の事件から巻島が抱えてきた想いが全開に表現された場面は感動した。

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2022年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

巻島史彦
神奈川県警の警視。ワシと出会ったその年、県警本部捜査一課の特殊犯係に戻ってきていた。四十五歳にして警視に昇進し、港北署の次長として主に掲示部門の統括管理的な職務経験を積んだ上で古巣に復帰。若手時代から刑事に見えない刑事。→神奈川県警足柄署特別捜査官。→神奈川県警刑事総務課付特別捜査官。川崎男児連続殺人事件「バッドマン」の担当。

ワシ
健児少年の誘拐犯。幼児誘拐及び殺害と死体遺棄。

いずみ
巻島の娘。

園子
巻島の妻。

本田明宏
神奈川県警本部捜査一課特殊犯係係長。→神奈川県警刑事特別捜査隊隊長。「ワシ」事件当時の巻島部下であり、「バッドマン」事件においても信頼している数少ない部下の一人。

桜川志津雄
町田にあるイッパツヤというディスカウントショップの社長。孫が誘拐された。

藤原
捜査一課長。

曾根要介
神奈川県警刑事部長。東大法学部卒のキャリア組。三十代の頃は兵庫県警で捜査四課長を務め、広域暴力団の抗争の鎮静化に成功。あの事件後、北海道警察に転任。→神奈川県警本部長。警視監。

桜川健児
誘拐された少年。

家森
県警本部の刑事総務課長。

桜川麻美
健児の母。

三船
警視庁の課長。

森下
警視庁の部長。

秋本
特殊犯係の係長。

後藤
警視庁の管理官。

小坂井
新宿署長。元捜査一課。

桜川夕起也
健児の父。

若宮
理事官。

村瀬次文
捜査一課特殊犯係の中堅捜査員。→六年前の桜川健児少年殺害事件の専従捜査員として「ワシ」を追っている。

長谷川
参事官。先々代の捜査一課長。

川野丈弘
いずみの夫。虎ノ門の石油会社に勤めている。

大日新聞の記者

新都新聞の記者

早津名奈
ミヤコテレビ「ニュースナイトアイズ」の女性アナウンサー。一連の事件の犯人を『最低の人間』と感情的に言い捨てたため、名奈の子供を狙うような声明文を送りつけられる。ショックから番組を休養した。

バッドマン
川崎男児連続殺人事件の犯人と見られる。

小川かつお
神奈川県警の平刑事。巡査長。チョンボ小川。ナンパを誘拐犯の接触と誤認し、ワシを取り逃がした。当時、港北署の刑事課に配属されて二年目。マイペース型と言われながらも生まれ持ったツキがある。→同県警特別捜査隊隊員。

戸部
捜査一課の巡査部長。

岩本
神奈川県警刑事部長。

植草壮一郎
神奈川県警刑事総務課長。市ヶ谷大学法学出のキャキア組。曾根の甥。大学時代に片思いだった未央子に執着し、捜査情報を流す。警視。

斉藤剛
川崎男児連続殺人事件の一件目の被害者。五歳。

桐生翔太
川崎男児連続殺人事件の二件目の被害者。六歳。

黒崎道彦
川崎男児連続殺人事件の三件目の被害者。七歳。

小向音樹
川崎男児連続殺人事件の四件目の被害者。六歳。

座間
「ニュースナイトアイズ」のプロデューサー。

児玉
一連の川崎事件のニュースを担当しているデスク。

韮沢五郎
「ニュースナイトアイズ」を十年以上の長寿番組に育て上げたキャスター。

迫田和範
元大阪府警捜査一課長。「浪速のコロンボ」といわれた名物刑事。十年ほど前に引退し、現在はニュースやワイドショーなどのコメンテーターや公園活動などを行っている。「ニュースナイトアイズ」後に「ニュースライブ」に出演。

杉村未央子
第一テレビ「ニュースライブ」のアナウンサー。植草の大学時代の同級生。巻島の出演により視聴率を伸ばす裏番組「ニュースナイトアイズ」に食われる形となった番組の劣勢を挽回するため、植草の捜査情報のリークに頼る。

井筒孝典
「ニュースライブ」のメインキャスター。

一平
いずみの息子。

津田良仁
神奈川県警足柄署盗犯一係主任。巡査部長。通称「津田長」。足柄署に飛ばされた巻島をそれとなく諭し、精神的に支える。特別捜査官となった巻島の求めに応じ、県警本部へ行く。

富岡
津田が新米で川崎の交番勤めをしていた頃、津田の上司だった昔気質の警察官を刺し殺した。服役中に自分の女に宛てた手紙にも反省の色はなく、仮出所して間もなくその女を殺した。

斉藤明臣
斉藤剛の祖父。

徹子
斉藤剛の祖母。

達夫
斉藤剛の父。

恭香
斉藤剛の母。

桐生真砂子
桐生翔太の母。

藤吉稔
捜査一課の管理官。

中畑忠司
捜査一課係長。

西脇辰則
文書鑑定に精通している科学捜査研究所の専門官。

有賀吉成

門馬厚
新聞記者上がりのジャーナリスト。

蓑田

大内

山川
記者。

舟橋
鶴見署の鑑識課員。

市川
刑事特別捜査隊。

野々上充

速水恒夫

清水

清野
瀬谷署の刑事課で総務的な仕事をしている内勤の警察官。

稲垣

田坂

白沢

浦西景一


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2025年11月18日

Posted by ブクログ

思っていた展開とは違ってちょっとびっくり。
植草はどうしようもないなあと苦笑いしながら読んだ。続編もあるようなので読んでみようかな。

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2025年08月01日

Posted by ブクログ

やはりテンポ感が気になってしまったが、まぁこれはこれで。
本編内容とはあまり関係のない身内を嵌める部分が自分的には一番のクライマックス。
テレビを使った公開捜査がもっと核心に迫る演出だったらよかった。

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

上に続く展開。様々な人の思惑が重なり、最後へと向かっていく展開は映画のようで面白かった。犯人を捕まえる展開は意外性はそこまでなく、淡々と読み進められた。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。先が気になって一気に読んでしまった。最後その人から刺されんでも,という気もするが,映像には向いてるかなと思う。映画観たい~

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

劇場型捜査に犯人から応答あり。その情報を個人的な理由で、ライバル放送局にリークするキャリアの植草課長。捜査から外れることになるが、もうちょっとお仕置きして欲しかった。捜査員五百人を注ぎ込んだローラー作戦によって、ついに炙り出される犯人。面白かった。

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

犯行内容の酷さや手紙の傲慢さと比較して犯人逮捕の呆気なさは拍子抜けかな。
ニュース番組を使った公開捜査というアイデアは面白いものの、なかなか捜査が進展しない中でお馬鹿ちゃんの植草がいつどのようにして懲らしめられるのかの流れに頁数を使い過ぎて中弛みが酷かったので、この部分を無しにして一巻にまとめるべきだったんじゃないかな。
でも、槙島というキャラクターは興味深いので、シリーズぜんぶ読むことになりそうです。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

捜査の展開は悪くなかったけど、蓋を開けてみると犯行に至った背景が思いの外語られなかった。おそらく主人公である巻島の、過去との向き合い方を強く打ち出すためだったのかなと思う。ただそのせいで、途中の投書のやりとりや、無節操な裏番のキャスター、警察OBタレントの行動などなど、周辺人物が何を目的にしていたのかご想像にお任せのまま、宙ぶらりんで終わってしまった感がある。

なので想像するに、犯人といい昔の女を追いかける男といい、劇場型犯罪という大きな舞台装置に、ただ他人の気を引きたいという、人のもっている本性を投影させたかったのではないだろうか。
本当に必要なことだけを、寡黙に泥臭くやり続ける。巻島を通して学んだことは、そんな重々しい生き方の多難さだ。どれくらいそこに価値を見出せるか。SNSの時代だからこそなお一層考えるべきことだと思う。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2006年(第2回)。7位。
バッドマン(犯人)からの手紙が届くようになる。6年前の誘拐殺人の容疑者は自殺する。ある日手紙が届かなくなり、高速道路あたり?で発見される。投函する前に風でとばされたらしい。巻島は小心な犯人像を思う。
他局に情報をリークしているやつがいる、と、わなを仕掛ける。植草、ひっかかる。だせー。
やっぱり孫が誘拐される。バッドマン住んでる地域が絞られ、掌紋をとりに警官が動員される。犯人が特定されたのは、ある警官のほんの機転のおしゃべりからだった。
なんか、都合よく解決した感ありの劇場型捜査。映像にするともりあがるのかなぁ。

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2022年11月29日

Posted by ブクログ

植草の気持ち悪さが際立ち、バッドマンの存在感が徐々に薄れていってしまった。ワシとの疑いがある有賀も突然出てきたら死んでしまったりして、いっぺんに詰め込みすぎて全体としても尻すぼみな感が否めない。

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2019年05月04日

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