雫井脩介のレビュー一覧

  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還
    著者のビジネスマンとしてのキャリアは知らないが、かなりリアルにコンサル業界や企業の取締役会の内側が描かれていると思う。会社名や商品名も「実在していそう」な絶妙なところを突いている。もちろんリアルなだけではなく、フィクションとしての楽しませてくれるところもある。

    3話収められているが、第2話はコンサ...続きを読む
  • 検察側の罪人(上)
    「正義とはなにか?」

    正義なんてエゴの塊だと同僚が言う、
    法のもとで自分の信じた道を突き進むそれが正しいと答える。



    複雑な検察・弁護という立場を分かりやすく説明しており、状況がわかりやすい。また様々な立場の登場人物が現れ、その立場においての見方が考えさせられる。

    今回、映画と本を読んだが、...続きを読む
  • 引き抜き屋 1 鹿子小穂の冒険
    ヘッドハンターとしての心得を読み取れる。キャンディデイトの本音をうまく引き出すこと、クライアントのニーズの裏を汲み取ること、情報の結節点として自在に動けるように闊達に活動すること、人の評価には、それぞれの側面があり、複眼的観測ができるようにレファレンスのとり方を工夫することなど。人と人との間にどうい...続きを読む
  • 引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険
    主人公、鹿子小穂はアウトドア用品メーカーの創業者の娘で、商品開発本部を統括する取締役だが、外部からヘッドハンティングで入社した大槻常務と経営戦略で対立。保守的で挑戦を望まない経営に固執する小穂の姿を見て、会社と小穂自身の将来を危惧した父親は、外の世界で修行してくるようにと小穂に退社を迫る。そして小穂...続きを読む
  • 検察側の罪人(下)
    強引な部分も多々ありましたが下巻はイッキ読み。
    読後感はよくないけど納得のラストかな。
    映画のほうも機会があれば観てみたい。
  • 検察側の罪人(下)
    上巻読み終わって、正直これが映画化って脚本不足なんだなぁと思いました。今読み終わって、なぜ罪を犯してまでしなければならなかったかという回収に感想ががらりと変わりました。こうなることがわかってたんだと。弁護士さんの号泣にもらい泣き。沖野さんが見る最後の善と悪のコントラストが秀逸。内容に対して言葉違いか...続きを読む
  • 検察側の罪人(下)
    なかなか評価が難しい
    最上よりも沖野に感情移入
    最上の立場にたっても果たして同じ行動を取るとは思えない
    映画は意味不明だったので小説の方が楽しめる
  • つばさものがたり
    現実とファンタジーがちょうど良い感じで混ざり合っていて、暖かいお話でした。
    お父さんの夢を叶えるためにパティシエになった小麦さん。病気で苦しいのを必死に隠して、厳しいことを言われながら頑張っている姿は、苦しくて読むのがつらい時もありましたが、小麦さんのまわりの人たちがすごく暖かくて良い人ばかりで、そ...続きを読む
  • 検察側の罪人(下)
    下巻は一気読み。読み始めたら続きが気になって何も手に付かず。しかし、読後感はモヤモヤッとする。法を犯してまでの正義の結末は仕方ないといえば仕方ないのだが。松倉はやっぱり嫌な奴。映画も見てみたいです。
  • 検察側の罪人(上)
    映画は見ていない。ベテランのエリート検事が自分の正義の為に壊れていく様が描かれていてチョット怖い。下巻をすぐに読み始めよう。
  • 犯人に告ぐ2 (下) 闇の蜃気楼
    警察の上手を行く犯人の手法が鮮やか。つい犯人側に立って、上手くいくことを期待してしまった。しかし、更にその上を行く警察がお見事。続編も期待したい。
  • 引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険
    始まりのテンポはスローだったが、ヘッドハントという仕事に流れが乗り始めてからどんどん惹きつけられていった。普段関わりのない仕事だけに興味深い。お互いのニーズをじっくり見極めていく…人間同士を繋ぐ仕事って奥深いものだとジャンルは違えど感じた。
  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還
    キャラクターの個性がはっきりしていてテンポよく進む。上手くいく案件ばかりではない所も面白い。畔田とのズレも愛嬌か。アウトドアも奥が深くて面白い世界。
  • 犯人に告ぐ2 (上) 闇の蜃気楼

    こっちは期待通り犯人側の視点もいっぱい入っていて面白かった。この就職氷河期時代だったら、こうやって道を踏み外す人がいるっていうのも理解できてしまうなって思う。
    ついつい知樹のほうに感情移入して応援してしまった。
    そしていさおのダメっぷりが相変わらずでいい味出してるw 最後の、後輩がいさおと逆の選択...続きを読む
  • ビター・ブラッド
    この作家の本が読みたくて買った小説

    「火の粉」が良かったので他の作品もよんでみたかった。

    事件解決と親子関係の内容だった。

    この本を買った後でこの作品について調べてみたが、コメディー風だとか、内容が軽いだとか、そんな感想が多かったので、買ったけど読もうか迷った。

    読んでみたら自分には読みやす...続きを読む
  • 仮面同窓会
    高校の同窓会で再会した洋輔ら4人は、旧交を温め合ううちに、かつての体罰教師への仕返しを思いつく。
    計画通り、拉致し置き去りにするも、教師はなぜか別の場所で溺死体で発見された。

    面白かった!!
    途中、中だるみもするが、ラストはびっくり!
    現在、放送されているドラマはどのように収束させるのか、楽しみ。...続きを読む
  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還
    小穂の成長を感じられるお話で清々しいものでした。同僚の左右田などのお話が2つ挟まれており、面白くないことはありませんが、彼らの印象が悪いまま終わり人間性の紹介も中途半端な感じを受けました。もうちょっとそれぞれの深いお話が読めたらよかったです。
  • 虚貌(下)
    上巻の勢いから一気読み。ミステリーのトリックとしてはチョット反則だけど、それを差し引いても十分面白かった。前半の容疑者から後半の容疑者への転換はお見事。
    ただ、最後の「俺はやってない」の台詞が意味不明。3兄弟が真犯人かもって曖昧さを残したかったのか?
  • 検察側の罪人(上)

    予想と違う展開に驚き。

    映画は見ていないが、テレビの予告編を見ていると若手の検察官が一線を越えて、容疑者の証拠をねつ造するのかと思っていたが・・・。
    結末は、何故そこまでやってしまったのかという同情の気持ちでいっぱいになった。
    映像(DVD)で見直したい。
  • 犯人に告ぐ2 (上) 闇の蜃気楼
    劇場型捜査が痛烈だった『バットマン事件』から半年、新たな前代未聞の事件が勃発。日本犯罪史上類を見ない誘拐事件に立ち向かう巻島特別捜査官の活躍を描く警察小説シリーズ第2弾。
    今も新たな手口で被害が続出する振り込め詐欺。上巻では、その特殊詐偽の加害者側の視点が中心なので、何故人は騙されるのかがよく分かる...続きを読む