あらすじ
人が人を裁くとは? 雫井ミステリーの最高傑作
蒲田の老夫婦刺殺事件の容疑者の中に、時効事件の重要参考人・松倉の
名前を見つけた最上検事は、今度こそ法の裁きを受けさせるべく松倉を追い込んでいく。
最上に心酔する若手検事の沖野は厳しい尋問で松倉を締め上げるが、
最上の強引なやり方に疑問を抱くようになる。
正義のあり方を根本から問う、雫井ミステリー最高傑作!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
警察組織が、裏で画策する話は今まで沢山読みましたが、検察は初めてでしたので新鮮でした。
検察の仕事をよく知らなかったのでとても興味深かったです。自白ではなく状況証拠を積み上げてなんとか立件しようとする執念、冤罪を作り上げることができる権力がとても恐ろしかったです。
Posted by ブクログ
雫井修介さんの著作は今までもかなり読んできたけど、これはその中でも本当に面白い。時間を忘れて読んでしまった。上巻を読んですぐに下巻に手を伸ばしてしまうくらい、次の展開が気になって気になって。映画にもなったくらいなので、かなり面白いだろうと思っていたけど、思っていた以上の面白さ。
Posted by ブクログ
上巻の割と序盤で、あっこれは!と思いながら下巻まで読みました。予想通りではあったけど上下巻で構成されて長いお話でしたが読み応えありました
Posted by ブクログ
とても面白く、興味のひかれる内容でした。
検事と警察のやりとり他、会話等が興味深いです。
早く先を読みたくてたまりませんでした。途中、先が見えてつまんない…と思ってましたが、まさかのことになり、楽しみました。
Posted by ブクログ
久しぶりの王道な警察(検察)もの!!
上巻ほぼ一気読み。
これからどうなっていくのか・・・
下巻を読むのがコワイけど、早速読んじゃおう。
電車の映画の広告で見て、読んでみた!!
役者さんは誰だったのかなw
Posted by ブクログ
どんどん理性が壊れていって…
とうとう一線を越えましたね。
最上さんの気持ちは分からない訳ではないけれど、さすがにちょっと理解できないかも。
物語としては面白いですが。
とりあえず下巻へ…
Posted by ブクログ
ストーリー展開は面白いが、、、
そこまで、最上に同情できず、、、
丹野の自殺が、最上の狂気の沙汰のキッカケなんて、あまりに自己中すぎるだろ、、、
若干引いたまま、下巻へ
Posted by ブクログ
映画を見ずに初見で読んでいます。
抜群に面白いです。
少しずつ崩れていく検察の様子がちょうど良い。
極端な話はなく、全部があり得る範囲で少しずつ動くところがいい。
心情の描写もお見事。
今年1番の面白いです。
早速下巻を読みます。
Posted by ブクログ
映画かされているのでキャストを想像しながら読んだ、、上巻は少し退屈な場面もあったけど警察、検察との関係や、裁判までの流れなどとても興味深く知ることが多かった。結末への期待が下巻へ続く。
Posted by ブクログ
「正義とはなにか?」
正義なんてエゴの塊だと同僚が言う、
法のもとで自分の信じた道を突き進むそれが正しいと答える。
複雑な検察・弁護という立場を分かりやすく説明しており、状況がわかりやすい。また様々な立場の登場人物が現れ、その立場においての見方が考えさせられる。
今回、映画と本を読んだが、長い小説をよく読む人は本を苦手な人は映画でもいい。(映画も忠実に再現しておりわかりやすかった。)
是非、同職業の方がに読んでほしい。あと分かってるよが口癖の人
予想と違う展開に驚き。
映画は見ていないが、テレビの予告編を見ていると若手の検察官が一線を越えて、容疑者の証拠をねつ造するのかと思っていたが・・・。
結末は、何故そこまでやってしまったのかという同情の気持ちでいっぱいになった。
映像(DVD)で見直したい。
Posted by ブクログ
最上毅
東京地検の検事。
沖野啓一郎
司法制度改革によって始まった法科大学院を経ての新司法試験に合格した事実上の第一期。最上の部下である新人検事。
前川直之
弁護士。最上が学んだ市ヶ谷大学法学部の同期で、同じ北海道出身。同じ学生寮「北豊寮」に住んでいた。最上より一つ年上。月島に小さな事務所を構えて、民事・刑事問わず細々とした仕事を請け負っている。いわゆる街弁。胃癌で胃を半摘した。
久住理恵
最上たちが世話になった「北豊寮」のおかみさん。
久住義晴の妻。癌を患い、死去するが、最上は葬儀には行かなかった。
久住義晴
東京都文京区根津にある「北豊寮」の管理人。かつて寮を所有する会社に勤めていたが、作業中の事故で身体を痛めてリタイアし、寮の管理人となった。二年前に他界。
久住由季
久住義晴・理恵夫妻の一人娘。最上が寮生活を送っていた頃、勉強をよく見ていた。最上が卒業して四年後に殺された。二十三年前、当時中学二年生。
水野比佐夫
「北豊寮」の先輩。通信社の政治記者から、週刊誌の契約記者になった。
末入麻里
沖野の同期の東京地検・検事。去年刑事部に配属され、四月に公判部に移った。
三木高弘
沖野の同期の東京地検・検事。去年刑事部に配属され、四月に公判部に移った。
栗本政彦
沖野の同期の東京地検・検事。公安部に所属。
橘沙穂
沖野と一緒に仕事をする立会事務官。沖野より三つ若い。優秀な事務官で、沖野は信頼を寄せる。
諏訪部利成
美術品や宝飾品から拳銃まで、闇社会の取引に関わっているブローカー。最上に依頼され、拳銃マカロフを手配する。
北島孝三
女性関係のトラブルで、嫉妬に駆られ、一方の男に暴行を働いた。
中崎真一
北島の共犯者。個人的に金銭を巡るトラブルで被害者に恨みを持っていた。
小池孝昭
弁護士。大学時代の友人。
丹野和樹
大学時代の友人。元弁護士。与党・立政党より立候補し代議士に転身。立政党の大物政治家・高島進の娘婿。闇献金疑惑事件で追い込まれ、自殺する。妻・尚子との間に中学生の息子・正がいる。
高島進
立政党の大物政治家。次期首相候補の筆頭。
最上朱美
最上の妻。韓流ドラマのファンで、よく韓国に旅行へ行く。
最上奈々子
一人娘、女子大生。名古屋の高校を卒業後、東京の女子大の大学生となる。
長浜光典
最上の相棒の事務官。三十代半ば。
青戸公成
警視庁刑事部捜査一課七係の係長。警部。
都築和直
七十四歳。大田区蒲田六郷の自宅室内で刺殺された被害者。アパートや貸家を持っており、家賃は手渡しでもらっていた。何人かの知り合いに金を貸しをしていた。
都築晃子
七十二歳。夫とともに、縁側に面した廊下で刺殺された被害者。
原田清子
都築晃子の妹。刺殺された夫婦の第一発見者。姉とは週に一度ほどは電話でやり取りをし、月に一度くらい会っていた。川崎大師に住む。
林
蒲田署署長。
北野
蒲田署副署長。
山瀬
蒲田署刑事課長。
松井
警視庁捜査一課長。
田名部
警視庁刑事部捜査一課、管理官。二十三年前、女子中学生絞殺事件の捜査を担当していた。
脇坂達也
東京地検の最上の上司。刑事部の副部長。
松倉重生
老夫婦刺殺事件の容疑者。六十三歳。二十三年前に起きた女子中学生殺人事件で、真犯人に一番近い男と目されたものの、決め手の証拠がなく、逮捕を見送られた。リサイクルショップでアルバイトをしている。
稲見
二十三年前の事件当時、学生住人四人のうちの一人。四年生で就職活動のために残っていたが、当日は風邪で寝込んでいた。
高田憲市
二十三年前の事件当時、「北豊寮」の二階の二〇三号室(久住由季の部屋の真上にあたる)に住んでいた人物。板金工場に勤める四十代の男。松倉重生の勤め先の同僚。松倉はよく高田の部屋に遊びに来ていた。
大橋
二十三年前の事件当時、「北豊寮」の二階の二〇二号室に住んでいた。
谷川
二十三年前の事件当時、「北豊寮」の二階の二〇七号室に住んでいた。
柏村
松倉が場外馬券売り場で知り合った友人。湯島に住む八十歳の独居老人。
小杉祐吉
窃盗や障害の前科がある。
宮島
関口
内藤
片山
和田
森崎
警部補。大田区蒲田で起きた老夫婦刺殺事件の松倉重生容疑者の取調担当。
入江圭三
大井競馬場で会う都築和直の競馬仲間の一人。
弓岡嗣郎
五十八歳。刺殺された都築和直の競馬仲間の一人板前だそこそこ繁盛したた店に雇われていたが、競馬中継が始まると仕事をほったらかすてしまうためクビになった。
尾野治子
七十代後半の老婦人。
加納
当番弁護士。六十歳。司法修習は最上の九期上。検事は十年前に辞めている。
矢口昌広
弓岡嗣郎と見られる相手として焼き鳥屋で飲んだ人物。三十八歳。手癖が悪く、窃盗の前科があり、今回も置き引きの現行犯で捕まった。
最上清二
叔父。七十七歳。叔母はすでに他界し、最上毅と同年代の息子は埼玉で所帯を持っているため、小田原に一人で住んでいる。最上毅が「キャンプ」と偽って、車やシャベルなどを借りる。最上義一の弟。
最上義一
最上毅の父。妻が他界した後は札幌の老人ホームに入り、札幌に住む弟夫婦が面倒を見ている。
岡田
弓岡の競馬仲間。
Posted by ブクログ
初読みの作家さんと言うのもあり、最初は中々読み進められませんでしたが、徐々に文体に慣れてくるとどんどん引き込まれていき、頁を捲る手が止まりませんでした。大変面白く読めて、下巻が気になります。
Posted by ブクログ
やはり犯人が分かっている上でのストーリー。前半は面白みに欠けるんだけど、後半から加速して面白くなる。検察、警察、警視庁などの棲み分けが理解できるのが読んでいて興味深い。犯人に仕立てたい相手には深い怨恨があるからとはいえ、事件の捏造を考えるだなんて、理解に苦しむなー。それとももっと大きな出来事が隠されているのか?!
捏造といえば、冤罪になった「袴田事件」を思い出させる。あれは証拠の捏造だったか。とりあえず引き続き下巻を読みます。
Posted by ブクログ
一度仮説を立てると、その仮説が正しくあれと望み、事実を捻じ曲げてまでもその仮説にしがみつくの人間の性だと思う。ばかであればあるほど。
だからこそ、私情を仕事に持ち込まない。その意味がよくわかった
Posted by ブクログ
前半は正直読みにくくて時間がかかりました。
タイトルからいつて検察側でなにか起こるなという期待はあったもののいつ?と待ち遠しくなる感じ。でも後半はぐいぐい進んでいったのでこのまま後編も進んでくれることを期待したいです。
Posted by ブクログ
古本屋で目についたから買った一冊。
上下の2冊の本だが、なんとなく一冊で終わる話じゃないかね?どう話が進めば2冊目に行くんだろうと思いつつ読み進めた。
本の裏表紙に互いの正義と書いてあるが、犯罪を犯してまで、罪を人に擦りつけてる時点でもう正義ではないような気もする。
裏表紙のあらすじに慟哭のラストと書いてある。
どの様なラストになるか下巻が楽しみになる小説でした。
Posted by ブクログ
あらすじは理解していた。過去に因縁のある被疑者・松倉に対して一度は犯罪立証を諦めるが、友人である政治家の自殺が起因し超えてはならない一線を踏み越えた検事・最上毅。今後下巻では若手検事・沖野との対立も明確になっていくのであるが最上が踏み越えた一線が今後の展開にどう影響していくのか、最上はどのように松倉を陥れようとするのか、下巻が楽しみである
Posted by ブクログ
映画のキャストをチェックしてから読み始めたけど、キムタクこんな役やるんだ〜って感じ。
由季のために自分のためにどうしても松倉に罪を着せたい最上と最上の期待に?応えたくて心をなくしながら松倉を詰める沖野…
重いわあ…
最上のした事は許されないことだけど、下巻で最上も沖野も、報われるといいな
反省する機会と立ち直る機会が、あればいいな
Posted by ブクログ
映画化された作品ということで、脳内ではキャストの方々が動いていました。
沖野が人権意識を手放してガンガン取り調べをするところが辛いです。(脳内の二宮さんは、鬼気迫る演技をされていました。)最上の掌の上にいるとも知らずに……。
もし、弓岡が犯人だと示す証拠が見つかったとしたら、松倉にはどうやって対峙するのでしょうか。名誉毀損で訴えられることもあるのでしょうか。
拘留期間の延長、逮捕の仕方など、見たくはなかった部分を見てしまったな、という印象です。
下巻は最上vs沖野という構図になるのでしょうか。最上こそ裁かれてほしいのですが……。
Posted by ブクログ
面白かった
キムタク×ニノの映画原作
映画も見ましたが、こちらは「正義」のあり方を問う作品となっています。
上巻では
蒲田の老夫婦殺人事件の容疑者として、過去の殺人事件の容疑者だった松倉の名前が上がります。
しかし、過去の殺人事件はすでに時効。
この過去の殺人事件の被害者を知る最上検事は今度こそ法の裁きを受けさせるべく、若手検事の沖野を使って松倉を追い込んでいきます。
沖野の厳しい尋問で、過去の殺人事件を吐露した松倉
しかし、蒲田の事件については完全否定します。
物証もないまま、なんとか、松倉を蒲田の事件の犯人として死刑にしたい最上
そんな最上の強引のやり方に疑問を持ち始めた沖野
そんな中、蒲田の老夫婦殺人事件の真犯人と思われる人物が浮上します。
そして、最上はその人物にアクセスして、事件の凶器を手に入れるとともに、その人物を殺害することに
最上の正義は、時効だろうが殺人を犯した人物には裁きをということだと思います。
松倉には冤罪とはいえ、別件での裁きを
蒲田の真犯人には自らの裁きを
その正義は貫けるのか..
下巻ではどうなるっていうところです
Posted by ブクログ
あなたの大事な人が殺されて犯人が不起訴処分で刑を問われなかったらどんな思いですか?
検察として働く最上が殺人の容疑で重要参考人の男・・・
忘れもしない不起訴処分で悠々自適に暮らしていた男だった
お前を法で裁く!と意気込む最上
取り調べているうちに男は犯人ではないことに気づく後輩の沖野
そして真犯人が現れそれに対し最上がとった行動とは?
Posted by ブクログ
映画のキャストを思い浮かべながら読んでたら、へー、最上さん。。
まさかこういう展開とは意外でした。
ストーリーとしてはちょっと強引な気がするけど、、下巻に期待です。
Posted by ブクログ
映画化とそのっキャスティングで話題となったので手に取りました。検察側の罪人になるきっかけで感情移入しづらく、やや飛躍しすぎる面があり、ちょっとついていけなかったです。この罪人が下巻でどのようになるのか、ミステリーの要素はたのしみです。