雫井脩介のレビュー一覧

  • クロコダイル・ティアーズ
    面白かった!前半は少し飽きがくる感じだったが中盤からはどっぷり小説に取り込まれてしまった。ただ、最後の女将の振り返りシーンはもう少し短くても良いんじゃないかなぁ
  • 犯人に告ぐ 上
    上下巻の刑事物なので、読むのに根気がいるかなと思いましたが、どんどん読み進められました。

    劇場型捜査の今後の展開が気になります。合わせて、植草の恋の駆け引きもどうなるのか。この話にどう関係してくるのか。気になります。

    他の人のレビューを読みたいけれど、下巻の内容も併せて買いてある方もいるのでガマ...続きを読む
  • 霧をはらう
    70不可能と思われた勝利に執念を持って取り組む貧乏弁護士と権威との戦い。面白く読んだが、謎解きが最終盤の数ページでそれまでの伏線も余り感じられなく、ちょっと肩透かしの感じ。でも次の裁判の行方も読んでみたい。
  • 検察側の罪人(下)
    例え罪を犯したとしても、なぜか最上さんを責める気にはなれず、ただ胸に敗北感が残る物語でした。
    最後の咆哮が辛かったです。
  • 犯人に告ぐ 上
    刑事の使命感と家族の危機、県警と警視庁の縄張り争い、本部と現場のズレ、誘拐犯による引回し、被害者家族の危機と捜査官の危機意識のズレ、マスコミの揚げ足取りのような追求、いくつものリスクが積み重なるように捜査は悲劇的に終わる。この刑事が連続小児殺人事件の操作が任されることになっていく前編。
  • 犯人に告ぐ 下
    上巻で重苦しさがどうリベンジされていくのか、そして「ワシ」の影がどう関わってくるのか、警察内部の身勝手な動き、マスコミの危うさもあいまって、一気に読みました。
    生死に関わっていきることの重さ、生き様も感じられました。
  • 火の粉
    自分が裁判で無罪判決した男が隣に引っ越してきた!どんなことがおきても家族よりも武内側にいる俊郎の思考が何よりおかしい。別荘での事件後も持ち前の明るさで家長気取るあたり異常者。弁護士なんてなれっこないww
  • 望み
    「あなたには家族をもつことで得られる幸せをたくさん感じて欲しかった。

    でもそんな幸せ、あなた十分味わったじゃない。

    これからは、人並みの幸せは他の人に譲って、身を低くして生きていきなさい。

    あなたが支えてあげれば彼はきっと立ち直ってくれる。」

    たとえ息子が犯罪者であったとしても、
    生きて帰っ...続きを読む
  • 望み
    自分の息子は加害者なのか、被害者なのか。
    父、母、雅(娘)のそれぞれの立場や気持ちの変化がリアル。
    どちらであったとしても、望みなき望み。
    一気に読めるが読み終わったあとは何とも言えない感情。
  • 火の粉
    最初は読み進めるのが辛かった。殺人、介護と暗い感じ。だんだん面白くなった。真犯人は実は違うのかと思ったり。緻密な展開に感心。
  • 犯人に告ぐ 下
    人生で取り返しのつかないと思うような失敗することってありますよね。謝罪の念を持って生きて、自分のためではなく相手に伝わる時期にしっかりと謝罪する。別の作品も読んでみます。
  • 望み
    行方不明になった息子が加害者であることを望む母と被害者であることを望む父のそれぞれの心情が複雑だった。

    被害者であることを望むということは、家族の未来にとっては望ましいことであっても息子を殺すことと同じであり、かといって加害者だったら家族の未来はとても暗いもので、どちらの感情も分かり、辛い内容だっ...続きを読む
  • ビター・ブラッド
    文庫本で少し分厚いのですが一気に読めます。とにかく面白い。雫井さんの作品の中でもオススメの一冊になりました。親子で事件解決していく感じもその父親のキャラクターの濃さなんかも読みながらニヤニヤしてしまうくらい、頭の中で生き生きと動いていました。息子の親父に対する心の動きなども読んでいて楽しめました。読...続きを読む
  • 犯人に告ぐ : 3 紅の影 下
    さて、下巻。
    ようやく明らかになるワイズマンの計画。上巻でちょこっと出て来ていた捜査一課が犯した禁忌に付け込まれる。
    若宮って組織を束ねる課長としては共感できるタイプだったので、いささか気の毒、その後の姿はかなり残念。

    一気に読ませる作者の筆力は流石だが、秋本の二転三転や淡野の不用意な行動などここ...続きを読む
  • クロコダイル・ティアーズ
    うん、スゴイ良かったです。
    人間の心理を巧みに描写して、ずっと読者のことも疑心暗鬼にさせるこの作風は、初めてだったので、とても新鮮でした。
  • 霧をはらう
    やり切れない。

    点滴に混入されたインスリンにより二人の幼子が死亡する。
    逮捕されたのは同室で生き残った女児の母親だった。

    悪人には思えないが、鈍重で掴み処がない母親の言動に疑いの気持ちが強くなる。

    犯人は彼女なのか、もしくは別の人物なのか。
    遅々として進まない展開に苛立ちながらも真実を知りたい...続きを読む
  • 仮面同窓会
    冒頭は視点や時代の切り替わりが頻繁に起こり、物語に付いていくのに苦戦した。

    しかし、疑問が提示されてから、結末が気になって読み進めることができた。

    仮面を被っているのは、、、
  • 霧をはらう
    野々花には苛立ちしか感じなかった。

    だから、どうせならもう反転して、本当は無実じやない野々花が最後の最後にほくそ笑むって終わりにしてほしかったな。

    その不気味な笑顔を見て由唯は家を出る。
    その後検事になった由唯が母の罪を暴く。

    なんてのを書いて欲しいかも^^;
  • 引き抜き屋 1 鹿子小穂の冒険
    雫井さんの新境地!と言われた本作。
    ヘッドハンターの話は確かに新鮮でエグゼクティブは自分には縁がない世界だけど、いろいろ知れて興味深く読めた。
    ラストは胸熱でした。
  • 犯罪小説家 <新装版>
    ネットの自殺サイトが話題になった時代の作品なのかな?掲示板の雰囲気とかが懐かしい。
    想定していたより殺人数が少なかったのと、最後の件はやはり処罰できなかったんだろうなあ。
    奇才がすぎるのと、作家が付き合いすぎの感じはしたけれど、そこに現実感出すと小説にならんものなあ