『火の粉』で裁判官の葛藤を、『検察側の罪人』で検事の正義を描いた
雫井脩介が問う、弁護士の信念とは? 作家デビュー20周年を迎えた著者の渾身作!
病院で起きた点滴死傷事件。
入院中の4人の幼い子どもたちにインスリンが混入され、2人が殺された。
逮捕されたのは、生き残った女児の母親。
人権派の大物弁護士らと共に、若手弁護士の伊豆原は勝算のない裁判に挑む!
Posted by ブクログ 2022年03月29日
小南由惟(高3)、紗奈(小6)は母子家庭の姉妹。紗奈は腎炎で長いこと小児病棟に入院している。同室には様々な病で長期入院している子供たちがいる。紗奈の母野々花はほぼ泊まり込みで献身的に看病している。他の子のお母さんたちも同様の生活。ただ野々花は少々変わっているところがあり、病院の治療(特に薬)に懐疑的...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月17日
やり切れない。
点滴に混入されたインスリンにより二人の幼子が死亡する。
逮捕されたのは同室で生き残った女児の母親だった。
悪人には思えないが、鈍重で掴み処がない母親の言動に疑いの気持ちが強くなる。
犯人は彼女なのか、もしくは別の人物なのか。
遅々として進まない展開に苛立ちながらも真実を知りたい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月14日
冒頭の事件が起こるまでの病室のところでは野々花の言動や行動にこういう人まじで苦手だなーっと思いながら読んだ。
野々花は無実だとは思うけど真犯人の予想もつかないしどうなるんだろうってイッキ読みでした。
真相については正直ちょっと強引では?とも思ったけど全体を通して読み応えもあり面白かった。
野々花さん...続きを読む