雫井脩介のレビュー一覧

  • 検察側の罪人(下)

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     蒲田で起こった老夫婦刺殺事件の容疑者のひとりの名前を見て、検事の最上は強く記憶を刺激された。最上が学生時代にお世話になった寮の管理人の娘が殺された事件で重要参考人となりながらも、逮捕されることのなかった男だったからだ。この男は裁かれなければならない、と怒りを燃やして行動する最上に、彼に憧れていた若き検事は違和感を覚え、徐々に強固だった『正義』という足場は揺らいでいく――。

     試されているのではないか、と読んでいる途中、ふとそんなことを考えてしまいました。読者である私たちは、検察側の〈罪〉を知っているからこそ、〈冤罪〉の可能性に強くよりかかることができるわけですが、それを知らない状況で、松倉という人物の情報だけを聞かされたら、そんなふうによりかかることはできるだろうか、と。決してすべてが清廉潔白とは思えないそのキャラクター像が秀逸で、心理は描かれず、しこりの残るラストの若干の不気味さも印象的でした。検事ふたりの感情がつぶさに描かれているからこそ、より印象に残ったのかもしれません。

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    2025年06月11日
  • 犯人に告ぐ2 (下) 闇の蜃気楼

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    audibleで。
    敵味方ごちゃ混ぜの心理戦の騙し合いが面白かった。巻島さんの出番少なかったのがちょっと残念だったけど、ラストに向けてのスピード感たまらない。ラストシーンのともきの咄嗟の行動に兄弟愛が溢れていて、ちょっと鼻の奥ツンでした。

    このジャンルの作品て初めてハマっているけど、刑事ものがこんなに人間臭くてカッコよいなんて新発見。それぞれの刑事たちのキャラもとても魅力的。小川は相変わらずだけど、どうしましょ~の子のパートもほっこり。(ナレーターの方が低音イケおじボイスすぎて、女の子の演じがなんだか笑ってしまう☺️

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    2025年06月10日
  • 検察側の罪人(下)

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    ネタバレ

    最上がしたことはやりすぎのように思っていましたが、最後に松倉が出所祝いの会を楽しんでいるのを読んで、複雑な気持ちになりました。正義とは何か、考えさせます。

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    2025年05月28日
  • 検察側の罪人(上)

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    後半になるにつれて展開が加速していき、読み進めるのがどんどん楽しくなりました。下巻を読むのが楽しみです。

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    2025年05月22日
  • 霧をはらう(下)

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    人情味溢れる弁護士は本当にいるのか。万が一冤罪になってしまったら…。そう考えると怖い。
    正直に生きる勇気、正義を善とする覚悟、その大切さを教えてくれた物語。下巻は一気読みだった。

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    2025年05月06日
  • 互換性の王子

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    急に現れた異母兄が御曹司の全部を乗っ取れるのか、入れ替われてしまうのか。このタイトルが全てを表してるの、良いよね。

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    2025年05月06日
  • 霧をはらう(上)

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    子どもが辛い思いをするから読んでいて辛い…
    未成年の姉妹が犯罪者の親を持つとこうまで生きにくい世の中になってしまうのか、と。
    しかももしかしたら親は冤罪かもしれないなんて、子どもとしては現実をどう捉えたらいいかわからなくなるよね…
    主人公の頑なな態度にイライラしながらも、こうしないと生き延びられないほど追い詰められている精神状態を心配してしまう。
    助けようとしてくれている大人もいるのだから早くその手を取ってほしい…
    下巻では良い方向へ展開してほしい(;_;)
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    小児病棟で起きた点滴殺傷事件。4人の子供の点滴にインスリンが混入され、2人の幼い命が奪われた。物証がないまま逮捕されたのは、生き残った女児の母親。献身的な看病のあまり、周囲との軋轢も生んでいた彼女は取り調べで自白するが、後に否認する。娘を懸命に支えていた母親は冷酷な殺人犯なのか? 弁護士の伊豆原は勝算のない裁判に挑む!

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    2025年05月03日
  • 犯人に告ぐ : 3 紅の影 下

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    後半からの激アツ展開に一気読みしちゃった。巻島さんの決め台詞はもはやネタなのかと笑ってしまうけどカッコいいね笑。まだまだ明らかになってないことも多いし続編を期待してもいいのかな?

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    2025年05月01日
  • 霧をはらう(下)

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    久しぶりにサスペンス小説を読んだけど、
    読み進んで止まらないくらい面白かった。

    中学の時ずっと東野圭吾読んでたけど、
    雫井脩介は初めてで、これからも色々読んでみたい

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    2025年04月20日
  • 犯人に告ぐ 下

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    面白くて一気読み!テンポ感も私はそこまで気にならず楽しめました。途中の植草警視とのやりとりはスカッとしたー

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    2025年04月20日
  • 霧をはらう(下)

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    判決結果やそれに至るまでの裁判の様子にとにかくドキドキした。よかった、よかったね。

    Audible
    安達祐実さんの朗読がこれまで聞いた誰よりも上手で心地よかった。ちゃんと誰の声なのか聞き分けもできてとてもわかりやすかった。

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    2025年04月13日
  • クローズド・ノート

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    ネタバレ

    教育大に通いマンドリン部の香恵が住んでいた部屋である日前の住人が忘れて行ったノードやグリーティングカードなどがエプロン型の布の状差しに入ったままで見つけたが、気持ちが悪いとそのまま放置しておいた。
    仲良しの葉菜ちゃんはアメリカへ留学し、香恵はアルバイト先の文具ビルで、万年筆の売り場の担当に成り、そこにやって来るイラストレーターの石飛さんと出会う。彼は葉菜ちゃんとお別れの日にアパートに帰っている時香恵の部屋を見上げていた男性だった。
    葉菜ちゃんの付き合っていた彼がなぜか香恵にアタックを始めるので戸惑う香恵。
    ある日見つけたノートを思い出し、そのページを開いて香恵は読み始める。どうやらそれは若い女性の小学校の先生で、初めて担任を任されてその日々を綴っていたノートだった。
    それを読み進めるうちに・・・

    やはりあまりネタバレをしない方がいいと思うのでこれぐらいで。

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    2025年04月10日
  • 霧をはらう(下)

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    面白かった。
    下巻は由唯が職場で惨めな思いをしたり、実際に裁判が始まって野々花の前で証人が決めつけで非難の言葉を浴びせるなど
    読んでいて苦しい場面が多かったし、一緒になってイライラしたり悲しくなったりして落ち着かなかった。
    後半から一気に展開が変わりスピード感があったので最後はノンストップで読み続けた。

    伊豆原弁護士は正義感が強い。まっすぐで優しく、頭も良い。圧倒的に正しいので気持ちよく読めた。
    強くあたられても人に裏切られても、「気持ちがわかるような気がした」みたいな描写がほぼ必ずあって、いつでも冷静で真面目な性格なんだと好感が持てた!

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    2025年04月01日
  • 霧をはらう(下)

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    2025.03.29
    驚きの結末に至るまでのプロセスにもどかしさを感じるかもしれないが、これはそれを楽しむ作品だと思う。

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    2025年03月29日
  • 霧をはらう(上)

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    霧をはらう なんとなく暗いイメージだったけど、ポジティブな言葉だということがわかった。
    伊豆原は柔らかくも真面目な弁護士で、読んでいて好感がもてる。
    医療の専門用語が多くて新しい知見を得ながら読み進めるのが楽しい。

    無罪を勝ち取るというドラマとかでもありがちなストーリーだけど、真犯人はだれなのか、トリックは?と気になる要素がたくさん。早く下巻を読みたい!

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    2025年03月27日
  • 霧をはらう(下)

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    上と下まとめての感想
    娘の入院している小児科で同室の子供たちが同時に突然急変する。そして娘の母親が捕まる。
    逮捕から裁判まで

    とりあえずお母さんしっかりしなよ!と言いたくなった!

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    2025年03月14日
  • 霧をはらう(下)

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    ネタバレ

    読みやすくて内容も面白いのですいすいと読める。
    裁判がメインの下巻だったけど、こんなに面白いんだと再発見。
    しかし、手弁当での弁護でここまでできるか。
    あそこまでページを使った犯行の手口なので、加害者の手口を詳細に知りたかった。

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    2025年03月12日
  • 霧をはらう(上)

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     この事件の設定が面白いのかもしれない。絶対犯人ではない人が犯人にされて、無罪を勝ち取るまでのストーリーなので、単純なのだがなぜか惹き込まれた。この巻では真犯人らしき登場人物が誰かわからない。だから余計にその事件がなぜ起きたのか知りたくなる。

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    2025年03月10日
  • 望み

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    ■サマリー
    ・家族が犯罪者か、被害者の可能性になった 
     としたらどちらを望むのか。
    ・生きていてほしい、一方で、死んでいても
     ほしい。究極の問いかけ。
    ・思春期の子を持つ親と家族の揺れ動く気持ち。

    ■所感
    ある日、自分の家族が、身内が、犯罪者かもしれない。もしくは、被害者かもしれないとなれば、残された家族はどちらを望むのか。
    生きていてほしいと思うのが家族である。
    しかし、生きているということは犯罪者。
    被害者への賠償、世間からの容赦ない避難を残された家族は受けなくてはいけない。
    家族の人生もまた失われていくのは耐え難いものがあると思う。
    一方で、死んでいるということは被害者であるということ。
    大切な家族がある日突然いなくなるという悲しみに耐えることが出来るのか。
    どちらに進んでも幸せなことはなく、辛い日々しか待っていない。
    つまり、本書には明るい未来がないということになる。
    でも、被害者である母親は最後に「私は規士(息子)に救われました」と言う。
    加害者である場合、生きていると分かった瞬間は安堵するが、その後に待ち受けている地獄のような日々を考えた場合、息子が自分の命と引換えに家族を救ってくれたと思うしか、残された家族は救われないのだろうと感じた。

    ■本書からの心に残った部分を引用
    ・人間は自分の価値観と他者の価値観の両輪で
     生きている。
    ・私は規士を加害者の一人だと思い込もうと
     してましたけど、その時も本当は苦しかったん
     です。真っ暗闇の水の中で、とにかくこっちに
     岸があるんだという根拠のない思いだけも
     あって、延々と泳いでいるような気持ちでした。
     本当に苦しくて仕方なかった、もしあの子が
     加害者だったとしたら、生きていたと分かった
     瞬間だけは安堵したかもしれません。
     でも、それからまた苦しい日々がやってきて、
     それに押しつぶされただろうと思います。 貸

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    2025年02月16日
  • 霧をはらう(下)

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    点滴殺傷事件で母親が逮捕された由惟は不登校の妹を養いながら職場での嫌がらせに耐えていた。母親の無実を信じる弁護士の伊豆原は検察の立証を崩すべく、病院関係者の証言集めに奔走する。有罪率99%の刑事裁判で無罪を勝ち取る打開策は見つかるのか。驚愕の真実まで一気読み必至! 信じることの困難さと尊さを描く著者渾身の記念碑的傑作。

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    2025年09月20日