雫井脩介のレビュー一覧

  • 互換性の王子

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    2人の異母兄弟、成功と実行がさまざまな社内事情の中で会社の新商品を売り出していく話。成功が営業部に落ちてから社員みんなを鼓舞し、目標達成するまでの部分が特に面白かった。大沼と成功のやりとりの中に「自分の代わりなんていくらでもいる。歯車の1つがいっちょまえに腐ったところで誰も拾わない。相手を振り向かせたいなら、自分の力を示さないとダメだ」と語りかけるシーンが良かった。その通りだとも思った。テンポも良く、とても読みやすかった。

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    2024年04月28日
  • 互換性の王子

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    読み始めてすぐに拉致監禁それも別荘の地下室に半年も!犯人探しのミステリー小説か、読み進めても一向に展開しない。少々イライラ---話しは意外な方向に、父の会社に半年のうちに異母兄弟の兄に役職を奪われ---それからは俄然面白く、人間関係や競争相手の同様の会社との闘いありで一気読みに。

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    2024年04月21日
  • 互換性の王子

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    私は終始成功派だったが、実行も作品紹介にあるような悪い人物には思えなかった。
    それよりも勢司のほうがよっぽど嫌なやつだった。
    御曹司として周囲から持ち上げられていた成功が監禁をきっかけに一社員に成り下がり、そこから奮起して上り詰めていく様子は痛快だった。
    兄弟で会社を盛り上げていくのかと思いきや、最後で実行は上層部から外される。
    実行が可哀想と思ったが、ラストには思わぬ展開が待っていてホッとした。
    兄弟で同じ女性を好きになり、そちらもどちらが選ばれるのだろうかとドキドキした。
    相容れないと思っていた異母兄弟の最後の会話が印象的だった。

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    2024年04月18日
  • 犯人に告ぐ2 (下) 闇の蜃気楼

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    ネタバレ

    巻島の出番はすくなかったけど、しっかり事件は解決。
    その大事なきっかけがやはり小川絡みというのはもはやお決まりの流れ笑
    最終的に犯人の勝ちが全くないのはさすが。
    今回は淡野は逃げ切れたけど今後また絡んでくるのかな。次回作も楽しみです。

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    2024年03月17日
  • 犯人に告ぐ 下

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    ついに犯人を捕まえた。それもスマートにではなく、泥くさいローラー作戦で。犯人の犯したミスを見逃さずに最後の大博打で見事に成し遂げた。ワシ事件から6年雌伏の時は終わり、再び表舞台に見事に返り咲けてよかった
    孫が拐われた時はどうなるかと思いましたが、無事で良かったけど、このエピソードは蛇足かな
    それにしても植草を見事に嵌めた時はまさに痛快でした

    しかし最後の大手柄をチョンボが掴むとは

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    2024年03月17日
  • 栄光一途

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    存在は知っていたものの、スポーツものということでイマイチそそられなかった雫井氏のデビュー作。
    序盤で既に今まで舐めていたことを実感する面白い展開でした。日本柔道界とかドーピングといったテーマより、ミステリーとしての展開の巧みさと名脇役の深紅の存在が良かったです。
    唯一、シンジの正体に少し余計な要素を入れ過ぎた感があるので、それさえ無ければ星5つだったかも。

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    2024年03月16日
  • 犯人に告ぐ 下

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    ネタバレ

    最終的に事件については結構あっさり解決するが
    その後の話でこの物語の主軸は犯人探しではなく、その背後にある被害者や犯人を追う刑事達の心の話なんだと感じた。
    巻島が何度も健治くんの名前を呼んでしまったり、最後に涙ながらに謝罪するところにグッときた。

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    2024年03月14日
  • 犯人に告ぐ2 (上) 闇の蜃気楼

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    さすがのひとことですね。
    犯人の兄弟に感情移入して読んでしまうので、捕まるな、っと思って読んでしまう。

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    2024年02月08日
  • 犯人に告ぐ 上

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    連続児童殺害事件に対して今までにない「劇場型捜査」が始まる。メルギブソンの「身代金」を思い出した。臨場感があって、展開も早いのでハマりやすかった。

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    2024年01月19日
  • クローズド・ノート

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    最初のページから香恵の話が始まるところは
    一瞬、ん?となったが読み進めていくうちに納得。

    タイトルから暗い悲しい話かと思ったが
    最後はとても温かい気持ちになった。

    最後の方で香恵が鹿島に言う言葉が個人的にはとても刺さってスッキリもした。

    分量はしっかりめだけどどんどん読み進められる。

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    2023年11月15日
  • 犯人に告ぐ : 3 紅の影 下

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    完結かと思ったけどまだ続くっぽい。
    なんやかんやアワノは魅力的なキャラやった。

    自宅本棚で保管。完結するまで売れない…。

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    2023年11月11日
  • 引き抜き屋 2 鹿子小穂の帰還

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    人脈をつくり、クライアントの求めている人を探し、キャンディデイトの適正を見極め、交渉を行うヘッドハンターの仕事を知れた。
    大変だ。
    元カレへの仕返しをもっと期待した。

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    2023年10月01日
  • 検察側の罪人(上)

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    映画を見ずに初見で読んでいます。
    抜群に面白いです。
    少しずつ崩れていく検察の様子がちょうど良い。
    極端な話はなく、全部があり得る範囲で少しずつ動くところがいい。
    心情の描写もお見事。
    今年1番の面白いです。
    早速下巻を読みます。

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    2023年09月27日
  • 犯人に告ぐ2 (上) 闇の蜃気楼

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    日本で誘拐のビジネス化を目論むグループの犯行に巻島警視が捜査の指揮を取る。
    犯人グループと被害者、警察それぞれの目線で事件の流れを描写しているのですが、犯人の行動に粗暴さや物騒さがないことから何故か憎悪や嫌悪を感じにくい。
    どういう展開を見せるか楽しみです。

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    2023年09月24日
  • 引き抜き屋 2 鹿子小穂の帰還

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    父の会社で取締役を努めていたが、ヘッドハントした相手に追い出されてしまい、流れに任せるままにヘッドハンティングの世界に入った小穂の第二弾。
    ヘッドハンティングの仕事にもやりがいを感じ始めた小穂。
    今回は同僚との絡みであれこれと気を遣ったり、父の会社が大変なことになったりで忙しい感じだったけど、小穂の成長や仕事に真摯に向き合う姿勢が凄く良かった。
    更に続編が読みたいと思った。

    2023.9.18

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    2023年09月18日
  • 犯人に告ぐ 下

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    どっぷり小説の世界に引き込まれた!
    一気読み!
    今まで読んだ警察小説の中でNo.1!

    読後感も
    ほっとする感じで良かった。

    映像化したくなるのは当然だ!
    あえて、読み終わるまで映画のキャストは
    見ないままにした。

    トヨエツかあーっ!
    イメージしてたのは
    阿部寛だったけど、
    実際のキャストは
    さすが、イメージ通り。

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    2023年09月11日
  • 引き抜き屋 1 鹿子小穂の冒険

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    ヘッドハンティングという仕事についての話。
    父が創業した会社に勤める小穂は、父がヘッドハンターを使って連れてきた男によって会社を追い出されることになる。
    父から会社に入れと言われ、就職活動も中途半端になった過去を考えても、今の自分の年齢を考えても就職先を見つけるのは難しいと思われたが、流れでヘッドハンターとしてやっていくことになる。
    ただ単に優秀な人材を引き抜いて別の会社に紹介すればいいだけではない。
    人との繋がりやそれぞれの持つ背景等、思っていた以上に深いものがあった。
    涙腺が緩んでしまう場面もあり、引き込まれた。
    面白かった。

    2023.8.27

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    2023年08月27日
  • 犯人に告ぐ : 3 紅の影 下

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    天才詐欺師・淡野を捕まえるため、神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、配信番組【ネッテレ】に出演する。
    巻島の呼びかけに応え、番組へアバターの姿で現れた淡野だが、その裏では「最後のシノギ」と称して驚くべき犯罪を仕掛けていた――。

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    2023年08月13日
  • 犯人に告ぐ : 3 紅の影 上

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    横浜の洋菓子メーカー〔ミナト堂〕の父子を誘拐した〔大日本誘拐団〕の実行犯逮捕から間もなく、神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、主犯格と見られる淡野を追っていた。
    一方、捜査の手をかいくぐって逃げ延びた淡野は鎌倉に潜伏し、警察を出し抜く新たな犯罪計画を立てていた――。

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    2023年08月13日
  • 引き抜き屋 2 鹿子小穂の帰還

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    第二巻になって飛躍的に面白くなった。
    周りのヘッドハンターとのスタンスの違い、とぅておきのキャンディテイトである畔田の新郎、実父の進退問題の過程と解決策など、読みどころがたくさんありました。
    にも関わらず第三巻が発売される気配がないのは、ここで持ち駒を使い切ったのかもしれませんね。
    そうであれば、めでたく終了でよいと思います。

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    2023年07月20日