雫井脩介のレビュー一覧

  • 虚貌(下)

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    「虚貌(下)」
    クライマックスは川で。


    序盤からテンポがどんどん上がっていき、ラストまで駆け抜けていく。クライマックスの川辺のシーンとショウさん追悼のための鮎釣りシーンがハイライトで、真犯人の心情と描写が秀逸。


    二十一年前の美濃加茂事件の加害者の内、ヤク中の坂井田、暴力団の時山が殺され、現場から荒の指紋が見つかり、荒を本ボシとして動くモリさん・辻コンビ。しかし、荒と共に追っていた山田裕二と思しき死体が発見され、更にボスのショウさんにアクシデントが発生する。


    一方で結局ヌード写真を了承した朱音は、同僚とも険悪になり、更にヌード写真を見て自分がどんな表情で撮られていたかを目の当たりにする。それをきっかけに自らの顔を醜いと思い込む様になる。更に朱音はヌードをきっかけに整形するよう社長に勧められる。


    刑事小説路線も朱音の物語も一気に加速して、最終的には2つは同じところに行き着く。どちらともに重要な存在はモリさんだ。癌に侵され闘病中だった彼は、美濃加茂事件を完全に終わらせる為、命をかけて盟友シュウさん率いる現場に舞い戻る。そして見えてくるのは、驚くべき真実。


    そんなモリさんは父の姿も見せる。現役時代のモリさんは、朱音の世話は亡き妻に任せっきりだった。その上に朱音の芸能界入りは反対だった為、彼女との関係修復から始まる(とは言ってもひどく悪い関係ではない)。そこから病にかかり、自らを見失い、そして湯本に依存する朱音を助けようとする。この時は、刑事ではなく父だった。


    モリさんは、美濃加茂事件の重さ、シュウさんとの絆、そして娘の為に命をかけて真犯人を追うのだ。そして全てを終える。かっこよかった。

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    2018年09月20日
  • 仮面同窓会

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    仮面、、登場人物全員が仮面をつけている。

    ラストは意外だったったけど、もう少し続けても良かったかも~。

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    2018年09月04日
  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還

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    ネタバレ

    2018.8.16.引き抜き屋1より先に読んでしまったが、案外抵抗なく読むことができた。小穂ほかヘッドハンターオフィスの何人かが夜のクラブでホステスをやっている…情報収集のために…ということがなんだか不思議に思えまた。では、男性のヘッドハンターはどこで情報収集しているの?と…。その辺の経緯は1を読まなくてはいけないのかもしれない。中くらいの硬さのお仕事小説ということで面白かったことは確か。

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    2018年08月31日
  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還

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    腕利きのヘッドハンターとして実績を積む小穂。そんな小穂のもとに、かつて自分を追い出した父の会社「フォーン」が経営危機との情報が入り…。

    シリーズ(1)と同じく、中編3篇から成る。最後の篇はどこか池井戸潤の作品のような趣きがあった。ヒロインにもう少し魅力があれば…と思う。
    (B)

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    2018年07月21日
  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還

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    娯楽性は相当高い作品でした。
    ドンドン次を読みたくなる内容でしたが、深く心に刻まれたかと言うとそうでもない。池井戸潤作品の方が私の心に響く感じがする。とは言え、初めて雫井氏の作品を読んだが、なかなか面白かった。

    lighthappyさんの感想と一緒だが、垣根涼介氏の「君たちに明日はない」シリーズを読んだ感覚と似ていた。

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    2018年07月21日
  • 犯人に告ぐ2 (上) 闇の蜃気楼

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    「犯人よ、震えて眠れ」の巻島捜査官シリーズ第二弾
    今回の舞台は誘拐事件だが、前回と違い犯人側の描写が過半数を占めた。それだけ感情移入してしまって自分なんかは誘拐事件の成功を祈りながらページをめくったほどだ。

    勧善懲悪出なくなった分、前回よりは盛り上がりに欠けたものの、作者の技巧的なものを感じた。

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    2018年06月23日
  • 銀色の絆

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    フィギュアスケートにかける母と娘の話。
    いろんな意味で興味深く読んだ。
    母親としての梨津子のがんばりには感服!
    実際もこんな感じなんだろうかと思ったら、テレビでフィギュアスケートを見る時に正座して見てしまいそう。笑
    華やかな部分しか見ていなかったけど大変な世界なんだと思った。

    今まで読んだ雫井サンの作品とはちょっと違う感じ。
    雫井作品を読んでる感じがしなかったー。笑

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    2018年06月20日
  • 犯人に告ぐ2 (上) 闇の蜃気楼

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    前作を読んだのはいつかと見ると、2007年9,10月となっており、結構強い印象が残っていたので、そんなに経つのかと意外に思った。
    実際の時間はそれだけ経っているが、本の中では前作のバッドマン事件は半年前ということで、それが解決した後、植草は外され実質的に巻島が指揮する刑事特別捜査隊vs誘拐犯の闘いを描く。
    最初の振り込め詐欺の導入がなかなか強烈だが、これはアバンタイトルみたいなもので、その後始まる誘拐事件が本筋。
    振り込め詐欺でも指南役だった淡野から犯罪史上に類を見ない“誘拐ビジネス”を持ちかけられた知樹が選んだターゲットは、かつて就職内定を取り消された老舗洋菓子メーカー。
    練られた計画はなかなかのもの。首尾通り進む計画だが、さてさてどう展開するか、下巻へ…。
    ちょっと甘めだが、一旦、★は4個つけておく。

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    2018年06月04日
  • 引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還

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    ヘッドハンターとして成長してきた鹿子小穂だが、もともと働いていた父の会社の経営が思わしく行っていないとの情報を得る。そんな中、父は小穂を追い出した張本人の専務・大槻と共に、会社経営から手を引く決意をする。彼女は、新しい経営者を探すが・・・
    タイトルが「~帰還」となっているので、ベタなラストになると思ってよんでいたが、いい意味でうまく騙され、まとまっていた。

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    2018年05月31日
  • 引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険

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    父親が経営するアウトドア用品メーカーから追い出された主人公がひょんなことからヘッドハンターに。人脈を広げ(運にも助けられ)絶妙のマッチメイク? 少し雰囲気は違うんだが何となくリストラ請負人が活躍する『君たちに明日はない』(垣根涼介)シリーズを思い出した。主人公の人間的成長が楽しみだし転職をめぐる企業の状況や人間模様も楽しめる。読み応えあり。次巻が楽しみだ。

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    2018年05月06日
  • 引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険

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    昨年雫井作品が出なかったので「あれっ」って思ってたのですが、長編が出てきましたね。何巻まで出るんだろ?
    面白く、一気に2巻突入です。

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    2018年04月14日
  • 虚貌(下)

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    次々と殺されていく21年前の犯人たち。
    その者たちに復讐しているのは一体誰なのか?
    衝撃的な結末にまで、止まらなくなる。

    2018.3.21

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    2018年03月22日
  • 虚貌(上)

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    会社を解雇された3人が社長夫婦を襲い、子供たちも半身不随や顔面火傷の重傷を負った。
    3人が出所した時、新たな事件が始まった。

    2018.3.21

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    2018年03月22日
  • 虚貌(上)

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    運送会社の社長一家が解雇した従業員らに襲撃され、夫婦は惨殺、子供たちも大火傷や半身不随になるという1980年の事件からストーリーは始まる。
    逮捕され実刑となった犯人グループが、刑期を終えて出所してきて以降、今度は彼らが次々と殺されていく。

    次の展開が気になって、読ませる魅力はさすが。感想は下巻にて。

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    2018年01月13日
  • 銀色の絆

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    個人的にフィギュアスケートをよく見るので、(と言っても見分けられるジャンプはアクセルくらいですが…笑)
    とても楽しめました!

    何よりお母さんの成長が凄まじいですね…!
    ただ、華やかで素敵な競技ですが、何事もお金。
    資金がないとどんなに才能があっても続けるのは難しいのかな、と思います。
    そう言う意味では、ほんと世の中不平等です。

    どの選手にも言えることですが、せっかく何年も頑張って来たのだから、辞めるのは勿体無いですし、余程嫌な思い出があって…などの理由がなければ、選手を引退してもスケートを生かせるお仕事に就いてほしいな、と思います。

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    2018年01月04日
  • 銀色の絆

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    スケーターの話。オリンピックを目指すクラスの選手はこの競技に限らず、親からのこれくらいの支援を実際受けているのかと驚いた。

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    2017年09月24日
  • 銀色の絆

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    ネタバレ

    雫井作品は、犯人に告ぐ、クローズドノートに続く3作目


    犯人に告ぐ、は面白かったけど
    読みにくい印象が強く、
    クローズドノートは設定がツボだった印象


    からの本作は、
    さらりと読め、かつ映像を浮かべやすく面白かった。


    ワンモアジャンプ(赤石路代)
    リアルのフィギュアにはまる
    ユーリオンアイス


    などなんちゃってフィギュア好きを自称してきた私
    ジャンプの種類もアクセルぐらいしか見分けられない
    (努力はした)
    程度のフィギュア好きだけど
    私の知識量でも全然ついていけた。


    この作品は
    子供より大人が素敵。
    キラキラとスポットライトを浴びるスケーターたちの裏で
    美濤先生やお母さんたちが
    必死になって考えている


    大人の静かな戦いと愛を感じた


    美濤先生が最後に言った言葉
    「私が一番驚いたのはね、あなたのお母さんの成長です」

    震えた。
    テレビや漫画を見ていても、
    スケーターとコーチの関係性を見ても
    コーチと母親って見えない。

    でも、この作品での美濤先生と梨津子の間には
    小織と美濤先生と同じかそれ以上の言葉を必要としない
    交流があった。

    と感じた。


    幾つになっても頑張れる
    そんな勇気を与えてもらえた

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    2017年08月20日
  • 仮面同窓会

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    ネタバレ

    意外とサクサク読めた。
    共犯者4人の疑心暗鬼に陥るくだりでは、もちろん洋輔の二重人格を疑って読み進めていましたが、キレイに裏切ってくれた。
    14年前の事故の真相と八真人と希一の関係性は誰が読んでもわかると思う。
    真犯人の意外性にも乏しかったけど、ラストの後味の悪さは逆に新鮮だったと思う。
    悪事を企てた罰ですね。

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    2017年08月16日
  • 途中の一歩(下)

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    ちょっと古い言葉で言うと「ラブコメ」ですね。
    心が温まります。
    主人公の覚本の人柄がとても良いです。
    様々な人間関係が繋がっていくのも爽快でした。

    しかし、本作はよく飲み物を吹き出すシーンが登場しますね・・・・。

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    2017年03月19日
  • 仮面同窓会

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    初雫井作品。最近よく目にする作家。プロットを組み立てた後にそれをバラバラにして、ストーリーを作っていくのがうまいなぁと思った。
    評価低いですね。。読者にも話が見えてこないのに次々に展開ばかり進む伏線とかもどかしさが良かったのに。
    こういう本って、帯や作者名ですらネタバレになるよね…

    殺人の動機って、怨みよりも焦燥感の方が強いのかなぁと思ったり。

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    2016年11月21日