雫井脩介のレビュー一覧
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第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
五輪を目前に控えた日本柔道の女性コーチが主人公。
彼女は怪我のために柔道の選手生活を断念した過去を持つ。
スポーツ心理学が専門の彼女は柔道界の重鎮たちから,
ドーピングをしている強化選手を突き止める任務を言い渡される。
嫌疑をかけられているのは男子81kg級の強化選手2名。
重圧の中,真実を追う彼女はスポーツ界を蝕む病に直面する。
ドーピング規定そのものが不完全で,
商業主義とスポーツマンシップの間を揺れている。
そのようなスポーツ界の実状を扱いながら,
ミステリー要素もうまく盛り込んでいる。
彼女に協力する剣道家の女友達がいい味を出 -
Posted by ブクログ
ネタバレ息子が加害者であるはずがない=死んでる可能性が高い、息子に生きててほしい=加害者の可能性が高いという構成。
母親の生きててほしいから、加害者であってほしいという盲目的な愛情、加害者なはずがないと言ってる息子の友人に、加害者の可能性があるから、、と接する姿は精神的に追い込まれてしまったが故の様子なのかと感じた。
父親と妹の自分たちのバックヤードが頭に浮かび、死んでる可能性が高くとも加害者であってほしくないという気持ちは理解できると思ってしまった。
でも、そもそも実際にはこの2つではなく、生きててほしいし、加害者ではなく息子を信じたいという思いを持つことになると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ司法修習生たちへ「法律という剣を持って戦うことで、成果が安心して暮らせる未来の社会として形になる」と説く最上毅検事。
そんな最上の授業をうけ、「正義とは法の遂行」と考える沖野啓一郎検事。
二人の検事の正義が、蒲田で起こった老夫婦刺殺事件をめぐって交差していく。
容疑者の一人である松倉は、かつて最上とも親交のあった女子高生が、根津で殺害された事件の犯人と目された人物。
それに気づいた最上は、落とし前をつけさせることを決意する。
沖野を誘導して松倉を尋問しつつ、真犯人であると思われる弓岡を消す。
上巻だけでは最上の暴走とも取れる展開が下巻にどう繋がるのか…。
最上:木村拓也、沖野:二宮和