あらすじ
日本人選手を妨害するのは誰だ!? 栄光とは無縁の日本アルペンスキー界だったが、天才・石野兄弟の出現で表彰台を狙えるところまでやってきた。しかし兄の石野ケビンが競技中に事故死。弟マークはそのショックからスランプに陥った。メンタルコーチに雇われた元柔道金メダリスト望月篠子は、マークの不安を取り去るため、ケビンの事故の真相を調べるが……。アルペンスキー界の底知れぬ闇にメンタルコーチ望月篠子が挑む。スポーツミステリーの傑作。
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雫井さんは、栄光一途がデビュー作で、本書がそのシリーズ2作目で以降スピンオフの殺気以外刊行されていない。
デビュー時のみずみずしい深紅シリーズは賛否あっても、単純にエンタメとして面白いので、もっと書いてほしかったが、時も流れたので、もう書かないだろうなあ・・。
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スポーツとサスペンスどちらも面白い。スポーツ界に潜む闇を指摘しつつ、上質なサスペンスと活劇で楽しませるというハイレベルなことをあっさりとこなすのは流石の一言。
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シリーズ2作目にして、ハリウッド映画並みの国際的な陰謀組織と女性武道家のアクションエンターテイメントになっていて驚いた。
もはや初期の設計とは大きくかけ離れてしまったとはいえ、これはこれであり得なくて面白い。
賛否両論あるかもしれませんが、スポーツに関する描写の迫力といい、人を喰った深紅のキャラクターといい、私は楽しんで読めました。
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『栄光一途』の続編
前作同様、望月篠子が主人公。今回はアルペンスキーのメンタルトレーナーとして活躍。同僚の佐々木深紅も大活躍。
アルペンスキーの日本選手、石野ケビンはワールドカップの富良野で転倒し死亡してしまう。弟の石野マークは、兄の転倒がトラウマとなり成績が振るわない。マークをメンタルで支える篠子は遠征先のオーストリアでチームに帯同する教授からあることを委ねられるが失敗してしまい、チームから離れる。マークはその秘密を知っているらしい。
篠子と深紅はケビンの事故を調べるうちに事故でなく仕組まれたことに気がついていく。
富良野のワールドカップ前にガーラ湯沢でスキーを楽しむチームのメンバーたち。しかし、マークが姿を消してしまう。スキー場は爆弾を仕掛けたという電話により閉鎖される。ようやくマークを探し出すが、ごんドナの中で篠子が襲われる…。
そしていよいよ迎える富良野大会。ここからストーリーは激しく動き出す。
後半からは一気に読んでしまった。篠子と深紅の今後の活躍が期待されます。
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望月篠子シリーズ第二作。
日本人アルペンスキープレイヤーとして、才能に恵まれた兄をレース中の事故で亡くした弟が、その事故をトラウマとなり伸び悩んでいる。
メンタルトレーナーとしての望月篠子がサポートしていくが、兄の死は事故ではなかった…
前作と異なり、人種差別問題、地下組織などが出てきて、国際色も豊かに展開され、非常にドキドキ感をもって読むことができます。
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ワールドカップスキーを舞台にした小説って珍しいのです。スキー馬鹿としては外せないのでした。
本当に知っている人には細かい部分で「???」ってなることもあるようですが。。
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雫井ものは「虚貌」「火の粉」など非常にスリリングなミステリーと、「クローズドノート」みたいなちょっと異質なもの、「栄光一途」のようなスポーツの世界を舞台にしたミステリーを読んだことがありますが、これは栄光一途の続編というか、シリーズものです。栄光は柔道界でしたが、これはアルペンスキー。スピード感もあり、なかなか面白かったです。スポーツ観戦が好きな方にはよいのでは。次はどんな種目を舞台に書くのか楽しみです。雪山が舞台なので一応山岳ものに追加。
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雫井脩介さん初読み。
タイトルでなんとなく手に。
シリーズ物の2作目とは知らずに読んでしまいました。
楽しかったです。
スキーのスピード感とミステリーのスリルが相まって面白かったぁ。
久しぶりに滑りたくなりました。
ただ、なんで真夏に読んじゃったんだろう…。
冷房のきいた電車の中はもはやゲレンデ。
ガタンゴトンの揺れさえゴンドラに。
頭の中ではもう完璧に吹雪いてます。もう直滑降です。
そんな余韻に浸りつつ下車…。
そしたら………
暑っっ!
めちゃくちゃ暑っっつ!!
一気に現実に引き戻されました~。
冬に読むことをお勧めいたします(笑)
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事前情報なしに読んでみたら…読みにくさに驚き。
シリーズの2作目というのを知らなかったので、続けて読んでたらまだキャラクターに馴染みは持てたのかも。
とはいえ、文章の読みにくさが酷い。
題材は面白いと思うので、残念な一作。
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『クローズド・ノート』の雫井修介さんのミステリー
『犯人に告ぐ』・『火の粉』が面白かったし、競技スキーを一応の舞台としているので買ってみた。。。
んー、つまらなかった。笑
犯人組織が宗教団体っていうのも微妙だし、競技も微妙だった。殺害方法も・・・。ってかんじ。主人公の親友の子が少し目立っていたぐらいであとはグダグダな印象。
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前作に続き、篠子と深紅の女性スポーツ選手コンビが事件を解決していく。比較的早い段階から進展のある謎解きや爽快なエンディングなど、気持ちよく楽しめる。500ページ物の長編はちょっとくどくてもう少し短いと良い。
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スキーチームのメンタルトレーニングをする事になった、女性が主人公のミステリー。なんだか房2心をくすぐる悪の組織が出てきたり、スキーヤーを転倒させる秘密兵器が出てきたりと、一体この作品はどこに向かっているのだというような、てんこ盛りな話。長いけど、最後は急展開。割と面白い。
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うーん、うーん。
期待して読んだ大好きな雫井さんだったのだが、かなり消化不良。
シリアスとコミカルの融合が中途半端に感じられ、読み進めるのがちょっとつらかった。アルペンの描写はなかなかよかったと思うのだけど、ストーリー設定があまりにも漫画的すぎた。お話の推進力も薄かったかなぁ。。。。
しかしまぁ、読後感は悪くない。これは今ひとつだったけど、雫井さんって、本当にエンタメ志向の作家さんなのだなぁって思いました。他のに期待です!
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冬期オリンピックだから読んでみた。ちょっとコメディ…。まあ知らないウィンタースポーツの世界が楽しかったけど。もすこしシリアスでもいいんじゃない。
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雫井作品には「犯人に告ぐ」から入ったので硬派な作風だと思ってましたが、「ナン!ディヤネ〜ン」で目が点に。クライマックスの犯人撃破シーンも、ありえへん。だけれども、充分楽しいエンターテイメント作品。女性版ミッション・インポッシブル、ややコメバージョン。
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スポーツを絡めたミステリーのシリーズ、らしい。あまり読んだことのないタイプの小説。タイトルからわかるとおり、今回はスキー(アルペン競技)、どうやら共通の主人公の柔道ものの話が前段にあって、これはその続編のようである。私はスキーは初心者で冬季オリンピックもほとんどみないので競技の詳細はわからないが、石野兄弟の競技シーンなどの描写は疾走感などがよく伝わってくる。ただ、一部ドタバタ・お茶らけを盛り込んでいるのだが、メインのシリアスな部分とうまくマッチしてない/溶け込んでないような印象を受けました。ウルフや黒幕は相当の悪人なはずなのですが、、、そこにあまり踏み込まずに強引にハッピーエンドへもっていったような・・あと、個人的に外国人の登場人物が多いのがちょっとマイナス。(私はカタカナの名前あまり覚えられないタチなので)
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「栄光一途」での主人公の女性が再び登場する。
本作ではスキー回転競技・日本チームのメンタルコーチに就任。
天才的な兄を競技中の謎の事故で亡くした選手をサポートする。
同行していた教授から,ある男に書類を届けるよう頼まれるが,
接触の寸前に相手は襲われ,主人公も追われる身に。
やがて,過去の事故死との関係が明らかになり…。
前作に続き,スポーツの暗部に焦点を当てている。
国同士の争いには,それぞれの思惑が関係する。
スキーのジャンプ競技で隆盛を誇った日本に対し,
ルール変更という対抗策をとった協会の横暴は記憶に新しい。
そういったテーマをうまくミステリーとして扱っている。
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全体的にぬるいなあ。文章とか構成、ストーリーの運びにまだまだ甘さが残る。物語の背景そのものが安っぽく見えてしまったのも原因のひとつかな。無理のある構想ではないのだから、もっと書き方を工夫して見せんとあかん。
ページをめくる楽しさという点でもいまいちだった。序盤の仕掛けと謎の提示、物語そのものの牽引力の欠如。あとちょっと読みにくい、言葉のチョイスとかセンテンスの未整理とかが気になる。
雫井からリーダビリティと「この先どうなるの」的な楽しさを取ったら、何が残るん?がんばってほしい。
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内容が専門的なものだけに説明調の文章が多くもったいない。
その辺が苦手でなければ十分に入り込める。
主人公があまり重点的に描かれず、脇役が自己主張しすぎるため、把握しにくいところがある。
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スキージャンプ競技を題材にしたミステリ。カタカナ名前の人が多くて、前半は登場人物を把握するのが大変だったけど、後半からは一気に読んだ。スピード感のある1冊。