あらすじ
新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島村明村。ある日、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部は内部の犯行を疑い、その矛先は明村にも向かう。夏輝は単独で事件の核心に迫ろうとするが……。個性豊かな刑事たちが犯人を追い、幾重にも絡み合った因縁が読者を欺く傑作長編ミステリー。
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前半というか、最初から三分の一ほどまでの親子がコンビを組んでいたあたりは推理小説ではなく完全コメディでした。ジャケットプレイ諸々で笑いをこらえてたんですが、クーガーの撃退法の件は我慢できずに吹き出しました。想像すると完全におかしいでしょ。夏輝のツッコミや、何やかんやで明村ペースになってるのもテンポよくて面白かったです。
明村さん良いキャラですね。
その後もちょいちょい挟まれるとぼけた感じが良い箸休めになってます。黒幕自体はあっと驚くようなものではなく、蚊にさされた人物も消去法で分かってしまったし、相星も深追いする描写が続いてたのでこれフラグってやつだ、と思ってましたが、それでも物語に引き込まれて一気読みしました。陰と陽、シリアスとコメディの絶妙なバランス。久しぶりに楽しい読書の時間でした。
読みながら、明村さんが誰かとかぶるなーとずっと思ってたのですが、解説を読んで気づきました。そうか、郷ひろみですね。個人的なビジュアルイメージは完全郷ひろみです。
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新米刑事が初めての現場で組まされた相棒は、幼い頃に別れたきりの父親だった。
捜査一課の刑事のイメージとは程遠い調子の良さに、嫌悪感は増すばかり。
ひょんなことから事件の重要人物と接触した彼は、慣れないながらも単独捜査を始めるが。
警察小説は好きでいろいろ読みましたが、新米刑事が主人公なのは初めてかも。
ちょっともどかしく感じることもありましたが、ミステリーの中にコミカルな場面あり、恋愛要素ありで、くすっと笑えたり、ぐっときたり、切なくなったり、、百面相してしまうくらい楽しめた一冊でした。
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たった数百万のためにキャリアを捨て人を殺し、あまり理解できなかったけど読みやすくて一気読み。
一気読みじゃなかったら、訳わかんなくなって途中で辞めてたかも。
お母さんどこいっちゃったのーー(;_;)
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情報屋や、ヤクザ、内部の裏切りなど話は重いですが、キャラの魅力で、すごく読みやすい本です。
わたし的には、ジェントルが最高!ジャケットを着たくなります(笑)
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親子の掛け合いが笑える。
あらすじ自体はいたって真面目なんだけど、所々のコメディな感じが軽くて個人的にはけっこう好き。
シリーズ化しないかな。
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文庫本で少し分厚いのですが一気に読めます。とにかく面白い。雫井さんの作品の中でもオススメの一冊になりました。親子で事件解決していく感じもその父親のキャラクターの濃さなんかも読みながらニヤニヤしてしまうくらい、頭の中で生き生きと動いていました。息子の親父に対する心の動きなども読んでいて楽しめました。読後感も良いです。
Posted by ブクログ
以前の雫井脩介さんの作品とは一味違ったコメディ感溢れる警察小説です。主人公の佐原夏輝は、嫌っている父の職業である警察官の道に進むのだが、配属された警察署には少年時代に離別した父・島尾明村が、署内では”ジェントル”と言う渾名で呼ばれ任務にあたっていた。
或る日、捜査一課係長・鍵山が何者かによって殺害された。警察内部の犯行が疑われ、お互い疑心暗鬼になっていく中、新入りの夏輝は事件の真相に迫る。
こんな感じの内容なので気になる方は是非、手に取ってみて下さい。
Posted by ブクログ
2021/3/17
なんか久しぶりに直球の小説を読んだ気分。
正統派の。みたいな。落ち着く。
ちょっと人が死にすぎるけどな。
相星は残念やわ。
相星はもっと見たかった。
彼が主役の小説書いて欲しいくらい。
出てくる人で一番魅力的やったのに。
あと警察が犯人の話はやっぱり胸糞悪いけど、煮えたぎってくるような怒りじゃなかったのはそこまで入り込んでなかったからやね。
足攣ったってのはマジなのか。
Posted by ブクログ
この作家の本が読みたくて買った小説
「火の粉」が良かったので他の作品もよんでみたかった。
事件解決と親子関係の内容だった。
この本を買った後でこの作品について調べてみたが、コメディー風だとか、内容が軽いだとか、そんな感想が多かったので、買ったけど読もうか迷った。
読んでみたら自分には読みやすくいい小説だと思った。
最後も、もやもやが残らないスッキリした終わりで最後まで楽しめた。
本の評価も人の感想に左右されてはいけないと感じた小説でした。
Posted by ブクログ
確執のある父親と組んで捜査に当たる新人刑事。
ジャケットプレイ。
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新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島尾明村だった。ある日、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部は内部の犯行を疑い、その矛先は明村にも向かう。夏輝は単独で事件の核心に迫ろうとするが……。幾重にも絡み合った因縁が読者を欺き続ける傑作長編ミステリー。
Posted by ブクログ
導入部分が長すぎた感が……、なかなか入り込めず……。ただ全部繋がってるので読み応えはあるんだけど……そこまでページを割く必要あったかな。ページ数の割には内容が……。
キャラが全部良いので、短編で続篇欲しいなと。
相星が推しだったので辛すぎた。
Posted by ブクログ
刑事の登場人物多めで覚えるのが大変だったのではやめに読むのが良い!でもおもしろくて、キャラがみんな濃かったからドラマで見ておけばよかったー!と思った!
Posted by ブクログ
これは多分あれですよね。
読み手の年齢によって少し感じ方が変わりそうですよね。
そんな感じがしました。
新人刑事になった主人公が初めて捜査に関わることになった事件。
そこで組むことになった捜査一課の相手は子どもの頃に別れた自分の父親だった、と言う本当にありそうな無さそうな微妙なリアリティのある設定。
しかもこの父親が変人揃いの捜査一課のメンバーの中でも群を抜いて変人だからさぁ大変。
実際あそこまで破天荒なメンバーが揃うことはないと思うんだけど(何しろ妙な2つ名が全員についている)、やっぱり普通の人と違う部分がないと捜査一課の刑事なんて勤まらないのかなぁなんて思いつつその点だけは主人公に同情しました。
というかこれ、この話ね。
どれが話の主軸なのかがよく分からないんですよね。
小さい頃に別れた父親が家庭が壊れた原因だと思い込んで一方的に軽蔑している主人公と父親が仕事を共にすることで徐々に打ち解けるハートフルストーリーなのか、バリバリ捜査をして犯人とのアクションなんかもありつつ真相を暴いていく刑事ものなのか、事件をきっかけに知り合った女性とのラブストーリー的なやつなのか。
何かこう……「あれもこれもやりたい!から全部詰め込んでみました!」的な雰囲気を感じるというか……詰め込みすぎてどれも中途半端にとっ散らかってる感が拭えないというか。
ひとつひとつのストーリーは凄くいいのに全部混ざっちゃうとうまく噛み合ってないんだよなぁ、勿体ないんだよなぁとても。
大きく3章とかに分けずによくある「短編としてそれぞれ独立した話と見せかけつつ実は最終話で全部の伏線を回収する」みたいな作りの方がそれぞれに焦点も当てられるし良かったのでは?
実際回収しきれてない伏線いくつかあったし。
プラスの面を上げるとするなら非常に読みやすい所ですかね。
500ページちょっとあるのにスルスル読めてしまうので。
……500ページもあるならもうちょっと何とかならなかったんだろうか。
Posted by ブクログ
舞台劇見ているようなドタバタコメディ。
ストーリーは死人がたくさん出てくるが、シリアスな感じもミステリーな感じもないので軽く読み進められる内容。
それにしても、〇〇マンって呼び名好きね、雫井さん。
Posted by ブクログ
お勧めされたので読破
読みやすいが「面白い」までいかなかった
良くも悪くも丸くまとまっており、謎解き系ではない
捜査一課の係長が殺害されるという珍しい題材、情報屋がカギを握るの
Posted by ブクログ
コメディ的な部分を渡部篤郎で補完して乗り切ってるうちに、段々と面白くなってきた。
ドラマでも渡部篤郎のジャケットプレイみたいなぁ。実写みてみようかなぁ。
Posted by ブクログ
思わず笑えるところが数カ所。
少し複雑なところがあるが、総じて読みやすい。
個人的に母親は帰ってきて欲しかったけど、帰って来ない方が小説として良かったのかも。
相星が良かった!
Posted by ブクログ
まず、夏輝の明村に対する態度に納得が行かない。それなりの根拠付けはされてはあるのだけれども違和感ありまくり。
ストーリーもコメディのようでもありシリアスのようでもあり。こちらもなんだかしっくり来ない。
だがしかし、展開としては惹きつけられるモノがあり、違和感をひきづりながらも怒涛のゴールイン。
後半、夢見るようなファンタジックな展開になると思いきや…。
Posted by ブクログ
母親が突然の失踪。
その後は母方の祖父母に妹と育てられた。
父親とは母が既に離婚していたために、一緒には暮らしておらず、夏輝はそんな父を毛嫌いしていた。
ただ、夏輝は刑事になり、父も刑事であることから、ある捜査で顔を合わせることになる。
その事件では父の所属する五係き疑惑の目が…
そんなシリアスな話の中に、父のユーモアのあるこだわりなんかが入って少し和やかになる場面も。
あんまりない警察もの?!
2022.11.1
Posted by ブクログ
可もなく不可もなく。
雫井さんにしては珍しく、大きな事件もなく終わる。
いや、そもそも警察が"情報屋"と密に繋がっていて、刑事が残虐に殺される、暴力団の存在自体が大きな事件なのかもしれないけど。雫井慣れしてると、んー主題は何?と思ってしまった。
確かに個性豊かな登場人物ではあるけど。それ以上でも以下でもない。
Posted by ブクログ
人物設定が面白い作品。人の本性というか欲望というか因縁というか、そういったものに焦点を当てたミステリーなのだが、設定人物が個性的(突飛的)なものが多く、ついそちらに引っ張られてしまう。バラエティー要素が強いミステリーといったところか。
内容的には警視庁の同じ班に属する者たちと、それぞれの情報屋を含めた人間関係の柵や葛藤を描いており、何かの事件解決に向けて一致団結して捜査に乗り出すというテレビドラマなどによく使われる手法は全くない。むしろ疑心暗鬼が蠢くといったやや暗鬱な内容。だからこそ、登場人物を飛び抜けてぶっ飛んだ設定にしてバランスをとっているようにも思える。
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好きな作家さんなんだけど今回はそうでもないな。
結末が気になってどんどん読めたけど、私が思ってたものとは違ってがっかり。
ヤクザの世界が出てくるととたんによくわからなくなる。
夏輝は好きなキャラだけどそこまで深堀してるわけでもないし、いわゆる刑事ものかと思いきや、お父さんとの絡みでは背景に家族小説を思わせる部分もあり、なんだかよくわからない。
お父さんの中途半端なギャグ?みたいのも私には不要。
Posted by ブクログ
コメディタッチのミステリー
父と息子の刑事がおりなす、骨太のミステリーを期待していたのですが、設定が全く違っていました。
チャラくてリアリティ薄い(笑)
ストーリとしては、捜査一課の係長が何者かに殺害されます。そして、その犯行には内部の者がかかわっている可能性が..
息子の刑事は、周りの刑事の誰も信用できない状態の中、情報屋とつるみながら、単独で事件の核心に迫っていきます。
本書の中では情報屋と刑事の関係性が語られていて、それが伏線にもなっています。
自分の父親もかかわっているのか?
犯人は捜査1課の刑事なのか?
事件の真相は?
といった展開です。
父親のキャラがぶっちゃけ嫌い(笑)
笑いをとるためのキャラなんでしょうが、正直鬱陶しい。
ただし、ミステリーとしてのストーリは満足でした。
ユーモア、コメディタッチのミステリーが好きな人にはお勧め
Posted by ブクログ
新人刑事の佐原夏輝がはじめての現場でコンビを組まされたのは、ベテラン刑事で、少年時代に別離した実の父親・島尾明村だった。ある日、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部は内部の犯行を疑い、その矛先は明村にも向かう。夏輝は単独で事件の核心に迫ろうとするが…。
Posted by ブクログ
父親である島尾明村のキャラクターが軽すぎる。
それなりに過去の因縁もあり、読み終わってみれば面白かったとは思うのだけれど。
登場人物たちの行動に説得力がない。
個性的なキャラクターを揃えているのに、読み進めば進むほど軽さを感じてしまった。
重ければいいというものではないにしても、明村が何故そんなにも「見た目」にこだわるのかもよくわからなかった。
やたらと足が吊る設定も必要だったのかどうか。
好きな作家さんだけに残念な思いが先にたつ。
読みやすいしけっして面白くないわけではないけれど、「堪能できた」と言いきれる物語ではなかったような気がした。
Posted by ブクログ
ヒロコサンから借りた本!
久々のミステリで興奮しました!!
人物設定がゆるめで、シリアスな雰囲気をうまーく冗談やらゆるめキャラでなごましてくれ、なかなかのおふざけミステリですが、オチやそれまでの展開はなかなかハラハラさせられます!!!
アニメのようなキャラ盛りだくさんで、ミステリ苦手な方でも読めそうな一冊!!!!
設定自体は固めで、なんだか最近の時代背景に則ったゆるさです!笑!
こういうゆるめのミステリ、最近多いのはやはり流行りなんだろうか??
Posted by ブクログ
雫井さんの作品は本当に好きでブロ友さんに【つばさものがたり】を教えて貰ってから
ハマってる作家さん♪
今回の作品はちょっと作風が違う気がするけど
重そうな刑事物語の中にクスっと笑える要素が入っていて
最後まで楽しく読めた♪
去年ドラマ化されてたんだね~知らなかった
Posted by ブクログ
新人刑事佐原夏輝の相棒は、憎むべき父親でベテラン刑事の島尾明村だった。組織内に蔓延する不正の匂いと、捜査一課係長殺人事件の真相を追う親子刑事を描く長編ミステリー。
警察小説なのか家族小説なのか。またはコメディなのか。方向性が定まらないうちに終わってしまった感じが否めない。刑事たちのニックネームが出てきた時点で怪しかったが、それさえも活かされなかった。ただし、夏輝と相星の絡みは面白い。