雫井脩介のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
身に覚えのある恐怖
引き込まれる面白さで、一気読みできた
登場人物の空回りや鈍感さには苛立つこともあるが、思い違いか?と読んでる自分が騙されることも多々あり
犯人のような執着心を持つ人物は世の中に割といるし
自分自身良かれと思った行動を受け取ってもらえず、怒りを覚えたこともあり
このような犯人の動機、言動は、異常であるが身の回りにある恐怖であり想像がついた
それにしても長男の明るさと鈍感さは、あそこまでいくと賞賛できる
途中かなりイライラしたなあ -
Posted by ブクログ
前半はオノミツが『凍て鶴』に強引でしつこく落花の会を絡めてくるのが本当に不快だった。
汚い言葉ですみませんが、本当にウザイ奴だな!!って。
落花の会が自殺願望者が集うサイトなので、いくら主宰者が人間的に魅力的だったとしても、陰鬱で読み進めるのに頭痛に似た感覚があった。
誤解を恐れずに言うと、こっちの私からすると、あっちを信奉する異常さというか。
サイトの書き込みや幹部と思われる人からのメールなど、こっちの私からすれば普通じゃないし、気持ちの悪い恐怖を覚えた。新興宗教みたいな。
でも自殺願望が今や過去にあった人にとっては、知らず知らずのうちに引き付けられて、どっぷり浸かってしまうんだろうな -
Posted by ブクログ
それは惨たらしい放火殺人事件から始まった。
両親は殺害され、姉は下半身付随、風呂場に逃げ込んだ弟はガソリンをかけられて顔を失った。
21年の時を経てあきらかになっていく事実。
冒頭の放火のシーン、特にまだ幼かった弟への容赦ない暴力。
私はこの子と同じ頃、自宅の風呂で大火傷を負いしばらく入院していた時期がある。
小学生ながら瞬時に顔だけは庇い無事だった。
自分の不注意を責め泣いていた母の顔も、皮膚の溶ける痛みもはっきりと記憶している程で、読んでいても身体が痛くなるようで、辛かった。
顔を失った弟が大人になるまでの長い年月を思うとラストは切なすぎた。