雫井脩介のレビュー一覧
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それは惨たらしい放火殺人事件から始まった。
両親は殺害され、姉は下半身付随、風呂場に逃げ込んだ弟はガソリンをかけられて顔を失った。
21年の時を経てあきらかになっていく事実。
冒頭の放火のシーン、特にまだ幼かった弟への容赦ない暴力。
私はこの子と同じ頃、自宅の風呂で大火傷を負いしばらく入院していた時期がある。
小学生ながら瞬時に顔だけは庇い無事だった。
自分の不注意を責め泣いていた母の顔も、皮膚の溶ける痛みもはっきりと記憶している程で、読んでいても身体が痛くなるようで、辛かった。
顔を失った弟が大人になるまでの長い年月を思うとラストは切なすぎた。
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Posted by ブクログ
テンポよし!一話目主人公どん底に落ちて同情
2話、3話とあれよあれよでよい展開になる!!
典型的なドラマですね~
引き抜き屋という言葉は知っていましたが
どんなことをするのか知らなかったのでとっても良い勉強になりました。。
自分の築き上げた会社を捨てて新しい世界へいく!!
自分の意思ではなくヘッドハンティングされて
必要としている経営者はどこを見抜いてわが社に来てほしいのか
どうしても欲しい理由なんかも書いています。。
時に恨みを買いながら、、その裏の深い愛なんかも知りえました
お勧めですね~
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いちばんゆるい読書会In町田
第一金 -
Posted by ブクログ
ベッドハンターという職について初めて知りました。人脈もそうですがハイレベルな交渉術が必要な難しい仕事ですが、様々な人と接点を持ちつつ相手の人生をより豊かにする仕事、と捉えると素敵だなと感じます。
そんなヘッドハンター未経験の鹿子も、相手に対する真っ直ぐに訴えられるその姿勢こそがが成功への第一歩を踏み出せているのだと思います。
本書で様々な企業の社長が登場しますが、経営は運営、資金、人事などあらゆる事に精神を削られる大変な職だと改めて勉強になりました。多種多様な人物が登場するので、読んでいて飽きない内容となっています。
今後もさらなる鹿子の展開を追って私自身も見習いたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアウトドア用品メーカーの創業者の娘・鹿子小穂が、経営方針の違い等から会社を終われ、ヘッドハンターとして再出発する話の第2弾。ヘッドハンターになって半年が経過。前作は新米コンサルなのにうまく行き過ぎな仕事ぶりだったけど、今回は試練の案件を通してさらに成長していく。
第1話は、リサーチャーからコンサルタントに昇格し、小穂をライバル視する瑞季と一緒に手掛けた紳士かばんの話。小穂なりに悩み、戦法を考え、手を打つが、努力虚しく候補者は説得できず、瑞季に助けられる結末。創業家の後継者問題やヘッドハンティングの難しさはリアルで、全てがうまくいくようなハッピーな展開ばかりじゃないのが良かった。
第2話は、40 -
Posted by ブクログ
著者のビジネスマンとしてのキャリアは知らないが、かなりリアルにコンサル業界や企業の取締役会の内側が描かれていると思う。会社名や商品名も「実在していそう」な絶妙なところを突いている。もちろんリアルなだけではなく、フィクションとしての楽しませてくれるところもある。
3話収められているが、第2話はコンサルが恨みを持つ会社にわざとダメージを与えようとする話で、読んでいて気分が悪かった。実は、それはそれでリアルな、ありそうな話ではある。著者としては箸休め的な、コメディータッチの話にしたかったのかもしれないが、ちょっと笑えない。こういったモラルのないキャラクターには話の中でもっと痛い目に遭わせてもらいた