雫井脩介のレビュー一覧
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ネタバレ読んでいる最中は、非常に胸がざわついた。
この暁美や、姉の東子の反応や対応はいたって一般的だと思う。
逆に貞彦の反応は妻の暁美にしたら歯痒く感じるのも無理はないし、読んでいて、こういう男の人って、いるよなぁ、と思った。
想代子の、本心がわからない胡散臭さ…。恐ろしい。
濃淡あれど、こんな人、いますね。
最終的に想代子が店を引き継ぎ幸せを手にするのだが、解説にもあるが、宮部みゆきさん曰く「無自覚な犯罪者が無自覚にしれっと成し遂げた完全犯罪の話」と評していたが、まさにそうだと思う。
さらに付け加えるとしたら、想代子は無自覚でいることを自覚している女だ、と思った。
違う世界線で想代子をコテンパ -
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・斬新な設定のミステリーで、犯人は誰だ?ではなく、この人は犯人か?被害者か?という視点で物語が進んでいく。
・そして、事件そのものの核心からはずっと離れたところで、当事者家族の、それぞれの心の葛藤や行動が揺れ動いていく様は、どこか現実離れなようでいて、でももしかするとリアルでもある。
・特に、親目線でその時々の心境を追ってみると、いつかこんなことがあってもおかしくはないし、そうなったら自分ならどちらを「望む」のだろうと考えてしまう。
・夫婦で、それぞれ何を大切に思い、信じていくのか、またどう心境が変わっていくのかが違うのも興味深い。どちらのパターンも十分ありえるよな、とも思う。
・そして結末は -
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児童連続殺人事件の劇場型捜査のお話
以下、公式のあらすじ
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闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。
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ノンキャリ警視で神奈川県警 -
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連続児童殺人事件の報道番組を利用しした劇場型捜査のお話
詳細な感想は下巻でまとめて
以下、公式のあらすじ
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闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった―史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。
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タイトルはイマイチだが最高なお仕事小説
準大手飲料メーカー・シガビオの御曹司、成功(なりとし)が何者かによって別荘に監禁された。半年後、解放された成功が会社に行くと、彼のポストには異母兄・実行(さねゆき)がついていた。
とても面白いです。よくあるお仕事小説です。TBS日曜劇場さんや、wowowさん、Netflixさんは映像化権を今すぐご購入ください。
主演は、横浜流星さんや吉沢亮さんですかね。(キスマイ藤ヶ谷さんでもいいかな。)女性側を視点に大幅に更改してもイケるぞ。
後半に進むにつれて、既視感が出てきてしまったので、減点となりましたが、それを加味してもキャラクターが立っていて燃えます。