雫井脩介のレビュー一覧
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本気で何かに打ち込むということは、周囲の誘惑を断ち切ったり、色々なものを捨てたりしなければならない、辛いことでもあります。
かつてフィギュアスケートに打ち込んだ少女が思い出を語る形でつづられる母と娘の物語は、ときに読み進めるのがつらくなるくらい、厳しい試練の連続でもあります。
圧倒的な才能で同世代をけん引する選手や、厳格な指導者。そして、どれだけ努力したとしても成功が約束されるわけではないという厳しい勝負の世界。
物語としては、主人公の小織がフィギュアスケートの世界で勝ち残る(生き残る)ことができなかった、ということがハッキリしているところから始まるので、読者は「結果的に実を結ぶことができ -
Posted by ブクログ
[ワシ]と出会ったとき、巻島は神奈川県警本部捜査一課の特殊班にいたが、誘拐犯に逃げられ記者会見で無様な姿を見せてしまう。
その6年後に川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査が行き詰まり、巻島が再び戻ってくる。
巻島をテレビニュースに出演させるというところから報道関係者と植草刑事総務課長とのやりとりが熱を帯びてくる。
史上初の劇場型捜査が見どころでもあり、警察内部での動きも注目せざるを得ないほど。
唯一、巻島にとって津田刑事が心強い味方であることが安心できた。
冒頭の[ワシ]の件も有耶無耶とした感があったが、身をもって誘拐事件にはかたをつけたように思えた。
警察内部の細かいところまで炙り